チェンジ・ロワイアル@ ウィキ
始まりのクエスチョン
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「まさかお前も参加してるとはなぁ、戦兎ォ?」
民家を後にし数分後、人気の全く無い路地裏にて名簿を確認しその名前を見つけた途端、思わず口の端が吊り上がった。
283プロのお姉さん的存在として慕われているアイドルにはミスマッチな、悪意に満ちた笑み。
彼女をスカウトしたプロデューサーが見たら卒倒しそうな表情だが、現在彼女の肉体の持ち主であるエボルトにとって、そんなのもの知った事ではない。
殺し合いには桐生戦兎も参加している。その事実の方が遥かに重要だった。
283プロのお姉さん的存在として慕われているアイドルにはミスマッチな、悪意に満ちた笑み。
彼女をスカウトしたプロデューサーが見たら卒倒しそうな表情だが、現在彼女の肉体の持ち主であるエボルトにとって、そんなのもの知った事ではない。
殺し合いには桐生戦兎も参加している。その事実の方が遥かに重要だった。
戦兎は自分の計画に必要な駒の一つ。
普段であれば余計な事に戦兎を巻き込まれたとして頭を痛める所だが、今回に限っては戦兎の参加は運が良いと言える。
何せ戦兎は葛城忍や最上魁星と並ぶ天才的な頭脳の持ち主。
いずれはエボルドライバーの修復にも彼の技術力を利用するつもりでいたくらいだ。
そんな戦兎がここにいるのならば、首輪を解除できる可能性も高い。
問題は相手が素直に自分と協力してくれるかだが、これに関してエボルトはさほど心配はしていない。
普段であれば余計な事に戦兎を巻き込まれたとして頭を痛める所だが、今回に限っては戦兎の参加は運が良いと言える。
何せ戦兎は葛城忍や最上魁星と並ぶ天才的な頭脳の持ち主。
いずれはエボルドライバーの修復にも彼の技術力を利用するつもりでいたくらいだ。
そんな戦兎がここにいるのならば、首輪を解除できる可能性も高い。
問題は相手が素直に自分と協力してくれるかだが、これに関してエボルトはさほど心配はしていない。
「正義のヒーローが、アイドルを傷つける訳にはいかないよなぁ?」
会場のどこかにいる戦兎へ問い掛けながら、自身の細い指先を眺める。
この身体、戦闘には全く向いていないが利用価値は存分にある。
エボルトに与えられた仮の肉体であると同時に、戦兎への人質としても機能するのだ。
戦兎の事だから、中身がエボルトとはいえ一般人の身体を傷つける訳にもいかず、下手に手出しは出来ないだろう。
そこ突いて首輪の解除やその他諸々を“お願い”してやればいいだけ。
この身体、戦闘には全く向いていないが利用価値は存分にある。
エボルトに与えられた仮の肉体であると同時に、戦兎への人質としても機能するのだ。
戦兎の事だから、中身がエボルトとはいえ一般人の身体を傷つける訳にもいかず、下手に手出しは出来ないだろう。
そこ突いて首輪の解除やその他諸々を“お願い”してやればいいだけ。
(ま、後はお前が俺と再会するまでに生きてるかどうかだが…)
戦兎には正義のヒーロー、仮面ライダービルドとしての力がある。
が、それは戦兎本人の――より正確に言うと葛城巧の――身体での話。
ネビュラガスを注入されていない別人の身体では、流石の戦兎もビルドには変身できない。
運良く万丈や北都の猿渡一海の身体でも与えられたか、ビルドに変身不可能な状態を補える武器でも支給されているか。
何にせよ戦兎を失うのはエボルトとしても避けたいので、自分の身を守れるくらいの方法は入手していると願いたい。
万丈よりは冷静に考えて行動するだろうが、それでも危機に陥っている参加者を見つけたら、勝機が無くとも見捨てられずに飛び込んでいくのだろう。
