樹理さんが入室しました
樹理->(喫茶前公園ベンチ
樹理->ふむ。それではやはり駄目なのか?(黄緑の明るいTシャツに赤いスカートな幼女
樹理->妾も「サケ」というモノを試してみたいのじゃが。
フィユさんが入室しました
フィユ->駄目ですよ! 絶対に!(ベンチに座る樹理に屈んでめっ
フィユ->お酒っていうのは、20歳以上にならないと飲んだらいけないっていう決まりがあるんですから。
樹理->9歳では駄目なのか?
フィユ->はい。駄目です!(きっぱり
樹理->妾がヴァースの事を知りたくともか?
フィユ->はい。
フィユ->未成年の方には制限されるものが多いですけど、年齢を経るまで我慢して頂かないと。
フィユ->解っていただけましたか?
樹理->むう。 不便な。
フィユ->今は子どもの成長にとって、とても大事な時期なんですよ。
フィユ->いくら樹理さんがその…、神様の子だからっていっても、そこは譲れませんよ。
樹理->全く。不自由な身だのぉ…
樹理->あと10年程待たねばならんのか。
フィユ->はい。ご容赦ください。
フィユ->それじゃあ、そろそろ会場に戻りましょうか?
樹理->ふん。その手には乗らんぞ。
樹理->会場へ行ってもどうせ妾はサケを飲むことが出来ないのであろう?
フィユ->勿論ですよ。
フィユ->残念ですけど樹理さんにはソフトドリンクで我慢してもらいますよ!
樹理->じゅーす。という奴じゃな?
フィユ->はい。
ユズミさんが入室しました
ユズミ->んもぉ、こんなところに居たのぉ?(フィユの後ろに現れるドレスのお姉さん
フィユ->っ、ぇ(声に
フィユ->っはい?(驚いて立ち上がりながら振り返る
ユズミ->お仕事熱心なのはいいけどねぇ?
ユズミ->樹理ちゃんいじめてないで貴方もこっちにきて呑みましょうよぉ?
フィユ->い、いじめたつもりは無いんですけど……
フィユ->あの、俺も未成年なんで! お酒は飲めないですよ。
ユズミ->大丈夫よぉ?
ユズミ->うふっ、安心しなさぁい。
ユズミ->心配せずにぃ、お姉さんに任せておけばいいからぁ?(フィユの肩に手を伸ばし
フィユ->っ、ぇ、ちょっ。
ユズミ->ほらぁ、行くわよぉ?(フィユの顎へと指を伸ばし顎を指でくすぐり
フィユ->っ!? ちょ、ちょっまっ待ってください!(ばっと離れ
フィユ->い、行きますっ! 行きますから!!
ユズミ->んもぉ、
ユズミ->ちゃんと来るのよぉ?
フィユ->は、はいっ!
ユズミ->んじゃあぁ、行くわよぉ…樹理ちゃんはぁ、きっとそろそろお迎えが来るわよ。(樹理を置いて喫茶の方へ
ユズミさんが退室しました
フィユ->、……
フィユ->そ、それじゃ、失礼しますね。(樹理を見て
フィユ->外は寒いですから…、風邪を引かないように早めに中に入ったほうがいいですよ。
樹理->ふむ。無用な心配じゃな。
フィユ->、そうですか。それじゃあ、また。(樹理に言い、喫茶の中へ
フィユさんが退室しました
樹理->ふむ。
カトルさんが入室しました
カトル->(ふらりと、
カトル->(店内ではない、喫茶の角から姿が現れる
樹理->ふむ。サケの味はまだ先か。
カトル->…、(静かに、ゆっくりと樹理に歩み寄る
樹理->…む。
樹理->(カトルの方を見上げ
カトル->…。
カトル->…ふふ、こんばんは、神樹の君…。(樹理に微笑む
樹理->あぁ、貴様か。(カトルに笑み
カトル->はい……。
カトル->……(静かに、樹理の対面に歩く
カトル->……。
カトル->…、神樹の君。
樹理->ふふっ、なんだ?
樹理->その呼び名もだいぶ定着してきたのう。
カトル->………、
カトル->これを、(かさ、と
カトル->受け取ってくださいませんか…?(三つ折りの紙を樹理に差し出す
樹理->ほう。
樹理->なんだコレは…? 妾に手紙か?(紙に手を伸ばし
カトル->……先程、大会が催されましたよね…?
カトル->(紙を樹理に手渡しながら
カトル->…これはその、優勝賞品です。
樹理->ほう。
樹理->ふふっ、面白い事をいう。
樹理->優勝賞品を妾に差し出そうというのか?
