チェンジ・ロワイアル@ ウィキ
白い悪魔
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黒い髪に赤い服の女が山の中を傾斜を駆け下りていた。
女の手の甲には赤い紋章のようなものが浮かんでいた。
彼女はまるで恐ろしいものでも見たかのような表情で走っていた。
つまり、彼女は何から逃げているようだった。
女の手の甲には赤い紋章のようなものが浮かんでいた。
彼女はまるで恐ろしいものでも見たかのような表情で走っていた。
つまり、彼女は何から逃げているようだった。
「ぎゃあっ!」
そんな彼女の足を一本の矢が貫いた。
それは普通の矢ではなく、実体のないエネルギーの矢であった。
足を射られた女はそのまま坂を転がり落ちた。
そして木にぶつかることでようやく止まった。
それは普通の矢ではなく、実体のないエネルギーの矢であった。
足を射られた女はそのまま坂を転がり落ちた。
そして木にぶつかることでようやく止まった。
「い、嫌…」
彼女に矢を放った張本人が追いついてきた。
そいつを一言で表せば、白い鎧武者のような姿をしていた。
そいつはまるでメロンの皮のような鎧を纏っていた。
そして顔は兜によって覆い隠されていた。
そいつを一言で表せば、白い鎧武者のような姿をしていた。
そいつはまるでメロンの皮のような鎧を纏っていた。
そして顔は兜によって覆い隠されていた。
白の武者は自らの腰に巻かれたベルト――ゲネシスドライバーに手を伸ばす。
そして、そのベルトに付いたハンドルグリップを一回押し込んだ。
そして、そのベルトに付いたハンドルグリップを一回押し込んだ。
『メロンエナジー・スカッシュ!』
電子音声が流れ、武者が手に持つ赤い弓――ソニックアローの刃にエネルギーが充填される。
「やめっ…!」
女の最期の言葉をさえぎって、武者は弓についた刃を振るう。
エネルギーが解放され、刃からメロン色の斬撃が放たれた。
エネルギーが解放され、刃からメロン色の斬撃が放たれた。
身を守るものもなく、斬撃は女の体を簡単に切り裂いた。
その斬撃は生身の体には強すぎたのか、女の体は切り裂かれたところから上と下で分かたれてしまった。
それだけでなく女が寄りかかっていた木も同時に幹を切断され、倒れていく。
切り口から噴き出た鮮血によって、白いライドウェアも鎧も赤に塗られていく。
その斬撃は生身の体には強すぎたのか、女の体は切り裂かれたところから上と下で分かたれてしまった。
それだけでなく女が寄りかかっていた木も同時に幹を切断され、倒れていく。
切り口から噴き出た鮮血によって、白いライドウェアも鎧も赤に塗られていく。
(そんな…私がまた…)
女が最期に思い浮かべたのはこの会場に来る直前の、自分が死ぬ瞬間のことであった。
■
かつて女は自分の上司によって殺害された。
その理由は単純、弱いからであった。
その理由は単純、弱いからであった。
彼女は元々、人を喰らう不死身の鬼であった。
だから決して普通の人間よりは弱くなかった。
だが彼女は自分よりも強い人間に出くわした時、逃げようと考えていた。
だから殺された。
だから決して普通の人間よりは弱くなかった。
だが彼女は自分よりも強い人間に出くわした時、逃げようと考えていた。
だから殺された。
そんな彼女はこのバトルロワイアルにおいて人間の体を持って蘇生された。
この戦いの舞台に降り立った直後の彼女は、恐怖心に満たされていた。
自らの魂に刻み込まれた死の記憶、自分の命を握っている爆弾首輪、傷ついても再生しない人間の体、
それらの要素が彼女の精神を追い詰めていった。
この戦いの舞台に降り立った直後の彼女は、恐怖心に満たされていた。
自らの魂に刻み込まれた死の記憶、自分の命を握っている爆弾首輪、傷ついても再生しない人間の体、
それらの要素が彼女の精神を追い詰めていった。
だからだろうか、自分の体がどこの誰で、どんなことができるのか確かめもしないで彼女は走り出した。
それは他の参加者を探し、殺すための行動であった。
ほぼ錯乱状態になった彼女は後先考えず主催の言いなりに殺し合いをしようとした。
それは他の参加者を探し、殺すための行動であった。