如何にも正義の味方らしい行動の果てに呆気なく死んでしまっては、エボルトとしても非常に困るのだから。
が、それは戦兎本人の――より正確に言うと葛城巧の――身体での話。
ネビュラガスを注入されていない別人の身体では、流石の戦兎もビルドには変身できない。
運良く万丈や北都の猿渡一海の身体でも与えられたか、ビルドに変身不可能な状態を補える武器でも支給されているか。
何にせよ戦兎を失うのはエボルトとしても避けたいので、自分の身を守れるくらいの方法は入手していると願いたい。
万丈よりは冷静に考えて行動するだろうが、それでも危機に陥っている参加者を見つけたら、勝機が無くとも見捨てられずに飛び込んでいくのだろう。
如何にも正義の味方らしい行動の果てに呆気なく死んでしまっては、エボルトとしても非常に困るのだから。
(となると、まずは戦兎を探すのが先決かね)
おかしな行動をさせない為にも、戦兎を手元に確保しておいた方が良いだろう。
名簿には他に知っている名は記載されていなかった。
貨物船や城が載っているのは少々気になったが、それより戦兎が優先だと頭から追い出す。
地図を取り出し、戦兎ならどこに向かうかを考える。
思考の最中、それにしてもとエボルトの頭には別の事が思い浮かんだ。
葛城巧の記憶を失い、佐藤太郎の顔に変えられ、今度もまたどこぞの別人の身体にされている。
桐生戦兎という人間は何ともロクな目に遭わないものだと、自分がしでかしたのを棚に上げてせせら笑う。
名簿には他に知っている名は記載されていなかった。
貨物船や城が載っているのは少々気になったが、それより戦兎が優先だと頭から追い出す。
地図を取り出し、戦兎ならどこに向かうかを考える。
思考の最中、それにしてもとエボルトの頭には別の事が思い浮かんだ。
葛城巧の記憶を失い、佐藤太郎の顔に変えられ、今度もまたどこぞの別人の身体にされている。
桐生戦兎という人間は何ともロクな目に遭わないものだと、自分がしでかしたのを棚に上げてせせら笑う。
そうして地図を眺め続け、
「…………待て」
何かに気付いたように笑みを消した。
地図を仕舞うと周りに人がいない事を確認し、エボルトは右腕を掲げた。
少し力を込めると、掌に赤い光が纏わりつく。
殺し合いが始まって直ぐ、民家でも試した自身の能力の一つであるエネルギーの放射。
万全とは言えないが、ブラッド族の能力が使える事はハッキリと分かった。
少し力を込めると、掌に赤い光が纏わりつく。
殺し合いが始まって直ぐ、民家でも試した自身の能力の一つであるエネルギーの放射。
万全とは言えないが、ブラッド族の能力が使える事はハッキリと分かった。
そう、『何故か』使えるのだ。
「……」
懐に手を突っ込みトランスチームガンを取り出すと、衝撃で胸が揺れる。
それに構わず慣れた動作でボトルを装填し、待機音を待たずにトリガーを引いた。
それに構わず慣れた動作でボトルを装填し、待機音を待たずにトリガーを引いた。
「蒸血」
――MIST MATCH
――COBRA…C・COBRA…FIRE
――COBRA…C・COBRA…FIRE
黒い煙に包まれたエボルトの身体が一瞬で変化する。
桑山千雪の肉体から、血を被ったような色のボディと煙突のような角が特徴の怪人、ブラッドスタークへの変身が完了した。
桑山千雪の肉体から、血を被ったような色のボディと煙突のような角が特徴の怪人、ブラッドスタークへの変身が完了した。
三都を跨いでの暗躍時に使う姿となったエボルトは仮面の下で険しい顔を浮かべ、先ほど自身が考えたことを思い出す。
