僕らの物語 過去ログ 第3章

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人里離れた何処かの地に立つ古い小屋。
その屋内で一人の女性がブラウン管テレビを前にして、手にしていた書物に何かを書き記していた。


アコール「……物語は着実に不岐点を超え、分岐されたその先へと進み続けている。無数に枝分かれた道を辿り、"来るべき迎え"に向かって…少しずつ、少しずつ、近づいている…。(羽ペンを手に分厚い書物の頁へ小さな罰点をいくつか印していく) 」

DJサガラ「おたくの仕事も上手くいっているみたいだな。俺も楽しませてもらっていることだし、幸先良しといったところじゃねえか。(テレビの中で、砂嵐に紛れて男の身体が時々歪みを帯びていた) 」

アコール「…ですが、こうも順風満帆に進む例はなかなか見ません。なんだか少しばかり違和感を覚えてしまうほどです。気のせいでしょうか。いいえ、そんなはずはない…」

DJサガラ「ほう、疑り深いな。だが分からなくもない。もしかすると気づかぬうちに狸にでも化かされてしまったか。いつ、どこで、どのようにして「奴等」の干渉が割り込んでくるかもわからねえほど不安定な世界だからな、ここは。」

アコール「警戒は依然怠らず…我々はパブリックドメイン故に、その心配はありません。そんな私達でも予測できないものが他にあるとするならば…やはり…… 」

DJサガラ「…そいやあ…生まれたんだってな?第三の鍵…―――『 三人目の特異点 』が。」

アコール「すでに観測下にあります。複数の特異点が鉢合わせたその時、物語は異常な速度で、思いもよらぬ方向へ曲がりながら進みだす… あの「大乱闘」という事例がそれを結果付けた様に。今回もまた…いえ…… また異を成す綻を見せるでしょう。彼らの出会いによって、分岐は更に飛躍するはずです。」

DJサガラ「そいつは些か……――― 興味があるな。(男は愉悦に口元を綻ばせた)」



― 数週間前・PM5:00 某学園・屋上 ―


明かりの落ちた学園の屋上。
三日月を背に夜風に衣服を靡かせる一つの影がそこに立っていた。


翠玉の魔法使い「 バ サ バ サ バ サ … ――― (月光を背に浴び照らされたその相貌は、魔法使いを彷彿させる謎の少女であった)……ここね。あの予言の通りなら、数週間後この学園に―――「」は必ず現れる。」

翠玉の魔法使い「(前髪を右へかき別ける)「翠玉の魔法使い」――― 華麗に颯爽と参上するわよ。(艶めかしくも何処かミステリアスな雰囲気を醸し出すその表情から、薄ら笑みを浮かべだす)」

翠玉の魔法使い「…… …… …… …… ……(だが、その余裕めいた笑みは次第にヒクヒクと小刻みに歪みはじめ…) 」

翠玉の魔法使い「うあーーーーーーこええーーーーーー超こええええええええーーーーよーーーーー!!!!! 高い場所!!!!!!!!夜の学校!!!!!!!!!独り!!!!!!!!!!マーーーーージこええええーーーーーーー!!!!!帰りてええええーーーー!!!!!はやく新しい朝きやがれバカヤローーーーーーーーー!!!!!!(※ギャン泣き) 」

近隣の雷親父「うるせえ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


キラン―――(夜空に瞬く光芒。その光はやがて、魔法使いの少女のもとへ、真っすぐに落ちてくる―――)


翠玉の魔法使い「   ふぇ?   」


静かな学園に光が弾ける。
そして、夜明けを迎える―――













『  僕 ら の 物 語  』










 第3章 "ヒーロー" 











バイザーの男「(同日、暗い廊下を小慣れた足取りで歩く。靴音が響くたびに彼の虚無的な雰囲気が闇の中で同調する。職員室の前に辿り着いたとき、ふとドアの前で足を止めた)……遅かったじゃないか。見回りひとつに偉く時間をかける。(職員室のその先の廊下、虚空に向かって話しかける)」

サイボーグ忍者「 (ステルス迷彩。強化骨格にとりつけられた機能を解除し闇の中から正体を現す。顔の中心の真っ赤な光が痙攣するかのようなブレを起こしながら彼の前に)……なに、念には念を、だ。アナタもそうだろう。学園祭前で残っていた教員は すべて帰っている。なのにアナタときたら……。それこそあらぬ疑いをかけられるぞ? 」

バイザーの男「問題ない。私はここでは"教師"ということになっている。己の役割(ロール)は果たす。それが仕事だ。私はまだ調べることがあるのだ。お前も警戒に当たれ。そのための強化だ。/ うあーーーーーーこええーーーーーー超こええええええええーーーーよーーーーー!!!!! 高い場所!!!!!!!!夜の学校!!!!!!!!!独り!!!!!!!!!!マーーーーージこええええーーーーーーー!!!!!帰りてええええーーーー!!!!!はやく新しい朝きやがれバカヤローーーーーーーーー!!!!!!(※ギャン泣き)/(外からの叫び声に無表情&閉口)」

サイボーグ忍者「 ……………(同じく閉口した後)お望みなら始末するが?(背中の刀の柄に手を添えながら) 」

バイザーの男「やめろ。学園祭前だ。無闇に騒ぎを起こすな。……まぁいい。このまま職員室にいる。なにかあれば無線で知らせろ(そう言って職員室へと入っていく) 」

サイボーグ忍者「 了解だ(ステルス迷彩を起動し、超人めいた動きで廊下を駆け抜けていく) 」



そして、時は戻り―――


― AM8:16 高速道路・バス車内 ―




天王寺璃奈「……(高速バスの車内にて、窓に映る都会の景色をぼんやりと眺めていた)」

メディ「ようやく次の目的地「ロスダルム」へ着きましたね。あと20分ほどで現地のバス停へ到着するようですよ。(璃奈の隣で律儀に座ってバスに揺られている)」

あなた「……(ペットボトル内の飲料を飲みながら、窓の景色を眺めていた) 」

ホムラ「プレベールシティも立派な都会でしたけれども、次の場所も高い建物がたくさん立っているのですね~…(へぇと感心しながら景色を眺めている)それにしても…このバスという乗り物、でしたか?とても快適ですね♪ 船みたいな大きな揺れもなく、静かに走って移動するなんて…ちょっぴり感動しました♪ 」

メディ「はい。プルミエ大国は、二日ほどかけて移動しないと抜けられないくらい広大な国で、その国内の面積8割ほどが、人口が密集した都会でございます。あと1日と13時間でこの国を抜けると、隣国「レフストル」へ着く予定ですよ。 」

天王寺璃奈「まるで東京みたいだね。私には、少し見慣れた景色かも。いろんな国を跨いでの冒険…楽しみだね。(スマホを起動して次の目的地の情報を閲覧する) 」

ヒロ「………(何か思うような表情で窓に映る景色を眺めている)」

あなた「……?(ふと、ヒロのいる席の方へ振り返り、彼のその横顔に首を傾げるのだった)」




運転手?「本日は、「恣慰ヶ丘学園」行のバスをご乗車いただき誠にありがとうございます。次は、フランベ公園前…―――」


しばらくして、目的地へ到着した一行はバスを降りて歩道を歩き続けた…


天王寺璃奈「トコトコ… ……?(公園前でバスを降りてから数分歩いた後、ふとあることに気が付いたのか周りにいる一般人たちを順々に見つめていた)……学生…多いね… 私と、同じくらいの高校生…?」

ヒロ「…………(周囲を見渡し)そうだな、確かに…学校が近くにあるんじゃないかな? 」

学生たち『 ワイワイ… (歩道を歩くたくさんの学生たち。普段よく携帯しているスクールバッグの他に、何やら大きな紙袋やボストンバッグを持っているのが多く見受けられた)』

メディ「ピロリ、ピロリ…(璃奈とヒロの会話からマップ検索を行う)…ここから1km程離れた先に、『恣慰ヶ丘学園』という、この街で大きな私立高等学校があるようです。制服を見ると、どうやらそこに通う生徒たちのようですね。 」

ひで「(学生に混じって(?)登校している)」

虐待おじさん「(ひでを家へ引っ張り込む)」

学生たち『おいやべーって!早くいかねーと女子共にどやされちまう! 「学園祭」初日で寝坊とかマジでやらかしたわー!ww 材料重てぇ~!!待ってくれって!! (男子高校生たちが慌てて「あなた」一行の背後から)横切るように駆け抜けていった)』

はらぺこあおむし「(制服を着て登校する傍らでハロウィンのアルバイトをしている) 」

ホムラ「学校…!まあ、いいですね…♪ どれほど大きなところなんでしょう……?……「学園祭」…?何かのお祭り、でしょうか…?(過ぎ去っていった学生たちが口にしていた「学園祭」に小首をかしげる) 」

天王寺璃奈「学園祭は、学校の年間行事の一つ。学生のみんなで屋台や催しを披露して、一般のお客さんたちも交えて楽しむ…うん、お祭りみたいなものだね。(ホムラに)私も学園祭、したことある…とても、楽しかった。……そっか…近くで学園祭があるんだ…楽しそう… 」

ヒロ「やっぱり、学校が…多分、一般でも入れるだろう。寄っていくかい?(璃奈に)…時間は、あるかな?(メディに) 」

メディ「はい、全然問題ありません。(ヒロに)バスの移動時間で退屈されていたようですし、少しその学園祭で羽を伸ばしてください。わたくしも、学園祭というものに少し興味がありますので、ご同行いたします。」

あなた「……♪(学園祭に向かうことについて喜んでいるのか、無表情で両手を上げている)」

天王寺璃奈「うん…!(ヒロに大きく頷いてみせる)もしかしたら、その学校のスクールアイドルにも会えるかもしれない…璃奈ちゃんボード、わくわくっ♪〖*╹▿╹*〗」

ホムラ「学園祭…楽しそうですね♪ 私も賛成です♪」

ヒロ「よっしゃ、そうこなくちゃな!行こうか!(メディの言葉に)スクールアイドル、ここの学校にもいるのかな…楽しみだね(璃奈の言葉を聞き) 」




運転手?→門矢士「……――― カ シ ャ ッ (乗客をすべて下ろして空席になったバスの中で、運転席に居座っていた男は学園へと向かう「あなた」一行を、一眼レフのカメラに収めるのだった)…どうやら、俺が通りすがる場所が見つかったようだな…―――」







― 恣慰ヶ丘学園・正面玄関前 ―




恣慰ヶ丘学園 学園祭」―――
正面玄関に設けられた、カラフルな造花が供えられた大きなアーチが彼らを迎え入れる。
その次に目が行ったのが、学校とは思えないほど天高くそびえ立つ高層ビルのような校舎。
そしてあちこちで活気良く若々しい声を上げる学生たちの声。
先日参加したゲームショウとはまた違う、独特な祭典の楽し気な雰囲気に、一行は興奮が止まなかった―――


あなた「………!!(高くそびえ立つ校舎に、色鮮やかな飾りつけが施された学園内に興奮しているのか、ぴくりとも動かずただただ立ち尽くしていた) 」

天王寺璃奈「……!〖* 'O' *〗(びっくり顔の璃奈ちゃんボードを付けて呆然と立ち尽くしている)……私の学校…虹ヶ咲も大きいけれど……ここも、すごい……!」

ホムラ「ここがこの世界の学校なんですね…!とっても大きいです~…!あ、先程の学生さんたちもいますよ。制服…可愛い…♪(女子高生たちの制服へ憧れの眼差しを向ける)」

ヒロ「でっかい学校だな…本当に学校なのか、ここ?(驚いた顔で) 」

メディ「…『恣慰ヶ丘学園』。都内でも立派な学園で、校舎だけでも1F~36Fまであり、各フロアに教室や音楽室などの一般的な学園施設はもちろんのこと、地下1F~3Fには駐車場や地下鉄の駅、売店と称したショッピングモールなどがあり、それだけで他の学校には類を見ない造りとなっているようですね。隣に立つあの建物…校舎の半分くらいの高さを誇るあの建物自体も学生寮らしく、相当に設備やその管理に徹底していられるのが見受けられます。では、こういうのはどうでしょう?(ホムラの言葉を聞いてどこからともなく取り出した裁縫道具を手にした) 」


数分後… ―――


メディ「―――……はい、ということで。(いつの間にかメイド服から学生服に衣装チェンジしている)普段から学校の制服を着ている璃奈様を除いて、即興で皆様の衣装を作ってみました。服装を変えると雰囲気もがらりと変わり、より学生の気持ちになって学園祭を楽しめることかと思います。 」

あなた「……!……♪(男子高生・女子高生とどちらとも取れる見た目をしているが、よく動き回るからと今回は男子高生の制服を用意さればっちり着こなしている)」

ホムラ「わぁ~…♪ すっごく可愛い~…♪ (メディが用意してくれた制服を着こなし、何度も自分の身体を捻るように見つめて感動している)ありがとう、メディちゃん♪」

ヒロ「…………すごいな、即興でこんなのを…(学生服を着る)……(学生服…"あの時"以来…………か)」

ニシキノ「――― おや?(その時、人混みの中から一人の青年が「あなた」たちのもとへと歩み寄ってくる)おやおやおや~~~~!!? …おんやまあ!!!何やら見覚えがあると思ったら、久しぶりじゃないか!璃奈君、「ジョイポール」君!まさかこんなところで親友(とも)たちに会えるなんてねぇ!いやぁ、ニシキーは感激だ!出会い頭で何だがチョコバナナ(※食べかけ)食べる?(璃奈とヒロへ陽気に挨拶し、ヒロにチョコバナナ(※食べかけ)を差し出す)」

天王寺璃奈「うん、みんなとってよく似合ってる……?……ぁ…!〖* 'O' *〗(突如やってきたニシキノを見て思わず声を上げる) ニシキノさん……びっくりした。うん、お久しぶり、です。(ぺこりとお辞儀する) 」

ヒロ「…………(何かを思い出すかのようにグッと拳を握りしめる)………っておめえか!誰がボーリックだ、いい加減名前覚えてくれ!(チョコバナナを取り上げ、貪り食う) 」

あなた「……?(ヒロの背後で、彼が静かに拳を握りしめたのを見つめ不思議そうに瞬きした)……??……!(ヒロと璃奈の知り合いらしい人物・ニシキノに手を上げて挨拶) 」

ホムラ「わっ……また璃奈さんたちのお知り合いの方ですか?(ニシキノと二人を互いに見比べて) 」

ニシキノ「ふふふ…親友(とも)との再会に、乾杯! ……!ほほう!これはお美しい女性が数人も…!そんなあなたたちに是非とも覚えてほしいことがある。僕の名は「錦野祐紀」(にしきの ゆうき)!フリーライターをやっている者だ。(初見の三人へ名刺を差し出そうとするが…)……あやっべwwwwこれ昨夜寄ったスナックの奴だwwwwゲッホwwww(咳き込みながらカードをしまって改めて自分の名刺を差し出す) ……?君はなんだか少女とも少年とも判別しがたい形容だ。だが美しいことに変わりないな!よろしく!(「あなた」に合わせてこちらも手を上げる) 」

メディ「璃奈様たちのお知り合いでしたか。はじめまして、メディと申します。お名刺、頂戴いたします。(名刺を受け取り一礼する) 」

天王寺璃奈「…ニシキノさんは、以前いろいろ助けてくれた恩人なんだ。面白くて、愉快な人だけど、いろんなこと知っててすごく頼りになるんだよ。(ホムラたちに紹介する)ニシキノさんも学園祭に… 何か面白いこと、あるの…?」

ニシキノ「ふっふっふ…まあそれほどでも!!あるかな!!!(お鼻ピーーーン!!)流石は璃奈君!この僕がただの学園祭に惹かれてやってこないことを見抜いていたか! 実はこの「恣慰ヶ丘学園」には、最近妙な怪奇事件があると噂に聞いてね。僕も今しがた来たばかりだから詳しいことはは調べてみないと分からないが、どうやら…「学園七不思議」なるものが関わっているとかいないとか… ほら、学校の怪談でよく聞く、あれさ。僕は独自にその調査をしてみたいと思って、ここにね。(首からぶら下げたカメラを弄りながら) 」

メディ「七不思議…怪談…なにやらオカルトな話題ですね。その怪奇事件とは、一体…?」

ヒロ「……西野勇士くんって覚えてくれればいいから(お返しと言わんばかりにニシキノを指して3人に)七不思議って美術室で目を光らせてるデラロサとか夜な夜な校舎を走り回る炭谷銀仁朗とかそういうあれ?(違 小学校だけって聞いたけどそんなのあるのか? 」

ニシキノ「……――― 生徒の失踪さ。(いつになくシリアスな表情を垣間見せながら、目の前に高くそびえ立つ校舎を見上げる)先月から二日に一人、下校時に学園を出る前にその姿を眩ませているという奇妙な話があるらしい。この学校には1年生から3年生まで2000人近くの生徒が在学しているが…実際、今日に至るまでその内の50人が姿を消している。警察も動いているようだが、未だ解決には至っていない。誘拐か、殺人か、あるいは自殺か…そのすべてが依然謎のままさ。」

ニシキノ「…で、今回、この学園祭という僕らのような一般人の参加も認められるこの日を狙って、現場へ調査しに来たわけだよ。何の因果か、また奇妙な事件の渦中に君たちが現れたことに、嬉しさと同時に嫌な気もするんだよね…(先日の怪盗事件が脳裏を過る)…ま!この事件は、警察は何の関係もない部外者のライターが興味本位で調べているだけだから、君たちは気にせず学園祭をエンジョイしたまえよ。 ああ!なんか違うな!惜しいぞ「パンチェッタ」君!(ヒロへツッコむ) 」

バイザーの男「………………(校門前でまるで幽鬼のように佇むそれは、楽し気な雰囲気の中でぽっかりと開いた虚無的な暗闇のよう。分厚いメカチックなバイザーで目こそわからないが、視線は間違いなく「あなた」たちの方を向いていた) 」

天王寺璃奈「……不気味な話だね…(ニシキノの話を聞いて無関心そうな顔をしているが、内面はその内容にちょっぴり怖がっている)……うん、そうだね。せっかくの学園祭…楽しいものになると、良いね… 」

ホムラ「…いなくなった生徒のみんなが戻ってくるといいですね……(ニシキノの話を聞いて不安げに胸に手を添える) ……そ、そうですね…!(璃奈の励みで我に返る) 」

あなた「…… …… ………?(怪奇事件について話を聞いていたところ、ふと感じた視線に周囲を見渡し、やがて振り返った先にいたバイザーの男を視界に捕らえ、これまた不思議そうに見つめだした) 」

教師1「あ、「クラウス」先生、ここにいらしてたんですね。そろそろ職員室に戻られる時間ですよ(バイザーの男に) 」

バイザーの男→クラウス「……わかった。すぐに行くと伝えてくれ(ほんの一瞬バイザーが小さくいくつか点滅した。そして踵を返して校内へと戻っていく)――――(その際、ほんの一瞬振り向くような動作をしたが、その後は特になにもなく歩いていった) 」

ニシキノ「さぁ~て…!それじゃあ自分はお仕事に入りますかね~…!君たちもいろいろ見て回るといいよ。この学園、いろんな意味で面白いからね。 また会えたら会おう、親友(とも)よ!(へらへらと手を揺らしながら一人先に校舎へと歩いて行った) 」

