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天国への閃光 [よつば 藍住麗]

朱色の髪の美少女さんが入室しました
朱色の髪の美少女->―――
朱色の髪の美少女->「美人薄命、とは良く言ったものね…」(どこかの部屋。どこかの場所
朱色の髪の美少女->(華美な装飾があちこちに施された一室。天井には巨大なシャンデリアが吊るされ、他の調度品も派手に飾られたものばかり。
朱色の髪の美少女->(個人用の部屋としては明らかに広い―――高貴な身分を持つ者の為の場所。
朱色の髪の美少女->(ただ、異質なのは、壁の一角、華美な色柄の壁紙が
朱色の髪の美少女->(――べっとりと赤黒く、濁った色で彩られている所か。
よつばさんが入室しました
よつば->・・・・
よつば->…………(空間の入口、扉の前で立ち尽くす
朱色の髪の美少女->「……ふふ、こんなにも美しいのに、」(うっとりと全身鏡を眺める 朱色の髪の、非常に美しい顔立ちをした少女
朱色の髪の美少女->「死んでしまうなんて、」
朱色の髪の美少女->「勿体無いこと…」
よつば->・・・・(目の前で鏡を見つめる女性を、呆然と見つめる
よつば->……、どうなってる…………
朱色の髪の美少女->「どうなってるもなにも。」
朱色の髪の美少女->「ココが今宵の舞台。」(よつばを向いて笑み
朱色の髪の美少女->「キミの悪夢を、ほんの少しだけ長引かせてあげるだけさ。」(徐々に口調の調子が変わる
朱色の髪の美少女->(ヒールを鳴らし、ベッドまで歩く
朱色の髪の美少女->「ね?」(バッとシーツを剥ぎ取ると―――
よつば->――――、
朱色の髪の美少女->(ベッドに横たわるは、――紅。
藍住麗さんが入室しました
よつば->、 六孤、(思わず、その名を呼ぶ
藍住麗->(ベッドに眠る藍住麗の姿
藍住麗->(その寝姿、服装はいつものそれと違い
藍住麗->(この舞台に居たはずの、ある才女の格好に似ている
よつば->、―――(思わずベッドに駆け寄る
朱色の髪の美少女->(駆け寄るよつばに銀食器のナイフを投げる
よつば->っ、(ぴっ、と頬に赤い線が走る
よつば->っ…………(たらり、と血の垂れる頬を手袋で押さえ
朱色の髪の美少女->「ぁぁそうそう、私は『セブンスヘヴン』。」(ベッドの少女と全く同じ格好をした少女
よつば->……「セヴンスヘヴン」、だと。
朱色の髪の美少女->「そうだよ。きれいでかわいいコを狙う巷で噂の襲撃者。」(眠る麗の両肩に手を置き、上体を起こさせ
朱色の髪の美少女->(力の抜けたその右手にレイピアを握らせる
朱色の髪の美少女->「今回のゲームのルールを説明したげるよ。」
朱色の髪の美少女->「キミにはこの、きれいで頭が良さそうでついでに戦もたしなめちゃいそうな美少女ちゃんを、」
朱色の髪の美少女->「『お護りする』ミッションを与えます。」
よつば->
朱色の髪の美少女->「ははー、キミ達の家ってそーゆーの好きなんでしょ?」
朱色の髪の美少女->「キミがうっかりやられちゃうか、」
朱色の髪の美少女->「うっかり美少女ちゃんがやられちゃうと、ゲームオーバー。」
朱色の髪の美少女->(スカート翻して赤黒い壁まで歩き、
朱色の髪の美少女->「あの悲劇の再現ってワケさ。」(とん、と片手で壁をつつく
よつば->、………
よつば->テメェ、
朱色の髪の美少女->「はいっルール説明は以上!」(遮る様に言い、よつばを見て笑うと
朱色の髪の美少女->「護りきれなくて殺すのも、」
朱色の髪の美少女->「自分の手で殺しちゃうのも、」
朱色の髪の美少女->「同じ死だからねぇ。」(ベッドの麗を見て
朱色の髪の美少女->「そんじゃま、」
朱色の髪の美少女->「がんばってー。」(言葉を最後に
朱色の髪の美少女->(美少女の腕が切断され、血が吹き出、
朱色の髪の美少女->(紅く染まった身体が倒れ、崩れ落ちる
朱色の髪の美少女さんが退室しました
よつば->っ ――――(それを目の当たりにし、
よつば->、、、、(くらっと頭を押さえ、一歩仰け反る
藍住麗->(仰け反った顔先を振りぬく音速のレイピア
藍住麗->嗚呼っ……避けられてしまったね……(よつばの近くで聞こえる声
よつば->、――――(は、と
藍住麗->(音も無く近づき、いつのまにかよつばの前に立っている
よつば->・・・・
藍住麗->(別の貴族家の衣装に身を包み、気品高き立ち振る舞いでレイピアを前へと構えなおす
藍住麗->(微笑みを浮かべよつばを見つめる藍住麗の姿
よつば->・・・・。(対称的に、絶望を貼り付けた表情で麗を見つめる
よつば->…………、
藍住麗->嗚呼っ……今日の舞台は……
よつば->殺る、気か。(ぽつりと問いを投げかける。答えはわかっていても。
藍住麗->とある貴族の屋敷で起きた……悲劇の一幕……
藍住麗->(スッと一礼して
藍住麗->お相手よろしくお願い致します……蒼菖蒲史葉様……
よつば->・・・・、
よつば->・・・・(ここは舞台の一幕。
よつば->(配役<キャスト>として舞台に立った以上、その役割を演じ切る―――、
よつば->(それが、彼女――否、彼の望む姿か
よつば->・・・・(それなら、自分は、
よつば->・・・・(自分は…………
よつば->(麗を見つめて
よつば->ふ、
よつば->ざ、けんなよ。
よつば->もう、あんな、
よつば->あんなの、まっぴらだ・・・・
藍住麗->嗚呼っ……それもまた、運命……
藍住麗->(顔を上げてレイピアを前へと構える
よつば->…………、
藍住麗->舞台の準備は、
藍住麗->よろしいですか?(構えたままよつばに問う
よつば->・・・・、
よつば->・・・・(返事は無く
藍住麗->困惑の沈黙か……覚悟の黙祷か……
藍住麗->無言の答えは……幕が下りればわかる事……
よつば->…………。(覚悟…………?
