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戦国BASARA/エロパロ保管庫
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戦国BASARA/エロパロ保管庫

潮の花31

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匿名ユーザー

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「…何だ。童のようだとでも申すか」
「違ぇよ。なんでそうなるんだ」
ああー、と元親がうつむいてガリガリと頭を掻く。右膝を立てて胡坐に座る男の考えが読めず、
元就はただ彼の次の言葉を待つしかない。元親も困る。どんな言葉ならこのちょっと感覚のずれた女に伝わるか選べない。
(大体、綺麗な服着せられて男と二人っきりになっちゃあそういうコト意識するもんじゃねぇか普通)
問題の女はきょとん、とこちらを見つめたまま。多分高確率で処女なのだろうが、それ以上に無垢な子供のようだ。
腹の底から息を吐き出して、元親は覚悟を決める。
(コドモに手ぇ出すなんざ、バカムネじゃあるまいし)しかし、どうあっても彼女が欲しい。
月光のようにに冴え冴えとした美貌と優れた知略を立てる頭脳に隠れて、あまりに幼い少女がいる。

知りたい。

太陽と月が好きだと言って、ただその光ばかり追いかけてきたような甘い蜜色の瞳。
この女には、自分の目はどのように映るのか。
まだ生温い子供時代から抜け出てきたばかりの頃の無謀さ故に無くした片方しかない目で怖がらせはしないだろうか。
本当は臆病だという女を。
知りたい。何を見てきたか。何を思ってここまで生きてきたか。
そしてこれからの思い出も記憶も、二人で作り上げて生きてゆきたい。心から溢れかえるほどならば、
全て包みこむ大きな海原に放してやればいいだけなのだから。風に乗せて。

この女が欲しい。さっき握った手首が愛おしい。もっと触れたい。
元親の脳の熱が高まる。今まで手に入れたどんな宝よりも魅惑的な琥珀色の瞳に、自分だけ映していたい。
無垢ならなおさら。このまま手放してしまったら何処のどんな男に泣かされてしまうかわかったもんじゃない。
今だって自分の仕掛けた罠にほいほい掛かってしまうくらいなのだから。
元親の心に、保護欲と独占欲が混じった感情が泥のように粘り気を持って湧き上がる。

「…ここにあるもの、何でも全部やるよ」

うつむいたまま突然訳のわからない言葉を吐く彼に元就は小首を傾げ眉を寄せる。
彼の声は、どこか思い詰めたような低い響きで、元就は少し身構える。
「俺の目ン玉もやる」
と、元就の右手を取って眼帯に触れさせる。ちょうど瞳がある場所は、何故か硬い感触がした。
疑問を浮かべる元就に答えるように、元親は眼帯と取り払い、その下の皮膚と目のある場所を晒した。
左頬から瞼を通り、額にかけて長く斬れた傷痕がある。周囲の皮膚は火傷で乾いていた。
眼窩には目が無い。代わりに、深い赤の石が嵌っていた。
(ああ、)と元就は気付く。箱に並んだ色とりどりの球体は、この男の眼球なのだ。
「怖くねぇか」
「何故…美しいと、思う」
元就は素直に感じたまま、怯えを匂わせた彼の言葉に答えた。
この男が考えていることがわからず不安には思うけれども、確かに傷と共に光る彼のもう一つの目は、
今まで歩んで来たであろう道の気配が読み取れるようで、美しいと思うのだ。
そう言う元就に安堵して元親は続ける。
「宝も、綺麗な服も何でも全部。これから俺が見る海や空の色も、全部やる。
――だから、アンタのむかえる朝をくれ。明日も明後日も、その次もずっとだ。俺と一緒に居てくれ」

最後には強い視線で見つめてくる男に、元就は困惑を隠せない。
「何が、言いたいのだ…」
様子がおかしい彼に、それでも僅かに唇を震わせ量りきれぬ真意を問うと、元親はますます強い光を目に宿し答えた。


「アンタに、――お前に惚れた。俺の妻になれ」


予想の範囲外から投げつけられた言葉に、元就の思考が停止する。
丸く見開いた目のまま固まる元就の両手を、元親はしっかと大きな手で包み込む。
その手の熱さに我に返った元就だったが、今度はその力強さに戸惑う。
(ほれた?なに?どういう意味だ?なにを言っているのだ?)
困惑に揺れる彼女の瞳に構わず、元親は膝を進め覆い被さるように迫った。
「お前と一緒に船を出したい。――大海原に架かる虹は綺麗だ。それもお前にやろう」

ぽかんと、元就は驚いたままでいるしか出来ない。
どう答えていいのか、それ以前にまだ彼の言葉が飲み込めないのだから。




この時からそうも遠くない、けれど心が遠く離れた未来に、確かに二人は寄り添って虹を見る。
土埃と血煙の向こうに。

その虹は、――――醜く、歪んでいた。

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