戦国BASARA/エロパロ保管庫

めくらの恋7

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
お前が恥じる必要はない。
かつては里一番の美貌を誇ったという老婆は皺だらけの手で佐助を撫で、そう言った。
人は陰陽の気でつくられているが、その割合は等しくはないのだと、ひび割れた声は言う。
まるで薬に溺れるがごとく快楽を目的とした色狂いと佐助は違う、むしろ佐助が優れている証左なのだと。
「どういう意味?」
「女は陰の生き物。そして忍びは陰の者。更に言えばお前は陰気が生まれついて強い。死者の気配を感じるだろう?影を恐れはしないだろう?闇はお前に従うだろう?」
時に炎を生みだし風を従えるような異能が生まれる。
佐助は影を従える異能であり、それは数が少ない。
生まれる数も少なければ、長じる前に皆死ぬか気狂いになってしまう。
「陰陽の釣合いを取る為に、体が陽の気を求めているのだ」
男の持つ陽気を効率よく体内に取り入れる為の色狂いなのだと。
「ん…いたた…床の上はきつかったかな」
目が覚めれば今の刻は身体ですぐにわかる。
投げ出した四肢は佐助の汗と愛液に濡れ、埃で汚れてしまっているだけだ。
誰かが触れた跡はない。
ただ佐助が、一人でよがり狂っていただけ。
のろのろとした動きで衣服を身に着けながら、懐かしい夢を見たと呟く。
呟けば引き金となり様々な事を思い出してしまう。
あの日、真田昌幸の依頼を断っていれば。
「まあ、いまさらかな…」
後で小川で身体でも洗おう、そう思いながら佐助はまだ痺れたような腰を叱咤しながら屋敷へと駆けた。
『この子のただひとりの忍びとなって欲しい』
『そのかわり』
悪くないとあの時は思った。
少年は幼いながらも将来が楽しみな凛々しくも可愛らしい顔立ちをしていた。
性格や振る舞いは、側にいる佐助の好みに仕込めばいい。
何よりも、火を操る異能を持つという少年は、並外れた陽の気を持っていた。
佐助の中の陰が、それを恋しがって鳴くほどに。
『その代わり、この子をお前一人の主にしてもいい』
この素直そうな若君を、薄汚い忍び風情である佐助の好みに育て、身体もすべて佐助のものにしていいだなんて!
『賭けをしよう佐助。お前がこの子の物になるか、この子がお前の物になるか』
誰よりも側にいた。
若君はすぐに佐助に懐いてきた。
男女の話を聞けばすぐに破廉恥と叫ぶような無知に育てたのも佐助だった。
いつ頃若君の初穂を摘んでやろうかと機会を伺いながら、誰かに先を越されないようにとの用心だった。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
ウィキ募集バナー