チェンジ・ロワイアル@ ウィキ
無能力者のΨ難
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とある街中にラーメン店があった。
その店内でテーブルを挟んで二人の男女が向かい合って座っていた。
男の方は濃いピンク色の髪で、緑の眼鏡をかけ、頭には二つのアンテナのようなものがあった。
女はポニーテールの髪型をしており、どこかアホの子そうな表情をしていた。
その店内でテーブルを挟んで二人の男女が向かい合って座っていた。
男の方は濃いピンク色の髪で、緑の眼鏡をかけ、頭には二つのアンテナのようなものがあった。
女はポニーテールの髪型をしており、どこかアホの子そうな表情をしていた。
「でーすーかーらー!わたしは斉木楠雄さんじゃないんですってば!」
「お?何言ってんだ相棒?どう見たって相棒は相棒じゃねえか」
二人は言い争っているようだった。
この戦いの舞台において、外見と内面は一致しない。
今言い争っている二人も実際は男の方が精神は女で、女の方が精神は男のものだった。
だが二人の内、片方はそのことを理解できてなかったようだった。
今言い争っている二人も実際は男の方が精神は女で、女の方が精神は男のものだった。
だが二人の内、片方はそのことを理解できてなかったようだった。
「さっき謎の空間の中で説明されましたよね!?わたしたちをここに拉致した何者かは別人の体にして殺し合いをさせようとしているんですよ!ほら、あなたの体も変わっているでしょ?ほら、そこの窓ガラスを見て確認してください!」
「お?」
女(中身は男)の方が顔を横に向け、窓ガラスの方を見た。
そこには現在の彼の姿が映っていた。
そこには現在の彼の姿が映っていた。
「おお、外から何か女が見てるな。誰だこいつ?」
「違う、そうじゃない!」
思わず大声でツッコんでしまう。
「いい加減に気付いてください!今のあなたは女の子の体になっているんですよ!自分の体をよく見てくださいよ!」
「お?おぉ…」
机の上をたたきながら激しい見幕で怒鳴られたことで、彼はようやく自分の体の方を確認した。
「……なんだこりゃあ!?俺に胸があるじゃねえか!?」
男は自分の体に驚いた様子を見せる。
そして彼は自らにあるその胸に向けて手を伸ばす。
そして彼は自らにあるその胸に向けて手を伸ばす。
「おお、こりゃ本物か?」
「………そういうのはあまり触らない方がいいですよ」
相手の女は心底疲れたかのように男に注意を促す。
どんなにデリカシーの無い行動でも、これまでの方がよっぽど酷かった。
もはや胸を触る程度のことに大きくツッコミを入れる気力はなかった。
どんなにデリカシーの無い行動でも、これまでの方がよっぽど酷かった。
もはや胸を触る程度のことに大きくツッコミを入れる気力はなかった。
このようなやり取りをしていた二人の名前は、男の方は燃堂力、女の方は柊ナナと言った。
■
(何でこんなことになってしまったんだ)
柊ナナは自らに降りかかった災難を呪った。
初めに彼女に話しかけてきたのは燃堂力の方からであった。
彼女は燃堂が自分の体の元の持ち主と知り合いなようだったから彼の話に応じた。
ラーメン店の中にいるのは彼の方から誘ってきたためだ。
本当は男だということは言動から推測した。
名前も席に着いた時に聞いておいた。
だが実際によく話してみると燃堂は想像以上のバカであった。
彼女は燃堂が自分の体の元の持ち主と知り合いなようだったから彼の話に応じた。
ラーメン店の中にいるのは彼の方から誘ってきたためだ。
本当は男だということは言動から推測した。
名前も席に着いた時に聞いておいた。
だが実際によく話してみると燃堂は想像以上のバカであった。
自分たちの現状を理解していないばかりか、こちらを体の元の持ち主である斉木楠雄だと思い込んでいた。
何度自分が違うことを説明しようとしても、『どう見ても相棒だから相棒』と言ってなかなか理解しようともしなかった。
それどころか、自分が女の体になっていることにも気づいてなかった。
心が読める能力者だと自称できる程観察力が優れている彼女でも、燃堂力が次にどんな言動をするかは全く分からなかった。
自分は空気が読めないと自己紹介したこともあるが、目の前の相手の方がよっぽど空気が読めていない。
NPCはいないはずなので、店主を呼ぼうとしていたことからルールも確認していないのだろう。
これらの態度はわざとやっていることも疑ったが、嘘をついている様には感じられなかった。
おかげで相当苦労させられた。