よつば->……………(受け入れろ、っていうのか、こんな、……
よつば->…………(……否、
よつば->(ガシャン、
よつば->…………えぇ。(アサルトライフルを片手に持ち、麗に、向ける
よつば->ごめんなさいね、待たせちゃって。(口調こそいつもの調子だが、そこに笑みはなく
藍住麗->いえ。
藍住麗->待ってなど。
藍住麗->おりませんっ(瞬間―よつばの頬へ飛んでくる突き
藍住麗->(音速の瞬間移動でよつばの眼前へ現れ。顔を貫くかの軌道で放たれるレイピア
よつば->っ、―――、(咄嗟に後ろに退き直撃を避け、
藍住麗->嗚呼っ……素晴らしき反応かな……(レイピアを振り下げ床面を切りつけ
よつば->(頬に紅い筋を入れ、髪を散らしながら麗と距離を取る
藍住麗->(レイピアを下げたままよつばを見る
よつば->…………(麗にライフルを向けて
よつば->……アンタは、
よつば->戦わなくちゃいけない、のよね。
よつば->……「六孤」を護る為に。
藍住麗->えぇ。
藍住麗->用意された舞台で……与えられた役柄を優雅にこなす……
藍住麗->それだけが私の進む運命ですから……
よつば->…………そう、
よつば->そう、ね…………。
藍住麗->夢の世界ですら、愚直な私のこの答えに。
藍住麗->貴方はどうされますか……?
藍住麗->(レイピアをよつばに向けて構えなおす
よつば->……アンタは、(麗を見て
よつば->アンタの思う通りに、すればいいわ。
よつば->アタシは、
よつば->アンタの思いも、
よつば->…『アンタ』も、
よつば->護らなくちゃいけないから……。
藍住麗->・・・・・・
藍住麗->嗚呼っ……それもまた運命か……
よつば->…………。
よつば->ええ、
よつば->だから、
よつば->戦いましょう。……アタシと。(麗を見つめて
藍住麗->はい……
藍住麗->(よつばを見つめて
藍住麗->お相手よろしくお願い致します……(繰り返す先ほどの言葉
よつば->…ええ。
よつば->よろしくね。
藍住麗->(レイピアを水平によつばに構え、相手の出方を観察する
よつば->………、(麗を見たまま、アサルトライフルを持ち上げ、
よつば->(上空に発射
よつば->(ガシャンッッと派手な音を立て二人の間にシャンデリアが落ちる
藍住麗->初手から舞台を使うなんてね……(ふっと笑みシャンデリアからバックステップで距離を取る
よつば->ごめんなさいね、(更に麗から距離を取り、壁を背にするように
よつば->…でもね、アタシとしては、(離れた麗に銃弾を放つ
よつば->ぶっ壊しちゃいたいのよ。……こんな舞台。
藍住麗->ええっ……(高く跳んで銃弾を回避し
藍住麗->それなら……(天井まで飛び上がり天井にレイピアを突き刺す
藍住麗->協力しましょう。(天井に切り目を入れるように突き刺したレイピアを左右に振るう
よつば->、(麗の行動を見て、
よつば->……(ガシャン、と、スカートの下から別の銃弾を取り出し、ライフルに込める
よつば->……いいの?
よつば->それは、アンタの………
よつば->「麗」の答えに、反する事にはならない?
