「いやーなんかスゲー毛利が可愛く見えてきた。ちっちゃいしなあ。俺子供は苦手だけどな、わりとちっこいヤツ好きなんだよ。な、もっかい呼べって」
「断る!我が兄は知略こそ粗末なものだったが、貴様のような変態ではないわ!」
兄、と言う単語で思い出した。
そう言えば毛利家は恐怖の元就の前に、普通に男の当主がいた。
そいつが倒れて、それの嫡子もどーかなって、元就が新しく立った……のだったか。
「まあ…そうだな、悪い」
このキッツイ女の兄はもう亡くなっているのだ。
自分で言ったのだ、なくしたものは戻らないと。
そしてコイツは自業自得な部分も山ほどあるが、
とにかく喪いすぎるほど喪ってきた女だ。
「貴様の考えていることなどお見通しぞ。下らぬ事を考えるな、西海の鬼よ。
鬼の名にふさわしく我を喰らって見せよ」
氷の面が挑発する。
とりあえずまあいいか一度くらい、と言う気になった。
「おう!やってやるぜ毛利ぃっ!覚悟しな!」
わざと手荒に引き寄せると、元就は殆どコケるように元親の体に激突した。
「……」
「わり、痛かったか?」
覗き込んだが毛利は特段怒ってはいなかった。
そして本当に小さかった。腕の中にすっぽり、というか空間が空いてスカスカする。
「詰まらぬ事を。それよりも貴様、毛利毛利と閨で呼ぶな」
腕の中のちびっ子は強がりか素か、憎まれ口混じりにもっともなことを言った。
「ああ、そうだな、じゃあ……」
名を呼ぶのに軽い躊躇いを覚え言いよどむと、毛利が言葉の先を引き取っていった。
「サンデーと呼ぶがいい。我はウェンディと呼んでやろう」
「……………止めてくれお願いだ」
萎える。
サンデー”様”を要求された時よりは軟化しているのだろうが、嬉しくない。
毛利はきゅ、と眉根を寄せ囁いた。
「貴様はやはり、ティンカーベルよりもウェンディの方が似合いぞ」
「どっちも止めてくれ、な?」
「……ザビー様はキャプテン長曾我部か、ブラザー長曾我部を推しておられたが……」
「それもイヤだどれもイヤだ」
何か考え込む様子の毛利を揺さぶってお願いだから止せ止めろと懇願すると、
やっと肯きが返った。
「入信手続きが済まぬうちに呼ぶのも不敬と言うものか」
「いやしないしない」
ほっとしながら抱きすくめた毛利の胸もとに手を伸ばした。
「断る!我が兄は知略こそ粗末なものだったが、貴様のような変態ではないわ!」
兄、と言う単語で思い出した。
そう言えば毛利家は恐怖の元就の前に、普通に男の当主がいた。
そいつが倒れて、それの嫡子もどーかなって、元就が新しく立った……のだったか。
「まあ…そうだな、悪い」
このキッツイ女の兄はもう亡くなっているのだ。
自分で言ったのだ、なくしたものは戻らないと。
そしてコイツは自業自得な部分も山ほどあるが、
とにかく喪いすぎるほど喪ってきた女だ。
「貴様の考えていることなどお見通しぞ。下らぬ事を考えるな、西海の鬼よ。
鬼の名にふさわしく我を喰らって見せよ」
氷の面が挑発する。
とりあえずまあいいか一度くらい、と言う気になった。
「おう!やってやるぜ毛利ぃっ!覚悟しな!」
わざと手荒に引き寄せると、元就は殆どコケるように元親の体に激突した。
「……」
「わり、痛かったか?」
覗き込んだが毛利は特段怒ってはいなかった。
そして本当に小さかった。腕の中にすっぽり、というか空間が空いてスカスカする。
「詰まらぬ事を。それよりも貴様、毛利毛利と閨で呼ぶな」
腕の中のちびっ子は強がりか素か、憎まれ口混じりにもっともなことを言った。
「ああ、そうだな、じゃあ……」
名を呼ぶのに軽い躊躇いを覚え言いよどむと、毛利が言葉の先を引き取っていった。
「サンデーと呼ぶがいい。我はウェンディと呼んでやろう」
「……………止めてくれお願いだ」
萎える。
サンデー”様”を要求された時よりは軟化しているのだろうが、嬉しくない。
毛利はきゅ、と眉根を寄せ囁いた。
「貴様はやはり、ティンカーベルよりもウェンディの方が似合いぞ」
「どっちも止めてくれ、な?」
「……ザビー様はキャプテン長曾我部か、ブラザー長曾我部を推しておられたが……」
「それもイヤだどれもイヤだ」
何か考え込む様子の毛利を揺さぶってお願いだから止せ止めろと懇願すると、
やっと肯きが返った。
「入信手続きが済まぬうちに呼ぶのも不敬と言うものか」
「いやしないしない」
ほっとしながら抱きすくめた毛利の胸もとに手を伸ばした。