ヒロ「生徒が行方不明に?そりゃ…学校の中に何があるととつていいのかな… …「バンヘッケン」じゃなくてヒロ!(ニシキノに)………あぁ、楽しむ事にするよ。…(遠くを見て) 」

あなた「……(バイザーの男・クラウスが立ち去っていくのを静かに見届けていた)……!(その直後、同様に立ち去っていくニシキノの方へと振り返り、彼に軽く手を振って一度別れた) 」

メディ「……一応、その件について念頭に置いておくとします。どうかお気をつけて。(ニシキノの話をデータに保存し、立ち去る彼を見送るように一礼した)……では、我々も校舎へ入ってみましょう。かなり広く階数も多いですので、学園マップと学園祭の案内も欲しいですね。 」

特別週間教授「(単位は)あげませんッッッッ!!!! 」

学生猫「どうして…(涙目で補習を受けている) 」

ホムラ「ぐぅ~……(……!///)(お腹が鳴る)……えへへ…お腹が空いちゃいました…/// 何か美味しいものも食べたいですね…(恥ずかしそうにお腹を摩りながらあははと苦笑する) 」

盛るペコ「もッッッッッt!!!!!!!!(土方スペシャル(マヨネーズ付けどんぶり)を両手に立ち上がる) 」

モララー「おっ、ちゃっ、うおおおおおおおおおおお!!!!!!(マヨネーズに釣られてやってきたのは美少女ではなくマヨラーだった) 」

盛るペコ「(だいばくはつ) 」

モララー「俺のマヨがああああああああああああ(うぼあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛)(マヨと共に爆散) 」

天王寺璃奈「…こんなにおっきな学園だと、迷いそうだね…私も(迷子で)失踪しそう…(※不謹慎) そういえば、まだ朝ごはん食べてなかった…うん、何か食べよう。 」

セガ四郎「(偶然一行とすれ違いふと踵を止める) セガだよ!! (爽やかなドヤ顔と背負ったSEGA製ハードを向けてダイレクトマーケティング)食堂はあっち(希望的観測)だよ! SEGAだよ!!(スタスタ) 」



恣慰ヶ丘学園・校舎内・4F・エントランス ―




メディ「(校舎へ入り、案内板付近のテーブル上にあるフロアマップや学園祭の案内を回収する)これで校内のルートは確保できました。いろいろ見て回るのもいいですが、かなり時間がかかりそうなので…こちらであらかじめ行きたい場所に印をつけておきましょう。 」

天王寺璃奈「えっと…スクールアイドル…ゲーム関係……(自分の興味あるものを案内マップから見つけ出そうと指を這わせながら探し出す) 」

ホムラ「美味しいもの…あっ、唐揚げ屋さんに焼き鳥屋さんまでありますね…♪ どれも食べたいな…🤤 」

あなた「……(璃奈たちと一緒に案内を見て自分も興味あるものに印をつけようとするが、ふとヒロの方を見やり、彼の表情を静かに窺った) 」

ヒロ「………面白そうな出し物、ねえかなぁ(マップを指でなぞり、いつも通り振舞おうとするが、思うものが時折表情やトーンに出る) 」

エレン・ベーカー「 よってらっしゃいみてらっしゃい! 生徒達が作ったおいしーものばかりデスヨー!!(気合一杯で宣伝)」

あなた「……―――(そんなヒロの真意を察したのか、思わず彼に触れようと手を伸ばした…その時だった―――)」

ペコリーヌ「おいしーもの!?✨(おいしー宣伝に早くも食いつく人) 」

????「(カツ、カツ…と足音を鳴らしながら、フードを被った少女が一同の近くを通るが…………)……!(突如、一同の前で足を止める) 」

あなた「………?(ヒロに触れる寸前、フードを被った少女に気が付いてその手がぴくりと止まり、思わず彼女に視線を送り続けた) 」

結城理 (P3主人公)「————(校内のフロアマップを指でなぞり『何か』を探している)……。(『何か』についての記載がないと判断すると肩をすくめ踵を返し)—————。(偶然遠目に見える『あなた』に何か異なるものを感じ取ったのか足を止め立ち尽くした) 」

天王寺璃奈「……?どうしたの……?(「あなた」の視線が気になり同様にその先…フードを被った少女へと振り返り、首を傾げた) 」

エレン・ベーカー「 ええ、お店顔負けの味付けデース!! ………およ?あんな子達いたかな~?ん~?ワカリマセ~ン(あなたたちをふと視界に入れるがほのぼの) 」

ホムラ「……?? あれ…みなさん、どうかされましたか…?(きょとん) 」

ペコリーヌ「ください!✨ …全部!✨(ぇ 」

エレン・ベーカー「 え゛?全部? ………あ、あぁ~、それは屋台の生徒達に相談してくだサイネ~(丸投げ)……Hi! お客様、でいいんでしょうかネ。お困りデスカ~?(トテトテとあなたたちに) 」

ヒロ「…?(「あなた」が自分に触れようとした事に気がつき、振り向こうとしたところフードを被った少女が目に入る)… 」

ホムラ「あっ……え、ええと…そ、そうですね…!いっぱい催し物があって、迷っちゃって…(エレン先生に) 」

????「………(その場を立ち去ろうとしたが、一同の視線に気づき、観念したかのように近づく)…ここの学校の方? 」

あなた「……(あらゆる方から視線を感じる中、「あなた」はただ、少女と…彼女の視線の先にいたヒロの二人を静かに見比べていた) 」

エレン・ベーカー「 Oh!そりゃあいいことデース!みぃ~んな生徒達の自信作ですからネェ~!(フレンドリーにホムラに。制服姿を見ても特に気にはしていないようだ 」

メディ「……?ヒロ様のお知り合いですか?(少女がヒロのことをじっと見つめていたことから、そう判断して尋ねる) あ、いえ…我々は一般客でして… 」

ヒロ「……俺の?………(少女を見て)…いや、知らないなぁ(後頭部を押さえつつ。隠しているわけではなさそうだ) 」

????「…そう。……何か?(「あなた」の視線に気づき) 」

石動「―――きみたち、ずいぶん見慣れない格好だねぇ。どこから来たのかな。(穏やかな顔をしたおじさんが「あなた」達に声をかけ近づいてくる) 」

あなた「………!(フードの少女をじっと見つめていたが、やがて手を上げて挨拶する) 」

天王寺璃奈「…えっと……私は、虹ヶ咲学園の天王寺璃奈… ……君は…?(????に) 」

ホムラ「へぇ~…!これらの催しは生徒の皆さんで作ったものなんですね!すごいですね…♪(両手を合わせながらエレン先生に)……あ…!はじめまして…!えっと…その……遠くから来ました!(適当に濁しながら石動に) 」

石動「虹ヶ咲学園…?うーん…悪い、聞いたことないや。 ほほう、遠く…それってさ、どれぐらい遠いの?あっ、まさか……宇宙とか!?(ぇ 」

仮面ライダーフォーゼ「宇宙キタァーーーーーーーッ!!!!! 俺は仮面ライダーフォーゼ!学園のみんなと友達になる男だ!(※石動の脳内イメージに現れる) 」

ヒロ「…そうだな。自己紹介しないとな。(璃奈の言葉を聞き)俺はヒロってんだ。よろしくな。 」

????→ブレロウ「…(ヒロの様子を見て若干安心した様子が見える)ご丁寧にどうも。私は…「ブレロウ」。ブレロウ・サムソン。…よろしく。」



メディ「突然としてヒロ様たちの前に現れた謎の女子高生・ブレロウ様。彼女はいったい何者なのでしょうか…続きが気になるところですが、今回はここまででございます。 」

飛電或人「いや~…!メディも制服ばっちりにあってんな!うちの制服、だ"せー服"だったからな… それはそうと、久しぶりにお話が動いて俺も楽しみになってきたぞ! 」

メディ「ありがとうございます。或人社長も、先日の社長編はお疲れさまでした。では、久方ぶりに〆のギャグもお願いしてよろしいでしょうか? 」

飛電或人「よーしきた!オッホン… 天気予報は雨か~…今日の文化祭は多"分、傘い"るな! はいッ!アルトじゃ~~~~~ないとーーーー!!!m9( ゚Д゚ ) 」

メディ「……思い切り滑ったので大雨が降ります(天井からぶら下がってる紐を引っ張ると或人の上から水が落ちてくる) 」

飛電或人「ぎゃあああああああああああああああああ!!!!ざあああああんぶりだああああああああああああああああ!!!! 」

トウカイテイオー「文化祭かぁ…頑張った〝分(ぶん)、喝采(かっさい)〟を浴びるんだろうなぁ~…ぼくも頑張ったら、カイチョーに褒めてもらえるかなぁ。(ギャグが含まれるも、テイオーゆえ無自覚な模様。) 」

ヒロ「うまい!(テーレッテレー♪(トウカイテイオーの前に現れる) 」

トウカイテイオー「Σうわっ!びっくりしたぁ!もう、出てくるなら出てくるって言ってよ~! …で、うまいって、何の話? 」

ヒロ「………?………(察し)あ、えーっと…このお菓子美味いなって(はちみつ味のねるねるね●るねを出してごまかす) 」

トウカイテイオー「…??? ふーん…… クンクン… ……!この匂いは……… 」

ヒロ「…?はちみつがどうかした? 」

トウカイテイオー「ぼく、はちみつだ~いすきなんだ~♪ 」

カズマ「ふっ……スマブラに、また面白ぇ奴が参戦してきたみたいだな。 」

ヒロ「ハチミツーー!!!!(唐突な奇声) 」

カズヤ「(ヒロを担いでマグマに投棄) 」

ヒロ「ひどい目にあった(マグマから出てくる)…可愛い子やったな 」

あいさん「ラブライブシリーズ11周年おめでとう!!お祝いにあいさんのダジャレ100連発を披露しちゃうよ! 」

りなりぃ「あ、そういうのいいんで… 」

ちゃちゃみや「ぴえん 」

にょぽむ「11といえばイナ〇マイレブンだぜ!!今からスピュールアイドルみんなでサッカーすっぞ!パツキン、お前ボールな。(あいさんをゴールへシュウウウウウウウ!!!!!) 」

ちゃちゃみや「ボールは友達!!!!(超☆エキサイティンッ!!!!!)(ぴえん顔でゴールへ蹴り飛ばされる) 」



恣慰ヶ丘学園・校舎内・4F・エントランス ―




天王寺璃奈「……ブレロウちゃん……よ、よろしくね…(フードの少女に軽くお辞儀する)……(見た感じ、ここの生徒じゃなさそう…私たちと同じ、よそから来た娘だ…) 」

ホムラ「…えっとぉ~……宇宙、とまではいかないのですが……あはは…(苦笑しながら石動に)ブレロウちゃん、ですね?はじめまして、私はホムラと言います。(ふふっと母性的な笑みを浮かべてご挨拶) 」

メディ「ヒロ様のお知り合い…ではなかったのですね。失礼いたしました。わたくしはメディと申します。この学園の関係者ではございませんが、よろしくお願いいたします。 」

野良猫「にゃー(そんな時、一同の足元へ校内へ侵入してきた野良猫がすり寄ってきた) 」

天王寺璃奈「あ、かわいい…♪〖*╹▿╹*〗(すり寄ってきた野良猫の前でしゃがみ込む)学園へ迷い込んできちゃったのかな。 」

エレン・ベーカー「 そうですよー!食べ物も、演劇の飾りつけもみぃんな生徒達の手作りデース!クオリティ高すぎまーす!(嬉しそうにホムラに)おー石動サァン!……アナタが休憩用に入れてくれたコーヒー返品しておきました!(ちょっとおこ) 」

メディ「…… …… ……(すり寄ってきた野良猫を凝視し、そのまま興味津々に見つめ続ける) 」

女子生徒(演劇部)「私゛は゛ア゛ン゛ト゛ニ゛オ゛だ!(CV:小山力也) 」

関羽先生(演劇部顧問)「そんな台詞はない(演劇部の女子高生を降板させる) 」

はらぺこあおむし「(演劇でハロウィンのアルバイトをしている脇役を演じている) 」

ホムラ「わあ、猫ちゃん♪かわいい~♪ 演劇もあるのですね!それは是非とも興味があります…!後で必ず観に行きますね♪(エレン先生の話に興奮気味に食いつく) 」

天王寺璃奈「……演劇……(しずくちゃん、今頃どうしているのかな…)(ふと、彼女のことが脳裏を過った)私たちの学園でも野良猫を飼ってたんだ…「はんぺん」っていうんだけど。今でも元気にしているのかな……?メディ、興味津々…? 」

メディ「じ~…… …… ………ハッ! …す、すみません…つい…(野良猫と睨めっこするようにずっと見つめ合っていたが、璃奈の言葉で我に返る) 」

エレン・ベーカー「はいはーいぜひ見に来てクダサイネー!火薬とか一杯使うみたいで心配ですけど、まー問題ないでしょー!HAHAHAHA(ホムラたちが楽しみにしてくれているお陰でより元気に) 」

野良猫「にゃーん(しばらくして、そこを離れるように飛び出していった)」

メディ「あっ…… …………(走り去っていく猫を名残惜しそうに見送った)」

天王寺璃奈「……火薬……せつ菜さんが喜びそう…思ったより、力の入った演劇…(汗) ヒューマギアでも、可愛いものを見て「かわいい」って感じる?メディにとったら、シンギュラリティ向上のいい機会になるかも……行っておいでよ。(メディへ野良猫を追いかけるように促す) 」

メディ「……!(「いいんですか?」と口に出さずともそう言いそうな驚きの表情で璃奈に応える)…… …… ……!(どうしようか考えあぐねる様にじれったそうにしていたが、ついに誘惑に負けて野良猫の後をとことこと歩いて追いかけることにした) 」

クラウス「(横切る猫を見送りながらもゆっくりと歩みを進める)……ベーカー先生、こんな所でなにを油を売っている。早く持ち場に戻れ(言葉こそ上から目線だが、それほど高圧的でもなく、この人ならこんな口調だろうという一種の納得感を覚えさせるような雰囲気で)…………(そして、ここでたむろしている一同を見据えた) 」

あなた「~…!(猫を追いかけていくメディへ軽く手を振った)……!(それから、「そろそろ行きたい」と奥の通路を指して一同を催促する) 」

エレン・ベーカー「オ、オーウ。ソーリーMr.クラウス。……では皆さん、楽しんでいってクダッサイネー!(そう言ってパタパタと駆けて行った) 」

ブレロウ「ええ、よろしくお願いします。……猫…? 」

ホムラ「ふふふっ…♪ メディちゃん、猫ちゃんに興味津々でしたね。(野良猫を追いかけていったメディを微笑ましく見送る)……?(この学園の先生、でしょうか…?)(ほえー…と、まるで高くそびえる銅像でも見上げるような目でやってきたクラウスを見つめた)あっ、ありがとうございました。またあとで生徒さんのところへお邪魔しますね。(いろいろ教えてくれたエレン先生へ会釈) 」

天王寺璃奈「メディ、また後でね。 ……!うん、そうだね…行こう……?(「あなた」に催促されて歩き出そうとするが、その時ふとクラウスと目が合う) 」

クラウス「(バイザーが小さく点滅し)……わが校の制服を着ているようだが、名簿にはないな。お客様かな?……それはコスプレをしている、ということでいいのかな?(ため息交じりに。口調に厳しさは感じられず、ただ興味と教師として責任云々をめんどくさく感じるような雰囲気で一堂に) 」

ホムラ「コスプレ…!噂に聞いたことがありますが、今の私がまさにそう言うことですか…!ほわ~…知らなかったぁ…!(何(クラウスに言われて初めて自分がコスプレしているということを知る)はい…!私たち、学園祭に興味があって、他所から来ました。 」

あなた「……!(クラウスの点滅するバイザーを、無表情だがキラキラと興奮の眼差しで見上げている) 」

天王寺璃奈「さっきの人(エレン先生)と同じ、この学園の先生…(「はじめまして」と律儀にお辞儀する) 」


ミラーリン「妙な恰好とは失礼な!!!にゃ。この服は滋賀県じゃ最先端!ファッショナブルだ!!!にゃ。(私服がクソダサすぎて警備員から入園拒否されている) 」
s
クラウス「そうか……よそから(璃奈の御辞儀に手をかざすようの小さな所作で返す)……学園祭の度に妙な恰好で来るお客がずっと増えている。だが、制服で来るというのは初めてだな。新たなケースだ。……あぁ、そうだ。そこの君(ホムラの方を向き)これを落としたのではないかね?先ほど校門前で話し込んでいただろう。そのときに落としたのではないかな?(彼女に近付き手渡したのは一本のボールペン。勿論ホムラのものであるはずがない。―――次の瞬間)―――クイッ(一同にわからないくらいのほんの一瞬、彼女を引き寄せ、耳元に) 」

クラウス「―――あの男に何を吹き込まれたかは知らんが、あまり踏み込み過ぎるのは感心しないな"天の聖杯"。(一部の物に限られた情報を)"我々"は常に見張っている。この学園を危険に陥れたくなくば、祭りを楽しむだけにとどめておけ(一同にはわからないほどの小声でホムラに)―――では、引き続き学園祭を楽しみたまえ。くれぐれも、騒ぎを起こさぬようにな(そう言って一同から離れていく) 」

ホムラ「ふぇ…?あれ…いつのまにそんなものを……?あ、ありがとうございま―――!(刹那、耳もとへ突きつけられるように流れたクラウスの言葉に柔らかかった表情が一瞬固くなった)……(……「あの男」…?……この人、私のことを知って…―――)(手渡されたボールペンを手にしたまま、立ち去っていく謎の男を呆然と見つめていた) 」

ヒカリ「―――……あの男、警戒しておくべきね。(そんな中、精神世界よりホムラへ語り掛ける) 」

ホムラ「ヒカリちゃん……??…今の人は、いったい……(何が何だかわらかないまま、ただただ呆然と立ち尽くしたまま精神を介してヒカリと対話する) 」

ヒロ「…一体どうしたんだ…?(ホムラの様子を見て) 」

ヒカリ「知らないわよ… 私たちのことは知っているみたいだけどね。 それはそうと、ホムラ…貴女はあまりにも警戒心がなさすぎるわ。気づいてる?この学園へ踏み込んだ瞬間(とき)から、ずっと私たちを陰からつけ狙ってる奴がいるの…(「振り返ってみなさい」と促す) 」

翠玉の魔法使い「―――!(ホムラが振り返った先の柱。その影に、学生でも教員でもない部外者…それこそまさにコスプレ以外のなにものでもないような恰好をした謎の少女が潜み、ホムラと目が合った瞬間そそくさと身を隠すように消え去った) 」

ホムラ「…え……? ……! (ヒカリに促されるまま振り返り、視線の先にいた謎の魔法使いの少女と一瞬だが目が合った) …… …… ……! ……き、気のせいですよ…!さ、さあ…!校舎の中をいろいろ見て回りましょう…!(ヒロへ適当にはぐらかし、「あなた」が最初に促した奥の通路へ歩き出す) 」



