「……はれんちねえ。ならドコまでならOKなんだ、幸村?」
「どっどっ、どこまでとはっ」
「腕は?」
幸村は緊張に強張った力をあっさりとぬき、袖をまくって腕を見せた。
腕は、幸村基準で破廉恥ではなかったらしい。
「どこも、なんでもないでござるよ。政宗殿は医師でもないのに、おかしな方でござるなあ」
「オレの腕は医者顔負けだぜ?脈も診れるし、生薬の配合も解るぜ」
軽く言うと、ひっそりと幸村は落ち込んだ。
「それがしは、槍を振るうほか何も出来ないのでござるよ…和歌も解らぬ、書もあのようには行かぬのでござる」
あのようってなんだ、とぼんやり考えながら、政宗はそっと指先を腕に這わせた。
鍛えた腕だ。片手で槍を振るうのだから尋常ではない。
そして、女の肌だった。どんなに鍛えたところで、男は男、女は女か、とやはりぼんやりと政宗は思う。
鍛えた力が宿る、滑らかな、どこか柔らかさを持つ肌。
「その辺は単なる趣味だ。…って、和歌…、アレのことか?」
紅を含ませて書いた、袖なしの羽織。
「しまったでござる…」
居心地悪げに腕が逃げる。
「ah-…いいけどなあ…おい、解らなきゃその場でオレに聞け」
幸村の頭がうなだれ、しっぽのような髪がふわりと垂れた。
「どっどっ、どこまでとはっ」
「腕は?」
幸村は緊張に強張った力をあっさりとぬき、袖をまくって腕を見せた。
腕は、幸村基準で破廉恥ではなかったらしい。
「どこも、なんでもないでござるよ。政宗殿は医師でもないのに、おかしな方でござるなあ」
「オレの腕は医者顔負けだぜ?脈も診れるし、生薬の配合も解るぜ」
軽く言うと、ひっそりと幸村は落ち込んだ。
「それがしは、槍を振るうほか何も出来ないのでござるよ…和歌も解らぬ、書もあのようには行かぬのでござる」
あのようってなんだ、とぼんやり考えながら、政宗はそっと指先を腕に這わせた。
鍛えた腕だ。片手で槍を振るうのだから尋常ではない。
そして、女の肌だった。どんなに鍛えたところで、男は男、女は女か、とやはりぼんやりと政宗は思う。
鍛えた力が宿る、滑らかな、どこか柔らかさを持つ肌。
「その辺は単なる趣味だ。…って、和歌…、アレのことか?」
紅を含ませて書いた、袖なしの羽織。
「しまったでござる…」
居心地悪げに腕が逃げる。
「ah-…いいけどなあ…おい、解らなきゃその場でオレに聞け」
幸村の頭がうなだれ、しっぽのような髪がふわりと垂れた。




