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そんなのおかしいじゃん [ピチカ ソレイユ]

ピチカさんが入室しました
ピチカ->(某月某日 Ev本部 特別管理施設――
ピチカ->(独房。NO:0019前。
ピチカ->……(鉄格子を見つめる、オレンジ色の髪が印象的な女性
ソレイユさんが入室しました
ピチカ->(彼女の立つ廊下は監視カメラが設置され、独房のある一画の入り口も隊員が警備している
ソレイユ->(独房の中、床に座るオレンジ色の髪の男
ピチカ->……。 ソレイユ。(座る弟を見下ろし、声を掛ける
ソレイユ->、!?
ソレイユ->あ。(ふとピチカの方を見上げ
ソレイユ->お姉ちゃんだぁ・・・来てくれたんだね。(座ったままピチカに笑いかける
ピチカ->えぇ。 随分遅くなっちゃったけど…ね。
ソレイユ->んーん。
ソレイユ->へーきだよ。 ずっとココに入れられてたままだったし。
ピチカ->あんた、あれからずっと此処にいるの?
ソレイユ->そうだよ?(きょとんとお姉ちゃんを見上げて
ソレイユ->お姉ちゃん知らなかったの?
ピチカ->…どっかに出されたり、連れていかれたりって事はなかった?
ソレイユ->んーわかんないや。 何度か眠くなるガスで寝ちゃったからねー。
ピチカ->、… …そう。
ソレイユ->お姉ちゃん知らなかったんだね。
ソレイユ->お姉ちゃんがソレイユを閉じ込めてるのかと思っちゃってた。(ピチカ見上げて笑い
ピチカ->……ソレイユ……。
ピチカ->…あんたの処遇は、あたしが決められる事じゃないわ。 あたしが全てを知ってる訳でもない。
ソレイユ->そっかぁー
ソレイユ->お姉ちゃんが眠らせたりしてるわけじゃなかったんだね!
ピチカ->(ソレイユと視線を合わせる様にしゃがむ
ピチカ->…やっぱりちょっと元気無いわね。
ソレイユ->あれ?
ソレイユ->あ、あれれ、
ソレイユ->やっぱり、そうかな?
ソレイユ->せっかく、お姉ちゃんに会えたのにね。(ピチカに笑い
ピチカ->ま、ずっとこんな所にいたら気も滅入るわよ。(困ったように笑って
ソレイユ->んー・・・
ソレイユ->お姉ちゃん、怒ってる?
ピチカ->え?(ソレイユ見て
ピチカ->……、そう、…ね…。(考える様に
ピチカ->怒ってる、部分もあるわね。
ソレイユ->あ、やっぱり怒ってる?
ピチカ->当然よ。 あんた、自分が何をやったかわかってるの?
ソレイユ->お姉ちゃんやっつけようとしたけど失敗しちゃった。(ピチカ見て笑って
ピチカ->それだけならいいわ。…ホントは良くないけどね。怒ってるの、そこじゃないから。
ソレイユ->うーんと、
ソレイユ->突っ込んで来た時の部屋を滅茶苦茶にしちゃったから?
ピチカ->滅茶苦茶にしたのは、部屋だけ?
ソレイユ->あ、部屋の人たちもだ。
ピチカ->そうね。
ピチカ->突っ込んだ時に窓も割ったでしょ。あれで外にいた人も怪我をしてるの。
ソレイユ->あ、そうだったんだ。
ソレイユ->ガラス一杯飛んじゃったから?
ピチカ->ええ。
ソレイユ->下に落ちちゃって怪我しちゃったのかな?
ピチカ->ええ。
ピチカ->…あんたが、あたしを殺したいと思う。その事は否定しない。否定できない。けど、
ピチカ->それは街を襲っていい理由にも、人を傷付けていい理由にもならないわ。
ソレイユ->だから怒ってるんだね、お姉ちゃん。
ピチカ->そうよ。
ソレイユ->そっかーーー
ソレイユ->ハイネちゃんだけじゃなくお姉ちゃんにも怒られちゃった。(笑ったままピチカから視線逸らして
ピチカ->………。(その名を聞いて
ピチカ->あんたの気持ちが、洗脳で作られた物じゃない、って事は解ったの。
ピチカ->…だから、そこは謝らなくちゃいけないわ。
ソレイユ->なんでお姉ちゃんが謝るのさー。変なお姉ちゃん。
ピチカ->……。(ソレイユを見て
ソレイユ->ソレイユ、お姉ちゃんの事殺そうとしてたんだよ?(ピチカの方は向かずに
ぴちか : ………
ぴちか : 後悔、してるの?
ソレイユ->してない。
ぴちか : やっぱり、ね。
ソレイユ->後悔してないよ。 失敗しちゃったけど。
ピチカ->……
ピチカ->そんなに、好きなのね。
ピチカ->”ハイネちゃん”の事が。
ソレイユ->うんっ。
ソレイユ->でも、
ソレイユ->もう嫌われちゃった。
ソレイユ->(哀しそうに笑いながら呟き
ピチカ->ぇ。
ピチカ->……。
ピチカ->でも、
ピチカ->きっと、
ピチカ->それでも好きなんでしょ。(ソレイユから目を逸らしながら
ソレイユ->うん。
ソレイユ->そだよ。
ピチカ->そう……。
ピチカ->…、
ピチカ->嫌いになってくれたら、どれだけ楽だったかしら。
ソレイユ->んーっと、
ソレイユ->今のソレイユの事?