藍住麗->いいえ……
藍住麗->勝つためです……(切り出した四方4mの天井面がよつばへと落ちる
藍住麗->「私達が、弱くて負けた・・・・・・」なんて……もう言わせたくないですからね……(よつばの耳元に直接響く静かな哀しい呟き
よつば->・・・・。(落下する天井を見て
よつば->そう、ね。(回避可能なギリギリの位置を即座に把握。
よつば->(落下する天井のすぐ隣に佇む
藍住麗->(落下する天井の陰に隠れて降下し、
藍住麗->(落下と同時によつばに突きを放つ
よつば->、っ、(はっと
よつば->、(咄嗟にライフルで防御
藍住麗->(防御され、甲高い金属音が響き
藍住麗->フッ(防御したライフルとは逆側に現れる音速のショートワープ
藍住麗->、(瞬間移動後に腕を振るいよつばの首を跳ねるかのように狙うレイピアの横薙ぎ
よつば->、―――
よつば->(麗の視界にぱっと鮮血が散る
藍住麗->、、、、、、
藍住麗->(鮮血、それに視界を覆われる
よつば->っ 、、、、(ライフルを持たぬ片手で、噴き出る血を押さえる
よつば->(なんとか……切断は免れた。そんな様子。
藍住麗->、、、、、、
よつば->……アハ、(苦笑して
よつば->やんなっちゃう……結局、いつもアンタの方が覚悟決められるんだから。(自嘲気味に笑う
藍住麗->・・・・・・
よつば->うん、
よつば->でも、いいのかもね、
よつば->……これでもう、近付ける事も、
よつば->これ以上、傷付ける事も……、(ふらっ、と
よつば->(麗から離れ、壁に凭れる
藍住麗->史葉・・・・・・(レイピアを下げ、その様子を見つめる
よつば->・・・・
よつば->やっぱり、罰が当たったのかな・・・・(ポツリと
藍住麗->史葉・・・・・・
藍住麗->(斬った相手を心配するように壁に凭れるよつばを見つめる
よつば->(麗の姿を、壊れかけたこの空間を虚ろに眺める
藍住麗->、っ・・・・・・(史葉に駆け寄り、
藍住麗->(目の前で手を差し出そうとして動きを止める
よつば->・・・・(動きを止めた麗に
よつば->(こちらも腕を伸ばし、手で制止を示す
藍住麗->・・・・・・
よつば->……近付かないで。
よつば->護れなくなっちゃうから……。
藍住麗->・・・・・・(静止させられた距離から
藍住麗->史葉・・・・・・(よつばを心配そうに見つめる
よつば->……、(首を抑える手袋が血に塗れ、白い袖も紅く染まっていく
藍住麗->・・・・・・
よつば->…………。
よつば->(ライフルを持ち上げ、銃口を麗の眼前に向ける
よつば->離れて。
藍住麗->・・・・・・(哀しそうに銃口を見つめ
よつば->……、(ちゃ、と引き金に指を掛ける音
藍住麗->、(レイピアを銃に向けて水平に構える
よつば->――、(レイピアに向けて
よつば->(撃ち放つ。着弾と同時に対象を大きく弾き飛ばす衝撃弾
藍住麗->っ!(衝撃弾に打たれたレイピアが弾き飛ばされる
藍住麗->、・・・・・・(手を引っ込めよつばを見つめる
藍住麗->(後方に飛んだレイピアが床に滑り落ち、その音を響かせる
よつば->・・・・、
よつば->はっ(哂って
よつば->聞き分けの無い子ね。
よつば->アタシは、
よつば->離れて、って言ってるんだけど?(続けて、二発目の衝撃弾を撃ち放つ――麗に向けて。
藍住麗->えっ、
藍住麗->――(衝撃弾に身を撃たれる
よつば->(衝撃弾を受け、麗の身体が大きく後方に吹っ飛ぶ
藍住麗->(よつばを見つめたまま後方へ大きく吹っ飛んでゆく
よつば->――(吹き飛ぶ麗を見つめ
よつば->――(――よし、 いける、
よつば->(このタイミングなら――…
よつば->(――絶対に巻き込まない。
よつば->(カチッ。
よつば->――――
よつば->(麗の見つめた先に広がる、オレンジ色の閃光。
藍住麗->え・・・・・・(吹っ飛ばされながら、その閃光に目を奪われる
よつば->(――――遅れて響く、爆音
よつば->(よつばの居たその場所が、爆炎に包まれる
藍住麗->(吹っ飛ばされ、地に背をつき
藍住麗->っ、(すぐに立ち上がり、爆炎を見つめる
藍住麗->、、なんっ、、で・・・・・・
よつば->(やがて室内に煙が立ち込めていく
藍住麗->な、なんで・・・・・・
藍住麗->そんな事したら・・・・・・史葉が・・・・・・
藍住麗->っ、(煙を吸い込まないように口を押さえる
よつば->(――その問いに答える声は無い
よつば->(煙が晴れた先には、
よつば->(何も――――
よつばさんが退室しました
藍住麗->え・・・・・・
藍住麗->どうして・・・・・・
藍住麗->どうして居なくなっちゃうの・・・・・・
藍住麗->(取り残された屋敷で独り呟く
藍住麗さんが退室しました

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最終更新:2013年03月16日 05:16