カトル->…開けてみれば、自ずと解ります…。
樹理->では…(手紙を開け
カトル->(中に適当な筆記体で書かれている――「王様命令権」
樹理->ふっ…
樹理->妾に命令か?(カトルを見上げ笑み
カトル->…はい。(微笑み
樹理->なんだ。
樹理->妾も参加したトーナメントじゃ
樹理->なんでも聞いてやろうぞ?(カトルを見上げ笑み
カトル->簡単な事ですよ…。
カトル->…今日のこの会合が終うまで、私と過ごしていただきたいのです。
樹理->なんだ。そんな事か。
樹理->「世界を滅ぼして欲しい」とか「神に会いたい」とか言われるかと思うたが…
樹理->そのような事、容易に叶えれるぞ。(カトルに笑み
カトル->……。
カトル->有難うございます……。(両手を胸の前で合わせ
樹理->どれ。
樹理->それならせめて一緒に居る間は全ての命令を聞いてやろう。
樹理->どこか離れる事を要求されるのは不可能になったがの。 一緒に居るだけでは物足りまい。
カトル->…、(は、と顔を上げて
カトル->…そのように恐れ多い…
樹理->何を言うか。
カトル->……ふふ、このような私の願いを聞いてくださる…
カトル->それだけで…十分に充たされる事でしたので…
樹理->ふふふっ遠慮する事などない。
樹理->勝利、略奪、命令は争い事の必然。
樹理->妾よりも貴様が優れていただけの事。
カトル->…ふふっ、そうですか…。
カトル->……ふふ、どうしましょう…。(樹理から少し目を逸らし
カトル->…何を願えば良いものか…。
樹理->時は無限じゃないぞ? 終わるまでの僅かな間じゃ。
カトル->…そうですね…。
カトル->……(暫し、考える様子
カトル->それでは……、
カトル->貴方のこれから行いたい事に、ご一緒させてください…。
樹理->ほう。
樹理->なんじゃ。
樹理->逆に妾に付き添うとな。
カトル->はい…。
カトル->それが……。私の願いです……。
樹理->ほう。奇妙な。
樹理->ふむ。そうじゃな。
樹理->では、妾の質問に答えてくれ。
樹理->貴様は何者じゃ?
カトル->……私、ですか…?
カトル->わざわざ語る事も無い……只のヒトですよ…。
樹理->そうか?
樹理->なにか植物のようなものが張っているようじゃが…
樹理->見間違いかえ?(カトルの顔見上げて笑み
カトル->これは…(樹理に見上げられ、嬉しそうに
カトル->後天的なものです。…私の元々の肉体は、通常の人間と変わりません…。
樹理->ほう。
樹理->ではその根たちは貴様に寄生させたというわけじゃな?
カトル->はい…。
カトル->私の半身は…ほぼ彼等によって成り立っていると言えます…。
樹理->ほう。
樹理->寄生か。興味深い生き方を選んだの。
樹理->植物には根を張る場所が必要…
樹理->貴様に取り付いた根が離れんのはわかるがの…
樹理->貴様がそれを望むとは…
樹理->ふふっ…一体どういう目論みじゃ?
カトル->目論み……ふふ、目的、ですか……。
カトル->そうですね…。……私は、彼等の様になりたいと思っています。
カトル->植物への憧憬が高じ、今の形に至った…。…おかしな話だと思いますか…?
樹理->ほう・・・
樹理->(堪えきれぬ笑みを浮かべてカトルを見つめる
樹理->ふふふっ…面白い話じゃの…
樹理->思念で生命の固体すら変えてしまうなんぞ………なかなかある話ではないと想ってはいたがの…
カトル->……そうでしょうか…。
カトル->…いえ、そうですね…。
カトル->私は未だ、ヒトですから…。
樹理->ふふ。しかし興味深い。
樹理->教えて欲しい。
樹理->全てのヒトが別の生命への進化を望んでいるわけではないのであろう?
カトル->…えぇ、そうですね。
カトル->変容を望まぬ者も多くいます…。
樹理->ふふっそうだろうな。
樹理->この次元の全ての生命がそんな事を願ったら収集がつかんの。
樹理->では何故、貴様は望んだ?
カトル->………、
カトル->それは……
カトル->……人間を止めたかったからです。
樹理->ほう?
