生田配水池(いくたはいすいち)は、神奈川県川崎市多摩区生田5丁目に位置する、川崎市上下水道局が管理する配水池である。旧生田浄水場の一部として整備された施設で、現在は上水道の配水機能に加え、太陽光発電設備を備えた環境配慮型の施設として機能している。
概要
歴史的には、1930年代後半に川崎市の水需要増大に対応して生田浄水場が建設され、標高約78mの丘陵上に配水池が設けられた。当初は浄水場機能も併せ持っていたが、戦後の拡張事業で下部に生田第2浄水場(後の生田浄水場)が整備され、高低差を利用した送水システムが構築された。2016年(平成28年)頃の再構築計画により、生田浄水場の浄水機能は廃止され、工業用水専用施設へ移行した一方、配水池は神奈川県内広域水道企業団の西長沢浄水場や長沢浄水場からの送水を受け、潮見台配水池経由で市内へ供給する役割を担っている。同年に配水池上部を活用した太陽光発電事業が開始され、池面に多数のソーラーパネルが設置されたのが特徴的である。施設全体は一般に立ち入り可能で、特に2016年に整備された遊歩道と展望広場が人気を集めている。生田駅から徒歩約15分、急な坂道と218段の階段(または緩やかな遊歩道)を登った先に展望デッキがあり、多摩川を挟んで調布市方面から都心方向までを一望できる。視界が良好な日には東京タワーや東京スカイツリーも確認可能で、夜間照明が灯る夜景スポットとしても知られ、川崎市最大級のスケール感を誇る穴場としてドライブやデートに利用される。展望スペースからはソーラーパネル越しに都心の夜景を楽しめる点が全国的に珍しく、周辺の生田ふれあいの森とつながる散策路も地域住民の憩いの場となっている。駐車場はないが、近隣の道路からアクセスしやすく、照明設備が整っているため夜間も安心して訪れられる。