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決別 [ハイネ イザ ハノン]

ハイネさんが入室しました
ハイネ->(二十二憐星燈 新アジト
ハイネ->(旧アジトよりも豪華に、一層物々しくなったこの建物
ハイネ->(薄暗い照明の照らす――無人のバーカウンターに腰掛ける、白い姿の美少女
ハイネ->(ワインなら山ほどあるが、今はそれを注いでくれる人間もおらず
ハイネ->(カウンターに伏し、空のグラスをぼんやりと見つめている
イザさんが入室しました
イザ->いやー。大したヘコみっぷりじゃないですか(その背に投げかけられる声
イザ->とんだ乙女モードじゃないですか。ちょっと感心しちゃいましたよ(ドアから入ってくる黒尽くめの男
ハイネ->………は?(もったりと、心底鬱陶しそうに顔を上げ振り向く
ハイネ->……何よ。何の用?
ハイネ->私、あんたの減らず口に付き合うのもううんざりなんだけど。
イザ->まあそう仰らず。……業務上必要事項なんで勘弁してください。(ゆっくりとカウンターの方へ歩む
イザ->(椅子には腰掛けず、カウンターに凭れるようにしてハイネの横に立つ
ハイネ->……(イザと視線を合さないように前を向く
ハイネ->…なら早く言いなさいよ。
イザ->……、(ふぅ、と
イザ->…ソレイユ君、一体どうしたんです?(らしくなく率直に訊ねる
イザ->僕に関係ないとは言えませんよ。組織員の現状は把握しとかないといけませんから。
ハイネ->…五月蝿いわね。私の下僕がどうなろうと私の勝手よ。
イザ->そうは行きません。戦力状況は常に押さえておかなきゃですし、
イザ->今回は別の懸念もあります。
ハイネ->……。何。
イザ->SA8883さんの時と同じ事態になる恐れがある、って事ですよ。
ハイネ->……あのバカがEvに寝返って、こっちの情報流すかも、って事?
イザ->はい。そういう事です。
ハイネ->……バカみたいな事いわないでよ。(肩竦めて
イザ->…可能性が無いって言えますか?だって、
イザ->ちゃんと洗脳してなかったでしょう?
ハイネ->……っ(イザを睨み
イザ->……それとも、
イザ->洗脳してなくたって、あのバカがそんな事をする筈がない。
イザ->あのバカにそんな事ができるはずがない。
イザ->あのバカが自分を裏切るはずがない。
イザ->……そんな風に考えちゃってます?(ハイネに笑って
イザ->そこまで信用しちゃってます?
ハイネ->…………(しらっとイザを見上げて
ハイネ->……どこまで私をバカにすれば気が済むの?
イザ->どこまでもですよ。…ま、事実を語ってるだけですけど。
イザ->…ま、現状ソレイユ君は行方不明で、ハイネさんも居所を知る事ができない状態。
イザ->つまりあなたの管理下を離れている。何をしでかすかわからない、って訳です。
イザ->……死んでた方がましかもしれないですねー。この状況。
ハイネ->…随分あのバカを過大評価してるのね。 どっかの椅子だって同じ様な物なのに。
イザ->ぁっは、だって全然違うでしょう。
イザ->あなたの方がよく分かってるんじゃないですか?
ハイネ->……さっきからねちねちねちねちしつこいわね。言いたい事があるならはっきり言ったらどうなの。
イザ->…………。
イザ->……そう、そうだな。……そうですね。
イザ->じゃ、ハッキリ言っちゃいましょう!(ニコッとしらじらしい笑みを浮かべ
イザ->幻滅です!(満面の笑みで
ハイネ->……は?
イザ->本当残念な年増ですねあなた。その程度のひとだとは思いませんでしたよ。
イザ->自分がのし上がる為ならなんでも駒にして利用する。周りの誰にも心を預けない。僕はあなたをそういうクズだと思ってたんですけどねー
イザ->どうやら別のクズみたいですね!ダメダメですね!
イザ->ま、いいんじゃないですか? いい事なんじゃないですか? 僕は別に構いませんよ?
