アットウィキロゴ

白い恋人 [リゼル ハノン]

リゼルさんが入室しました
リゼル->はぁ………………
リゼル->(セントラル公園噴水前で蹲る布のボロ服を纏う女性
リゼル->(時刻は夕方18時
リゼル->(公園を通り抜け帰路につく人々の目に付く場所で
リゼル->お腹が空いたわ……
リゼル->(独り呟く
ハノンさんが入室しました
ハノン->(夕暮れの公園を彷徨うように歩く白スーツ
リゼル->あ………………
リゼル->(ぼぅっと見上げた視線の先に
リゼル->(見た事のある白スーツの姿
ハノン->………(虚ろに視線を彷徨わせ
ハノン->(ふと、噴水の前に視線が移る
ハノン->…あ、
リゼル->………………(黙って、じっとハノンの方を見つめる
リゼル->(噴水の前、ボロ布服纏って蹲ったまま
ハノン->………(暫く、じっとリゼルの方を見つめたまま
ハノン->………(視線が逸れないのを確認すると、ゆっくりとリゼルに歩み寄る
リゼル->何、
リゼル->久しぶりじゃあないの。(髪を掻き揚げる仕草と共にハノンを見上げる
ハノン->…うん。そうだね。(困ったように笑って
リゼル->ふっ、どうしたのよ?
リゼル->近づいてきたんだからもっとお喋りしなさいよ、私に用が無いってわけじゃあないんでしょ?
ハノン->…、(選ぶ言葉に、行動に、迷っているような間
ハノン->(リゼルに歩み寄り、
ハノン->春が近づいてきたとはいえ、外はまだ寒いよ。お嬢さん。(ジャケットをリゼルに掛けてやる
リゼル->…あら?
リゼル->優しいのね。(両手でジャケットに触りながら
ハノン->女性が寒い思いをしているのは忍びないからね。
リゼル->ふふっ、優しい人。
リゼル->貴方以外の人は皆見てみぬフリよ。 見なかったことにして通り過ぎて終わり。
ハノン->……そうだね。(過ぎ去る人を眺めるように後ろを向いて
リゼル->それで、
リゼル->随分久しぶりだけど、また説教に来たのかしら?
ハノン->……、(リゼルの方を向いて
ハノン->……、いや、
ハノン->……、
ハノン->キミに、…同情しに来た、と言ったら?
リゼル->っは! 何よ、それ(ハノンを見て笑み
リゼル->っふ、ふふ、また随分、
リゼル->随分と極端じゃあない?(ふっと立ち上がり
リゼル->この前「裕福な人間」って言われたのが堪えたのかしらぁ? 随分開き直って言ってくれるじゃあないの?
ハノン->…この間、キミに酷い事をしてしまったからね。(立ち上がったリゼルを見て
リゼル->ぷっ…くくくくくく…… (笑い出し
ハノン->…そのお返し、と言ったらおかしいかな。
リゼル->ははっ笑わせないでよ、今更? 今更そんな事を言いに来たっての?
ハノン->……、
ハノン->自分に同情している人間から、施しを受けるのが苦痛でないなら、
ハノン->ボクに施しを与えさせて欲しいんだ。(胸に手を当てて
リゼル->ははっ、マジなわけ? 貴方ちょっと極端すぎてだいぶ変よ(笑いながら
リゼル->いつまでもあんな些細な事引き摺って、申し訳なくなってオカシくなっちゃったかしらぁ?
ハノン->…ふふ、そうかな? 女性には優しくするもの、だろう?
リゼル->ふっ、ふふっ、
リゼル->それじゃあ、昔を引き摺るあなたに合わせて……
リゼル->私も一つ答えてあげるわ。
リゼル->(両手を開いて、ボロ布を纏った服と、煤汚れた肌と、寒さで変色した指先を見せるように
ハノン->、………
リゼル->私が何を望んだってこれが私の姿。この公園で辛うじて生活する私の姿よ。
リゼル->生きれるためだったら何だってするわ。汚れてもいい。犯されてもいい。金持ちのキチガイならぶっ殺してもいいわ。
リゼル->ふっふふふっ……ぷっ…くくくくくく……ははははははっ!