恣慰ヶ丘学園・校舎内・5F・通路 ―




エントランスを抜けて上の階へ進むと、そこでは個性豊かな生徒たちが飾りつけをしたと思われる教室・出店が立ち並んでいる。
学園の生徒も一般客もみんなが行き交い、賑やかな様子を醸していた。




プリスキン「(用務員の作業服を着た男が5F通路の壁に寄りかかり、耳たぶをしきりにノックしながら周囲の様子を伺っている。無精髭、後ろに束ねられた黒髪以外は特徴がない)え"ぇ"い参ったな……。経理が「あげません!!」などと掃除用具の供給を止めなければ……ブツブツ 」

天王寺璃奈「…お店、たくさんある。…それにしても、この学園…とても大きくて、1フロアだけでも結構広い…これ、全部見て回るのは大変そう…(あまりにも広いフロアにたくさんの教室(出店)があって、無表情だが困惑している様子が見られる) 」

ホムラ「ん~…♪ 美味しいです~…♪(いつの間にかお店で買ったと思われるたこ焼きを幸せそうに頬張っていた)これがたこ焼き…中にタコが入っているのですね~。あつあつでとてもおいしくて、好きになっちゃいそうです…♪(熱いのに慣れているためか、冷まそうとはせず平然とした顔でひょいひょい口にしていく) 」

あなた「……♪(その辺の出店で輪投げをしている) 」

ちゃちゃまる「 ぴえん (ペニーワイズに縄で輪投げの棒に括り付けられ、いろんな客人から投げつけられた輪にぶつけられている) 」

ヒカリ「はぁ…あなたねぇ…さっき言ったこともう忘れてる…?(先程のことなんかすっかり忘れた様子のホムラに対し、内側から呆れている) 」

鬼部の男子高校生「すばらしい提案をしよう。お前も鬼にならないか 」

ホムラ「もひもひ……?もしかして、ヒカリちゃんも食べてみたいの?良かったら代わってあげるよ…♪(そう言うとたこ焼きを口へ含もうとしたところでヒカリとチェンジする) 」

石動「いや~、すっかり気に入ってもらえたみたいで、じつに良かった……こりゃあこの学園は、安泰だ。(「あなた」達の楽しむ様子を見て) 」

ホムラ→ヒカリ「ちょ―――ッ゛~~~~~~!?!?!?!?(ホムラと入れ替わった直後に熱々のたこ焼きが口の中へ入り、その熱さに悶絶)…こっ゛……このバファ(カ)ァァアアア~~~~~ッ!!!あ゛っ゛!あ゛っ゛…!!あっづ…あっついいいぃ~~~!!!(ひぃひぃ泣き叫ぶ) 」

天王寺璃奈「あ、ヒカリちゃんだ。(急に現れたかと思えばたこ焼きで火傷して悶絶しているヒカリを口元だけ「おおっ」と驚いたように開けて見つめている。まるで他人事のように←) 」

白衣の学生「 !?!? (ホムラがヒカリに変身したのを偶然見かけた一人の生徒が「あなた」たちのもとへずかずかとやってくる)あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!『赤髪少女が突然金髪少女になってたこ焼きで火傷していた!』 な…何を言っているのかわからねーと思うが、私も何が起こったのかさっぱりわかんなかった…頭がどうにかなりそうだった… 超変身だとかアマゾンッ!だとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえもっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…それより!!今のはいったいなんだね!!じ、実に興味深い…科学的に興が乗る光景だった!! 」

プリスキン「 \ ! / 火事かッッ!!(ヒカリの絶叫を聞きつけ消火器を構えスライド移動してくる)っと、なんだ……たこ焼き一つで大げさな……。食え、舌の火傷もバカにならんからな(丁度いいところにあるかき氷屋台に小銭を渡し素早くヒカリにそれを持たせる)やえやれ、本当に『平和』な学園生活というやつか…… 」

天王寺璃奈「なんかヤバいの来た…(白衣の学生を見てぼそりと呟きながら数歩退く) 」

ペコリーヌ「ヤバいですね☆(便乗) 」

ヒカリ「いっひゃいわらひかなにひたっへのよぉ…(訳:いったい私が何したってのよぉ…)(小銭を握りしめられ、覚束ない足取りで一人かき氷屋へ直行) 」

ヒロ「…………あの、俺もよく知らねーんだ(白衣の学生を見て)あんたはなんだ科学者か…? 」

白衣の学生→秀太院「―――― 科 学 部 だ ッ ! ! ! ( ク ワ ッ ) (腰を両手に大胆なご挨拶)自己紹介しよう!私は「安音秀太院」(あいん しゅたいん)。科学部で部長している者だ!この世に、科学的に証明できないものはない!すべては科学に帰依する!我が恩師「ワンナップリン」博士の教えものもと、私はここで日夜研究を続けているのだー!ハッハッハ!!!」

岡部倫太郎「―――そしてこの俺、鳳凰院・凶ーーーーーーーーー真だッ!フゥーーッハッハッハッハ!(聞いてない) 」

サトミ「部長!いつもの調子で一般の人たちに挨拶するのは不味いですよ!いつもの調子もまずいですけど!!(秀太院の後から慌ててやって来る)わわわっ、ごめんなさい…!け、決して怪しい部活じゃないんです科学部は!部長がちょっとおかしいだけで、後の部員はみんなまともですから!……とはいっても、その部員は私しかいないんですけどね…(てへぺろ)あ、私は「山本理美」(やまもと さとみ)と言います。学園祭へようこそ! 」

ヒロ「アインシュタイン?…………分かった、アインシュタインとさとみちゃんな。よろしく、俺はヒロだ。 」

プリスキン「十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない。クラークの法則にもある通りだが、逆説的に言えばあの『変身』が魔法でないと証明できるのか? 双方ともに証明できない俺がとやかくいうことでもないがな(秀太院に対しいたって普通の人間に接するように問いを投げる)……。(氷屋へ向かったヒカリ、あなた、ヒロを順に見やり)……(顎に手を当て小首を傾げた) 」

天王寺璃奈「(さっき、屋台の食べ物全部買い占めようとしてたヤバい娘もいた…ヤバい人しかいない、この学園…)(汗) ……メディ、離れててよかったかもしれない…(秀太院の様子を見て更にドン引きする) 」

エレン・ベーカー「 オーウ、アインシュタイン君。またどうやらハッスルしてるみたいデスネー(テコテコと歩いてきて)あら、さっきの!ヤッホー!(あなたたち一同に手を振りながら)あらー?赤い髪の人はいないみたいデスネ?(キョロキョロ) 」

秀太院「ああ、可能だとも!光が進む道、屈折するその光線の軌道の変化によって、人間の視覚情報処理を歪めることも容易い。先程の彼女も変身の間際に発光したことから、その仮説も大いにあり得る!いやとても興味深いな!魔法少女部にどうすればアニメのようにマジカル☆な変身ができるか問われたかともあって、当時は魔法なんてクソくらえーッ!と採取したシマウマのフンを投げつけて帰したこともあったが…そんなことより!君たち!学園祭の客人か!ならば科学部へ来ないか!?今しがた、面白い研究の真っ最中だ!是非とも参加してみてくれ!いやしろ(命令形) 」

サトミ「エレン先生だ!こんにちは~。(律儀に挨拶する)部長!まずいですよ!! 」

徳秋大使館「新潟米!秋田米!コメの宝庫ジャパンからお米ソムリエの俺が取り寄せた選りすぐりの米はいらないか?白米が嫌なら雑穀米もあるぞ! 」

バッハ「 シ~~~ン…… (通路の脇んて、水槽の中へ潜ってトロンボーン演奏をしている。傍らには「水槽楽部路上演奏会」の看板が立っている) 」

ヒロ「…………すごい人ばっかだな、この学校…(璃奈に) 」

獏さん「これから毎時間爆破しようZE☆(部室内でただ一人、ダイナマイトを仕込んだドラム缶を盛大に爆破させている) 」

プリスキン「光学迷彩の類ということか?いやあれは人格そのものが変わっていた、まるで他者の人格そのものだったが……いややめておこう。一用務員が説法を説くものじゃない……(秀太院との雑談を苦笑しつつ切り上げ)————。("本物"の教師が現れたからか、用務員のキャップを深く被り直し一礼する)お疲れ様です。 」

あなた「……!(個性が強すぎる生徒たちの催しに返って興味を示す) 」

人体改造部の盛るペコ「盛るんだよ!!!!!!ここを!!!!!!バインバインに!!!!!盛るんだよ!!!!おら!!!!! 」

エレン・ベーカー「 ハーイ、サトミ!学園祭頑張ってねぇー! アッハハ~、やっぱり学園祭なだけあって皆テンション爆上がりデース!!(生徒達の生き生きとした姿に心から嬉しそうにする)およ、オーウ用務員さん!お疲れ様です!ゴミが一杯で大変じゃないですか?適度に休憩はとってくだサイネ?(心配するように微笑みながら) 」

天王寺璃奈「えぇ……(引き気味)……(断ると面倒くさそう…かといって付いていくのも……?)(「あなた」の様子を横目に伺い、はぁとため息をつく)……うー…うん…わかった。(嫌々そうに秀太院に頷く)同好会のみんなも個性強いけど……ここは強いというかなんというか…変な方向性に偏った感じがする…(小声でヒロに) 」

アンゴル「申し上げます!申し上げ部が現れましタァ!!孟子孟子! 」

もこたん先生「俺の厨ポケ狩り部しかあらへん!!どないやぁ…?(⌒,_ゝ⌒) 」

プリスキン「地雷処理じゃあるまいし、やり過ぎるということはないでしょう。いや楽なものですよ、ははははは(何処からか飛んでくる紙コップをノールックでキャッチしゴミ袋に放り込みながら) (科学部か……そう言えば丁度そこの清掃が未完了だったな……) 」

ヒロ「………大変なことに巻き込まれたなあ…(いろんな意味で) ……まぁ、ある意味、一つの道に対するエキスパートとも言えるな。…変な意味で(小声で璃奈に) 」

秀太院「ああ、エレン先生!私は今テンションがHIGHって奴だ!!!こんなに清々しいのは爪切り一つで冷蔵庫の解体実験に成功した時以来だ! なんと!!よく言った!!ではいざゆかん!!かのサイエンスな聖地!科学部へッ!!!(ビシィ!とあらぬ方向を指さす) 」

エレン・ベーカー「 オー!ノールックキャッチ!これにはメジャーリーガーもビックリデス! お、科学部ですねー。先生興味深々デース!!(教員としてやることすっぽかして入っていく) 」



― 8F・科学部部室 ―




秀太院「……では、参加者も増えたことで、早速だが実験を始める!今回は誰でも手軽に水蒸気爆発を引き起こす体験型実験を行いたいと思う!」

サトミ「部長、ナチュラルにやる実験じゃないです。 」

秀太院「水蒸気爆発とは、地下のマグマからの水蒸気や地下水が熱せられて生じた水蒸気が、次第に蓄積されて圧力を増し、周囲の岩石を破壊し爆発する現象のことだ!スルツェイ式噴火とも呼ばれているように、これはいわば噴火の一種だ!人類はついに!恐れていた自然現象を人為的に起こす時が来たのだ!エクスプロージョンなのだ!!」

サトミ「聞いてないし… 」

天王寺璃奈「そんなの聞いて喜びそうなのひとりしか思いつかないんだけど…〖´Д`;〗(ちょこんと部室の席に座って話を聞いている) 」

秀太院「ここに、BBQ研究部からパクってきたBBQグリルがある!火はついたままだ!ちなみに網の上で焼かれていた肉は数分前に私とサトミ君が美味しくいただいた。 」

サトミ「ごちそうさまでした!! 」

秀太院「この高熱を帯びた炭がたくさん入ったBBQグリルに、水風船を入れるとどうなるか…? こうじゃ!! (水風船をグリルへ投げ入れる) ズボォォォオオオオオンッ!!!! (盛大に爆破する) …見ての通りゲホッ…簡単にゴッホ爆発したわけだがウゲッホ…これはまだゲッホゲホ本の序の口ゲホッ…サトミ君!煙たすぎて前が見えないぞウゲェーーッホッホ(※爆発の影響で部室内に白煙と灰が立ち込めている) 」

あなた「……!!!(爆音に驚いて席から転倒する) 」

サトミ「そりゃそうですねえ!!けほけほっ!ていうかなんで部室の火災報知機を勝手に取り外しちゃってるんですか!下手したら廃部にされちゃいますよ!! 」

エレン・ベーカー「オ、オーウこれがまさしく……『だめだこりゃ』 」

プリスキン「俺は用務員だ。過去も現在も、そして未来も……この学園にある限り……。だが一つ言わせてくれ、理不尽に仕事を増やすな(手早く失敗したBBQの後始末をしながら) 」

ヒロ「……(璃奈の隣に座り)せつ菜ちゃん、か…!(爆音を聞き、咄嗟に璃奈を支えるように手を出す) 」

秀太院「廃部を恐れて部長が務まるかッ!!!( 迫 真 ) 今の台詞かっこよくね?名言入り来たわこれ。(灰塗れで酔い痴れている) 」

天王寺璃奈「………〖 ˙-˙ 〗(ヒロに支えてもらったおかげで転倒こそはしなかったものの、灰塗れになる)……眠気と理性が吹き飛んだ〖 ˙-˙ 〗 」

サトミ「迷言のオンパレード!!(秀太院、プリスキン、璃奈の発言を合わせて) 」

秀太院「続きをやるぞ!今度は、これまたBBQ研究部から(勝手に)持ち出した特大サイズのファイヤーピットがある。当然ながら中で焼かれていた肉はさっき平らげてやった。この中はグリルよりもさらに高温を帯びている!この中に、大量の水風船をぶち込めば、どうなると思う?間違いなく部室は吹き飛ぶさ!文字通りにな!!そうなれば廃部はおろか、ここにいる我々の存在そのものが跡形もなく消し飛ぶだろう!!エクスプロージョンを超えた、ビッグ☆バンだッ!!!そして我々は超新星になるのだ!2年後に会おう…シャボン〇ィ諸島で!!!(大量の水風船が入った桶を両手に担ごうする) 」

ヒカリ「いい加減に…しろーーーーーーッ!!!(さっきからイライラしながら黙って見学していたが、ついにキレて秀太院を窓の外へ蹴り飛ばした) 」

秀太院「ホデュァァァアアアアアアアーーーーーッ!!!!(チーーーーン☆)(キンタマへダイレクトな蹴りが入り、そのまま窓を突き破って8Fからまっさかまへ落下していった) 」

サトミ「……嗚呼、部長…おいたわしや……(内心ほっとしている) 」

プリスキン「(突貫工事だがせっせと割れた窓を新品の窓と入れ替える) 」

あなた「パチパチパチ…♪👏 」

天王寺璃奈「……危うく死ぬところだった…〖 ˙-˙ 〗 」

天王寺璃奈「……でも…うん……ちょっとだけ、ほんとちょっとだけだけど、面白かった。せつ菜さんに、良い土産話になれそうかも。(散乱した水風船を摘まんでぶらぶらさせる) 」

クラウス「(ガラッ!)一体なんの騒ぎだ(不機嫌気味に部室のドアを開ける。どうやら聞こえていたらしい。そして面々を見て失望したかのような溜め息) 」

ヒロ「…………あぁ、眠気は無くなったな(同じく灰まみれになる)……大丈夫なの?(窓から秀太院を見て) 」

秀太院「ぜぃ、ぜぃ…(いつの間に装備したのか、背面のジェットパックを起動して窓外から帰還してくる)い、いかん…!私としたことが…!いつのものように調子に乗り過ぎてしまったな!は、はははは!あーーーはははは……は、ハアァッ!!?(その時クラウスと鉢合わせになり目玉が飛び出る)まずい!!クラウス教授だ!!璃奈君!その風船をピットへ投げこめ!早くしろ!間に合わなくなっても知らんぞォーーーッ!!! 」

天王寺璃奈「え…?…あ…―――(クラウスと、帰還してきた秀太院を見比べていると意図せず手が滑ってぶらぶらさせていた水風船を投げ飛ばしてしまう。その先はファイヤーピット……) 」

プリスキン「………(クラウスが現れ不味い現場に出くわしたと即座に判断。手頃なダンボールを目だけで探すが該当するものはなく、観念したようにして表情に暗い影が落ちた)ーーーーー生徒の度が過ぎた好奇心が引き起こした事態です。教師でないとは言え、監督しての指導が至らなかった私の責任です。どうかここは穏便に…… 」

秀太院「――――― 全 員 退 避 ィ イ イ イ イ イ  ッ ! ! ! (璃奈の手から離れた水風船がピットの中へ吹き飛んだのを見てすべて察し、どさくさに紛れてクラウスから逃げるように全員を連れて部室から全力で避難する) 」

プリスキン「     えぇ……     」

あなた「 !?!?!? (璃奈、ヒカリ、ヒロと一緒に慌てて部室を飛び出す) 」

クラウス「……ん、お前は……(プリスキンに注意を向けたときだった)――――ッ!!(ピットの中へ吹き飛んだ水風船を見て表情が変わる) 」


ボシュ!ボシュ…ボシュ…ボシュボシュボシュボシュボシュボシュボシュボシュボシュボシュ…―――― バァボオーーーーン!!!!!(ピットの中で水風船が弾けたその瞬間、部室内で水蒸気爆発が連鎖的に引き起こり尋常ではない連続爆破が発生。窓ガラスはおろか室内のテーブルや椅子、黒板、実験道具が何から何まで吹き飛んでいく大惨事へと発展する)


シ ュ ゥ ゥ ゥ ゥ ………(その後、部室"だった"部屋には灰が被った諸々の残骸に白い煙が立ち込め、生徒たちの姿は跡形もなく消えていた…)


クラウス「………………ガラ(残骸の山からぬっと立ち上がり)ブィィィイイイン……(バイザーを妖しく赤色に光らせる) 」

ダンボール箱「カサカサカサ(瓦礫の山からみかんのダンボール箱が這い出て素早く離脱する) 」

秀太院「(その頃、逃げた生徒たちは…)―――― ハーーーハハハハハ!!やった!第三部・完!!!(通路を駆け抜けながら盛大に高笑いしている) 」

サトミ「よりもよってクラウス先生に見つかるなんて、ほんとに廃部決定なんじゃないですかね…(逃走しながら) 」

秀太院「心配することはないサトミ君!我らが崇拝する元顧問!ワンナップリン博士の言葉を忘れたか!?「真実を求めてひた走る限り、科学に終わりはない」のだー!ゆくぞ!教授共が知らない、我々科学部の「真のラボ」へ!! 」

天王寺璃奈「なんかもう帰りたくなってきた…(本音を吐きながら一緒に逃走している) 」

エレン・ベーカー「 一番怖いの私ですよ~。職員室でなに言われるか……うぅぅううう~~~~(涙目) 」

あなた「……♪(科学部の二人にどことなく好感を持てたのか、無表情だが少し嬉しそうについていく) 」

ヒカリ→ホムラ「ふふっ…♪ なんだかいいですね、こういうの…♪ 童心に帰ったみたいで…わくわくします♪ (いつの間にかホムラにチェンジし、廊下を走ってく自分たちに笑顔を浮かべる) 」