ピチカ->
ピチカ->…ええ。
ピチカ->今は、あんたの事。
ソレイユ->んーそっか。
ソレイユ->ソレイユがハイネちゃん諦めちゃえばお姉ちゃんも安心だもんね。
ソレイユ->ソレイユがお姉ちゃんの事殺そうとしなくなるから。
ピチカ->…あんたが、
ピチカ->あんたがハイネちゃんに向ける気持ちを、解った上で、
ピチカ->あたしはそれを、認める訳には行かないからよ。
ソレイユ->んー・・・
ソレイユ->おねえちゃんが困るから?
ピチカ->違うわ。
ピチカ->「愛する人の為」って、
ピチカ->そんな事を、「なんでもする」為の大義名分にされるのは、
ピチカ->……辛いのよ、あたしは……
ソレイユ->変なお姉ちゃん、(ピチカの方見て
ソレイユ->(立ち上がってピチカを見て
ソレイユ->「愛する人の為だったらなんでもする」よ。
ソレイユ->その為だったら、大好きなお姉ちゃんだって殺す。
ピチカ->――……(ソレイユを見上げる
ソレイユ->「愛する人の為」だからやるんだ。
ピチカ->……ソレイユ……
ソレイユ->お姉ちゃんはそういうの嫌?
ピチカ->………。
ピチカ->……(すっと立ち上がり、牢屋から少し離れるように動く
ピチカ->それが辛くて、ずっと逃げてたのよ。(低い声で呟く様に
ソレイユ->あの彼氏さんから逃げてるって事?
ピチカ->怖かったの。受け止めるのも、背負うのも。
ソレイユ->なんでさ、あの子の事、好きじゃないの?
ピチカ->大好きよ。(ソレイユを見て
ソレイユ->じゃあなんでさ!
ソレイユ->彼氏さんお姉ちゃんの事大好きだよ!
ソレイユ->ソレイユ喋ったからわかるもん!
ソレイユ->ハイネちゃんの為に全力で、みんな殺す気で戦ったのに!
ソレイユ->彼氏さんすっげー強くて! お姉ちゃんを守る為にすっげー頑張ったからソレイユ捕まっちゃった!
ソレイユ->彼氏さんお姉ちゃんの事すっげー守りたかったんだよ! 守り通したんだよ!
ソレイユ->なのに、なんで逃げるんだよ!
ソレイユ->(ピチカに向かって叫ぶ
ピチカ->―――………(黙って、ソレイユの叫びに耳を傾け
ピチカ->………だからよ。
ピチカ->(………そう、だ。
ピチカ->(………やっぱり、あたし、まだ逃げてるところが、ある。
ピチカ->………だから逃げてたの。
ソレイユ->だから…?
ソレイユ->だから―って、何さ
ソレイユ->おかしいじゃん!
ピチカ->……。(ソレイユを見て
ピチカ->きっと、あんたにそれが解らないように、
ピチカ->あの子にも、解んないんだと思う。
ソレイユ->えっ・・・?
ピチカ->…だからそれは、お互い擦り合わせて行くしかないのかな。 逃げずに。(独り言のように
ソレイユ->・・・
ソレイユ->ぜんぜん、わかんないよお姉ちゃん。
ピチカ->……。
ピチカ->… 人と人が向き合うのは大変、って事よ。
ソレイユ->お姉ちゃん…?
ピチカ->「好き」なら「好き」、って、まっすぐそれだけ言えたら良かったんだけどね。
ピチカ->人によっては「好き」が「嫌い」だったり、「なんとも思ってない」だったりするのよ。
ソレイユ->な…そんな事ないもん!
ソレイユ->好きなら好きだよ!
ソレイユ->大好きなら大好き!
ソレイユ->そうなるハズでしょ! お姉ちゃん!
ピチカ->………。
ピチカ->……とにかく、
ピチカ->あたしはあんたの「好き」も「大好き」も、認める事はできない。
ピチカ->あんたの「大好き」は、多くの人を傷付けたから。
ソレイユ->……
ソレイユ->……
ソレイユ->お姉ちゃんは、どうするの?
ピチカ->……それは、どういう意味?
ソレイユ->・・・・・・
ソレイユ->んーっと、
ソレイユ->彼氏さんからずっと逃げるの?
ピチカ->ううん。(首振って
ピチカ->…もう逃げない。
ソレイユ->そっか!
ソレイユ->(厨房に座って壁を背に寄りかかる
ピチカ->時間は掛かるかもしれないけど、…もっとちゃんと向き合いたい、って思ってるわ。
ソレイユ->うん、
ソレイユ->ちゃんと見てあげてね。
ピチカ->
ピチカ->うん。(笑って
ソレイユ->お姉ちゃん、そろそろ行く時間?
ピチカ->(腕の電子時計を見遣って)そうね。そろそろ行かなくちゃ。
ピチカ->それじゃあね、ソレイユ。 ……
ソレイユ->うん。
ソレイユ->またね、お姉ちゃん。
ピチカ->……(掛けられる言葉を探し
ピチカ->…… 風邪引かないようにね。(手を振り、笑って背を向け
ピチカ->(廊下を歩き去ってゆく
ピチカさんが退室しました
ソレイユ->・・・・・・
ソレイユ->んーーー
ソレイユ->良かったね彼氏さん。
ソレイユ->・・・・・・
ソレイユ->こっちはまだまだ、だなー・・・
ソレイユさんが退室しました

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最終更新:2013年01月07日 19:49