『ネビュラガスを注入されていない別人の身体では、流石の戦兎もビルドには変身できない』
これはつまり、別人の身体に戦兎の精神だけが移された、という状態である。
精神、若しくは魂とも言うべきか。とにかくこの殺し合い最大の特徴は、参加者の精神と肉体はまるっきり別人だということ。
『ネビュラガスを注入されていない別人の身体では、流石の戦兎もビルドには変身できない』
これはつまり、別人の身体に戦兎の精神だけが移された、という状態である。
精神、若しくは魂とも言うべきか。とにかくこの殺し合い最大の特徴は、参加者の精神と肉体はまるっきり別人だということ。
ここでもう一度自身の状態を確認する。
エボルトに与えられた肉体の本来の持ち主の名は桑山千雪。
パンドラボックスを巡る戦いには何の関りも無いアイドルの女性。
だが何故かブラッド族の能力が使え、ブラッドスタークにも変身できる。
確かに石動惣一の肉体に憑依していた時にも、同様の事はできた。
しかし、それはあくまで自身のエネルギーを石動の身体に入り込ませ乗っ取っていたからだ。
トランスチームシステムで変身できたのだって、エボルトのエネルギーがあったから必要なハザードレベルを満たせた。
ブラッド族固有の憑依能力と違い、精神“だけ”が別の肉体に移され元の肉体の細胞が僅かな量すら存在しないのならば、能力の使用もブラッドスタークへの変身も不可能になっていなければおかしいではないか。
仮にもしプロフィールに記載されいないだけで千雪がパンドラボックスのエネルギーを浴びていたり、ファウストが行った人体実験の被験者であったとしても、エボルト自身の能力まで使える説明にはならない。
エボルトに与えられた肉体の本来の持ち主の名は桑山千雪。
パンドラボックスを巡る戦いには何の関りも無いアイドルの女性。
だが何故かブラッド族の能力が使え、ブラッドスタークにも変身できる。
確かに石動惣一の肉体に憑依していた時にも、同様の事はできた。
しかし、それはあくまで自身のエネルギーを石動の身体に入り込ませ乗っ取っていたからだ。
トランスチームシステムで変身できたのだって、エボルトのエネルギーがあったから必要なハザードレベルを満たせた。
ブラッド族固有の憑依能力と違い、精神“だけ”が別の肉体に移され元の肉体の細胞が僅かな量すら存在しないのならば、能力の使用もブラッドスタークへの変身も不可能になっていなければおかしいではないか。
仮にもしプロフィールに記載されいないだけで千雪がパンドラボックスのエネルギーを浴びていたり、ファウストが行った人体実験の被験者であったとしても、エボルト自身の能力まで使える説明にはならない。
この疑問への答えは、既に見当が付いている。
最初に民家であれこれ考えていた時に、こう考えたではないか。
『この身体に憑依させられたまま、固定された状態』だと。
方法は不明だが石動の肉体に憑依していた時と同様の状態且つ、千雪の肉体を脱け出すのは不可能にされている。
となると、浮かんでくるのは新たな疑問。
何故エボルトには精神を別の肉体に移すのではなく、こんな方法を取ったのか。
最初に民家であれこれ考えていた時に、こう考えたではないか。
『この身体に憑依させられたまま、固定された状態』だと。
方法は不明だが石動の肉体に憑依していた時と同様の状態且つ、千雪の肉体を脱け出すのは不可能にされている。
となると、浮かんでくるのは新たな疑問。
何故エボルトには精神を別の肉体に移すのではなく、こんな方法を取ったのか。
(考えられるのは二つ。殺し合いを動かしてる連中がミスをしたか、それとも何らかの目的があって俺には別の処置をしたのか…?)