ライスシャワー「ついてく…ついてく…(いつの間にか逃走する一行についてきてた) 」

エレン・ベーカー「 ワオ! イリュージョン!?すごいですねぇ(ヒカリからホムラへ変化した様を見てビックり) 」



メディ「さて、楽しくなってきたみたいですが、今回はここまでです。 」

飛電或人「うんうん、なんだかいいな…俺も学生時代はやんちゃしてたから、見ていて懐かしくなってきたぜ。ヤな勉強なんかすっぽかしてさ、遊んでばっかだった……ノー勉ばーっかりの11月(ノーベンバー)!!はぁいッ!アルトじゃ~~~~~~ないとおおおおおおおお!!!m9 ( ・`ω・´) 」

メディ「受験生に不謹慎な発言はお控え願います(抱きかかえた野良猫に猫パンチさせる) 」

野良猫「黙れ小僧!!お前に受験生が救えるか!?(或人に音速猫パンチ) 」

受験猫「受かる気しねええええええええええええええええええ!!!!!(或人社長の椅子でバリバリ爪とぎ) 」

飛電或人「助けて!!進研ゼ〇高校講座あああああああああああああああああああああああ 」



恣慰ヶ丘学園・16F・科学部ラボ ―




ナレーション(CV:安音秀太院)「前回までのあらすじ!我々「科学部」は!学園祭で参加者を交えた大いなる実験をしていた!誰もが超新星の核心に触れようとしたその時…!!招かれざる客人・クラウス教官が現れ、科学部は廃部の危機に!奇しくも璃奈君のお陰で難を逃れた我々は、部室を犠牲にすることで教官の魔の手(?)から退き、科学的勝利を得たのである!!そして、行き場を失った我々の向かう先こそが…―――」

秀太院「――― ここッ、科学部のラボであるッ!!!(バーーーンッ!!!)(科学部部室よりも広大で研究材料が豊富な大部屋の教壇で仁王立ちしている) 」

サトミ「部長!呑気にあらすじ紹介している場合じゃありませんよ!私たち、これからどうしたらいいのでしょう…よよよ…(悲劇のヒロインのように涙目を浮かべる) 」

秀太院「とりあえず茶でも飲むかー。サトミ君、お客さんもいることだしいつものビーカー茶をよろしく。あ、私はコーヒーで。砂糖マシマシね。 」

サトミ「なんて悠長な!!わかりました!(慣れた手つきで鉄製三脚の内側にアルコールランプを入れて点火。三脚の上にビーカーを置き、中に水とお茶っ葉を入れて加熱する) 」

ホムラ「先程のお部屋よりもおっきいですね~…見たことのない奇妙な物までたくさんあります…!(台の上にある昆虫標本や色鮮やかな液体の入った試験管などに目を通しながら静かに感嘆している) 」

あなた「……!(水槽内を泳ぐクリオネに見惚れている) 」

ミズオ「(展示されている) 」




天王寺璃奈「科学室…にしては大きいね、確かに…(椅子へちょこんと座り、いつの間にか胸に抱きかかえてた白猫の頭を撫でまわしている) 」

ホムラ「……あれっ?璃奈ちゃん…その猫ちゃんは…?(彼女が抱いている白猫に「かわいい~♪」と近寄ってくる) 」




天王寺璃奈「さっき逃げてる時…なんか、必死についてきてたから、ほっとけなくて… この子、ウチの学園で飼ってた「はんぺん」みたいで可愛い。(なでなで) 」

白猫「 にゃー  」

ヤ無茶「(標本として虫ピンで固定されている) 」

ホムラ「へぇ~、そうなんだぁ…♪ そういえばこの学園って、猫ちゃんをよく見かけますね。猫ちゃんたちにとっても住みよい場所なのかもしれませんね♪ 」

ライスシャワー「つ……ついてきちゃった…… 」

あなた「…… …… ……(隅に置かれていた人体模型をまじまじと見つめている) 」

秀太院「なになに?シュレーディンガーの猫の話かね?私も混ぜたまえ! ……おや?そこの君!その人体模型が気になるかね?ハッハッハ!そりゃあそうだよなあ!何せ人体模型といえば七不思議のひとつとして有名だからな。ちなみにそいつには名前があって、「忍耐君」だ。我々科学部のマスコットキャラクターでもあるのだ。可愛いだろう? 」

ホムラ「か、かわいい……のでしょうか……?(人体模型を見て顔が引きつる)…七不思議って、確かニシキノさんが言っていた「学園七不思議」のことでしょうか…?学生の皆さんは、その怪談について何か知っているのですか…? 」

ヒロ「え、賃貸くん?(違 」

ライスシャワー「真っ白い猫さん……白い猫さんは、幸運を呼ぶ…らしい、です。だから……えっと………ライスは、黒い…だから………ごめんなさい… 」

メジロマックイーン「怖いですわ……こんな人体模型……久々に見ましたわ… 」

秀太院「我々学生の間で実しやかに囁かれている恣慰ヶ丘学園名物「学園七不思議」……それは、独りでに音が鳴る音楽室、16Fの男子トイレ、人体模型の忍耐君、深夜のプール、美術室の絵画、校長の銅像、存在しないフロア… それらの謎を指す!」

秀太院「ちなみに忍耐君の謎ってなんだと思うが、実はこいつ科学部のセキュリティロボットで、夜な夜な部室へ忍び込んでくるバカどもに制裁を加えるために起動兵器になって賊共をボコボコにする機能が搭載されてるんだ。こう見えて結構強い、私の自信作だ!!核兵器の爆発にも余裕で耐えられるぞ!!しかし先日か…運悪くバッテリー切れだった隙を狙って誰かが足裏に落書きをしていきやがったんだ。油性ペンでな!!消せなくはないが面倒くさすぎて放置してるぜ!!クソッタレー!! 」

天王寺璃奈「幸運の白い猫…そうなんだ…(白猫なでなで)…えっと…黒いお馬さんも、可愛いと思う…(ライスシャワーを励ます)七不思議……(…あれ?確かここ、16F……) 」

あなた「……?(そう言われて人体模型の忍耐君の足を上げて、その足裏を覗き見る) 」


人体模型の足裏に謎の落書き―――――小文字の「 u 」が黒ペンで確かに書き残されていた。


ライスシャワー「えっ……そ、そんな…こと…… は……恥ずかしい……///// (璃奈に励まされ、恥ずかしそうに紅潮する) 」

サトミ「忍耐君は、私たち科学部の面倒をよく見てくれたワンナップリン博士の監修で、私たち二人で作り上げたロボットなんです。見た目はあれですが、困ったときには助けになってくれる頼もしい味方です。あ、部長、コーヒーどうぞ。(コーヒーの入ったビーカーを渡す) 」

ホムラ「へ、へぇ~…不思議なお話ですね…そのすべての謎を解き明かすと、何か分かることでもあるのでしょうか…? 」

ヒロ「…………黒い馬……ダークホースみたいでかっこいいな!(謎) 」

天王寺璃奈「……〖*╹▿╹*〗(かわいい……)(照れてるライスシャワーにうっとり)七不思議…よく聞くのは、全ての謎を解くと呪いにかかってしまうんだとか…ちょっとこわい…〖; ゚ェ゚ ;〗 」

ヒカリ「フォローになってるようでなってない感じが、ヒロらしいというか…(ホムラの精神世界でヒロに対しやれやれとため息) 」

秀太院「さあな!科学の子である私としてはそんなジンクスには微塵も興味がない!そんなものは未だに「イエティの正体はホワイトゴリラだ」と力説してるオカルト部がでっち上げた陰謀論に過ぎん!私は目の前のリアリティを常に追求しているのでな!! うむ、ありがとう。(ビーカーコーヒーに口を付ける)」

ちゃちゃまる「黒いとかっこいいのか?じゃあオイラも「黒い羊」になるぞー!ふんふん 」

黒い羊「なんだと?(^^#)」

ペニーワイズ「(ちゃちゃまるの毛を全て剃って肌色の羊にする) 」

全裸丸「 ぴ え ん  」


コン、コン…♪(誰かが科学部ラボの扉をノックする)


獏さん「 チ ュ ボ オ オ オ オ オ ン ッ ! ! !  ……失礼するぞ秀太院~!! (ノック後にドアを爆破して入室する) 」

秀太院「き、貴様ァーッ!!獏さん!!ラボへ入ってくる時は、ノックは13回、次に「開け孫!!」、そして最後に便所に隠してある孫の手で鍵穴に突っ込んで開けろと言ってるだろう!!なんでいつもいつも爆破しないと気が済まないんだ!!テメェーの血は何色だアーーーン!!? 」

サトミ「(つい数分前まで狂ったように水蒸気爆発の実験してたあなたが言えたことじゃない…) 」

天王寺璃奈「ダメだこの学園…〖 ´~` 〗(爆風で髪が乱れる) 」

獏さん「火薬の在庫が底をついたからまた作ってほしいってのが本題。で、余談なんだが革命部の連中がついに征徒会へ宣戦布告して強制ロックダウンがはじまったぞ。

サトミ「後者の方が大事じゃないですかあ!!?部長!!やばいですよこれ!!」

ヒロ「(璃奈の髪を咄嗟に整える)…余談が余談じゃねええ!!…大変なことになったな(璃奈に)」




秀太院「……!?(獏さんの発言から咄嗟に双眼鏡を取り出し、窓を開けて下の方をレンズ越しに見下ろしてみる) 」

あなた「……??(秀太院に続いて自分も窓から顔を出して地上を覗き見る) 」


「あなた」たちが見下ろした先…学園校門前に大勢の武装した生徒が密集し、ゲートを閉めて外部からのアクセスを遮断。
また、学園内にいた一般客や武装集団とは無関係と思われる生徒たちが不安そうに身を縮めてその様子を窺っているのが一望できた。
和気藹々とした学園祭が、一瞬で物々しい雰囲気に包まれた。


秀太院「………いよいよ動き出したか…「革命部」が……! 」

ホムラ「……えっとぉ……あの、いったい、何が起きているのです…?(困惑した表情でで外の様子を見ながら) 」

秀太院「……この学園は、生徒の個性主義(キャライズム)を重んずる独特の校風を持つが故に、学生共がこぞって好き放題やらかすのが特徴だ。私もその一人だがね!当然、無秩序で猥雑で淫らなこの学園を取り締まるものもいる…教員たちに変わって、正義の執権を振りかざす組織、執行委員会…「征徒会」が! 」

秀太院「だがこの混沌とした学園に秩序を齎そうとする征徒会を目の敵とする生徒も多く存在する…そんな奴らが徒党を組み、やがて征徒会に対立するために作り出した組織こそが、「革命部」! 」

秀太院「秩序を説く征徒会と、混沌を説く革命部…双方の戦いは、学園ができた数十年前から長きに渡り繰り広げられてきた。それは在学生が卒業しようとも…卒業生の意志を継いだ在学生、そしてまた新たに現れる入学生へと、脈々と因果関係が維持されてきたのだ。それはインドラとアシュラのように、アンパ〇マンとバイ〇ンマンのように、カ〇ロットと〇ジータのように…!」

秀太院「そして今、それもよりによって今だ!この学園祭が行われている最中に、ついに新たなる戦いの火蓋が切られようとしているのだ!!諸君!これは由々しき事態だ!もはや昼飯はうどんかラーメンかで悩んでいる暇などないくらいに!ちなみに私は蕎麦派だから関係ねーけどな!!」

天王寺璃奈「ダメだこの学園…〖 ´~` 〗(※二度目) 」

ヒロ「……………生徒会も行きすぎるとエゴとエゴの戦いになるのがね…………(呆れながら)俺パスタ派 」

ニシキノ「―――フッフッフ…話は全て聞かせてもらった…!!とぅーーーーッ!!!( ガシャーーーンッ ! ! ! )(通路側の窓ガラスを突き破ってラボへなだれ込む)…実に興味深い…!取材させてくれ!!」

秀太院「誰だこの頭のイカれた阿呆は!?とても同じ人間とは思えないな!!サトミ君、摘まみだしてくれ!!」

サトミ「部長も大概じゃないですか!!」

ニシキノ「奇遇だな「ジェラーモ」君。かくいう僕はそうめん派。(ヒロに)」

ホムラ「えっと…学校って勉強するところで、学生さんはお勉強するために学校へ通っているものなんじゃないんですか…??まるで戦争のそれと変わらない気が…穏やかじゃないですね……あ、ニシキノさん…!(わっ、と驚く) 」

獏さん「でさ、征徒会から俺たちに招集命令及び革命部の鎮圧命令が出ているんだが、前者は集まるのめんどくせーから召集の手紙を爆破しといてやったぜ。 」

秀太院「流石獏さん!伊達に長く付き合っていないな私たちは!ハーーーハハハハ!(獏さんと仲良く肩を組んでコサックダンス) 」

ヒロ「…だから誰がゲレーロだよ!………ていうか派閥を増やすなよ!」

サトミ「招集かかってるなら無視しちゃダメじゃないですか!!まさか私達だけで革命部とやり合うっていうんですか…!?」

天王寺璃奈「ダメだこの学園…〖 ´~` 〗(※三度目) 」

ビビるpikaki「YATTA!学園祭で戦いが開かれるぞ!(葉っぱ一枚で窓を突き破って行く) 」

ニシキノ「そんな話はどうでもいい!(ぇ(ヒロの頬を押しのけて面々の中へ)僕はフリーライターだ。わずか数時間でこの学園のあらゆる情報は大方手に入れた。その革命部が何を企み、何処を陣取って、これからどこを攻めるのかも、全て知っている。ここにいるみんなで互いに手を取り、その事態を鎮圧することが先決だと思うがこれ如何に?どさくさに紛れてJKのパンチラ画像もゲットしたい(本音駄々洩れ) 」

エレン・ベーカー「 ひ、ひぇぇえ~~~~こうしちゃあいられません!職員室へ行って対策ねるデース!!(タタタっとかけていく) 」

秀太院「そうは言ってもだなサトミ君~…征徒会室のある最上階まで登るのマーーーージで面倒くせーのよ。バカは高いところが好き。私は天才だから高いところにはいかない。そういうことだよ(※どういうことだよ)ほう…ただの踊る阿呆かと思えば、意外に頭の切れる奴だな…気に入った!ではこれより、革命部弾圧の作戦会議を開く!!全員着席ーッ!!サトミ君、ついでにムーハツで全員分のかけ蕎麦注文しといて。経費で落とすから。

サトミ「部活動予算会議で絶対どやされますよ!!(と言いつつスマホから注文し始める)」




クラウス(放送)「革命部、今すぐに活動を中止しろ。繰り返す、活動を中止しろ。これは注意勧告ではない。命令だ。今なら学園祭の秩序を乱したことへの反省文と始末書、並びに1ヶ月のトイレ掃除で免除を行う。だがこれ以上の活動を行おうものなら、学園側としても相応の対応をとらせてもらう。繰り返す。これは注意勧告ではない。命 令 だ 」

革命部員「将軍!クラウスの奴が…!(放送を聞きつけ革命部の部室と思われる部屋へ入ってくる) 」

マサシ「……カリ、カリ…………かまわん、ほっとけ。(部員に将軍と呼ばれたこの青年。革命部部長の「小川原将司」(おがわら まさし)。ふんぞり返ったように机へ脚を乗せ、口に含んだシガレットをカリカリかじっている) 」

征徒会役員「会長!革命部がついに16Fまでもを占領した模様!以前奴らの勢力は拡大する一方です!早急に対処しなければ…」

ノリアキ会長「わかっている。冷静になれ。…それよりも、科学部からの応答はまだなのか?一刻を争うというこの事態に…(役員に会長と呼ばれたこの青年。征徒会会長の「誠実憲明」(せいじ のりあき)。眉間にしわを寄せながら机に座し、反撃の機会を伺おうと目を鋭く細めている)」

ヒロ「…うわっ!ニシノマサヒロ!なんてことを!(押しのけられ)………どーする?(璃奈に) 」

ニシキノ「それじゃあ、僕が集めた革命部の現状の情報を共有しよう。今この学園は未曽有の危機に瀕しているわけだけども、革命部の目的は、最初は征徒会による校則改正の反対運動だったが、今では征徒会という組織そのものを直接滅ぼとそうとしているみたいだね。要求は…現生徒会の総辞職だ。 」

天王寺璃奈「私に聞かないで…(白猫を撫でながら現実逃避) 」

ニシキノ「革命部の組織規模は尋常ではない。本部はおろか、その傘下となる部活動も多い。破滅願望部、炭酸抜きコーラ部、シラミ潰し部、緑のタヌキ部、キバハゲデュエル部など…リストを見てもたくさん所属している。それだけ征徒会に敵対している生徒数が多いということだ。 」

秀太院「我々科学部としてはいつも部費を多めに貰っているということで征徒会にはあまり頭が上がらないわけで…だからこそ招集とか殲滅とかの命令がこうしてきたわけなんだけども。兵力差ではこっち側が不利なんだよね。だが武装してても所詮、相手は生徒。烏合の衆よ。この天才の足元にも及びはしない。まあ落ち着いてビーカー茶でも飲めよ。ほらほら。 」

ホムラ「い、いただきます…(ビーカー茶に手を伸ばし飲み始める)…けれど、相手が学生さんとなると…流石に私も調子が狂いますね… 」

あなた「ススス…(ビーカー茶を飲みながら真剣な表情で作戦会議に耳を傾けている) 」

エレン・ベーカー「 (『汝自らを愛するが如く隣人を愛せよ』というプラカードを持ちながら)か、か、か革命部のみ、ミナサ~ン……お話シマショー……。話し合えば、きっと、わかり、アエマ~ス。暴力は、いけませ~ん……ヒィィィ……(革命部の部室前でプルプルと震えながら) 」

ニシキノ「敵将は小川原将司。現在3年生。征徒会会長の誠実憲明とは、もともと旧知の仲だったらしいけど…彼らのことをよく知る友人から聞いた話だと、食後の〆はラーメンかデザートかで口論になって絶交し、今はそれぞれの組織の長に就いたらしい。組織的にも、人間関係的にも、まさに因縁同士というわけさ。 」

サトミ「(すべての原因がしょうもなさ過ぎて草も生えない…)」

革命部員共『うっせー!いつもいつも天使みたいな笑顔振りまきやがって!アンタのせいで俺の理性はボドボド(ボロボロ)だー!! この前お金と弁当を忘れて一日中なにも食えなかった俺によくも自分の弁当を分け与えてきやがったな!おかげで俺は涙してアンタの弁当を食べる羽目になったんだぞ!まだ許していないからなー!! 英語の期末テストでしょーもねえスペルミスしたのに丸してくれて赤点回避してくれたな!?なんでだー!?(※みんなエレン先生を貶しているようでめっちゃ褒めてる)』

エレン・ベーカー「 ひぃぃぃん!なんか勢いが怖いデース!!怖すぎて褒められてるのに怖いデース!!(ぴゅーっと職員室へ退散していく) 」

石動「ちょっ…エレン先生、何やってるんですこんなとこで。奴らは何をしでかしたもんか分かったもんじゃない……最悪、怪我だけじゃ済みませんよ。(エレンをとめにくる) 」

