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戦国BASARA/エロパロ保管庫
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戦国BASARA/エロパロ保管庫

潮の花26

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匿名ユーザー

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兵の一人に持たせていた小さな手荷物を受け取りつつ元就は、目の前の隻眼の男に問うた。
「…用件とは?一応聞いてやる」
先ほど一瞬だけ見せたしおらしさはやはり月光の名残が見せた幻か。元親は苦笑して答える。
こいつには困ってしまう事ばかりだ。
「だから色々、だ。見せたいものとか聞きたいこと、聞かせたいこと。
もちろん、今後の国のあり方について。是非毛利公にご指南頂きたい。」
背を丸め、顔を覗き込む男に元就の心臓が揺らぐ。動揺はいつもと同じように眉に微かに乗せるだけなのだが、
元就は不思議と心の中まで覗き込まれている気分になる。不愉快だ。
知られては都合の悪い策などは山ほどあるが、元就は疑問を募らせる。
この、心の柔い部分を細かい棘で刺されるような感覚は何か?と。何故、これを見られたくない?
遠めには漆黒かと思われた男の瞳は、こうして近づくと濃藍を深く重ねた色だという事がわかる。
わずかな明かりを映して時折濃い色が滲んで青く光る。こんな眼を持つ人間は初めて見た。
この男が隻眼でよかった。こんな強い眼差しが左右揃っていたのなら、きっと元就はそれだけで気押されてしまう。
いや、一つしかないからこその強さか。

知りたい。

ただの見慣れぬものへの興味なのだろう。
元就が愛した景色たちの、どれにも当てはまらない瞳の色。それとも、男が見た季節にはありふれたものなのか。
この男には、自分の目はどのように映るのか。自らを醜いと疎む元就の、たった一つ好いと思えるところ。
兄と同じ煮詰めた蜜のような琥珀色は、男が海を渡ってまで求めた宝の中に僅かでも紛れていただろうか。
知りたい。(とうさま、かあさま、大方さま、松、弟達、みんな、にいさま)
何を見てきたか。何を思ってここまで生きてきたか。
けれど、知ってしまえば、愛して、丁重にしまい込んだ全てが崩れて消えてしまうのではと不安が湧き上がる。
心は器で、思い出は水のようなもの。元就は、自分の持つ器はとても小さく脆い物と自覚していた。
だからそこに満たされた愛しい水をこぼさないように、汚さないように大切に大切に歩んできた。
これ以上は何も望まない。この男を知ってしまえば、小さな器の水はあっという間に溢れてしまう気がする。
そうすれば家族に愛し愛された記憶は全て流れ消えてしまう。駄目だ。

だから…知りたくない。けれど。

元就の脳が揺れる。今は握られてはいないのに手首が熱を持っている気がする。
じわじわとそこの皮膚だけ別の生き物で、もっと、とわめく声が聞こえる。
もっと。触れて欲しい。暖かく大きな手。(違う違う。そんな訳あろうはずもない)だって。
(だって?どうしたよ姉者)遠い昔の、すぐ下の弟の声がした。
以前にもこんなことがあったのか、と元就は記憶の枝を端まで見上げる。妹が着飾っていた。
繊細で優しい色合いの髪飾りを、ねえさまも、と差し出してきて、そして断わった時だ。

だって。
似合わないもの。

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