それでも、彼女はこの燃堂力とコミュニケーションをとる必要があった。
何度自分が違うことを説明しようとしても、『どう見ても相棒だから相棒』と言ってなかなか理解しようともしなかった。
それどころか、自分が女の体になっていることにも気づいてなかった。
心が読める能力者だと自称できる程観察力が優れている彼女でも、燃堂力が次にどんな言動をするかは全く分からなかった。
自分は空気が読めないと自己紹介したこともあるが、目の前の相手の方がよっぽど空気が読めていない。
NPCはいないはずなので、店主を呼ぼうとしていたことからルールも確認していないのだろう。
これらの態度はわざとやっていることも疑ったが、嘘をついている様には感じられなかった。
おかげで相当苦労させられた。
それでも、彼女はこの燃堂力とコミュニケーションをとる必要があった。
■
柊ナナという少女は人類の敵と呼ばれる能力者たちのための殺し屋である。
本来なら任務に戻るためにこのような殺し合いはすぐにでも終わらせなければなかった。
だが、彼女はある人物の存在を知ってしまった。
本来なら任務に戻るためにこのような殺し合いはすぐにでも終わらせなければなかった。
だが、彼女はある人物の存在を知ってしまった。
(わたしが体を使っている斉木楠雄という男…プロフィールによればこの男はあらゆる能力を使うことができる超能力者らしい)
プロフィールそのものは燃堂と遭遇するよりも前に読んでいた。
その時、自分の精神が入れられたこの体の元の持ち主が本来のターゲット以上に危険な能力者であることを知ってしまった。
もしこのプロフィールに書いてあることが本当ならば、その推定殺害人数は自分が知る能力者たち以上となるだろう。
その時、自分の精神が入れられたこの体の元の持ち主が本来のターゲット以上に危険な能力者であることを知ってしまった。
もしこのプロフィールに書いてあることが本当ならば、その推定殺害人数は自分が知る能力者たち以上となるだろう。
(もし書かれていた内容が本当のことならば、わたしはこの斉木楠雄という男を殺さなくてはならない)
柊ナナはこの超能力者を殺害することを決意していた。
(燃堂…お前をまだ生かしているのはこの斉木楠雄という男について情報が欲しいからに過ぎない)
プロフィールによれば、超能力者斉木楠雄はテレパシー、サイコキネシス、瞬間移動、透視、その他様々な能力を持っているらしい。
今の自分がこれらの超能力を使えないということは、能力は精神に由来するものだということは分かる。
それから、プロフィールには他にも気になる記述があった。
今の自分がこれらの超能力を使えないということは、能力は精神に由来するものだということは分かる。
それから、プロフィールには他にも気になる記述があった。
(この男が持つ幽体離脱の能力…これを応用すればいくらでも他者の体と精神をシャッフルできるとプロフィールに書いてあった。もしかしたらこの殺し合いにはこの能力が使われているかもしれない)
柊ナナは斉木楠雄をこの殺し合いにおいて主催側の人物だと疑っていた。
けれども、そうだと決めつけているわけではない。
主催者がプロフィールに偽の情報を書いている可能性だってあるのだ。
仮に主催側の者だとして、自分に体を預けて殺し合いをさせる理由も思い浮かばない。
しかし主催の正体が全く分からない以上、本当に正体に繋がるか分からなくともいいから、小さくてもヒントになる何かが欲しいのだ。
けれども、そうだと決めつけているわけではない。
主催者がプロフィールに偽の情報を書いている可能性だってあるのだ。
仮に主催側の者だとして、自分に体を預けて殺し合いをさせる理由も思い浮かばない。
しかし主催の正体が全く分からない以上、本当に正体に繋がるか分からなくともいいから、小さくてもヒントになる何かが欲しいのだ。
(そういったことをはっきりとさせるためにも燃堂…お前の情報が必要なのだ)
そのために彼女は何とかして燃堂力とコミュニケーションを取ろうとしていた。
斉木楠雄の知り合いを名乗る彼ならば、この体の男が本当に超能力者かどうかを知っているかもしれない。
もしそうでなくとも、斉木楠雄が超能力者ならば身の回りで不可思議な現象が起きたことだってあるかもしれない。
斉木楠雄の知り合いを名乗る彼ならば、この体の男が本当に超能力者かどうかを知っているかもしれない。
もしそうでなくとも、斉木楠雄が超能力者ならば身の回りで不可思議な現象が起きたことだってあるかもしれない。