エレン・ベーカー「 オーウ、石動サァン! 彼らだって人間デース。まだ未成年ではありますが、それでも話し合うだけの心を持っているはずです。だから……その…… 」

ニシキノ「で、現在の革命部の配置なんだけども…本体はどこかに潜伏中。これはまだ情報がつかめていない。 ただ、部員も傘下の部活動も、全フロアのトイレを占領して籠城しているらしい。男子トイレと女子トイレ、それぞれに武装生徒が数名。これにより、学園のトイレは奴らの支配下に置かれたわけだ。 」

秀太院「学園の校門の正面・裏口、また地下もロックダウンによって完全封鎖されている。征徒会が何らかの行動に出ない限り、学園内にいる者たちは最悪ここで夜を過ごすか、あるいは朝まで学園に閉じ込められてしまうだろう。ガキどもが多いからみんなお泊り会ができてややテンション高めだが、部外者の一般客からすればたまったもんじゃないだろう。そこに気遣いができる俺はやはり天才(聞いてない) 」

ネットに強い生徒「学園のトイレが支配下に置かれたら学生生活終わるナリ… 」

ホムラ「じゃあ、私たちは完全に包囲されちゃってる…ということなのですね。お手洗いに行けないのも困りますね… 」

秀太院「突然の事態だ、征徒会ももたついてることだろう。現に征徒会顧問のクラウス教授が自ら放送しているんだ。大方、征徒会の作戦会議の時間稼ぎのつもりだろうが…その間に、我々科学部は革命部に先手を打つ!各フロアごとに潜伏している革命部およびその傘下の一部を締め上げれば、本体が何処にいるのか突き止めることができるだろう。 」




クラウス「(職員室にてデスクに肘をつき手を顔の前で絡めるようにしながら)……(やれやれ、子供の遊びでここまでの事態になるとは。この学園の他の教員はなにをしている?生徒どもの言いなりか?)(デスクにおいたコーヒーはすっかりと冷めてしまっている) 」

通りすがりのムーハツユーザー「 ガララッ (ラボの扉を開けてやってきたのは出前の蕎麦屋…の格好をした例の男だった) なるほど、だいたい分かった。 (作戦の内容を聞きながら全員にかけ蕎麦を提供していく) 」

ニシキノ「誰だお前は!?(突然やってきた蕎麦屋に驚く) 」

通りすがりのムーハツユーザー→門矢士「通りすがりの蕎麦屋だ、覚えておけ。俺もその作戦とやらに乗らせてもらおう。……なあ?(そう言うと、ヒロに睨みを効かせる) 」

あなた「……?(急に現れた謎の蕎麦屋と、その視線先にヒロにこれまた首を傾げる) 」

ホムラ「わあ、美味しそうなお蕎麦がやってきました♪ いただきます♪(呑気にそばを啜り始める)もひもひ……でも、具体的にどうするのですか?(蕎麦を食べながら秀太院に) 」

秀太院「フフフ…そこで、例の「学園七不思議」だよ、諸君!さっき言ったものの一つに、「16Fの男子トイレ」があったのを覚えているかな?一番奥の個室…そこはいつも鍵が締まっていて、外から覗き見ることは絶対にできないことから、血便を流し過ぎて貧血で倒れて逝ってしまった生徒の遺体が今もそこに眠っていると噂されているが、実際はそうではない。 」

天王寺璃奈「実際そうでもヤだよそんなの…(困惑気味に蕎麦を食べている) 」

ヒロ「ふーん…思い切った作戦だなぁ…(璃奈と一緒に白猫と遊んでいたところ、士に睨まれる)…えっ、俺?(もらった蕎麦を食べる) 」

石動「まあまあ…我々が自ら身を削りにいかなくとも、ここには優秀な人材が集まっているようですし。(エレンに)それに……… 」

秀太院「あの施錠されたままの個室…実は犯人、私。いちいち廊下を出てトイレ行くのめんどくせーから、ラボの準備室にその個室トイレへの隠し通路を作っておいたのさ。 」

秀太院「で、内側から鍵をかけてやって、科学部専用のトイレができたってわけ。我ながら天才なひらめきだな。 」

サトミ「何やってんですか部長!!!!」

エレン・ベーカー「 確かに優秀な人はたくさんいますが……う~ん。それに、って? 」

石動「――――〝彼らに人権はありません〟(穏やかな顔つきから突然、耳を疑うような言葉が飛び出した) 」

エレン・ベーカー「 ……………へ?(突然の言葉にフリーズ)あの、それは、どういう……? 」

秀太院「この際細かいことはどうでもいいんだお!!!重要なのは、「一番奥の」個室だってことだ。壁を背にできる分、敵に挟まれるよりかは幾分マシになる。もちろん、サトミ君の為に女子トイレへのショートカットも作ってあるが…女子トイレというのは、いわば「 聖域 」(※強調)だ。 」

王寺璃奈「ダメだこの学園…〖 ´~` 〗(※四度目)」

秀太院「だがしかし、そんなものを使って突入した日には科学部の廃部はおろか、この私の人権も奪われてしまう。社会的に生きていくことができなくなってしまうだろう!なので…例の隠し通路でまずは男子トイレへ襲撃。そうすれば隣の女子トイレから何名かが男子トイレへと分散するはずだ。その隙を狙って、ホムラ君、璃奈君、サトミ君の三人で正面から突入し、残りの部員を撃破。これで16Fのトイレを奪回し、とっつかまえた奴らから情報を聞き出す!」

クラウス「(職員室の自席でひとりパソコンのディスプレイをじっと眺めている。秘密のパスワードを入力した先にあるそれはいくつかの人物の写真が移っている)………。(「あなた」やホムラたちは勿論、黒いフェイス、同好会のメンバーそしてDJサガラやアコールまで)………(終始無言で眺めた後画面を消して職員室を出た)」

ヒロ「…………いや、女子トイレはいかんだろ、いろんな意味で……」

石動「ピュウ~♪(口笛ではぐらかす)……さて!そんなことより、コーヒータイムにしましょう。ね。…あ、先生も飲みます?(何事も無かったかのようにコーヒーを淹れにいった) 」

あなた「……!(秀太院の作戦に賛同するかのように強かに頷きながら蕎麦を流し込む) 」

エレン・ベーカー「 こ、コーヒータイムね(冗談、でしたかね)……あ、缶コーヒーで(即断) 」

石動「……あ、そう。(自分の分を淹れながら) 」

ホムラ「……どこからどこまでが冗談で真剣なのかわかんなくなっちゃいました…(とりあえずビーカー茶を飲んで落ち着こうとする) う~ん……やっぱり、やらないといけないのでしょうか……?場所と相手がありますので、流石に気乗りが……うっ……?!(その時、自分の体にある異変が生じる) 」

天王寺璃奈「……?ホムラちゃん……?(彼女の異変を察してその肩に手を添える。その時、ホムラが口にしていたビーカー茶に視線が向かれ…)……ひょっとして……何か、"盛った"…?(秀太院に) 」

プリスキン「一丁前にイデオロギーに触発されたテロリスト……のおままごとか。若気の至りにしても火遊びが過ぎる(職員室に何事もなく帰還しせっせと清掃業務に勤しんでいる)昭和の日本を焼き回しているかのような光景だ 」

ヒロ「………ってホムラちゃん!?どうしたんだ…!?(ホムラの様子を見て) 」

秀太院「ふふふ…残念ながら、この作戦会議に出席した時点で、君たちに拒否権はない。なぜならば!そのお茶には利尿薬を入れているからだ!! 」

サトミ「みなさんほんっっっとうにごめんなさい!!>< 」

秀太院「以上だ!!諸君と全生徒の膀胱の健闘を祈る!!  作 戦 開 始 ィ ッ ! ! !   」



恣慰ヶ丘学園・芽生えの庭 ―


メディ「(その頃…)…フリフリ、フリフリ……(学園内の庭にて、野良猫に猫じゃらしを振りながら戯れていた) 」

野良猫「 にゃーん  」

メディ「……♪(愛くるしい猫の姿に思わず笑顔が零れる。学園が物々しい雰囲気に包まれている一方で、のほほんとしたのどかなひと時を堪能している)」

野良猫たち『 にゃー ニャー ゴロゴロ… にゃぁん… (すると、茂みからこれまたたくさんの猫たちがメディのもとへやってきた)』

メディ「 !! (気が付くと、たくさんの猫たちに囲まれていた) ……猫…不思議な生き物です。人間が愛玩動物として飼う理由が少しずつ分かってきたような気がします。璃奈様も猫が好きとおっしゃいましたものね。……?(すると、そのうちの一匹の身体に何かを発見し、自分の顔の高さまで持ち上げてみる) 」

野良猫「 なー… (メディに抱き上げられたその猫の前右足。人間の肉眼では決して見つけられないだろうが、まるで針のようなもので刺されたような痕ができている。それは、他の猫たちにも、刺された部位は違えど、同様の症状が見られた) 」

ブレロウ「………(庭の壁にもたれかかり、佇んでいる) 」

メディ「………(各猫たちに見られる謎の症状を発見し、その痕が注射器の針で打たれたものと判断する)学園で飼っているとしたら、予防接種でしょうか?……でも、本来猫の予防接種とは、打った後に肉腫(しこり)ができる可能性もあるため、基本的に「後足」に打つはずです。見たところ、この子たちは後足以外の部位へ、不特定に打たれているみたいですし… 」

メディ「……これは、本当に予防接種によるものなのでしょうか………?(ふとした疑問を浮かべていると、近くで佇んでいたブレロウに気が付く)……どうも、こんにちは。(野良猫を抱きかかえたまま彼女へ挨拶)」

ブレロウ「……こんにちは。確かさっきの人…でしたね。(ペコリと頭を下げる)今は皆さんとは別行動なんですね?(メディに) 」




メディ「ブレロウ様でございましたね。(同じく会釈する)…はい。少し、ここの猫たちに興味がありまして… …ブレロウ様は、この学園の生徒ではないのですね。どちらから来られたのですか?(抱いている猫に猫じゃらしを振りながら) 」

ブレロウ「………(回答に困ったかのように一瞬止まる)東の方から…かしら… 」

メディ「……?(ブレロウの表情から何かに躊躇っている様子を感知。)……そうですか、奇遇ですね。実はわたくしたちも東の方からやってきました。ちょうど、寄宿舎のある町から、ですね。とある理由で、我々はそこから出発して旅を続けております。ある人は失ったものを取り戻すために、ある人はその人の行く末を見守るために、ある人は行きたい場所へ行くために、ある人は……(ここで言い淀む) 」

メディ「……そういえば、まだちゃんと聞いたことがありませんでしたね…(独り言を呟く)…あ、えっと…「ヒロ」さんと言いまして… 璃奈様たちとは以前から長い付き合いがあった方です。おふざけが過ぎることもありますが、いろいろと面倒見の良い方でして… けれど、自分のことはあまり多くは語らない…何処となく、掴みどころのないところも見受けられる方です。」

ブレロウ「…その旅の途中でここにきた訳ですか…(ピクッ("彼"の名前を聞いた途端一瞬眉が動く)…謎の多い方、なんですね。……(言い淀むように口籠る) 」

メディ「ピコピコ…?(彼女の反応に違和感を感知)…それでも、心の優しいお方ですよ。特に女性に対しては紳士的です。親切で、純粋で、正義感もある。女性陣は面と向かって言うのは恥ずかしいみたいですが、実際はヒロさんの、そんなさり気ない優しさに支えられて感謝しているんです。私もあのような人間は類を見ませんね。どういう環境で育ってきたのか、少し気になりますね… 」

ブレロウ「…心優しい………確かに、そういう感じ…("どういう環境で~"と言った瞬間一瞬表情が曇る)…きっと、昔辛い目にあって…それで、人に優しくしないと…って思ったんじゃないでしょうか? 」

メディ「……ピコピコ?(ブレロウの発言にも違和感を感知) …辛いこと、ですか。例えば…どういう例が挙げられますか?人は、愛する何かを失った時…その喪失から大切なものに気づくと、私を造った方がそうおっしゃっていました。身近な人やペットが亡くなったりした時などがよく例になりますが。(抱いている猫に視線を落としながら) 」

ブレロウ「…(メディの言葉を聞いた瞬間、目に涙が光る)…そういうこと、だと思います。……すみません、ちょっとお手洗いに行ってきます…(逃げるかのように庭から出て行く) 」

メディ「……?(ブレロウの一連の様子にずっと首を傾げていたが…)…… …… ……(一度胸の中の猫を一瞥し、立ち去っていくブレロウの背を見て何かに気づき始めようとしている。ずっと感じていた違和感の正体に…) 」



恣慰ヶ丘学園・16F・男子トイレ ―


革命部員A「んは~~~~…腹減ったなぁ……食料班の到着はまだ~?(男子トイレ内。いかにもな格好をした武装生徒たちが4~5名ほど徘徊していた) 」

革命部員B「あやっべ。飲み物ポカリじゃなくコーラにすればよかった。にしてもトイレで飯食うってのもなぁ…なんで上級生はトイレから先に占領するように命令したのか… 」

あなた「 ソロ~~リ……(その頃、科学部ラボから隠しい通路を渉り、一番奥の個室へと静かに踏み込んでいた) 」

ニシキノ「(声が聞こえるな…敵は近いぞ。それにしても…ううっ!個室だから狭い!なんだって僕たち野郎がこんな狭いところで一緒に入らねばならないのか!君もそう思うだろう?「エンドリュー」君!)(小声でヒロに) 」

ヒロ「…アンドリュー(ジョーンズ)じゃねーって…(小声)女の子とだったらいいってのか?おん? 」

体育教師メイトリクス「皆、今は落ち着くんだ。敵を刺激してはいけない 」

秀太院(無線)「 聞こえているかな諸君!(男子トイレへ潜入したものたちに装着されたインカムから声が聞こえる)突入のタイミングは君たちに一任する。様子を窺い、ここだ!と思ったところで奇襲を仕掛けてくれ! 」

革命部員C「飲み物が欲しけりゃトイレの水でも飲むといいさ。幾らでも飲み放題だぜ!ぎゃはははは!! 」

革命部員D&E『……(二人で向かい合ってババ抜きをしている)』

ホムラ「……っ………(ううっ……早くお手洗いへ行きたいです……っ…)(女子トイレへの奇襲のため、物陰に隠れて待機している) 」

天王寺璃奈「あの変なお茶飲まなくてよかった…(ホムラの隣で鳴りを潜め、お手製のバズーカ砲の装填準備をしている) 」

革命部員A「………もっかいトイレするか。(そう言うと手にしていたモデルガンを床上に投げ捨て、便器の前に立つ) 」

ネットに強い一般生徒「(学園祭中に出したら学生生活終わるナリ…)(占領されたトイレの前で立ち尽くしている) 」

あなた「―――! バーーンッ! (その時、ガチャンと武器が置かれた音を聞いて好機と判断したのか、盛大に扉を蹴り飛ばして迅速に革命部員Aへと駆け出し、その後頭部をフラスコで思い切り殴りつけた) 」




ニシキノ「……!今だ、「ジェイソン」君!突撃開始ィーーーッ!!(「あなた」に続いて個室から飛び出す)ニシキノパーンチ!(その後すぐにBを蹴り飛ばし)ニシキノキーーック!(間髪入れずパンチで追撃し)ニシキノロケット頭突きーー!!!(倒れたところにヒップドロップでトドメをさす) 」

革命部員A「ゲッハァッ!!? …ドサァ…!チーーーン…(振り返る前にフラスコで殴り付けられ、股間部位にモザイクがかかったまま気絶する) 」

革命部員B「なんだなんだ―――ゴハッ!?(キンタマを蹴られ)グッフッ…!?(頬を殴られ)ウゲエエェェ…ッ!!!(仰向けに倒れたところにヒップドロップされ、目玉を飛び出した後に気を失う) 」

美優「………はぁー?トイレ使えねーの?(女子トイレの前に立ち) 」

体育教師メイトリクス「(ジェイソンに乗じて飛び出し、革命部員たちを相手に素手で暴れまわる) 」

革命部員C&D『なっ…!?なんだお前たちは!?どっから現れた!?(手に持っていたトランプカードを投げ捨てすぐさまバットや鉄パイプを手にする)』

門矢士「通りすがりの科学部だ、覚えておけ!(いつの間にか蕎麦屋の格好から迷彩服に衣装替えしており、残る部員たちへと特攻して回し蹴りを繰り出す) 」

サイボーグ忍者「 (ステルス迷彩を展開しながら様子を見ている)………(やれやれ、昨日からなにかゴソゴソしていたなと思えば)(やられていく革命部員を嘲笑いながら) 」

革命部員C&D『野郎…奇襲だ!!であえであえー!!(メイトリクスと門矢士へ突撃するが…)――― ずああああぁぁ!!?(悉く返り討ちにされ壁へと叩きつけられる)』

秀太院(無線)「この学園の生徒には、「変差値」という戦闘力指標がある!基準としては、変差値が50だと屈強な成人男性の強さであり、100を超えればプロレスラー並、500を超えればバケモノ級の強さを持っている、ということになる!ちなみにその辺の革命部員の変差値はたったの5だ!ゴミめ!! 」

タイシプラット大鳳「んー、しょうがないから他のトイレを使おうってなっても……どこのトイレもずっとそんな感じだからどうしようもないですね…(美優の隣にいた) 」

革命部員増援組『隣が騒がしいな… おい!男子トイレに侵入者だ!襲撃に遭っているぞ! なにっ!?俺たちも行くぞ! (女子トイレから数名、増援組が飛び出して男子トイレの中へと突入する)き、貴様等ーッ!!(現場へ駆けつけてくるや否や、反乱分子たちへ襲い掛かる)』

ヒロ「誰がジェイソンボッツだ!!!(革命軍増援組を蹴散らして行く) 」

天王寺璃奈「……!今だ……!(女子トイレから何人かが出ていったのを確認し、すぐさま女子トイレへと突撃する) 璃奈ちゃん砲、発射!(あらかじめ装備していたバズーカ砲を構え、煙幕弾を発射する) 」

革命部員C「くそっ!なんだこいつら、無駄に強いぞォ!?これは他の階からも増援を呼ばないと…!(トランシーバーを取り出して更に増援を呼ぼうとする) 」

美優「あー!!開けろーー!!(女子トイレの入り口をバンバン叩く) 」

革命部員増援組『 ぐっほおおあああぁッ!!? (弾けるポップコーンのように蹴散らされ、次々と倒れていく)』

ホムラ「ううっ…ご、ごめんなさい!お手洗いに行かせてくださーい!!><(璃奈の後に急いで女子トイレへとなだれ込み、闇雲に聖杯の剣の峰部分を振り回して中の部員たちを蹴散らしつつ、慌てて個室へと入り込む)」

あなた「……!(心配になって男子トイレをそのまま抜け、隣の女子トイレへと突撃するが…)……!(璃奈の放った煙幕弾によって視界を遮られ、まさに五里霧中の状態の中でも果敢に侵入する) 」

革命部員F&G『ぎゃー!?煙幕だ…!! 何も見えん…!(璃奈の放つ煙幕弾に視界を覆われ、壁にかけていた武器に手を伸ばそうとするが…) 武器何処よ!?見えないんだけど!!んぎゃあああぁ!! そこ!俺の!股間!!掴まないで!!!ほぎゃああああぁ!!(知らぬ間にホムラの峰打ちに殴りとばされてしまう)』