ほぼ錯乱状態になった彼女は後先考えず主催の言いなりに殺し合いをしようとした。
そして彼女が見つけたのが先ほどの白武者であった。
最初は戦おうとした。
デイパックの中から金属バットを取り出し、それを持って殴りかかった。
だが、その金属バットはあっさりと破壊された。
瞬間、彼女は相手から大きなプレッシャーを感じた。
最初は戦おうとした。
デイパックの中から金属バットを取り出し、それを持って殴りかかった。
だが、その金属バットはあっさりと破壊された。
瞬間、彼女は相手から大きなプレッシャーを感じた。
その後の判断は早かった。
武器を破壊され、自分はこのままでは相手に勝てないと無我夢中で逃げ出したところまでは良かった。
だが、相手が悪かった。
あっという間に追いつかれ、彼女は体を切断されてしまった。
これが鬼の体だったのなら再生することはできただろう。
しかし今の彼女はそんなことはできない人間の体であった。
武器を破壊され、自分はこのままでは相手に勝てないと無我夢中で逃げ出したところまでは良かった。
だが、相手が悪かった。
あっという間に追いつかれ、彼女は体を切断されてしまった。
これが鬼の体だったのなら再生することはできただろう。
しかし今の彼女はそんなことはできない人間の体であった。
せめてもう少し冷静に行動できればこんな結末にはならなかったであろうか。
けれども、一度起こった結果はもう覆せない。
かつてと同じく理不尽な運命を彼女は辿ってしまった。
けれども、一度起こった結果はもう覆せない。
かつてと同じく理不尽な運命を彼女は辿ってしまった。
そして女は無念のまま、その命を再び失った。
【零余子@鬼滅の刃(身体:遠坂凛@Fate/stay night) 死亡】
■
白い鎧武者ことアーマードライダー斬月・真は変身を解除し、鎧の下にいた変身者の姿を見せる。
現れたのはほんわかした癒しの印象を持たせる、何の変哲もない普通の少女であった。
事実、少女は本来ならその見た目通りの心優しい性格の少女であった。
だが、この殺し合いにおいてはその精神は全く別の人物のものとなる。
現れたのはほんわかした癒しの印象を持たせる、何の変哲もない普通の少女であった。
事実、少女は本来ならその見た目通りの心優しい性格の少女であった。
だが、この殺し合いにおいてはその精神は全く別の人物のものとなる。
少女――櫻木真乃の体に巣食った邪悪な心の名はン・ダグバ・ゼバ、グロンギの頂点に君臨する存在である。
「なるほど、リントも面白いものを作ったね」
ダグバが斬月・真に変身していた理由は単純、その力を試したかったからだ。
付属の説明書からこのベルトが戦極凌馬というリント(=人間)によって開発されたことやその使い方といったことは把握している。
その力を試すためならば相手は誰でもよかった。
さっきの女はたまたま出くわしたから殺しただけだ。
付属の説明書からこのベルトが戦極凌馬というリント(=人間)によって開発されたことやその使い方といったことは把握している。
その力を試すためならば相手は誰でもよかった。
さっきの女はたまたま出くわしたから殺しただけだ。
「…にしても、まさかリントの体でゲゲルをすることになるとはね」
グロンギは本来、体の中に仕込んだ魔石ゲブロンの力で怪人の姿に変身してゲゲル(=殺人ゲーム)を行う。
しかしこの場においては何者かにより何の変哲もないリントの体でゲゲルをやらされることになった。
グロンギの体でなくなったならば、ゲゲルを実行するのも難しくなってしまう。
しかしこの場においては何者かにより何の変哲もないリントの体でゲゲルをやらされることになった。
グロンギの体でなくなったならば、ゲゲルを実行するのも難しくなってしまう。
「今は、これがあるからいいかな?」
だがダグバは今、魔石の代わりに自分に力を与えるための道具を手に入れていた。
もしグロンギの体のままであったのなら、これを使おうと思ったであろうか。
もしかしたら主催は自分にこれを使わせるためにリントの少女の体に自分の精神を封じ込めたのかもしれない。
もしグロンギの体のままであったのなら、これを使おうと思ったであろうか。
