『ソビエト旅行記』は、1936年に刊行されたアンドレ・ジッドによる旅行記・政治的ルポルタージュである。原題は Retour de l'U.R.S.S.(「ソ連からの帰還」)。
概要
ジッドは1936年、作家代表団の一員としてソビエト連邦を訪問した。当初は社会主義体制に一定の共感を抱いていたが、滞在中に見聞した官僚主義、言論統制、思想的画一化などに疑問を抱く。本書では、理想としての社会主義と現実のソ連体制との乖離が批判的に記述されている。
内容
革命の理念と国家権力の硬直
刊行後、ジッドは共産主義陣営から激しい批判を受け、同年に続編『修正』(Retouches à mon Retour de l'U.R.S.S.)を発表した。本書は、知識人によるスターリン体制批判の初期の重要文献とされる。