佐助×かすが(猫耳/だが猫耳要素あまり無し)
信玄×謙信(♀)要素有り
信玄×謙信(♀)要素有り
上杉の邸でいちばん日当たりがいい縁側でおとなしく眠っている黒い塊を見て、佐助はニヤリと笑った。
黒い塊の毛並みは良く、ときおり耳が揺れている。すぐ近くまで佐助が来ているのに気づかないのは、
彼が気配を消しているおかげであるが、陽だまりのなかで気が緩んでいるというせいもある。
「こんなに簡単に敵を近づけて……忍び失格だぜ、かすが」
黒い塊の目の前に音もなく現れた佐助が、軽い口調と鋭い視線で言った。
「さっ、佐助!」
突如現れた男を目にして、かすがが起き上がった。つい先ほどまでの緩みきった表情を変え、
全身の毛を逆立てた彼女は一瞬にして警戒の体勢をとる。
「まぁまぁ、そう力まないでさァ」
「来るな! それ以上私のそばに近寄――」
へらへらと笑ってさらに近寄ってくる男に、かすがは爪を出そうとしたが、
「な――なんだ、この香りは……!?」
なにやらとても魅力的な香りがする。
自分のなかの闘争本能をかきたてるような、逆になにもしたくなくなるような、
誰かに甘えたくなるような、ふしぎな香り。
「あ、気がついた? 今日はかすがが好きそうな香りのものを持ってきたんだぜ。
どこにしまってるか……分かるかな?」
「私が好きそうな香りだと? ふざけるんじゃない……」
口ではそう言いつつ、かすがは鼻先を佐助におしつけて香りがどこから漂っているのか探りはじめた。
佐助はその姿を見てほくそ笑んだが、かすがは嗅ぐ行為に必死で気づいていない。
「ん……ここ、か?」
鼻先を佐助の下腹部に当てたかすがは、彼の了承を得ずにその場所の奥をさぐるため、装束をほどく。
ほどいていくほどに香りは強くなっていき、最終的に目当てのものが目の前にあらわれたとき、
かすがはなりふり構わずしゃぶりついた。
「おいおい、そんなにこの香りが好きなのかァ?」
猫はマタタビが好き――それは随分前から知っていることだった。
しかし、あるとき上司がつぶやいた一言が、佐助を奮い立たせた。
『下半身にマタタビを忍ばせておくと物凄い勢いでむしゃぶりついて来ると思ってしまったでござるよ』
この言葉に、思わず親指を立てたくなった。
人妻を見るだけで「はれんち」と言う上司がどういった経緯で
このようなことを思いついたのかはわからないが。
だが、とにかく自分の一物にマタタビの粉末を塗りたくれば
かすがが頬張ってくれるかもしれないという思惑はうまくいったのだ。
佐助の一物を悦んで咥え、よだれを垂らすかすがの顎をそっと撫ぜると、
目を細めた彼女が上目遣いで佐助を見た。
潤んだ瞳と体液でベタベタになったの口もとが美しいと思った。
黒い塊の毛並みは良く、ときおり耳が揺れている。すぐ近くまで佐助が来ているのに気づかないのは、
彼が気配を消しているおかげであるが、陽だまりのなかで気が緩んでいるというせいもある。
「こんなに簡単に敵を近づけて……忍び失格だぜ、かすが」
黒い塊の目の前に音もなく現れた佐助が、軽い口調と鋭い視線で言った。
「さっ、佐助!」
突如現れた男を目にして、かすがが起き上がった。つい先ほどまでの緩みきった表情を変え、
全身の毛を逆立てた彼女は一瞬にして警戒の体勢をとる。
「まぁまぁ、そう力まないでさァ」
「来るな! それ以上私のそばに近寄――」
へらへらと笑ってさらに近寄ってくる男に、かすがは爪を出そうとしたが、
「な――なんだ、この香りは……!?」
なにやらとても魅力的な香りがする。
自分のなかの闘争本能をかきたてるような、逆になにもしたくなくなるような、
誰かに甘えたくなるような、ふしぎな香り。
「あ、気がついた? 今日はかすがが好きそうな香りのものを持ってきたんだぜ。
どこにしまってるか……分かるかな?」
「私が好きそうな香りだと? ふざけるんじゃない……」
口ではそう言いつつ、かすがは鼻先を佐助におしつけて香りがどこから漂っているのか探りはじめた。
佐助はその姿を見てほくそ笑んだが、かすがは嗅ぐ行為に必死で気づいていない。
「ん……ここ、か?」
鼻先を佐助の下腹部に当てたかすがは、彼の了承を得ずにその場所の奥をさぐるため、装束をほどく。
ほどいていくほどに香りは強くなっていき、最終的に目当てのものが目の前にあらわれたとき、
かすがはなりふり構わずしゃぶりついた。
「おいおい、そんなにこの香りが好きなのかァ?」
猫はマタタビが好き――それは随分前から知っていることだった。
しかし、あるとき上司がつぶやいた一言が、佐助を奮い立たせた。
『下半身にマタタビを忍ばせておくと物凄い勢いでむしゃぶりついて来ると思ってしまったでござるよ』
この言葉に、思わず親指を立てたくなった。
人妻を見るだけで「はれんち」と言う上司がどういった経緯で
このようなことを思いついたのかはわからないが。
だが、とにかく自分の一物にマタタビの粉末を塗りたくれば
かすがが頬張ってくれるかもしれないという思惑はうまくいったのだ。
佐助の一物を悦んで咥え、よだれを垂らすかすがの顎をそっと撫ぜると、
目を細めた彼女が上目遣いで佐助を見た。
潤んだ瞳と体液でベタベタになったの口もとが美しいと思った。