リゼル->コレが私なの、コレが私の人生なのよっ? わかるかしらぁ?
リゼル->余裕なんて何にも無いわ。守るものも一切。
リゼル->こんな状況で、
リゼル->私が私を大事に、なんて、すると思う?(笑みを浮かべて尋ねる 以前の怒りに満ちた目とは違う表情
ハノン->っ、…………、
ハノン->………それなら、
ハノン->温かい衣服と、充分に暮らせる住居と、金銭を得る手段があれば、
ハノン->……キミはキミを、大事にしてくれるのかい?
リゼル->はっ、分かってないわねぇ?
リゼル->私が私を大事にするなんて事…きっとこれからも無いわ。
リゼル->だったら、(ハノンの目を赤い目と黒目で見つめて
リゼル->あなたが私を大事にしてみなさいよ?
ハノン->――………(彼女の二色の瞳をじっと見つめて
ハノン->………キミに、
ハノン->ボクの生きていた場所をアゲルよ。
リゼル->、え? 何?(聞き返し
ハノン->……少し、特殊な環境だけれど。少なくとも住む事と、食べる事は保障されるよ。
リゼル->何、それって…、
リゼル->えっ!? それってつまり…その……?
ハノン->……今から服屋に行こうか。それとも食事が先がいいかな?
ハノン->…準備が整ったら、その場所を教えてアゲル。
リゼル->えっ、貴方…?
リゼル->ほ、本気なの……?
ハノン->…コレじゃあ、「大事にしている」事にはならないかな?(リゼルを見て首を傾げて笑って
リゼル->なるわよっ!(言いながら少し離れて
リゼル->………………(少し離れてハノンを両目でじろじろ見て
ハノン->それなら、(こちらも少し離れ、身体を傾けて顔を近付ける形
ハノン->受け取ってくれるかな?(ニコ、と微笑む
リゼル->んっ…う……
リゼル->ばっかじゃないの……(視線逸らして左手をハノンに差し出し
リゼル->(左手の指を広げて伸ばす
ハノン->(その手を拝借し、
ハノン->嬉しいよ。(歩み寄って隣に並ぶ
リゼル->っ、え?
リゼル->………………(ハノンに触れられた左手見て
リゼル->…、(隣に立つハノン見て
リゼル->…安い指輪だったら、承知しないからね?
ハノン->…ふふ、解っているよ。お嬢さん。(既にエスコート体勢
リゼル->さっさと連れて来なさい。
リゼル->服もないし、お腹も減ったわ。
ハノン->…ふふ、そうだね。キミの望む所からご案内するよ。
リゼル->じゃあまず、服が欲しいわ。
ハノン->オーケー。それじゃあ、あっちだ。(街のある方角を指差して
ハノン->行こうか。お嬢さん。(リゼルをエスコートして歩き出す
リゼル->リゼルよ。
リゼル->リゼル=グーフランド。それが私の今の名前。
ハノン->、(その名を聞き
ハノン->(……聞かないつもり、だったのにな。(心中で苦笑し
ハノン->リゼル。…愛らしい、素敵な名前だね。(リゼルに微笑む
リゼル->…、あなたの名前は?
ハノン->ボクは――、……
ハノン->……ボクの名前は、知らない方がいいよ。あの場所では特に。
リゼル->ふんっ、何よ。 もったいつけちゃって。
ハノン->…(困ったように笑って
ハノン->リゼル。(ふと、その名を呼ぶ
リゼル->、何よ。
ハノン->…祈っているよ。キミのこれからの生活に、幸福が降り注ぐ事を。(歩きながら、遠くを見て呟く様に
リゼル->っ……、、
リゼル->「大事にしなさい」よ……
ハノン->……ふふ、(リゼルに視線を向けて笑み
ハノン->この夜の、運命の出会いに、感謝。 だね。
リゼル->キザな事ばっかり、ね……(呟き
リゼル->ちゃんとした服、選びなさいよ。
ハノン->ふふっ、勿論だよ。
ハノン->(夜の迫る街の中に姿が消えていく
リゼルさんが退室しました
ハノンさんが退室しました



