厳密に書くと風魔衆の存在とかどうすんだって話なんですけど、
それだと風呂敷広がりすぎて畳めなくなるので、二人中心で展開甘めです。
それだと風呂敷広がりすぎて畳めなくなるので、二人中心で展開甘めです。
- 小十郎×女風魔
- 逆レイープ?
- 話の都合で片言話す風魔
- 区切りはついてるけど未完
北条のじっちゃんの名前だけをお借りしました。
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屋敷の裏庭にある大きなブナの木を見つめて、小十郎は大きな溜息を吐いた。
風魔がいなくなってから三月が経過していた。
最後に見た、よろめきながら歩く白い背中と緋色の髪を思い出すと、胸が締めつけられる。
なぜあのとき、彼女を追わなかったのか。
風魔が消えて二日経ち、もう戻らないのだと覚ったとき、ただ罪悪感に押しつぶされて何もしなかった事後の自分が許せなかった。
風魔がいなくなってから三月が経過していた。
最後に見た、よろめきながら歩く白い背中と緋色の髪を思い出すと、胸が締めつけられる。
なぜあのとき、彼女を追わなかったのか。
風魔が消えて二日経ち、もう戻らないのだと覚ったとき、ただ罪悪感に押しつぶされて何もしなかった事後の自分が許せなかった。
何もかもが自分のせいだった。
欲望のまま強引に関係を持った。しかも、風魔は初めてだった。
よくよく考えれば、風魔の女陰は、襞も色素も薄く楚々としていて処女然としていた。
膣内は指一本でもきつく、モノを挿入するときも緊張に身体を強張らせていた。
――それなのに俺は!
容赦なく一突きし、破瓜の血を見て青ざめた。
全力で「しまった」と思ったのが、顔に出たのだろう。
風魔に唾を吐かれてしまった。
その時点ではもう取り返しもつかぬというのに、なんとも愚かなことだった。
頬に飛んだ唾に逆上して、労わることもなく蹂躙してしまったが、今思うとあの唾吐きは、風魔の自分に対する配慮にも思えてきた。
が、そのときはそんなことを考える余裕もなく、若くしなやかな女の身体に溺れてしまっていた。
生娘特有の拒絶とも思えるほどの固い締めつけと、諦めというよりは達観したように無抵抗な風魔の態度に嗜虐心を煽られて、本能のまま乱暴に犯してしまった。
「最低だ……」
あらためて湧きあがる罪悪感に、小十郎は頭を掻き毟った。
欲望のまま強引に関係を持った。しかも、風魔は初めてだった。
よくよく考えれば、風魔の女陰は、襞も色素も薄く楚々としていて処女然としていた。
膣内は指一本でもきつく、モノを挿入するときも緊張に身体を強張らせていた。
――それなのに俺は!
容赦なく一突きし、破瓜の血を見て青ざめた。
全力で「しまった」と思ったのが、顔に出たのだろう。
風魔に唾を吐かれてしまった。
その時点ではもう取り返しもつかぬというのに、なんとも愚かなことだった。
頬に飛んだ唾に逆上して、労わることもなく蹂躙してしまったが、今思うとあの唾吐きは、風魔の自分に対する配慮にも思えてきた。
が、そのときはそんなことを考える余裕もなく、若くしなやかな女の身体に溺れてしまっていた。
生娘特有の拒絶とも思えるほどの固い締めつけと、諦めというよりは達観したように無抵抗な風魔の態度に嗜虐心を煽られて、本能のまま乱暴に犯してしまった。
「最低だ……」
あらためて湧きあがる罪悪感に、小十郎は頭を掻き毟った。
結局その後、密かに風魔の行方を探ったが、居所は依然として知れない。
もともと自軍の中であっても人目に付かないように行動する忍だったので、契約期間の残り八日はなんとか小十郎が誤魔化した。
政宗にも契約満了で出て行ったと報告した。
「アイツがいると、色々と便利だったのにな……」
政宗はぼそっとそれだけ呟いた。
次の日から、風魔の代わりに城の雀たちに餌をやる政宗を目撃した時には、さすがにいたたまれなくなり、すべてを話して切腹してお詫びを……と一瞬考えたが、なんとか思いとどまった。
もともと自軍の中であっても人目に付かないように行動する忍だったので、契約期間の残り八日はなんとか小十郎が誤魔化した。
政宗にも契約満了で出て行ったと報告した。
「アイツがいると、色々と便利だったのにな……」
政宗はぼそっとそれだけ呟いた。
次の日から、風魔の代わりに城の雀たちに餌をやる政宗を目撃した時には、さすがにいたたまれなくなり、すべてを話して切腹してお詫びを……と一瞬考えたが、なんとか思いとどまった。
「風魔……」
わざと気配を滲ませて自分を監視していた風魔は、呼べばすぐに現れて小十郎の前に跪いた。
それが今は、呼んでも現れないばかりか、気配さえ微塵も感じられない。
当時はただ迷惑だった執務部屋の前の死体の山も、今は綺麗な庭が恨めしい。
極めつきは、花街で馴染みの遊女と一夜を過ごした翌朝に、「いい人ができたのね」などと戯言を言われ、出入り禁止を食らってしまった。
わざと気配を滲ませて自分を監視していた風魔は、呼べばすぐに現れて小十郎の前に跪いた。
それが今は、呼んでも現れないばかりか、気配さえ微塵も感じられない。
当時はただ迷惑だった執務部屋の前の死体の山も、今は綺麗な庭が恨めしい。
極めつきは、花街で馴染みの遊女と一夜を過ごした翌朝に、「いい人ができたのね」などと戯言を言われ、出入り禁止を食らってしまった。
ブナの木の上で小鳥を掌に乗せながら、口の端をほんの少しだけ持ち上げて微笑んでいた風魔の姿を思い出し、小十郎はがくりと肩を落とした。
命だけは絶ってくれるなと、切に願うばかりだ。
命だけは絶ってくれるなと、切に願うばかりだ。
「小十郎様、そろそろ」
裏庭で一人悶々としているところに女中が声をかけてきた。
「おう!」
小十郎は、やたら威勢よく応えて、陣羽織の襟を正す。
明後日から今年最後の戦に出るため、登城するのだ。
奥州に本格的な冬がやってくる前に、決着を着けねばならない。
小十郎はブナの木から無理やり視線を引きはがして、気合いを入れるように髪を撫でつけた。
裏庭で一人悶々としているところに女中が声をかけてきた。
「おう!」
小十郎は、やたら威勢よく応えて、陣羽織の襟を正す。
明後日から今年最後の戦に出るため、登城するのだ。
奥州に本格的な冬がやってくる前に、決着を着けねばならない。
小十郎はブナの木から無理やり視線を引きはがして、気合いを入れるように髪を撫でつけた。
◇