サイボーグ忍者「 そのまま動くな天の聖杯(ステルス迷彩のまま個室の天井に張り付き、ホムラの頭上に高周波ブレードの切っ先を突き付けながら小声で)…………俺の上司がおかんむりだ。お前の監視をせねばならないときにこんな騒ぎが起きて、な(機械音声のような声で男か女かもわからない) 」

征徒会役員「(その頃、36Fの最上階「征徒会室」―――)…会長!科学部より通達が!現在16F男子・女子トイレにて籠城中の革命部員に奇襲攻撃を仕掛け、そのまま交戦中とのことです! 」

ノリアキ会長「……招集に応えず何をしているとかと思えば、勝手なことを…!(額に手を当て、でかい溜息をつく) 」

ホムラ「―――きゃああああぁぁーーーーっ!!出てって下さーーーい!!><(個室の中にも革命部員が潜んでいたものだと勘違いし、煙幕で見えないパニック状態の中でサイボーグ忍者に強烈なビンタをかまして個室から退場させた後鍵を閉める) 」


チ ク ッ ―――(刹那、「あなた」と璃奈の腕に何か小さなものに刺されたような僅かな痛みが走った。それは虫に刺されたような、痛みを伴わないチクリとした感触だった)


ヒロ「…璃奈ちゃんたち、上手くやれてるのか…?あっ!(男子トイレから抜けた「あなた」を見て) 」

天王寺璃奈「璃奈ちゃんボード…きりっ!〖`・ω・´〗 けほっ、けほっ……煙幕の量、多くし過ぎたかも………?(自分の煙幕で咳き込んでいたところ、ちくりとした小さな痛みを感じるも、気にせずバズーカ砲をその辺に投げ捨てて女子トイレから避難する) 」

ニシキノ「そうはさせるくァーッ!!ニシキノジャーマンスプレックスー!!(更なる援軍を呼ぼうとする部員Cの背中へドロップキックをかまし、トランシーバーを取り上げた) 」

サイボーグ忍者「――――!! ………やれやれしまった。『この姿』で人前に出て話すのはほとんどないからな。ついいつもの調子と混同してしまった。意識の切り替えが――ガガ―――まだうまくは(ここだけ女声)―――ガガガ―――できていないようだ(また元の機械音声に)………ハァ、彼にどやされる案件が増えたな(スゥッと気配を殺してその場から去る) 」

革命部員C「どはあああああああぁぁぁぁ!?!?!?  ガシャーンッ  (背中からドロップキックを食らってそのまま窓ガラスを突き破って落下していった) 」

あなた「……?(一瞬感じた小さな痛みに眉を顰めるも、特に気にすることはなく周囲を見渡す)……!(個室へ入ったホムラ以外の人気を感じなくなったのか、とりあえず女子トイレから出る)……!(そして、ヒロたちへ勝利のVサインを突きつけた) 」

ニシキノ「よしよし…まずは作戦通り、これで16Fに潜伏している革命部員たちはこらしめた。後は締めあげて、目が覚めた後でいろいろ聞きだすだけだ。「ジョイボーイ」君!縛るの手伝ってー。(気絶した部員たちを担いで一か所にまとめようと引きずっていく) 」

クラウス「(校舎内を歩き他の生徒や職員の様子を見て回りながら思案)…(いまごろ交戦中だろう。そのいざこざに紛れての接触を命じてから数分、何をかかずらっている?)――――(そのとき、バイザーが反応)……私だ。なに? …愚か者め。あれほど気を付けろと言っただろう。もういい、下がれ。(ステルス迷彩、煙幕や人数がごった返しにいたことで姿は見られていないとのことだが……よくもまぁ失敗してくれたものだ) 」

サトミ「…とりあえず、これでこのフロアはクリアしましたね、部長! 」

ヒロ「………(ツッコミが思いつかなかった)(ロープを用意して一纏めに縛る)お、うまくやったようたな!(「あなた」を見て) 」

秀太院「安心するのはまだ早いぞサトミ君!我々科学部の戦いはまだ始まったばかりなのだ!秀太院先生の次回作にご期待ください!蕎麦うめぇえええ!!(出前の蕎麦をズビズバァ) 」

美優「……あ、こっち空いてる!(「あなた」と入れ違いのように個室へ向かう) 」

あなた「……! ……… (ヒロたちと合流し、右手で握り拳をつくり頬を撫でるように掻く)……?(なんでそうしたのだろう?と握った右手を不思議そうに見つめたあと、ヒロと一緒に部員たちを拘束していく) 」

天王寺璃奈「ひとまず、上手くいってよかった……ペロ………?(ほっ、と安堵した後、左手を自分の口元へ近づけその甲を静かに舐め上げる。何故そんなことをしたのか、自分自身に対して疑問を持ちながらも彼らのもとへ合流するのだった) 」

翠玉の魔法使い「………へぇ~…面白いことになってきたじゃん。(トイレ奪還戦の一部始終を、柱に隠れて愉悦そうに口角を上げて見物していた) 」



恣慰ヶ丘学園・光の森 ―


メディ「 トコトコ… (例の野良猫を抱きかかえたまま、木漏れ日の差す誰もいない静かな並木道を散歩していた) 」

野良猫「 にゃぁ~  」

ブレロウ「……(俯きながら森の中の木のそばに座っている) 」




メディ「……ブレロウ様…?(遠目にブレロウの姿を確認し、彼女のもとへ歩み寄っていく)……いかがされましたか?(猫を抱いたまま彼女と同じ目線になるようしゃがんで、その表情を覗きこんだ) 」

ブレロウ「………!(メディの姿に気づき)…な、なんでもない…です(表情を隠すように下を向く) 」

メディ「………(何を思ったのか、何も言わずブレロウの隣へ移動してそのまま座り込んだ)……学校って、いいものですね。勉学に励み、部活動に励み、このような学校行事にも励み、時にこうして…静かな時間を過ごしてみる。私には、学生…現代の若者というものについてあまり知りません。でも、みなさん、楽しそうにしている中で…どことなく不安を抱えているような気がします。わたくしがこの学園へ踏み込んだ時、率直にそう感じました。」

メディ「……ブレロウ様も、人には言えない悩みや不安を抱えておいでですか?……差し支えなければ、お話をお伺いしてもよろしいでしょうか?わたくしでよければなんでもお聞きいたします。もちろん、他言は無用であるのは心得ておりますので。(ふふっと柔らかい笑みを送る)」

ブレロウ「決して、他言無用…ですよ……(顔を上げずに)「ヒロ」さん…あの時も…あなたと初めて会った時も…あの人を知らないように振る舞っていたんですが…実は、昔あの人に会ったことがあるんです…(細々と語り始める)」

メディ「……やはり、そうでしたか。(まるで初めからすべてを察していたのか、今更驚きもせず、依然表情を変えずにブレロウの語りに耳を傾ける) 」

ブレロウ「…!…気づいていた…というんですか……(困り眉)…このことは決してあの人には言わないでください。…私は、あの人に会う資格はない。あの人の大切な人を………(ここで一瞬言い淀む)……死なせてしまったようなものだから…(体を震わせながら涙を流す) 」

メディ「はい。ブレロウ様の表情や声音から感知予測した結果によるものでしたが……?(重大な告白を耳にし、閉口する) 」

ブレロウ「私のせいで、あの人は…色々と失ったようなものなのよ(涙声で言葉が出てこない)…今言った通り、そのことは誰にも言わないでください。特に「ヒロ」さんには……(俯きながら立ち上がり、去って行く) 」

メディ「……!(呼び留めようと手を伸ばしかけるが、急ぎ足で立ち去る彼女に何も言えずただその背を見送り続けるしかできなかった)………ブレロウ様……(涙と共に零した衝撃の事実を受け止め、ヒューマギアの少女は一人考え込むのだった―――) 」

野良猫「にゃー?(メディの顔を見上げる) 」

メディ「……(鳴いている猫の額部を撫で回す)……人は誰でも、言えない悩みや、癒えない傷を負っている。そしてそれは自分自身では拭うことができない。だからこそ、他人(だれか)の"救い"が必要なんです。彼女の心を救えるのは、ただ一人…―――」



恣慰ヶ丘学園・16F・科学部ラボ ―




ナレーション(CV:秀太院)「前回のあらすじ!我々科学部は!革命部とトイレ大戦争を繰り広げた!敵数の多さに苦戦を強いられるかと思われたが、秀太院博士(はくし)の天才的な作戦によって見事圧勝した!その後拘束した革命部員たちから情報を聞き出そうとするも白を切る輩たちだったが… 」

革命部員A「お、俺たち何もしゃべらねーぞ!Gちゃんの具合が悪くて…(他の革命部員たちと共に縄で縛られている) 」

秀太院「あっ↓ そー↑ それならまずは茶でも飲むか?おーい、サトミ君!例のあれ、持ってきてくれ!そうそう、それだ!用意周到じゃないか!えっ?こうなることを予期して部長が準備しておけと言ったから用意してたと?流石は我が優秀な助手だ!はーーーはっははは!!というわけで今から君たちには我が科学部名物のビーカー茶を飲んでもらおうかな!一度(ひとたび)口にすれば尿意が止まらなくなるぞ!このまま動けずおしっこちびりそうになるまで朝を迎えるか、朝を迎えてお漏らしするかどっちがいい!?(ビーカー茶をずいっと突きつける) 」

ホムラ「……私、あのお茶トラウマになりました……(赤面しながら震え声を上げる) 」

天王寺璃奈「私、ほんと飲まなくてよかった…ペロペロ…(自分の右手の甲を舐めながら) 」

革命部員A「ひいいぃっ!!わわWAWAwawa分かった!分かったからやめてくれ! ……じ、実は俺たち…本当に何も知らないんだよ… 革命部のアジト本部は上級生の、それもほんの一部にしか知らされてなくて…俺たちみたいな下級生には先輩たちがどこに潜んでいるのかなんてわからないんだ…… 」

ヒロ「…よかった、飲まなくて…(困惑した顔で) 」

秀太院「………それで全部か?知ってること全部話せ?な???さもないとテメーの学園生活を今から終わらせてやろうかアーン!?(ビーカー茶を頬へ突きつける) 」

革命部員A「んいいいいいぃぃいいいっ!!!……そ、そうだ…!場所は分からないけど…あれだ!革命部員の噂でこんな話が…本部はきっと、あの「26F」にあるんじゃないかって…!あ…あくまで噂だから、信憑性はないけど……みんなそういうもんだから、俺ももしかしたらそこにあるんじゃないかって… 」

ニシキノ「んー、流石に僕も「イッシー」君のションベン垂らす姿はみたくないなー。可愛い女の子のシャワー(意味深)が見たい。(ヒロから距離を置きつつ) ……「26F」?(それを聞いて秀太院に「なにそれ?」と疑問の眼差しを向ける) 」

秀太院「……例の「あそこ」か……(顎元を摩る)……ん、ああ…実は君たちもすでに周知の通り、この学園の校舎は1F~36Fまである。だが、その中に「存在しないフロア」と呼ばれた幻の階がある。それが、「26F」だ。25Fと27Fの間には、外から確認すれば確かに1フロア分のスペースがある。だが、エレベーターでは指定できないし、裏の避難階段から行ってもその間には無駄に長い階段があるだけで、26Fへの入り口らしきものは見つからないのだ。 」

ヒロ「それは…まぁ…(誰が伊志嶺だ!あんまり変態なこと言うもんじゃないぞ!)(ニシキノに) 」

サトミ「そこは、例の「学園七不思議」の一つに数えられる場所です。噂によると、ある特定の時間に、あるものを使うと、26Fへと繋がる隠し扉が現れると聞きますが…正直、いろんなジンクスがあってどれが正しいのかさえ分からないです。学園の先生たちも知らない、まさに秘境と呼べる場所です…。 」

ニシキノ「ふぅん……実に興味深いな。…あ、それはそうとさっき…七不思議のひとつだった「16Fの男子トイレ一番奥の個室」で奇妙な落書きを見つけたからとりあえず写真で撮っておいたよ。(ぴらっと一枚の写真を見せる。そこには個室の扉裏に大文字の「 B 」の落書きが書きなぐられてたものが映し出されていた) 」

あなた「……?(その写真を見て、先程人体模型の「忍耐君」の足裏にあった「 u 」の文字が脳裏を過る)……(写真を見つめながら握り拳で頬を撫で回すように掻く) 」

ヒロ「…………どうした?手になんかついた?(璃奈に) 」

天王寺璃奈「…え?ううん、なんでも「にゃ」いよ。(平然とした顔でヒロに) 」

秀太院「ふぅーむ……しかし困ったな。下級生たちは何も知らない。手掛かりになりそうなものは、「学園七不思議」… 真実性のないデタラメ話だと思ってずっと無視していたが、ここにきて俄然私も興味を持ち始めてきたぞ。これは私の科学部としての勘だが、おそらく今回起きた革命部の騒動と、学園七不思議には何らかの関係がありそうだ!七不思議の謎を解くことそれ即ち!全ての事件の解決へと繋がる…気がする!!! 」

ヒロ「ん、そうか…………ん?(違和感に気づく)…B?…バファローズのB?() 」

ホムラ「……あのー……?さっきからずっと気になっていたことがあるんですが…いいですか…?(一同の輪へ割り込んで) 」

ニシキノ「何かなホムラ君?まさかこの僕がさっきから密かにキシリトールガムを噛んでいることに気が付いた?いや~…爽やかなミントの風味がするから気づかれてしまうのもしょうがないかー。はははー! 」

ホムラ「えっと~…そうじゃないんですが… ……ええ、と……その……(「あなた」と璃奈の方をちらちらと見つめる)………二人とも、いつから「そんな耳と尻尾」生えていたのかな~…?なんて…… 」

あなた→あにゃた「……?(ホムラの発言で疑問符を浮かべ、ふと真横にあった鏡で自分の姿を確認)  !!?  (ホムラの言う通り、驚くことにいつの間にか頭から猫耳、そしてお尻からその尻尾が生えていたことに仰天する) 」

天王寺璃奈→りにゃ「どういうこと………!!?〖=゜o゜=〗(自分も「あなた」と一緒に鏡で確認すると、言われた通り身体から生えていた耳と尻尾に驚いてしまう)……え、えっ……なにこれ…う、動いてる……ピコピコ…〖=゜o゜=〗 」

秀太院「おのれディk……動物愛護団体部ー!!!人間によって罪もない動物たちが命を落とすことに嘆いていた奴らが、今度は罪深き人間たちを動物に変えてしまおうという奴らの陰謀がついに動き出したに違いない!!このままでは人類は猫になってしまう…!いつかこの私もシュレーディンガーの猫にされて毒殺されてしまうのだ!!やだーーーー!!!😩(ジタバタ) 」

新任女教師「(生徒達に無理言って食べ物奮発してもらっちゃった。クラウス先生どこかなぁ~。……すごく大変な立場にいるから、美味しいもの食べてもらおうっと)(赴任したときからクラウスに憧れを持つこの女性、トテトテと廊下を小走りにクラウスを探す) 」

門矢士「……知るか、そんなこと。(ぇ(腕を束てずっと端で話を聞いていたが、秀太院の言葉を一蹴しつつ璃奈たちの身に起きた異変には特に触れようともしない) 」

サトミ「ええええええぇぇっ!?まさか、ビーカー茶の副作用が…!と思いましたけど、そういえばお二人もあのお茶には一切触れませんでしたものね…なんでそんなことに…?(困惑) 」

ニシキノ「実に興味深い!!!写真を撮らせてくれ!!あとついでにその耳と尻尾を触らせてくれまいか!?hshs!(大興奮) 」

ヒロ「…………えええええ!!!??ネコおおおお!?……かわいい 」

ニシキノ「かわいい(ヒロに続いて) 」

サトミ「かわいい(ヒロとニシキノに便乗) 」

新任女教師「(あ、いた。だけど………こんな場所でどうしたんだろう。うふふ、ちょっとつけてみよーっと) 」

ホムラ「かわいい(みんなに便乗)…って、そうじゃなくって…!どうしてそんなことに…?何か思い当たる節はありませんか…? 」

りにゃ「……りにゃちゃんボード…にゃんにゃん♪〖=・ω・=〗(猫の手で璃奈ちゃんボードを持つ)…えっと……あ、そういえばさっき…女子トイレへ突撃した時、煙幕で何も見えなかったけど……何かに刺された感じがしたような……しなかったような……? 」

あなた「……!(璃奈の証言に「自分もそうだった」と何度も頷く) 」

クラウス「(この時代にかなり古い型のウォークマンを取り出し、そこから伸びたイヤホンで音楽を聴く。シックなピアノ演奏からなるそれはジャズを彷彿とさせるリズム。曲名は『SNAKEEATER』)………(行先は地下、見取り図には存在しないこじんまりとした空間。そこへ靴音を響かせながら歩いていく) 」

秀太院「刺されたような痛みが?………もしかすると、さっきのいざこざに巻き込まれて革命部の誰かに妙なものを打たれたのかもしれないな。ちょっと採血してその異変について確認を取ってみよう。 ジャキーンッ (そう言うと何処からともなく両手の指の間から大量の注射器が飛び出し目がキラーンと不気味に光った) 」

りにゃ「ひっ……!(注射に過剰反応して怖気づく)注射……いやーーっ!!〖=;ω;=〗(涙目で逃げ出すように科学部を飛び出していった) 」

あにゃた「……!?(自分も注射器にビビってりにゃと一緒に逃げ出した) 」

サトミ「部長!医師免許持ってないのに採血は不味いですよ!!」

秀太院「うっせー!科学部の部長たるこの私にできないことはないー!!まてオラー!!!(注射器を両手に逃げた猫たち?を追いかけ回す)」

新任女教師「(ずっと階段降りていくなぁ……このままじゃあ地下へいっちゃうのに。教員が地下へ行く理由ってなんだろう。クラウス先生、なにをしようとしてるのかな)(興味津々であとをつけていく) 」


ゴトンッッ(新任女教師の前に『備品補充 クラウス宛』とラベリングされたダンボールが荷台とセットで置いてある)


ホムラ「あ、璃奈ちゃん…!(逃げ出した二人に驚嘆)どうしよう…とりあえず、私も追いかけようかしら―――」

ヒカリ「……ホムラ、ちょっと変わって。(二人を追跡しようとするホムラに、精神世界から呼び止める) 」

ホムラ「ヒカリちゃん…?もしかして、二人を追いかけに…わっ―――(ここで強制的にヒカリへチェンジされる) 」

新任女教師「え、なにこれは……(段ボールを見て)ど、どうしよう……クラウス先生宛なんだろうけど……配達の人サボってるのかなぁ。でも、ここに置いておくのはあれだし。よし(食べ物を届けるついでにその段ボールの乗った荷台もコッソリ持っていく) 」

ホムラ→ヒカリ「そんなわけないでしょう。(ホムラと交代すると瞳を閉じる)………出てきなさい。ずっと付きまとってきて…気味が悪いわ。(誰に対しての発言かは分からない。だが、その冷たい声音から察するに、明らかに「ここにはいないはずの誰か」に向けたものだった) 」




