リソルジメント(Risorgimento)は、19世紀に展開されたイタリア統一運動を指す歴史的概念であり、おおむね1815年のウィーン体制成立以後から1871年のローマ編入に至る時期を含む。分裂状態にあったイタリア半島を統一国家へと再編することを目標とした政治的・軍事的・思想的運動である。
中心的役割を果たしたのはサルデーニャ王国(ピエモンテ王国)であり、首相カヴールの外交政策と、民衆的英雄として知られるジュゼッペ・ガリバルディの軍事行動が統一過程を推進した。1861年にイタリア王国が成立し、1870年のローマ占領によって形式上の統一が完成する。
しかし統一は「未完成」とも評される。オーストリア=ハンガリー帝国の支配下に残ったトリエステや南チロルなどの地域は「未回収のイタリア(Italia irredenta)」と呼ばれ、これが対オーストリア感情を高め、後の外交的・軍事的対立の要因となった。リソルジメントは近代国民国家形成の典型例とされる一方、地域格差や南北問題といった内部矛盾も残した。