イザ->どーせ全部遊びなんですから。この組織も。この戦争も。
イザ->だから誰が何処で感情的になろうが私情挟もうが僕は知ったこっちゃないんです。好きにすればいいと思ってるんです。
イザ->まあだからあなたがどこぞのどいつに籠絡されようがそれで行動に支障をきたそうが別にどうだっていいんですよ。
イザ->そんな事すら自覚できないバカっぷりを発揮しようがどうでもいいんですよ。
ハイネ->…………何よ、それ。
イザ->これも「僕の勝手な決めつけ」だと思ってればいいんです。
イザ->…まー、組織的には別にどうでもいいんですけど。
イザ->個人的にはほんと残念ですねー。ほんとどうしようもない人ですよ、あなた。
イザ->……じゃ、
イザ->言いたい事はっきり言ったんで、帰りますね。(ハイネに笑って
ハイネ->………は?(再び
イザ->用件も済みましたし。 それじゃ。(踵返し、扉へと
イザ->(扉へと歩き、部屋の外へ
イザ->………(パタン、
イザ->……。
イザ->大嫌いですよ。あなたなんか。(扉を背に
イザさんが退室しました
ハイネ->…………。
ハイネ->……何だったの、あいつ。
ハイネ->……本当意味分かんないわよね。
ハイネ->……そう思わない? 覗き見が大好きなノンちゃん。
ハノンさんが入室しました
ハノン->………(陰からそこに現れる白い姿。
ハノン->……、立ち聞きするつもりは無かったんだよ。
ハノン->姉さんを探していたら、此処に二人でいたものだから…
ハイネ->相変わらずタイミングの良い事ね(しらっと
ハノン->………。
ハイネ->…で? アナタもお姉ちゃんになにか用事?
ハノン->…そうだね。 蒸し返して申し訳ないけれど…
ハノン->…【太陽】の行方が知れなくなったんだね。
ハノン->…瞳のリンクもしていなかったのかい?繋がっていれば居所が解ると思うのだけれど。
ハイネ->……(鬱陶しげにハノンを見て
ハイネ->……してたけど切れたのよ。 理由は解んないわ。
ハノン->…、そうなんだ。
ハノン->……という事は、リンクが強制的に解除されたか、……
ハイネ->対象が死んだかね。(しらっと
ハノン->………。(ハイネの横顔を見て
ハノン->………探してみるよ。ボクが。
ハイネ->……は。 何言ってるのよ。
ハノン->……さっきのアレの言う通り。【太陽】を野放しにしておくのは危険だろう?
ハノン->…そして、瞳のリンクが切れている以上、ボクが「匂い」で探す方が近道だと思う。
ハノン->下僕の為に手を煩わせる事はないよ。姉さんは姉さんのやる事に集中していればいいさ。
ハイネ->……どうしたのよ。ノンちゃん。(ハノンを見上げ
ハイネ->…急に従順になっちゃって。…逆に気持ち悪いんだけど。
ハノン->………。正直に言うと、
ハノン->…今の姉さんは見るに忍びなくてね。早くいつもの調子を取り戻してほしいだけさ。(微笑み
ハイネ->…余計なお世話ね。
ハイネ->無駄骨じゃないの。死んでるかもしれないのに。
ハノン->……そうかもね。(苦笑し
ハイネ->…私は平気よ。あんなやつ、別に居なくなったって。
ハイネ->下僕<男>は他にも沢山いるもの。あのバカに執着する理由なんて何処にも無いわ。
ハイネ->…だからアナタも、余計な事する必要ないわ。(カウンターからとんっと降り
ハイネ->…ノンちゃんは、ノンちゃんらしくしてなさいよ。(ハノンに背を向け
ハイネ->(扉へと歩いて行く
ハノン->………そうだね。(困ったように笑って、その背を見送る
ハノン->………そうするよ。
ハイネ->(外へと
ハイネさんが退室しました
ハノン->………。
ハノン->……(まさか、このタイミングで【太陽】が消えるだなんて思わなかったけれど…
ハノン->……これはこれで、良い機会なのかもしれないよ。
ハノン->……(ふと、窓の外の星空を見つめ
ハノン->(両手で窓を押し開けると、夜風が室内に入り、カーテンがたなびく
ハノン->(夜風に髪を揺らしながら、窓枠に足を掛ける
ハノン->―――
ハノン->―――さよなら、姉さん。
ハノン->(空いた窓と、香水の残り香だけを残し、姿を消す
ハノンさんが退室しました

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最終更新:2012年09月13日 16:57