カトル->ふふ、落胆されたでしょうか…? この様な理由で…。
樹理->いや。
樹理->詳しく聞かせてくれ。
カトル->……そう、ですね。
カトル->解りました…。神樹の君が仰るならば…。
カトル->…私は、貴族の4番目という身分に産まれました…。(ぽつりぽつりと、思い出すように語り始める
カトル->…長子でも、長男でもありませんから…。家を継ぐ事等考える必要も無い…。比較的気楽な立場だと言えるでしょうね…。
カトル->いえ…、そう思っていたのですが…。
カトル->アンリ姉様の当主継承がほぼ確実となった頃ですから、恐らく16の時でしょうか……、
カトル->…私が分家に養子に出されるという話が持ち上がったのです…。
カトル->そこで、……。
カトル->………。
カトル->………(言葉を止める
カトル->……、…申し訳ありません、(右の頭を押さえる
カトル->……ふふ、頭が思い出す事を良しとしないようです。
カトル->……
カトル->……つまり、その時期の記憶が、私に人間への強い不信と落胆を植え付け…
カトル->浅ましい欲など無く、水と光だけを望み、何事にも動じ無い……そんな、植物になりたいと、
カトル->そう、願うようになりました。
樹理->ふふっ………
樹理->それで身に植物を寄生させたのか?
樹理->愚かよのぉ………そんな事で貴様が人間を止めれるわけではあるまいて。(怪しく笑み
カトル->………はい…。
カトル->解っていた、筈なのですけどね…。
樹理->それに、
樹理->妾のように欲深い植物もおるぞ?(怪しく笑み
カトル->……ふふ、
カトル->そうですね……貴方は恐らく、計り知れぬ程の欲望を持っておられる……
カトル->ふふ、だというのに……どうした事でしょうか……、
樹理->欲深い植物は嫌いか?(カトルを見上げ笑み
カトル->……いいえ、
カトル->ふふ、それどころか………、(笑みを抑えきれぬように
カトル->どうしようもなく……、
カトル->貴女に惹かれてしまう…自分がいるのですよ……。
樹理->ふふ、どうしようもなく。か。
樹理->妾も貴様の身に寄生させる気でもあるのか?(笑み
カトル->いいえ…、そのような事は。
カトル->貴女程の強大な存在は…私などの身には到底収まりきれるものではないでしょう…
樹理->ふふ、したくないわけではないのじゃな(笑み
カトル->……、いいえ。
カトル->……ふふ、むしろ……逆、ですね。
樹理->ほう?
カトル->…ふふ、私は……
カトル->貴女の糧になりたい……。
樹理->ふふ。
樹理->ふふふふ。奇妙な事を言いおる。
樹理->妾に喰われたいとでも申すのかの?
カトル->…そんなにおかしな話でしょうか?
樹理->貴様、
樹理->死にたいのか?(妖しく笑み
カトル->……どうせ私は、この様に矮小なヒトの身です。
カトル->それならば……、
カトル->……いえ、それでも……
カトル->貴女の糧となり……、その生命のひとかけらにでも為れるのならば……
カトル->それは……この上無い幸福です……。
樹理->…ふむ。
樹理->ふふ…酔狂じゃな。
樹理->自らの身に植物を寄生させるだけでは飽き足らず…ついには植物―妾の肥料になりたいと申すか。
カトル->……ふふ、酔狂、ですか…
カトル->神樹の君から見ても……私の様な者は異端でしょうか。
樹理->そうじゃの…少なくとも妾の九年間…
樹理->貴様のような者を見ることは無かったの…
カトル->……それでは……
カトル->貴女は私の様な者を…、どう思われますか……?
樹理->ふふ。(ベンチの上に立ちあがり
樹理->(目元に根が這う赤目でカトルの瞳を覗き込み
樹理->(9歳の幼女とは思えぬ妖しい笑みを浮かべる
カトル->、…………(伏し目がちの目を開き、その赤い瞳にじっと魅入られる
樹理->(夜風に赤いスカートと緑の髪を揺らし
樹理->興味深い…(妖しく笑み、呟く
樹理->その酔狂な植物信心…
樹理->今、死して身を滅ぼすより…妾の為に活かさぬか…?
カトル->…………
カトル->今、何と…………?
樹理->妾にはこの次元の知識が不足しておる。
樹理->死して滅びるより、妾の知識の糧と成れ。
カトル->、(常に浮かべている微笑が失せ、はっきりと驚いた表情をし
カトル->……っあぁ……!(その顔が、ぱっと喜びの色に染まる
カトル->嗚呼……っ、神樹の君、貴女に……そのような、、そのような言葉を頂けるなんて……っ(口元に両手を当て、沸き上がる幸福に恍惚と
カトル->こんな幸福…………私の様な者が享受しても良いのでしょうか…………
樹理->ふふ。
樹理->安心せい。
樹理->最後には望みどおり…妾が全てを喰らってやろう………
樹理->その時まで…付き合ってもらおうぞ。…カトルセラ。
カトル->…………っ…………!(幸福感に口元を押さえ、言葉も無く
カトル->…………はい、、………はいっ、、
カトル->私はもう…………
カトル->身も心も、全て貴女の物です…………
樹理さんが退室しました
カトルさんが退室しました
最終更新:2013年02月23日 03:29