翠玉の魔法使い「――――………(ヒカリの突き刺すような冷徹な声に反応するかのように、科学部ラボ内の誰もいないところの空間が歪みだす。窓から刺す光に反射して透明化された人型の何かが顕現し、やがて色づくようにその正体を露わにした) 」

サトミ「えっ…だ、誰ですか…!?こ、コスプレイヤー…??(突然現れた魔法使いの少女に目を丸くする) 」

ヒカリ「……とうとう本性を現したわね。 この学園へ踏み込んだ時からずっと感じていた妙な視線…貴女、誰なの…?(魔法使いの少女を睨みつける) 」

クラウス「(ようやく地下へとやってきたクラウスは壁に仕掛けられた隠しスイッチを押してカードを差し込む。そしてドアを開けて中へと入っていった。ドアは完全にロックされることなく少しばかり空いている) 」

ニシキノ「……あの相貌……!(何を思ったのか咄嗟にスマホを取り出し検索を始める)………!! ……やはりか…ああ、通りで見覚えのある格好だと思ったよ。…彼女の名は『ベール・ティルチャオス』!国際警察が指名手配しているA級犯罪者だ!(魔法使いの少女を指して) 」

新任女教師「(あんなところに扉があるなんて聞いてない……なにを、しているの?)(食べ物と段ボールをそこに置いて、ひとり扉のほうへと忍び足でいく) 」

ヒロ「あっ…!待って璃奈ちゃん…!(璃奈とあなたを追いかけようとラボを飛び出そうするが、ヒカリの言葉に足を止めて振り返る)……だれだ…!?(翠玉の魔法使いを見ておそるおそるラボの中へ戻っていく)……A級犯罪者…?あの娘が……?(ベールという名前の少女を見つめる) 」

クラウス「(彼の完全にあるのはスパコン1台とそれにまつわる機材がところせましとあった。そして)……あぁ、これが最終定刻連絡だ。この学園にも用はなくなる。ここ数年で集めた高い偏差値の子供のデータは今送った。これがあればより計画は進めやすくはなるだろう。では、当初の予定通りこの場所は廃棄する。ご苦労だった(そう言ってモニターを切るとスパコンなどの機材が急に火花を散らし自己破壊していく。もうこれは完全に使えない鉄くずとなった)………私としたことが、ドアを閉め忘れるとはな。そこでなにをしている?(グルンと新任女教師の方を見る) 」

翠玉の魔法使い→ベール「あらま、バレちったかー……うん、そう。あたしが『ベール』ちゃんです。こんちゃ~♪(呑気に手を振りながら爛漫な笑顔でご挨拶) ひぇ~…指名手配ね~…あたしも有名になったもんだ。やったね♪ 手配書はちゃんと可愛く撮れたものになっているんでしょうねー?まさか寝起きのすっぴん顔だったらショックだわー。穴があったら入りたいレベルで恥ずかしい。(いけしゃあしゃあと語りだす)」

ヒカリ「……あの子たちが"ああ"なってしまったのは貴女の仕業?…何をしたの?(恐ろしい剣幕でベールへ詰め寄る) 」

新任女教師「(ビクッとなるも勇気を出して身を出す)あ、アナタはなにをしていたんですか?子供達のデータって?この学園に用はないって、どういうことです?(ワナワナと震えながら) 」

ベール「……さぁ~?なんのことだが知らないにゃあ?(舌を出し、まるで小馬鹿にするような態度で応える)学園の七不思議だとか、部活間の戦争だとか、猫ちゃんになっちゃった君の仲間たちのことだとか、生徒の失踪事件だとか…あるいは、それらよりももっと黒く深い陰謀だとか…接点がなさそうでありそうなそんないざこざなんて、あたしには関係ないさね。あたしがここに求めてきたのはただ―――」

クラウス「教える義理はないし、知ってどうするつもりだ?(依然として態度を変えず。ただバイザーの奥で睨みつけているかのように) 」

ヒカリ「 チ ャ キ … ッ … ! (手元に聖杯の剣を顕現し、その切っ先をベールへと突きつける)……貴女の知っていること、全部吐きなさい。さもないと……! 」

サトミ「ひぃぃいいっ!なんですかなんですかこの状況~!?!?!?部長早く帰ってきてー!!><(涙目で人体模型の忍耐君にしがみつく) 」

新任女教師「答えてくださいッ!! わたしは! 私は誰よりも、アナタを尊敬しているんですッ! 生徒達のいざこざがあったときも、いや、学園外でトラブルがあったときもどんなときも冷静沈着で職務を全うするアナタのことをッ!! 話してください。アナタのやっていることはデータの横流しで、アナタはそのスパイだとでも!? 」

門矢士「………(あの女……まさか……)(依然微動だにせずその様子を静かに俯瞰していたが、ベールの姿に見覚えがあるのか眉を顰める) 」

クラウス「……馬鹿馬鹿しい。そんなことのために私をつけるとはな(肩を竦めて) 」

ベール「おーおーおー、怖いにゃ~…。(切っ先を突きつけられ両手を上げる)……はぁ…あたしはただタイミングを見張らかってある人とおしゃべりがしたかったんだけど…(その時、何故かヒロの方を一瞥する)…でもそっちがその気なら仕方がないにゃあ…――― ね ぇ ? (ヒカリに追い詰められて窓ガラスを背にしていたが、ここで彼女を挑発するように不敵な笑みを浮かべた) 」

新任女教師「馬鹿馬鹿しいって……私は真剣に―――バスンッ―――………え、……ん?(妙な音が響いたと同時に自身の身体に異変が生じたのに気付く。そっと視線を下ろして見ると、左胸から血が流れていた)あ………ぁ、… 」

クラウス「……(かなり慣れた手際で懐から出したもの。それはサプレッサーがついたマシンピストル。銃口からは煙が立ち上っており、凶弾が一瞬にして彼女を射抜いた証でもある。そして)バスバスバスバスバスバスバスバスバスバスバスバスバスッ!(さらに引き金を引き、彼女に弾丸の雨を) 」

ヒカリ「ッ―――!!(その笑みに釣られるかのように床を蹴り上げ、ベールへ容赦なく斬りかかった) 」


―――― パ リ イ イ イ イ ィ ィ イ イ イ ン ッ ! ! (ラボの窓ガラスが盛大に割れ、そこから魔法使いの少女と天の聖杯の二人が飛び出した)



――― Vs. "翠玉の魔法使い" ベール ―――




ヒロ「……?(なんだ…?あの娘は…)(ベールの視線がこっちに向いていることに違和感を感じる)……なっ…!ここ16Fだぞ!?くっ…うおおおおぉぉーー!!(窓を突き破って校舎から飛び出したヒカリとベールに目を見張り、自分も果敢に身を乗り出して飛び降りた) 」

ベール「――――(粉々に砕け散ったガラス破片。夕日に照らされ反射する破片は煌びやかな光を放ち、真っ逆さまに落下する魔法使いの少女に輝きを齎した)……… ニ ヤ …(大の字に仰向けのまま落下する最中、真上から追跡するように落ちてくるヒカリを待ち構えるように見据えていた) 」

新任女教師「――――(無数の弾丸を浴びて力なく倒れる。その表情は驚愕と絶望に歪み、希望の職場で彼女は血だまりに沈むこととなった 」

ヒカリ「っ……!! ザキィン、ザキィン、ザキィィインッ!!! (落下の最中…その空中で剣を振り抜くと同時に光輝の斬撃波を飛び出し、ベールへと迫っていく) 」

クラウス「……(倒れた彼女に近付きしばらく様子を見た後)バスバスバスッ! バスバスバスバスバスバスバスーーーーーッ!(残りの弾を死体に撃ち込み生死確認)…………死体をかたずけろ。(暗闇の奥の方にいる何者かに指示し、立ち去ろうとする) 」

サイボーグ忍者「 (暗闇からぬっとあらわれ)………殺す必要はあったのか? 」

ベール「 ス … ――― キ ュ ッ (落下の衝撃で脱げ落ちそうになる帽子の唾を摘まんで目元を覆い隠すように深く被り直す) 悲壮(かな)しみに俯く宙(そら)の涙を啜り、大地を仰いで来世(きたるせかい)に祈りを込めよ――――“巡り廻る星《 ロールアウト 》”(詠唱を口にした途端、左手を校舎側へ向けるように突きつける) 」

クラウス「……あれを見た以上、生かしておくわけにはいかない。さっさと動け。……ん?(段ボール、そしてその上に置かれた食べ物を見て) 」

メタルギアmk2「——————————ウィーン(駆動音。 クラウスの背後から軋んだそれが響く。新任女教師が運んできたダンボールの天井を押し上げて現れたそれは、デジタルカメラに逆関節の足が生えたような物体だった)『驚いた。何を企んでるかは知らんが、あんたは疑う要素はない……とは"周りの教師"の評判だったんだがな』 」

ベール「―――― ズ ギ ャ ギ ャ ギ ャ ァ … ッ … ! ! (落下の最中に左手で校舎に触れると、まるで建物へ吸い寄せられるようにその体がぐるんと回転し、両脚が窓壁へ着く。まるで、星に働く重力の方向性を意図的に曲げたかのような、奇妙な光景であった)…いよっ―――― とぉ!(その直後、落下してくるヒカリを見据えて彼女をすれすれまで引き寄せて回避。その刹那で旋回するように壁の上で跳躍し、ヒカリを蹴り落とした) 」

クラウス「……( メタルギアmk2を見て)……この声、聞き覚えがあるな。確か"用務員"をの名乗った男だったな。(一度バイザーを外して拭き取るやもう一度つける。その際顔は見せないように)……貴様こそ、そんなおもちゃを持ち込んで何をしている?生徒の盗撮か? 」

ヒカリ「なっ――――ひゃんっ…!!(ベールの奇妙な行動に目を奪われ攻撃の手を緩めてしまい、その間隙を突かれるように蹴り落とされる。またそれはヒカリ自身に働く重力も兼ねているため、凄まじい勢いで地面へと墜落しそうになるが…)――― くっ…!!!(落下寸前に剣を力強く振るって衝撃波を起こし、その反動で落下速度を和らげることでなんとか無事に地へ降り立った) 」

ベール「―――― グ ゥ ン ッ !(無事着地し安堵するヒカリへ追撃するように、手にした魔法使いの箒「箒星」を彼女の頭上から殴り付けるように振り下ろした) 」

ヒカリ「―――!(咄嗟に頭上を見上げ、そこに武器を振り上げたベールを確認するとすぐさま剣を振り抜き…)くゥ…!!  ガ ッ キ ィ ィ イ イ イ ン ッ ! ! !  (互いの武器が衝突し合い、空間に衝撃が迸った) 」

メタルギアmk2「それ程寂しい前世は送っていなかったが、そうせざるを得ない碌でもない仕事柄でもあったな。今もそうだ、こうして『誰かが何かをやらかすかもしれない』という漠然とした理由で動かされている。特別お前をマークしていたという訳ではない。 ただ一つ確認しておきたい—————(淡々と音声を発していた機械は、首に該当すると思しきメインカメラの部位をクイと動かす)—————お前、『星』を滅ぼす気か? 」

ベール「ギチ…ギッチチッ……――― バ ッ ! (拮抗状態の中、彼女の剣を踏み台にするように宙で身を捻り、華麗に着地した)…… …… …… ………ちょーーーービビった……あたし高所恐怖症なんだよ。ゲチで心臓に悪いから窓から突き落とすのやめてくんなぁい…?おしっこちびりそう……(先程のような余裕めいた表情から一転して、青ざめた顔で両脚がめちゃくちゃ震えている) 」

ヒカリ「…っ……!(「そんなこと知ったことじゃない」と言わんばりに睨みつけると再び剣を構えて左、右、そして左へと三度(みたび)斬撃を振るいながら接近する) 」

ベール「無視しちゃやーよ…(「おっとと!」と軽く慌てたような素振りを見せると、一撃目は屈んで、二撃目は上半身を仰向けに、そして三撃目は体を「く」の字に曲げるように回避し、接近されると同時に同じ距離で後退していく)―――“瞬き落る星《 フォールアウト 》”(詠唱破棄。術名を口にした途端、夕焼けで朱く染まる空に浮かぶ星が輝き、そこから星型魔弾がいくつも降り注いでヒカリへと襲い掛かった) 」

クラウス「……なるほど。どうしてお前がここにるのかずっと気になってはいたが、そうか、そういうことか。――――答える義理はないとは言いたいが、お前にとっても多少は因縁があるか? ――――「ソリッド・スネーク」。その影法師(サーヴァント)……いや、この際、「BIG BOSSの息子」といった方がいいか?(初めて笑んだ。しかし喜びのそれではない) 」

ホムラ「ヒカリちゃん…!ここは学園…生徒のみんなに被害が及んだら大変だよ…!(精神世界よりヒカリへ、落下する星型魔弾をなんとか退けてほしいと注意喚起する) 」

ヒカリ「……!!(斬撃をすべて回避された後、頭上に感じた脅威に天を仰ぎ見る)…言われなくても…―――わかってる!!(ホムラに応えると片手を上げ…)――――「セイレーン」!! 」


キ ラ ン ―――― ヒ ュ ン ヒ ュ ン ヒ ュ ン ッ! ! ! (星型魔弾と同じくして夕空が一瞬輝きだすと、同様に天から閃光柱が落下。地上へ落下する魔弾を次々と貫き、相殺していく)


ヒロ「―――― うおおおおおおぉぉぉーーーーっ!!!(落下する閃光に紛れるように、遅れて上空から地上へと落下してくる)やめろぉーーー!!!(土で生成したグライダーに飛び乗って滑るようにベールのもとへと急降下し、彼女へ刀で斬りかかった) 」

メタルギアmk2「—————。なるほど合点がいった。貴様が俺の『触媒』か……。いい知らせがある、俺は通常の英霊とは違って『当人』のようなものだ。当てつけなら『殺されなかった俺』に直接引導を渡す第一人者という名誉付きで実行できる(何処か皮肉めいた冷笑が端末越しに通路へ響いた) 」

ベール「っちゃー……ぜんぶやられちったか。流石は「天の聖杯」…―――!(当たり前のようにその異名を呟きながら口角を上げた後、ヒロの叫び声に気づいて頭上を見上げる)―――“移り変る星《 スワップアウト 》”(直後、自身とヒロの位置が瞬く間に転換)――― ベールキック!(そして地上に立ったヒロへライダーキック宛らの跳び蹴りを見舞いながら着地する) 」

クラウス「ほう、面白い。死して尚抑止力として働かされるとは、まぁいかにも貴様らしい。(フゥ、を呼吸を漏らしながら) 」

ヒロ「なっ……ごはぁ!!(位置を転換されて驚く間もなく蹴り飛ばされる)くっそー…魔法使いな見た目してるが…あれは本当に魔法が使えるみたいだな…!(立ち上がりながら刀を身構える)大丈夫か、ヒカリちゃん!?俺も加勢するぜ…!(そのままヒカリと並び立つ) 」

ヒカリ「余計な手は出さないで!(何故か無慈悲にヒロを一蹴)……(こいつ…「私たち」のことを知って…やはりただ者じゃないわ…)(聖杯の剣を握りしめながら改めてベールと対峙する) 」

メタルギアmk2「好きなだけ笑うといい、貴様一人の理解があるかなど重要ではない   —————とはいえだ。このまま外道働きを見過ごすほど落ちぶれてもいない。何しろ『影法師』だ、自分の身を守る必要はない(マーク2の液晶モニターに『オンライン』の表記がされる)————わかるな? 」

クラウス「……なるほど、一手やられたか。(モニターを見て)…………残念だ。この学園祭の騒ぎが収まるまでは静かにしていようかと思ったが、試練はつきものだな(残念そうに肩を下ろしながら、伸びをするように顔を上に向ける) 」

ベール「そっ、ベールちゃんは正真正銘、本物の魔法使いなのでーす♪ (頬に人差し指を突きつけあざといポーズ)……ようやく、かな。会いたかったよ、君に。(瞳を閉ざしながら静かに呟く。ベールのそれはヒロに向けて発したものだが、本人たちは天の聖杯という大きなネームバリューを持つヒカリに向けて発せられたものと勘違いする) 」

ベール「……ちょっと見せてもらおうかな。幾度も世界の垣根を超え、"救済"を齎そうとしてきた…その力をさ!(ぐるんぐるんと箒を盛大に振り回した後、それに跨って絵にかいた魔法使いの如く浮かびながら飛び出し、ヒカリとヒロへ突撃しつつ空へ駆け上っていく) 」

ヒロ「なんで!?(ヒカリの容赦ない一言が、ヒロの心を傷つけた!)…会いたかった…?お前も、ホムラちゃんやヒカリちゃんをつけ狙っているのか!?(ベールの発言を曲解し、ヒカリを守るように彼女の前に立つ)……!危ない!(ヒカリを軽く突きとばしつつ、自分もベールの突撃を避ける) 」

ヒカリ「なっ―――!(ヒロに突き飛ばされたことでベールの突撃は免れたが…)よ、余計なことしないで…!(その行為が癪に障ったのかヒロを睨みつける)……!空へ飛んだ…!? それなら…撃ち落とすまで!(掌から光弾を幾つも放ち、ベールを撃ち落とそうと射撃する) 」

ヒロ「へへっ、すまねえな…!女性を守るのが俺のポリシーなんだ…!(ヒカリに合わせて自分も土弾を生み出しながらベールへと放ち続け、撃ち落とそうと試みる) 」

サイボーグ忍者「 ………どうする。早急に探し出し始末するか?(クラウスへ静かな声調で) 」

メタルギアmk2「貴様がここを出るまでは何もしない。ただ黙して、何も成さずここを出ろ 『天の聖杯』だろうが『特異点』だろうが、あれは国家やイデオロギーに突き動かされるくだらない連中ではない。当然、貴様の玩具でもないと覚えておく事だな 」

ベール「 グ ゥ ン ――― ヒ ュ ン ッ ―――― フ ワ ァ ン ――― !(箒に跨り茜空を自在に滑空する魔法使いに、光弾も土弾も届きはしなかった)母なる海から産まれし恵みの雨の子よ、汚れなき産声で乾いた身心(みこころ)を潤せ―――“透り滴る星《 ドロップアウト 》”。 」


…… ポ ツ … ポ ツ ……ポ ツ ポ ツ …――― ザ ア ア ア ァ ァ ァ ァ … … ッ … … ! (魔法使いの魔術によるものか、突如夕焼け空から雫が滴り落ち、学園に夕立が降り注いだ)


ヒカリ「……!? ……雨……?(曇り空もない中、突然降り注ぐ夕立に違和感を感じ、それが魔法使いによるものだと察して警戒する) 」

クラウス「やめろ。ここで騒ぎを起こすな(天の聖杯がベールと戦っていることは知らない)……それはどうかな? 意外と人とはなびくものだ。そこに強大な力がある限り、そこに因果と必然性がある限り、まるで引力でひかれあうようにその方向へと導かれる。かつてのアウターヘブン、そして、メタルギアがそうであったようにな 」


