「…なぁ…元就…っ…ほんと…に…辛くねぇのか…?」
今宵に限って、過剰に自分を気遣う元親に、元就は怪訝そうに眉を顰める。
「……はぁ……なぜ…っそのような……んんんっっっっ…」
元就の答えを待たずに、元親は激しく腰を打ちつけ始めた。
今宵に限って、過剰に自分を気遣う元親に、元就は怪訝そうに眉を顰める。
「……はぁ……なぜ…っそのような……んんんっっっっ…」
元就の答えを待たずに、元親は激しく腰を打ちつけ始めた。
辛くねぇはずがねぇだろ?
女が男のふりをして、戦場に立つことも。
それを周囲に気取られぬように気丈に振る舞い続けることも。
それ故に、誰にも弱みを見せずに重責をその細い肩に負い続けることも。
ただ一言「辛い」とさえ元就が言えば、今すぐに四国に攫っていくのに。
だが、元就は「辛い」とも「苦しい」とも…一言でも弱音を漏らすことはない。
まるで、これが自分が自ら望んだ道である、と言わんばかりに、氷の仮面を被り続ける。
それを周囲に気取られぬように気丈に振る舞い続けることも。
それ故に、誰にも弱みを見せずに重責をその細い肩に負い続けることも。
ただ一言「辛い」とさえ元就が言えば、今すぐに四国に攫っていくのに。
だが、元就は「辛い」とも「苦しい」とも…一言でも弱音を漏らすことはない。
まるで、これが自分が自ら望んだ道である、と言わんばかりに、氷の仮面を被り続ける。
「はっ…元就…元就……っなぁ……いっそ……」
このまま四国に連れて帰ってしまおうか?
どうしてもその一言が言えず、元親は元就の細い肩を一層強くかき抱いた。
このまま四国に連れて帰ってしまおうか?
どうしてもその一言が言えず、元親は元就の細い肩を一層強くかき抱いた。