フォロネウス

【元ネタ】ギリシャ神話
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】フォロネウス
【性別】男性
【身長・体重】200cm・99kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力B 耐久A 敏捷B 魔力A 幸運A 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

【固有スキル】
神性:C
 神霊適性を持つかどうか。
 高いほどより物質的な神霊との混血とされる。

火盗りの英雄:C
 火の起源を説明するトリックスターの称号。
 彼の場合はランクが低いが、それでも火炎攻撃、神罰属性攻撃への耐性(対粛清)が与えられる。

道具作成(武器特化):A+
 女神ヘラに捧げた叡智たる「武器」作成に特化した能力。材料があればいかなる武器でも作り出せる。
 人の手になるはじめての武器を造ったという彼は、武器の設計、製造、鑑定から実用まで
 すべてを完璧にこなしてみせる。
 ちなみに、このスキルは神官としての道具作成も含むため、"武器作成"という名前でない。

カリスマ:B
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
 カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。

【宝具】
『人愚百態(アームズ・オブ・マンカインド)』
ランク:E~B+ 種別:対人宝具 レンジ:??? 最大捕捉:???
 数限りない火の起源の一つ、ポロネウスの火。
 プロメテウスのそれと同じくヘパイストスの権能である鍛造――特に武器に結び付けられる。
 あらゆる「人造兵器」に姿を変え、生み出し、打ち出す万能型の宝具。
 人の手によって作られたのであれば戦略兵器すら完全にトレースすることができる。
 ただし、同じ文化圏でもプロメテウスへの信仰が強すぎるためか、精製した武器のランク上限は低め。

『蓋世の灯火(アルゴス)』
ランク:B++ 種別:対国宝具 レンジ:4~90 最大捕捉:800人
 フォロネウスに下された最初の王権。
 定形はなく、ヘラ神に捧げた武器に宿して使用するもの。その特性からエンチャント型の宝具と呼ばれる。
 女神の寵愛を受けたそれは王権の象徴となり、原初の火のごとき王の威光を帯びる。
 王に相応しい大威力攻撃だが、実は場面ごとに最適な形(剣で薙ぐ、槍で貫く、弓で曲射する…)で振るえるという点を
 真価に持ってる。

【Weapon】
『ポロネウスの火』
 フォロネウスの力の源といえる“王の炉”。
 どんな武器にもなり、どんな武器をも生み出すが、故にあらゆる武器に精通する彼でなければ使いこなせない。
 ちなみに『火』単体でも『煤けど輝く王神の炉(アイタロゲイス・テオス)』という名を持つが、
 彼がその名で呼ぶことはない。
 ……神の鉱物(アダマス)を鍛えられない「人の火」を、
 ヘパイストス神の異名で呼ぶのはおこがましいと考えているかららしい。プチGOBができる。

『火王の槍』
 フォロネウスがランサーなのは王権=王笏からの連想、人類最初の武器が"棒"であろうこと、
 アルゴス神話と縁深いエジプトが槍の国とされることなどから。彼の『火』はデフォルトでは王笏(槍)の形を取る。

【解説】
 アルゴス王ポローネウス。"爐火王"。
 アルゴスの初代王イーナコスの子とされ、
 のちにペロポネソスと呼ばれる土地すべてを支配したという。
 アイスキュロスは牝牛に変えられた乙女イオを指してポロネウスの妹と呼んだ。

 プラトンソロンが最初の人間としてポロネウスとその娘ニオベー(ゼウスとまぐわった最初の定命)を挙げ、
 エジプトの神官に諭されるシーンを描いている。

 信頼すべき古典作家たち(ちなみにプラトンはこれに含まれない)が彼にそれ以上の役割を負わせないのに対して、
 ローマ時代に記録された神話では立派な文化英雄として言及されることでも知られている。

 パウサニアスによれば、ダナオスが建立したというアルゴスのアポロン・リュケイオスの神殿には
 ダナオスの玉座と勇士ビトンの像が献納されており、
 近くにはポロネウスの火が――アルゴス人はプロメテウスではなくポロネウスが火をもたらしたと考えていたので――
 焚かれていたという。
 その火は少なくとも二十世紀まで燃えていたとかなんとか。

 またイーナコスとともに、ヘラに最初に犠牲を捧げたとか最初の王権を確立したとかいわれた。
 イーナコスが河川神とみなされる場合、
 ヘラとポセイドンの領有争いで雨季以外は川々が枯らされることになり人々が困ったところ
 史上はじめて「町」という互助組織を作ったともいわれる。それは『ポロネウスの都』と呼ばれたという。
 さらに、これは最初の火の発見にもかかるのだろうが、
 はじめて武器を造ったとも。

 プラトンが最初の定命としてポロネウスとニオベの名を挙げたのは、
 イーナコスやイオを神と考えたからというより、
 この二人が祖に名を挙げられるべき「偉業をなした人」であったからであったからだろう。たぶん。

 デウカリオンより以前、ヘルメスに言葉を乱され混沌に遊ぶ人間たちを見たゼウスが
 最初にヘラに捧げ物(武器)をした彼に王権を手渡したとかいう話といい、
 どうにもプレ・ポリスというか古代メソポタミア的というか太古の雰囲気を残してスキ。
 諸説あるが紀元前1800年ごろの人物という。

 マイナーチートサーヴァント枠を狙える気がしたのでそこを目指した。
 ミノスと互角ぐらいの王なイメージ。ミケーネ文明代表枠を主張すればイケルで!
最終更新:2020年03月22日 20:37