ナショナルボリシェヴィズム(National Bolshevism、略称:Nazbol、ナツボル。ロシア語: национал-большевизм、ドイツ語: Nationalbolschewismus)とは、極端なナショナリズム(ウルトラナショナリズム)とボリシェヴィズム(共産主義の革命的形態)を融合させた政治思想である。左翼と右翼の要素を習合(syncretic)させた第三の位置(Third Position)的なイデオロギーとして位置づけられることが多く、反資本主義・反帝国主義を基調としつつ、強烈な国家主義や民族中心主義を強調する。
概要
この思想は、資本主義やリベラル民主主義を否定しつつ、国際主義的な共産主義ではなく、国家や民族の優位性を優先する「国家のための社会主義」を主張する。経済的には極左(国有化、計画経済、反私有財産)を志向するが、文化・社会面では保守的・権威主義的で、しばしばファシズム的な要素(指導者崇拝、軍事主義、伝統回帰)を借用する。インターネットミームとして「Nazbol Gang」が有名だが、現実の政治運動としても存在する。
主な特徴:
- ウルトラナショナリズム:自民族・自国家の絶対的優位を主張。移民反対、多文化主義否定。
- ボリシェヴィズム的要素:革命的前衛党、プロレタリア独裁の変種、反ブルジョアジー。
- 反資本主義・反西欧:グローバル資本主義やアメリカ主導の帝国主義を敵視。
- 第三の位置:左翼(共産主義)と右翼(ファシズム)のどちらでもない「第三の道」を標榜。
多くの批評家からはネオファシズムや赤褐色連合(Red-Brown alliance)と見なされ、反ユダヤ主義や人種主義的傾向を指摘されることもある。
歴史起源(ワイマール共和国時代、1920年代ドイツ)
第一次世界大戦後のドイツで誕生。ヴェルサイユ条約への反発から、共産党(KPD)内の一派が民族主義者と同盟を模索。
エルンスト・ニーキッシュ(Ernst Niekisch):最も代表的な思想家。「抵抗(Widerstand)」誌で提唱。プロイセン主義とソ連ボリシェヴィズムの融合を主張し、「ポツダム-モスクワ軸」(プロイセン軍事伝統 + ソ連革命)を理想とした。
ハンブルクの共産主義者(ラウフェンベルク、ヴォルフハイム)も初期に関与したが、党から追放された。
保守革命(Conservative Revolution)の流れに位置づけられ、ナチス台頭後も地下で影響を残した。
ハンブルクの共産主義者(ラウフェンベルク、ヴォルフハイム)も初期に関与したが、党から追放された。
保守革命(Conservative Revolution)の流れに位置づけられ、ナチス台頭後も地下で影響を残した。
現代ロシア(1990年代以降)
国家ボリシェヴィキ党(National Bolshevik Party, NBP):エドゥアルド・リモノフ(Eduard Limonov)とアレクサンドル・ドゥーギン(Aleksandr Dugin)が設立(1993年)。
党旗はナチス旗を模した赤地に白円黒ハンマーと鎌。
反プーチン初期は過激デモで有名だったが、後に禁止・再編(「もう一つのロシア」へ)。
ネオ・ユーラシア主義を基盤に、ロシア帝国復活、反西側、反リベラルを主張。
ドゥーギンは地政学理論で影響力大。
党旗はナチス旗を模した赤地に白円黒ハンマーと鎌。
反プーチン初期は過激デモで有名だったが、後に禁止・再編(「もう一つのロシア」へ)。
ネオ・ユーラシア主義を基盤に、ロシア帝国復活、反西側、反リベラルを主張。
ドゥーギンは地政学理論で影響力大。
その他の変種スターリン時代の一部プロパガンダを「ナショナルボリシェヴィズム」と呼ぶ研究もある(ロシア民族主義の強調)。
現代では散発的な小グループやインターネット上で見られる。
現代では散発的な小グループやインターネット上で見られる。