もちろん、そもそも斉木楠雄が超能力者ではない可能性についても考えている。
もしプロフィール通りの超能力者が存在していたとしたらこれを政府が放っておくはずはない。
そして自分が元々居た学園に送られてくるだろう。
これまでにこの超能力者がそこに来なかったのはそもそも超能力者ではないか、これまで能力を隠蔽してきたのか、あるいはそもそも別世界の存在なのか、様々な可能性が挙げられる。
そういったこともはっきりとさせるために情報が必要だった。
もしプロフィール通りの超能力者が存在していたとしたらこれを政府が放っておくはずはない。
そして自分が元々居た学園に送られてくるだろう。
これまでにこの超能力者がそこに来なかったのはそもそも超能力者ではないか、これまで能力を隠蔽してきたのか、あるいはそもそも別世界の存在なのか、様々な可能性が挙げられる。
そういったこともはっきりとさせるために情報が必要だった。
そして、それは思っていたよりも前途多難なことになりそうだった。
燃堂力のバカさ加減にはもう飽き飽きしてきたところだった。
もしも自分が短気なサイコキラーだったなら既に殺していたかもしれない。
だが自分が殺しをするのはあくまで人類を救うためだ。
こんなつまらない理由で殺すわけにはいかない。
そう自分に言い聞かせて柊ナナは燃堂力との会話を続けていた。
燃堂力のバカさ加減にはもう飽き飽きしてきたところだった。
もしも自分が短気なサイコキラーだったなら既に殺していたかもしれない。
だが自分が殺しをするのはあくまで人類を救うためだ。
こんなつまらない理由で殺すわけにはいかない。
そう自分に言い聞かせて柊ナナは燃堂力との会話を続けていた。
「いやー、まさか俺が女と入れ替わるなんてよお。こーゆー映画あったよな」
「…まあ、入れ替わりだと明言されてはいませんけどね」
そしてようやく燃堂に自分の体の変化を理解させることに成功した。
「ともかく!これで分かりましたか?わたしが斉木楠雄さんではないことに」
「………おお!そーゆーことか!」
余計な労力を使ってしまった気もするが、これで次の話に進めそうだ。
こうして、柊ナナはようやく胸をなでおろすことが…
こうして、柊ナナはようやく胸をなでおろすことが…
「おめーは相棒の弟ってことだな!」
「違う!」
まだ無理そうだった。
【柊ナナ@無能なナナ】
[身体]:斉木楠雄@斉木楠雄のΨ難
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~3
[思考・状況]基本方針:まずは脱出方法を探す。他の脱出方法が見つからなければ優勝狙い
1:何とかして燃堂の誤解を解く
2:誤解が解けたら斉木楠雄に関する情報を聞き出す
3:能力者がいたならば殺害する
4:斉木楠雄が超能力者であることが確定し、なおかつこの会場にいるのならば殺害する
5:4の時のためにも元の体に戻りたい
[備考]
[身体]:斉木楠雄@斉木楠雄のΨ難
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~3
[思考・状況]基本方針:まずは脱出方法を探す。他の脱出方法が見つからなければ優勝狙い
1:何とかして燃堂の誤解を解く
2:誤解が解けたら斉木楠雄に関する情報を聞き出す
3:能力者がいたならば殺害する
4:斉木楠雄が超能力者であることが確定し、なおかつこの会場にいるのならば殺害する
5:4の時のためにも元の体に戻りたい
[備考]
- 参戦時期はお任せします。
- 斉木楠雄が殺し合いの主催にいるのではないかと疑っています。
【燃堂力@斉木楠雄のΨ難】
[身体]:堀裕子@アイドルマスターシンデレラガールズ
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~3
[思考・状況]基本方針:お?
1:お?
[備考]
[身体]:堀裕子@アイドルマスターシンデレラガールズ
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~3
[思考・状況]基本方針:お?
1:お?
[備考]
- 参戦時期はお任せします。
- 殺し合いについてよく分かっていないようです。
- 柊ナナを斉木楠雄の弟だと思っているようです。
- 自分は今の身体の女と精神が入れ替わったと思っているようです。
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GAME START | 燃堂力 |