ナナエさんが入室しました
ナナエ->(Ev本部 仮眠室 深夜
ナナエ->(普段はあっさりとした仮眠室に大量の医療器具が置かれている
ナナエ->(Ev本部爆破から三日後の深夜 爆発にあったメディカルルームの代わりとして
ナナエ->(仮眠室等を利用し、Evは治療復興を行っていた
ナナエ->っん……・
ナナエ->・・・・・・・ん、
ナナエ->(もぞもぞと布団の中で動く少女
ナナエ->(見慣れないパジャマに着替え、安らかに寝ている
トランさんが入室しました
ナナエ->(その姿からは爆発に巻き込まれ大火傷を負った面影は一切無い
トラン->……、っ(身動ぎに気付き、思わずベッドを振り向く
ナナエ->・・・・・・・んっ(ベッドの中で動く少女
ナナエ->・・・・・・・(寝転がり、トランの方へ顔を向け、穏やかな寝息をたてる
トラン->……(穏やかな寝姿に安堵し、己を落ち着かせるように息を吐く
ナナエ->・・・、(目を開けて、目の前のトランを見上げる
トラン->…(…大丈夫。やれるだけの事はやったんだ…
トラン->、(おもいきり目が合う ベッドの傍の椅子に腰掛ける白衣姿
ナナエ->(何度か瞬きし、
ナナエ->(目をぎゅっと閉じて、力強くまた開く
ナナエ->っはぁ? アンタなにしてんの?(寝転がったまま悪態吐く
トラン->…重篤な患者の容態をチェックしてたんだ。(こちらも皮肉っぽく返す
トラン->ま、そんな口が利けるってんならもう安心だな。
ナナエ->重篤…っはぁ? アタシが?(怪訝そうな顔で睨む
トラン->…、お前……何があったか覚えてないのか?
ナナエ->っはぁ…? ・・・・・・・(思い出そうと目を瞑る
トラン->…まぁ、そうかもしれないな。あまりに想定外の事態だった。
トラン->、、(咳込みかけ、胸を押さえる
ナナエ->、、(胸を押さえるトランを見つめて
ナナエ->・・・・・・・(普段と違う部屋、いつの間にか着替えている自分、自分が起きた時目に入った彼の顔、それぞれを見ながら
ナナエ->…ヤバかった?(短く、訊く
トラン->……ああ。(否定などできない。
トラン->……三日前。何者かがEv本部ビルを襲撃。メディカルルームや研究部等、数ヵ所が爆破された。
ナナエ->っはぁ………?(余りにも突然、ナナエの記憶に無い話
トラン->V、XII、II等の数名が襲撃者の姿を確認。後を追ったが…結局は逃げられてしまったそうだ。EE武装の幾つかを持ったままな。
ナナエ->っはぁ…? ずいぶん手痛くやられたじゃない?
トラン->…そうだな。現在上層部が対策を審議中だ。
トラン->……まぁ、(わざとらしく椅子を回転させ、ナナエからは表情が見えなくなる
トラン->お前が無事で良かったよ。
ナナエ->っはぁ?(その背中を睨み上体を起こし
トラン->……メディカルルームが爆発の中心地だった。お前の容態が一番危険だったからな。
ナナエ->っはぁ? 他人行儀に物言ってんじゃないわよ、(トランの話を不機嫌そうに聞きながら
ナナエ->アンタが治したんでしょ?
トラン->そうだよ。他に誰がいるんだ。
ナナエ->じゃあもっと有難そうにしてろっての。
ナナエ->それとアンタ、どうせまた三日間寝てないんでしょ?
トラン->……、寝られる状況じゃ無かったからな。
ナナエ->っはぁ!? 勝手に助けてまた勝手に―っ(起き上がろうとしてフラつき
ナナエ->っ、(トランの背中に向け倒れる
トラン->、!
トラン->……あんまり動くなよ。病み上がりなんだから。(ナナエの方に身体を向けて支えてやる
ナナエ->………、(支えられ、黙る
トラン->……なんだ、急にしおらしいな(笑って
ナナエ->………、うっさいせんせーね…、(支えられたまま静かに
トラン->…まあ、まだ寝てろよ。どうせまた休めなくなる。
ナナエ->アンタも寝なさいよ……
トラン->これから休むよ。お前の意識も戻った事だし。(言って、ナナエを寝かせるように促す
ナナエ->っはぁ? (ぐいっとトランを自分の方に引っ張り
トラン->、っ(引っ張られ
ナナエ->(後ろに倒れベッドに寝転び
トラン->っ、待て、ナナエ、、(寝転んだナナエに覆い被さる形に
ナナエ->・・・・・・・(トランを見上げながら睨み
ナナエ->…アンタの"休む"なんて信じるワケないでしょ?(睨みながらゆっくり言う
トラン->……信頼薄いな。(部屋の薄い逆光に照らされ
ナナエ->っはぁ、信頼されてるとでも思ったの?
