膨らみと呼ぶにはささやかすぎる胸をやわやわと揉むように撫で、その肌のきめ細かさを愛でる。
くすぐったさが勝るのか、細腰をよじって逃れようとする様は猫そのものだ。
まだ閨術を教わった気配はないのに(そもそもこうして男の前に肌をさらしている意味も知らない様子なのに)
男を誘うすべを知っているようだ。松永はくつりと喉の奥で笑った。
くすぐったさが勝るのか、細腰をよじって逃れようとする様は猫そのものだ。
まだ閨術を教わった気配はないのに(そもそもこうして男の前に肌をさらしている意味も知らない様子なのに)
男を誘うすべを知っているようだ。松永はくつりと喉の奥で笑った。
「まつ、なが・さま、ぁ…?」
混乱から、不安げな声で帰蝶は松永の手を止めようともがく。
傷をつけないようにその手を取って口づけると、松永は優しく優しく囁く。
傷をつけないようにその手を取って口づけると、松永は優しく優しく囁く。
「やはり、卿は病にかかっているやもしれないな」
「…っぁっ、ぁん」
「…っぁっ、ぁん」
脇腹をなで上げ、胸の頂をつまむ。
ぎゅうと押しつぶすように力を込めれば、刺激が強すぎるのか骨細の体は雷に打たれたようにびくりと揺れた。
ぎゅうと押しつぶすように力を込めれば、刺激が強すぎるのか骨細の体は雷に打たれたようにびくりと揺れた。
「体がおかしいとは思わないかね?」
「はぁっ…はぁっ…ぁぁ」
「はぁっ…はぁっ…ぁぁ」
こくこくと大きく首を縦に振るたび、細い髪の毛がひらひらと踊った。
固くとがった乳首を解放し、掬いあげるように優しく撫でてやると、帰蝶はほっと息をついた。
少し無体をしすぎたかと、松永は帰蝶を膝に抱き上げた。
するりと帰蝶に絡みついていた着物が腕から抜けて、細い二の腕があらわになる。
ぐったりとのけぞった首が艶めかしくも白いので、惹かれるままに口に含んだ。
固くとがった乳首を解放し、掬いあげるように優しく撫でてやると、帰蝶はほっと息をついた。
少し無体をしすぎたかと、松永は帰蝶を膝に抱き上げた。
するりと帰蝶に絡みついていた着物が腕から抜けて、細い二の腕があらわになる。
ぐったりとのけぞった首が艶めかしくも白いので、惹かれるままに口に含んだ。
「ひぁっ!?」
なめ上げ、歯をたて、思うさま味わう。
ぞくぞくという震えの他に、しゃくりあげるような泣き声が重なって松永は動きを止めた。
帰蝶は漆の瞳を潤ませて、ほろほろと涙をこぼしている。
ぞくぞくという震えの他に、しゃくりあげるような泣き声が重なって松永は動きを止めた。
帰蝶は漆の瞳を潤ませて、ほろほろと涙をこぼしている。
「何を嘆くのかね?蝮の姫よ」
「だって…松永さまは、私を食べてしまわれるのでしょう?」
「だって…松永さまは、私を食べてしまわれるのでしょう?」
その言葉の意味合いであれば、正しく松永は帰蝶を食べつくすつもりであるが。
この怯えの意味合いが違うことを、やはり正しく松永は理解していた。
この怯えの意味合いが違うことを、やはり正しく松永は理解していた。
「私が喰らうは卿の身の内の病のみ」
「…?」
「その熱も、疼きも、私に委ねればすべてとりさってあげよう」
「…食べたり、しない?」
「…?」
「その熱も、疼きも、私に委ねればすべてとりさってあげよう」
「…食べたり、しない?」
先ほどの甘噛みを捕食と勘違いしたらしい。
松永は自信が薄気味悪くなるほどやさしい笑みを浮かべて幼子の髪をなでた。
松永は自信が薄気味悪くなるほどやさしい笑みを浮かべて幼子の髪をなでた。
「私が卿を害することは、天地が裂けようともあるまいよ」
そう、害するつもりなどない。
ただ、優しく蹂躙するだけだ。
そんな内心の声など聞こえぬ帰蝶は、場違いにも安堵の笑みを見せた。
優しい父親の友人に、間違いなどないと信じ切っている。
ただ、優しく蹂躙するだけだ。
そんな内心の声など聞こえぬ帰蝶は、場違いにも安堵の笑みを見せた。
優しい父親の友人に、間違いなどないと信じ切っている。