前者であれば、主催者の失敗を突き出し抜けるかもしれない。
だが60人もの参加者を集め殺し合いの運営をする連中が、こんなヘマをするだろうか。
だが60人もの参加者を集め殺し合いの運営をする連中が、こんなヘマをするだろうか。
次に後者。
何か特別な目的があるのか、若しくはエボルトに何かをさせたくて幾つかの能力やブラッドスタークへの変身を可能な状態にした。
具体的にどんな目的があるのかは全く分からないが。
何か特別な目的があるのか、若しくはエボルトに何かをさせたくて幾つかの能力やブラッドスタークへの変身を可能な状態にした。
具体的にどんな目的があるのかは全く分からないが。
主催者は単独でなく複数である事は、放送の時の口ぶりからしてほぼ間違いないだろう。
であるなら、果たしてエボルトへの処置は全会一致の案なのか。
若しくは他の連中とは別の思惑があり、独断でエボルトを参加させたのかもしれない。
であるなら、果たしてエボルトへの処置は全会一致の案なのか。
若しくは他の連中とは別の思惑があり、独断でエボルトを参加させたのかもしれない。
(……ダメだな、情報が足りねぇ。単に俺の考えすぎって線も無いとは言い切れないか…)
幾つか答えが浮かぶが、それらは確かな証拠が無いただの推測。
今の段階で得られた情報と言えば、戦兎がいる事と主催者の内の一人の名前が分かった程度。
他はまだまだ謎に包まれ知る由も無い。
それに最初に集められた場所では、『別の人物の体で戦ってもらう』とだけ伝えられた。
ただ単にエボルトの場合は、千雪の身体に強制的に憑依した状態で殺し合う、というだけでそれ以上の深い理由など無いのかもしれない。
今の段階で得られた情報と言えば、戦兎がいる事と主催者の内の一人の名前が分かった程度。
他はまだまだ謎に包まれ知る由も無い。
それに最初に集められた場所では、『別の人物の体で戦ってもらう』とだけ伝えられた。
ただ単にエボルトの場合は、千雪の身体に強制的に憑依した状態で殺し合う、というだけでそれ以上の深い理由など無いのかもしれない。
とにかく今は戦兎を見つけ首輪を何とかする。
それから他の参加者とも接触して、必要な情報を集めていけばいずれ答えも出るはず。
それから他の参加者とも接触して、必要な情報を集めていけばいずれ答えも出るはず。
「一体全体、お前さんは何がしたいんだ?なぁ、ボンドルド」
変身を解くと建物同士の隙間から夜空を見上げ、どこかで自分達を見下ろしているだろう男に問いかける。
当然答えが返って来ることはなかった。
当然答えが返って来ることはなかった。
【D-7 路地裏/深夜】
【エボルト@仮面ライダービルド】
[身体]:桑山千雪@アイドルマスター シャイニーカラーズ
[状態]:健康
[装備]:トランスチームガン@仮面ライダービルド、コブラロストフルボトル@仮面ライダービルド
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1
[思考・状況]
基本方針:主催者の持つ力を奪い、完全復活を果たす
1:首輪を外す為に戦兎を探す
2:有益な情報を持つ参加者と接触する
3:自身の状態に疑問
4:今の所殺し合いに乗る気は無いが、他に手段が無いなら優勝狙いに切り替える
[備考]
※参戦時期は33話以前のどこか。
※他者の顔を変える、エネルギー波の放射などの能力は使えますが、他者への憑依は不可能となっています。
またブラッドスタークに変身できるだけのハザードレベルはありますが、エボルドライバーを使っての変身はできません。
※自身の状態を、精神だけを千雪の身体に移されたのではなく、千雪の身体にブラッド族の能力で憑依させられたまま固定されていると考えています。
また理由については主催者のミスか、何か目的があってのものと推測しています。
エボルトの考えが正しいか否かは後続の書き手にお任せします。
[身体]:桑山千雪@アイドルマスター シャイニーカラーズ
[状態]:健康
[装備]:トランスチームガン@仮面ライダービルド、コブラロストフルボトル@仮面ライダービルド
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1
[思考・状況]
基本方針:主催者の持つ力を奪い、完全復活を果たす
1:首輪を外す為に戦兎を探す
2:有益な情報を持つ参加者と接触する
3:自身の状態に疑問
4:今の所殺し合いに乗る気は無いが、他に手段が無いなら優勝狙いに切り替える
[備考]
※参戦時期は33話以前のどこか。
※他者の顔を変える、エネルギー波の放射などの能力は使えますが、他者への憑依は不可能となっています。
またブラッドスタークに変身できるだけのハザードレベルはありますが、エボルドライバーを使っての変身はできません。
※自身の状態を、精神だけを千雪の身体に移されたのではなく、千雪の身体にブラッド族の能力で憑依させられたまま固定されていると考えています。
また理由については主催者のミスか、何か目的があってのものと推測しています。
エボルトの考えが正しいか否かは後続の書き手にお任せします。
02:指と仇 | 投下順に読む | 04:オラと剣士とアーマードライダー |
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