ナナエ->アンタなんか全然信頼してないし、信用してないし、何とも思ってないし、
ナナエ->馬鹿みたいな労働厨で、休み方も知らないどうしようも無い奴だと思ってるっての…
ナナエ->だから、(視線を外してそっぽ向きながら
ナナエ->ココで"寝ろ"って言ってんの…
トラン->……………(きょとんと目開いて
トラン->………ナナ、エ?
ナナエ->、、っ、
ナナエ->っはぁ!? 何バカな声出してるわけ!?(そっぽ向きながら怒鳴って
ナナエ->アンタがろくに寝かたもわかんない奴だから寝ろって言ってるだけでしょ!
トラン->………(彼女の強がりも、裏腹な言葉も、その意図も、きっと自分は理解している
トラン->………馬鹿言うなって。 おまえ、病人なんだぞ。
トラン->…今。こんなとこで寝れるワケ無いだろ?
ナナエ->ッ!(振り向いて、思いっきりトランの頬を叩く
トラン->――ッ(バチンと乾いた音が響く
ナナエ->っはぁ!? もう知らないっての!(壁を向いて布団を被り
ナナエ->本当バッカじゃないの! アンタなんかもう知らないっての!
トラン->――、…、…ナナエ、(ベッドから降りながら
ナナエ->一生起きて過労死しろバカ! 寝かたも休み方も遊び方も知らないバカ!
トラン->…………。(ひたすら自分を罵る、丸まった背を見つめ
ナナエ->アンタにはそのバカ白い白衣と着飾った余裕がお似合いよ仕事バカ!
トラン->………なぁ、ナナエ。
ナナエ->うるっさいわね! 何よ!?
トラン->………少し。自分の話をしてもいいか?(唐突に切り出す。
ナナエ->っはぁ? 勝手にすれば。
トラン->……ああ。……
トラン->(少しの間を置いて、ゆっくりと話し始める
ナナエ->(頭まで布団の被って見えなくなる
トラン->……俺、両親が離婚とかして、実質身寄りが無くて。
トラン->…家族って言えるのはずっと姉だけだった。(ぽつりぽつりと
トラン->それで、ずっと支えて貰って暮らしてきたんだ。二人でさ。
トラン->…生活は苦しかったけど、奨学金使ってなんとか医大に行けるかなって、そしたら将来的には恩返しできるって、そう思ってたんだ。
トラン->…けど、それができなくなった。
トラン->姉さんは襲撃者の戦闘に巻き込まれて重傷を負った。(つとめて淡々と
トラン->…命があっただけ良かったんだろうな。だが、重い後遺症が残り、今は自力で歩く事もできない。
トラン->今まで殆ど全て支えて貰ってきたのに、今度は俺が彼女の生活を全て支える事になった。
トラン->……これが俺のEvに入団した理由だよ。
トラン->働いて生活費を得るついでに、シドリー周辺の襲撃情報の中から手掛かりを探り、出来るなら姉の治療法を見つけたい。
トラン->企業への奉仕精神なんて無い訳だ。仕事バカなんて口が裂けても言えない。(皮肉気に
ナナエ->(布団の中に潜っている
トラン->………(一息吐き
トラン->……それでだな、
トラン->…………お前が、目の前で爆風に飲まれた時…
トラン->……姉さんの時の事を思い出したよ。
トラン->……だから、今回、後遺症も何もなく、己の技術で治療することができて、
トラン->……本当に、良かったって思ったんだ……。
ナナエ->アタシが死ぬわけないっての…
ナナエ->アンタに救われたんだから…(布団の中で呟く
トラン->…病み上がりのとこ、悪かったな。長々と。(ベッドの傍からナナエを見下ろし
ナナエ->平気だって言ってんでしょ…
トラン->(頭の布団をずらして顔を覗かせる
ナナエ->(頬を濡らして丸まっている
ナナエ->ッ、覗くな変態!(気づいて布団に更に潜る
トラン->…、おいおい(困ったように、穏やかに笑い
トラン->……ちょっと顔、見せないか?
ナナエ->っはぁ!? 勝手言ってんじゃないわよっ!(布団の中から怒鳴り
ナナエ->仕事止めて休むんでしょ? とっとと寝ろっての!
トラン->……そうか。じゃ、仕方無いな。(苦笑し
トラン->(身体を起こしベッドから離れる
トラン->……それじゃあナナエ。お大事に。
ナナエ->(布団の中に潜ってる
トラン->(入口前まで歩き、立ち止まり
トラン->手袋、また新しいの買ってやるよ。(振り向き言い残す
ナナエ->…………………(布団の中に潜ったまま
トラン->(自動扉の向こうへ
トランさんが退室しました
ナナエ->…………………(っはぁ?何よ、あのカッコつけ野郎…「無事でよかった」とか「対策を審議中」とか「病人とは寝れない」とか「こんなとこで寝れない」とか「奉仕精神が無い」とか「本当によかった」とか「手袋」とか…ほんっとうにバッカじゃないの……バカバカバカバカバカバカバカ………
ナナエ->っはぁ、アタシのバカ。
ナナエ->(静かに眠る
ナナエさんが退室しました
最終更新:2012年01月26日 23:30