「あっ…」
抱えていた腰を引き下ろし、再び濡れた場所を貫いた。
女のそこは歓喜に震え、ざわめき、松永に食いつく。
後はいつもの通り、女が欲しがるだけ与えてやるだけだ。声が嗄れ、男を咥えこむ力もなくなり、ただ泣きじゃくりながら女のただ一つの光の名を呼び始めるまで。
「…ん?何か言ったかね?」
くたりと松永の肩に顔を埋め、されるがままに揺さぶられる女はゆるりと顔を上げる。
過ぎた快楽にぼろぼろと涙を流し、口の端から唾液を零して、女は松永に微笑みかけた。
「…あんたは…本当に怖いひとだね…」
ん、ん、と突き上げに小さく呻く女の背がしなり、足の指先がくっと曲がる。
程なくして松永の男根を食いしめていた女陰が柔らかくほぐれ、女の身体がゆっくりと後ろへと傾いていった。
落ちる寸前でその身を抱き留め、腕の中に抱え直してやれば気をやった女のくちびるが誰かの名前をかたちどる。
「本当に怖いのは…どちらの方か」
やがて女は目を覚まし、軽薄な笑顔を張り付かせていつものように松永の腕から去っていくだろう。
女が欲するままに松永が与えるものはすべて零れ落ち、欠片も残りはしないのだ。
抱えていた腰を引き下ろし、再び濡れた場所を貫いた。
女のそこは歓喜に震え、ざわめき、松永に食いつく。
後はいつもの通り、女が欲しがるだけ与えてやるだけだ。声が嗄れ、男を咥えこむ力もなくなり、ただ泣きじゃくりながら女のただ一つの光の名を呼び始めるまで。
「…ん?何か言ったかね?」
くたりと松永の肩に顔を埋め、されるがままに揺さぶられる女はゆるりと顔を上げる。
過ぎた快楽にぼろぼろと涙を流し、口の端から唾液を零して、女は松永に微笑みかけた。
「…あんたは…本当に怖いひとだね…」
ん、ん、と突き上げに小さく呻く女の背がしなり、足の指先がくっと曲がる。
程なくして松永の男根を食いしめていた女陰が柔らかくほぐれ、女の身体がゆっくりと後ろへと傾いていった。
落ちる寸前でその身を抱き留め、腕の中に抱え直してやれば気をやった女のくちびるが誰かの名前をかたちどる。
「本当に怖いのは…どちらの方か」
やがて女は目を覚まし、軽薄な笑顔を張り付かせていつものように松永の腕から去っていくだろう。
女が欲するままに松永が与えるものはすべて零れ落ち、欠片も残りはしないのだ。
終わり