夕立が降り注いだその時、ヒカリとヒロの身体にある異変が発生する。
まるで、彼らの力がそぎ落とされて行くかのように…全身から生命力が低下していくのだった。


サイボーグ忍者「 ……………(珍しく彼に答えようとせず、そのままスッと消える) 」

ヒロ「くそっ…!やっぱり空中相手には分が悪いか……雨…?(降り注ぐ夕立を手に取って感じる)…へっ…残念だったな。俺の能力は水分を吸ってより強さを増すんだよ!いくぞ………あれ…っ……?(なんだ…力が…出ねえ……!?)(腕に力を込めようとするが、そうすればするほど逆に脱力してしまい、ついに片膝をついてしまう) 」

メタルギアmk2「耳に痛い話だ、互いにな。 ん—————(ヒカリとベールが対峙している場の近くに潜伏しているのか、喧騒が端末越しに響き渡る)—————なるほどな、貴様のいう通り冗談では済まなそうだ(そう言い残すと無線は一方的に切断され、マーク2はネズミよりもすばしっこく精密な動きでその場を立ち去る) 」

ヒカリ「……!ヒロ……っ……!?(何の前触れもなく片膝をついたヒロを見て目を見張るが、その直後に自分からも力が抜けてしまい、彼同様挫けてしまう)はぁ…はぁ……なによ、これ……?まさか、エーテルエネルギーに干渉する力…?けれど、私はホムラと違ってエーテルの力を必要としない…なのに、なぜ……っ…?(雨に打たれる度、呼吸が少しずつ乱れていく) 」

クラウス「――――?(アイツめ、わかっているのか?)……なんの音だ?(端末越しに聞こえた喧騒に。だが答える前にmk2は走り去るのを見て)…………革命部員との戦闘か?いや、どう考えてもあれは戦闘のそれか。(自身も歩き出す) 」

プリスキン→スネーク「—————(マーク2越しの通信を終え、この世界へ召喚されたかつての蛇は顔を上げ、化学の観点からすれば摩訶不思議な光景を冷淡に見据える)—————。雨そのものに身体機能の低下を伴う作用があるのか……魔法か、科学とは相違がないように見えるが……(掃除用具入れから『狙撃銃』を引っ張り出し麻酔弾を装填。窓際に銃身を固定しベールをスコープに納める。引き金を引く気配はない)」

ベール「…… ス ト … (夕立降りしきる中、魔法使いの少女はふわりと地に降り立った。彼らと同じく雨粒をその身に纏いながらも、平然とした足取りで二人のもとへ歩み寄っていく)――― パ チ ン ッ ☆(指を鳴らすと夕立は大人しく身を引くかのようにぴたりと止んだ)…どんなにすごい力を持ってしても、運命に抗うことはできないんだよ。そこに「迷い」が介在しているのなら猶更……そうは思わない?(歩みは、ヒロの前で止まった) 」

ヒロ「…………!(ベールが眼前で立ち止まったのをみて)何が、わかるってんだい…! 」

サイボーグ忍者「(ステルス迷彩を解き、姿を現す。その場所はまさしくスネークがいる部屋)……中々の美人に目を付けたな。男は遠くから美女を眺めるもの、か。 」

ベール「…"わかる"よ。だって君はあたしと「おんなじ」だもの。(刹那、魔法使いの少女の瞳からハイライトが失せる)失って、奪われて、砕かれて、棄てられて、消えちゃって…そうして抱えていたもののすべてがこの手からなくなってしまった。もう気にしてないもんねと強がったってダメだよ。だって二度と忘れられないんだもん。……でしょ?『大友浩之』君♪(にんまりとした不気味な笑顔――まるで魔女のような――でヒロと至近距離で顔を近づける) 」




スネーク「口だけ番長の奥出で通っているようでな(サイボーグ忍者へは一瞥をやらず、かといって注意を怠らず口だけを動かす)その格好をした輩に会うのは三度目か。やめておけ、いずれもあまり良い最後は迎えられない 」

サイボーグ忍者「 そうかな……新調しあつらえたものだが、どうやら彼とお前は因縁があるらしい。これを知っているということは、この強化骨格と戦った経験が2度くらいか。……だが、貴様の知る彼等のように俺がなるとは思わない方がいい。―――お前はイレギュラーだ。どう考えても、今後の計画の邪魔になる。ここで始末させてもらうぞ! 」

ヒカリ→ホムラ「(……ヒカリちゃん、今は休んでて…あとは私が…)――― はぁ……はぁ…… んっ…ごめん、ホムラ……(そう告げると眠りにつくように瞳を閉じ、ホムラに身を委ねるように交代する)………(自らの高熱で全身の雨粒を蒸発させて立ち上がり、ヒロとベールのやり取りを不安そうに見守る) 」

ヒロ「…………!(ベールから発せられた"名前"を聞き)な、なぜ…! 」

スネーク「——————(微動だにしない、あくまでベールをスコープに収めたように振る舞うが)—————俺は死人だ、お前にできるのか?(不敵な笑みを浮かべると瞬時にターンし銃口をサイボーグ忍者……ではなく彼の背後の掃除用具入れへ向けトリガーを引き) コンッ……    ボ    グ        ォッッッ   (麻酔銃が開け放された用具入れの中に放置された小包に命中。すると同時にC4爆弾のスイッチが押され火を吹き、スネークを窓ごと校舎外へ吹っ飛ばした) 」

ベール「…「なぜ」?君はその"名前"の意味を知っていたんじゃないの?いや…意味というよりは、「呪い」とでもいうのかな…君の場合。……過去に関与されるのは嫌いだったね?でも、私がそうじゃなくても、運命はまた君に同じ運命を齎そうとしているよ?……気づいてた?あたしじゃなくて…君のことを知っている人間が、この学園にいたことを。そしてその人の顔を思い出せる?…ありゃ哭(な)いてるよ。(誰のことかは明言せず、ヒロ自身に思い出させようと不可解な発言で惑わす) 」

サイボーグ忍者「 なに――――ッ!?(これまでにない予想外の事態に硬直)く……!(爆風から身を守るもスネーク本人を見失う)……クソ、タダ者ではないらしいな。奴は、一体――――?(困惑しながらも校舎外へ見て見ると)……あれは?(ふとヒロたちが目に映った) 」

ホムラ「ヒロ…君……?(ヒロの様子を離れたところから伺い、その横顔からいつもの彼ではないことを察して息を呑む)……?(その後、上から聞こえた爆音に気づいてふと上を見上げた) 」

ヒロ「……!(ベールの言葉を聞き)…俺のことを知ってる人だって?………誰だ…哭いてる?(思い出せずに苦しんでいる) 」

サイボーグ忍者「―――――(あのときみたくステルス迷彩をしていなかった為、ホムラと視線があう)………ズタンッ!(そしてゆっくりと飛び降りて着地。フルフェイスの中心部が怪しく光った) 」

ベール「…女を泣かせる男は最低だ。女を笑わせる男は最高だ。君は後者を望んでいたかもしれないけれど、実際はどうだろう?守りたいものを守った気になって、それで自分は立派な男だと己惚れる。でもさ、振り返ってごらんよ。そこに何が「あった」よ? 」

ホムラ「……!(着地してきたサイボーグ忍者へ咄嗟に身構える) 」

メジロマックイーン「……シクシクシク……😢 」

電話猫「どうしてこんなになるまでほったらかしたんですか?どうして…(同情してメジロマックイーンを撫でる) 」

サイボーグ忍者「 ――――天の聖杯。お取込み中申し訳ないが、俺の上司がお前を望んでいるらしい(そう言ってスラリと背中から高周波ブレードを引き抜く)……身構えないで欲しいな。こちらも手荒い真似はしたくはないのだから。 」

トウカイテイオー「うっ…ううぅ…っ………うあああああああああぁ~!! 」

現場猫「(トウカイテイオーの涙をハンカチで拭いて)…ヨシ! 」

ヒロ「………全て、空虚なものだった…そう言いたいのか?…確かに守りたいものを守れているかどうかはわからない。ただ…あの時の過ちを、繰り返したくないだけで…! 」

ホムラ「―――!(対峙する忍者の言葉から、学園に着て間もない時に口止めを申し出てきたクラウスの顔が一瞬脳裏を過った)………ごめんなさい。それは、できません。(そう言うと手元に燃え盛る聖杯の剣を顕現し、対立の意志を示す) 」

ベール「そうやって言い訳をして、何度失ってきた?そうやって何度過去を踏み潰してきた?これからの旅の行く先で、また同じことになるんじゃないかって思ったりしなかった?それとも、本当に「次こそは」って思ってた?そんな君に何ができるっての? "英雄(ヒーロー)"気取りの甘ちゃんがよー! (怒りとも哀しみともあるいはまた別の感情とも取れる無表情を浮かべると、膝をつくヒロの頬を蹴り飛ばした) 」

サイボーグ忍者「――――ふふ、フフフフ、やはりこうなってしまうか(嘲笑、しかしどこか悲壮感漂う声調で)……俺は兵士だ。命令を聞き、刃を振るう。お前との交戦許可は……いずれそうなるときが来るまで待てとのことだった。今がその時だッ!!(天然思念流の独特の構えを取りながら)……両腕をもぎ取っても問題はないそうだ。覚悟してもらおうかッ!! 」

古手梨花「―――そう……そういえば……かつての私も、そうだったわね…。圭一…レナ…魅音…沙都子……私は、みんなを失うことを恐れて……何度もやりなおして……(いつの間にかヒロ達の近くで聞いており) 」

ヒロ「ぐっ…!(頬を蹴り飛ばされ)…また同じことになるって思ったからってどうなる…!それでも、それでも…繰り返したくない…っ!……っっ…!(言葉に詰まったのか唇を噛みしめる)」

ベール「…………はぁー……(ヒロの様子に見かねたのか呆れたように溜息を零す)……このバカ…っ……この世界の君でなら、と…ちょっとでも淡い希望を信じたあたしまでバカみたいだよ。(帽子の内側で囁くような小声でつぶやくと、何故か少女もまた唇を噛み締めるのだった) 」

ベール「……わかった。じゃあ、消えてもらおうかな…――― "この世界もろとも"。 ギ ュ ポ ン ッ … (魔法使いの右手が黒く歪みだし、どす黒い水泡のようなものが気色の悪い音を立てて湧きだすが…―――) 」

ホムラ「っ……!(本性を剥きだした相手に身構えようとした、その時だった――――) 」


―――― バ キ ュ ゥ ン ッ ! バ キ ュ ゥ ン ッ ! (刹那、何者かが拳銃のトリガーを引き抜く。そこから発射された銃弾がベールとサイボーグ忍者へと迫った)


ベール「 !! ―――― キ ン ッ ! (予備動作なしで視えざる障壁結界を張り、死角からの凶弾を退けた)……(その銃弾が飛んできた方角を静かに見据え、目深に被られた帽子の内側より鋭い眼光を露わにする) 」




門矢士「―――― チ ャ キ … ッ … (拳銃を手にした男が、その場に通りすがる――――) 」




門矢士「……だいたい分かった。(ヒロたちを見据えた男はすべてを察したのか、ゆっくりと強かに頷いた) まさかこの世界に紛れ込んでいたとはな…見つけたぞ―――― 『 特異点 』…! チ ャ キ … ! (拳銃をしまうと同時に取り出したネオディケイドライバーを装着する) 」

サイボーグ忍者「 ――――!(ガキンと剣で弾きその方向を見る)………(門矢士を視認するも、動揺せず相手の出方を伺う) 」

ベール「…誰さ…せっかくいいムードなんだから邪魔しないでくれる?(むっすぅーと頬を膨らませながら士を睨みつける) 」

ホムラ「ひゃっ…!?(銃弾に驚いて飛び上がる)……?あの人は、さっきのお蕎麦屋さん……?(現場へ現れた門矢士を見て不思議そうに傾げる) 」




門矢士「 通りすがりの仮面ライダーだ、覚えておけ ―――― 変 身   カ シ ャ ン ッ !  (ライダーカードをバックルに装填) \KAMEN RIDE/  ガ チ ャ ン ッ !  (その状態から更にハンドルを押す) 」




門矢士→仮面ライダーディケイド「 \DECADE !/  カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ ――― シ ャ キ ィ ー ン ッ ! ! ("世界の破壊者" 仮面ライダーディケイドへと変身する) ……お前を"破壊"する…!!(宣告後、ソードモードに変形したライドブッカーの刃を手ですらりと撫で上げると、ヒロへ斬りかかる――――と思いきやそのまま彼を横切り、なんとベールへと斬りかかった) 」

ヒロ「お、お前は…!(士を見て)特異点…また俺が狙い…!?(自身ではなくベールに斬りかかったのを見て) 」

ベール「―――ッ!?(咄嗟に飛び退くことでディケイドの斬撃を避けようとするも、その切っ先に衣服が掠る)……ちょっ…なにすんだこの変態ー!あたしの身体はそんな安くねーんだバカヤロー!(掠れた部位を手で押さえながら赤面顔で訴えかける) 」

古手梨花「―――――!(門矢士の登場に目を見張り)そして………私達は、一筋の灯りに導かれ……自らの意思で、希望を見出した。 」

仮面ライダーディケイド「 カ シ ャ ン ッ (ライドブッカーをガンモードに変形させた後、カードを装填) \FINAL ATTACK RIDE/ ガ チ ャ ン ッ (バックル回転) \DE DE DE DECADE(ディ ディ ディ ディケイド) !!/    フンッ!!  (前方に幾つものカード型エネルギーが重なり、それらを貫くように“ディメンションブラスト”を発射。放たれたエネルギー弾はカードを一枚貫くたびに徐々に肥大化・強力化し、最終的に光線状になってベールとサイボーグ忍者へと放たれた) 」

サイボーグ忍者「これはッ!!(ブラストを回避し、時にはいなしながら防戦一方)……強力な力を持っているのは天の聖杯だけではない。そういうデータはすでに把握済みだが……なるほど、ここまでとはッ! 」

ベール「やっべ……!!(徐々に迫るエネルギー光線に冷や汗を垂らしながら苦々しく口角上げ、先程同様に結界を張って受け止めようと試みるが…)―――― ひゃあぁっ…!?(直撃こそは免れたものの、結界を破壊された衝撃で軽く吹き飛ばされる)……あー、もー…興が削がれちゃったよ。ベールちゃん一旦帰る!ふんだっ!(ぷんぷんと頬を膨らませてはディケイドにあっかんベーをして茂みの中へと逃げていった) 」


―――― ボ ッ ゴ オ オ オ オ ォ ォ ォ ー ー ー ン ッ ! ! ! (サイボーグ忍者にかわされ、そしてベールの結界を貫いた光線の余波が校長の銅像に直撃し、跡形もなく粉砕された)


ヒロ「なんとか、退いたか…!(しかしあの子は何者だ?なぜ…俺のことを知っている?)(ベールを見て)…ホムラちゃん!無事だったのか…!(ホムラを見て) 」

ホムラ「えっ……わ…!(変身した士、そして敵と思わしき二人を瞬く間に退けたその力に驚嘆した)は、はい…私はなんとか…!(ヒロに応えつつ、再びサイボーグ忍者へと視線を向ける)……やりますか…?(忍者に対し、やや重みのある声で) 」

サイボーグ忍者(エレン・ベーカー)「―――ピシ、ミシ……(先ほどのブラストの影響か、フルフェイスにひびが入っている。そして)バラバラ……(左顔の上半分のみが崩れ落ち、金色の髪が見える)…………あぁ~あ、新調したとはいえ、少し改善が必要ね(突然機械音声が解け、本人の声である女声となる。そしてその中身の正体は)―――今はやりませんよ。ホムラさん。これを直してから、またアナタに挑みます。諦めませんからね。このことは報告させてもらいますので(―――『エレン・ベーカー』だった)(そして超人的な跳躍でその場から立ち去っていく)」

ホムラ「えっ――――あっ!(それは刹那の内に過った衝撃だった。学園へ来てからにこやかな笑顔を浮かべて温かく迎え入れてくれたあの女性が、無機質な仮面の内側で、まるで人が変わったようにこちらを睨んでいた…純粋な心を持つ赤毛の少女にとって、とても信じがたい事実を前にして閉口してしまった。それは、忍者が消え去った後でも…) 」

仮面ライダーディケイド→門矢士「 …… ガ チ ャ ン (バックルを回するとカードが飛び出し、変身が解除される)……ここだと目立つ。例のラボへ戻るぞ。(ヒロたちの方へは振り返らず、ズボンのポッケに両手を突っ込んで校舎へと入っていく) 」

ホムラ「……! ……ヒロ君…!(それから呆然と立ち尽くしていたが士の声にはっと我に返り、軽傷を負ったヒロの体を起こす)……これは…?(ヒロの身体を自身に委ねて校舎へ戻ろうとしたところ、何かを拾い上げる) 」

ヒロ「嘘だろ、あの時の先生が…………(同じく正体に驚き)…戻ろう。(士の言葉を聞き、自身が体を預けているホムラの方を向き) 」


ホムラが拾い上げたそれは、先程の戦いで粉々に砕けた校長像の残骸の中に紛れていた、謎の鍵だった。
鍵の持ち手先端には大文字の「 A 」の落書きが施されたタグがぶら下がっていた。


ホムラ「これは……どうして、こんなところに……?(謎の鍵に疑問を抱きながらも、とりあえずそれを回収してヒロと一緒に校舎へと向かった) 」



― PM19:02 恣慰ヶ丘学園・光の森 ―


ベール「(陽が落ち、暗くなった並木道の木の一本に凭れかかれ、その根元へずりずりと力なく座りこんだ)はーっ…はーっ……あっぶねぇ…… まさかとは思ったけど…あんなとこで出くわすなんて思いもしなかったわー……はぁ…はぁ……あれが、"破壊者"…「ディケイド」… …流石のあたしも、血の気が引いたわ…(バクバクする心臓部に手を当てながら乱れた呼吸を整えようと深呼吸する) 」

ベール「…はっ……はっ…… …でも……とりあえずは、これでいい…かな……(肩で息をしながら満足げに笑みを浮かべながら帽子を深く被り、その目元を覆う)……言い過ぎちゃったけど…それで、目が覚めたんなら…… 」

ベール「…ああ、くっそ……それにしても、この魔法はダメだな…発動前でさえも身を削り過ぎちゃう…(先程発動しかけた謎の魔法…右手に染まる歪んだ黒い何かが、ズルズルと音を立てながら静かに彼女の皮膚の中へ溶け込むように消えていく)……ああ…頭痛がすらぁよ……――― ト サ ァ … ! (そして魔法使いの少女は力尽きたように倒れ込んだ) 」

メディ「 トコトコ……わたくしとしたことが、すっかり考え込んでしまいました…璃奈様たちのことを失念してまで考え耽ってしまうとは、失態です…きちんとみなさまに謝罪しなければ……?……!(暗くなった並木道を野良猫を抱えながら歩いていたところ、木の傍で倒れ込んでいたベールを発見して駆け寄っていく) 」

メディ「 ス … … (猫を下ろしてから、気を失った彼女の手を取って脈拍を図る)……少し脈拍に乱れがありますが、まだ助かります。(そのまま彼女を背負い、ついてくる野良猫と一緒に校舎へと向かっていった) 」















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最終更新:2023年08月23日 22:52