リゼルさんが入室しました
リゼル->(セントラル公園から離れた何処かの地
リゼル->(黒レースのワンピースに毛皮のコートを羽織るオッドアイの女性
リゼル->(左目は赤い目。 右目は真っ黒で大きな黒目。
リゼル->(ピンク気味の赤い髪。前に二つ螺旋のように出でるツインドリルの髪型。
リゼル->……
リゼル->(ブーツも履いて、以前のような奴隷服の格好とは似ても似つかない
リゼル->ふぅん……
リゼル->悪くないじゃないの。
ハノンさんが入室しました
ハノン->ふふ、気に入ってくれたかな?(リゼルに微笑むキラキラ白スーツ
リゼル->えぇ。(ハノンの方を見て両手を開き
リゼル->貴方、やれば出来るじゃないの。
ハノン->おやおや。お褒め頂き光栄だよ。ハニー。(両手を広げてくすっと
リゼル->ふふっ、別に。
リゼル->私だって褒める時はちゃんと褒めるわよ。怒ってばかりじゃないわ。
ハノン->ふふっ、そうだね。嬉しいよ。
リゼル->こんな高くて素敵な服、選んでもらえたの初めてだもの。
ハノン->…キミの喜びが手に入るのなら安いものさ。
リゼル->ふふっ、キザな事ばっかり、ね。(ハノンに笑み
ハノン->うん。とても良く似合っているよ。
リゼル->貴方に選んでもらったのだけどね、
リゼル->ありがとう。
ハノン->ふふっ、どういたしまして。(キラッと笑み
リゼル->それで、何処へ向かっているのかしら?
ハノン->…。シドリーだよ。(リゼルに笑って
リゼル->そう、都会なのね。
ハノン->そうだね、もう少し歩けば…キミをそこまで連れて行けるよ。
ハノン->…これから向かう場所について、何か訊きたいコトはあるかな?
リゼル->えぇ。
リゼル->そこが貴方の家…いえ、別荘かしら?
ハノン->…そう、だね。(少し考えるように
ハノン->部屋はそのままになっているけれど、中の物は好きにして構わないよ。
リゼル->あら、本当に別荘?
リゼル->なんでも持っているのね。
ハノン->そんな事は無いさ。(リゼルの前に一歩出る様に歩み
ハノン->…少なくとも、今のボクには何も無いよ。
リゼル->……?(ハノンを見つめ
リゼル->……妙な事を言う、のね。(静かに呟く
ハノン->…。(困ったように笑ってリゼルに振り返り
ハノン->御手を拝借。(リゼルに手を差し伸べる
リゼル->、えぇ。(ハノンの手を取る
ハノン->(――リゼルの手を取ると、2人の姿が闇に溶ける
ハノン->(2人を除いて、全ての風景が暗闇に包まれる
リゼル->――な!?
リゼル->技…? いえ、コレは……?
ハノン->(――次に現れる風景は、先程居た場所とは全く異なるもの。
リゼル->……
リゼル->ワープ技…かしら?(ハノン見て
ハノン->(そこは灰じみた開けた土地。煤けた建物。もう動かないメリーゴーランド。コーヒーカップ。観覧車。
ハノン->(かつてあった活気は完全に失われた、廃遊園地。
リゼル->何よ……此処……(周りを見渡し
ハノン->……ボクが、
ハノン->身を置いていた場所、だよ。(言うと、歩き出す。
リゼル->、(ハノンについていき
ハノン->(遠く前方に聳えるのは、巨大な洋館。……アトラクションの一部だろうか。
リゼル->どういう事なの…?
ハノン->…。(カツン、カツン、静まりきった地に足音が響き渡る
ハノン->…キミには、
ハノン->『倒したい相手』は、いるかい。
リゼル->……、
リゼル->何よその質問。また軽々しく訊いてるんじゃないわよね……
リゼル->当然、居るわよ……
ハノン->…そうか。
ハノン->…それなら、良かったよ。(リゼルに振り返らずに
リゼル->何が良いのよ。
ハノン->この場所は、少し特殊な環境だから、ね。(やがて、洋館の入り口へと辿り付く
リゼル->何が良いのよ。 倒すべき相手が居る事が素敵って事?
ハノン->その方が、(観音開きのドアを開き、
ハノン->きっとこの場所では生き易い。(ドアを開いて待ち、リゼルを迎え入れる
リゼル->よくわからないわね……(ドアの方へ歩き
リゼル->貴方が私の倒すべき相手も探してくれるって事かしら?(ハノンに笑み
ハノン->……。(リゼルを中に歩かせ、己はドアの扉を支えたまま
ハノン->ゴメンね。
ハノン->ボクに、キミの望みを全て叶えて、キミの望む物を全て与えられるだけの、
ハノン->力があれば良かったんだけれど。
リゼル->、どうしたのかしら?(ハノンへ振り向き
ハノン->…。(少し離れた、開いた扉の外でリゼルを見つめる姿
ハノン->とても、短い連れ添いだったけれど。
ハノン->キミの幸せを願っているよ。
ハノン->【恋人】<ラヴァーズ>――リゼル。(深紅の瞳でリゼルを見て
リゼル->――、(ハノンを見つめて
リゼル->何よ。 そんなココでお別れみたいな事、
ハノン->―――Good Bye!
リゼル->え――?
ハノン->(扉が、
ハノン->(閉じられる。
ハノンさんが退室しました
リゼル->え、え!? ちょっと!(扉へと走り
リゼル->(ガンっと扉蹴り開ける
リゼル->(扉の外には既に誰の姿も無い
リゼル->、何
リゼル->……(両目で周囲を睨むように見渡す
リゼル->ッ!(闇の中から現れたデーモンが周囲の風景を凝視する
リゼル->……っ、
リゼル->(どの目で見ても周囲に人影は見えない
リゼル->どういう事よ……
リゼル->どういうことなの……
リゼル->(背に聳え立つ洋館を見上げ
リゼル->こんなとこにまた私を閉じ込めようっていうの?
リゼル->は、冗談でしょ?
リゼル->ふふっ、大事にしてくれるって言ったじゃない。
リゼル->ははっ、くだらない……
リゼル->あんな言葉とこの服とこんな場所程度で……
リゼル->ふっ…ふふふふふふ……
リゼル->(思い出すように笑い
リゼル->馬鹿、馬鹿馬鹿、馬鹿馬鹿馬鹿……
リゼル->何よ……嘘ばっかりじゃない……
リゼル->全然、大事に、なんて……
リゼル->あははっ…
リゼル->はははっ…ふふふっ…
リゼル->ははははははっ…! これだからっ、
リゼル->(空を見上げて目に片手を被せて覆って
リゼル->これだから裕福な人間はっ…!
リゼル->(寒空の下、続ける。独り思い出し笑い。
リゼルさんが退室しました

タグ:

ログ
最終更新:2013年01月07日 18:58