もしかしたら主催は自分にこれを使わせるためにリントの少女の体に自分の精神を封じ込めたのかもしれない。
「こんなゲゲルは初めてだけど…僕を笑顔にできるのなら、なんだっていいか」
ダグバはこんなルールの戦いでも楽しむことに決めていた。
たとえゲネシスドライバーがあっても本来の体でない以上、彼の実力は十分に発揮することはできない。
けれども戦いで優勝できればいつでも元の体に戻ることはできる。
元々行うつもりだったクウガとの決着はそれからでいいだろう。
たとえゲネシスドライバーがあっても本来の体でない以上、彼の実力は十分に発揮することはできない。
けれども戦いで優勝できればいつでも元の体に戻ることはできる。
元々行うつもりだったクウガとの決着はそれからでいいだろう。
「そういえば、クウガはここにいるのかな?」
ルール上、もしクウガがここに居たとしてもその中身はこれまでグロンギ達を殺してきたクウガではない。
そんなクウガが究極の闇を持つ存在になるかどうかは分からない。
仮にいたとしても、そもそも自分が究極の闇をもたらせる体ではないため、自分の期待通りの戦いを行うことはできないかもしれない。
そんなクウガが究極の闇を持つ存在になるかどうかは分からない。
仮にいたとしても、そもそも自分が究極の闇をもたらせる体ではないため、自分の期待通りの戦いを行うことはできないかもしれない。
「まあ、それはクウガがいたら考えることにしようか」
とりあえず今は状況に合わせて自分以外の参加者を殺しつくすことにする。
ダグバは先ほど殺した相手のデイパックを回収し、そして次の獲物を探すべくその場を立ち去った。
ダグバは先ほど殺した相手のデイパックを回収し、そして次の獲物を探すべくその場を立ち去った。
【ン・ダグバ・ゼバ@仮面ライダークウガ】
[身体]:櫻木真乃@アイドルマスターシャイニーカラーズ
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品×2、ゲネシスドライバー@仮面ライダー鎧武、メロンエナジーロックシード@仮面ライダー鎧武、ランダム支給品0~4(零余子の分も含む)
[思考・状況]基本方針:ゲゲルを楽しむ
1:次の獲物を探す
[備考]
[身体]:櫻木真乃@アイドルマスターシャイニーカラーズ
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品×2、ゲネシスドライバー@仮面ライダー鎧武、メロンエナジーロックシード@仮面ライダー鎧武、ランダム支給品0~4(零余子の分も含む)
[思考・状況]基本方針:ゲゲルを楽しむ
1:次の獲物を探す
[備考]
- 48話の最終決戦直前から参戦です。
【ゲネシスドライバー@仮面ライダー鎧武】
エナジーロックシードを装填し、新世代アーマードライダーへの変身に用いられる変身ベルト。
エナジーロックシードを装填し、新世代アーマードライダーへの変身に用いられる変身ベルト。
【メロンエナジーロックシード@仮面ライダー鎧武】
エナジーロックシードの一種。
ゲネシスドライバーへの装填によりメロンエナジーアームズのアーマドライダーへ変身することができる。
ここにおいてはゲネシスドライバーとセットで一つの支給品となっている。
エナジーロックシードの一種。
ゲネシスドライバーへの装填によりメロンエナジーアームズのアーマドライダーへ変身することができる。
ここにおいてはゲネシスドライバーとセットで一つの支給品となっている。
【ソニックアロー@仮面ライダー鎧武】
エナジーロックシードを用いて変身するアーマードライダーの専用武器。
エナジーロックシードによってエネルギーが供給される限り、ほぼ無限に矢を放ち続けることが可能。
エナジーロックシードを用いて変身するアーマードライダーの専用武器。
エナジーロックシードによってエネルギーが供給される限り、ほぼ無限に矢を放ち続けることが可能。
02:見るも無残な肉塊 | 投下順に読む | 04:無能力者のΨ難 |
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