ジュウ

ジュウ() / Jyuu 》

アイコン ゲスト
年齢 73
性別
種族 人間
職業 灰色の戦士 / 元陸軍兵士 / 元探検家
異名 銀色の凱鳥
趣味 小説の執筆
特技 編み物
自分の手を揉む
好き チーズ、干物、梅干し
嫌い 脂っぽいもの
武器 長剣・短剣の二刀流
Theme♪ Swords of Silver


「居場所なんていくらでも作れるでな…
    そうして世界はお前さんを受け入れるものじゃよ」

人物

本名「ジュウ・ハトバネ」。真名は「鳩羽歮造」(はとばね じゅうぞう)。
灰色の戦士の一員。最古参メンバーの一人であり、組織内でも最高齢。
物乞いのような薄汚れた黄土色の衣服やローブを見に纏った老翁。大きな髭を蓄えている。一人称は「ワシ」。
非常に穏やかな性格で若い団員たちの悩みに真摯に寄り添うように耳を傾け、助言を呈してきた。
灰色の戦士に加入するよりも昔、当時10代前半~20代後半まで陸軍の前衛兵士として活躍しており、
今の穏やかな性格からは想像もつかない腕前で戦場を駆けまわっていた伝説を持つ。
以降は探検家や著述家になったりし世界中を一人で旅してきたという。
灰色の戦士が結成された当初72歳の時、旅先で知り合った「リーダー」に、
後に「灰色の戦士」と呼ばれる新組織のメンバーに招かれる形で加入した。
加入後は老体ということもあり前線での活躍は出来ず、
他のメンバーがクエストに出向する間はアジトで留守番することが多かったが、
みんなの居場所を守ることも立派な務めとして一部の仲間たちからは信頼されていていた。

著述家だった名残から、平時はいつも数々の物語を書き綴ってきたが、
その中で唯一、彼の体験談やとある知人の武勇伝から
着想を交え執筆した小説「Ashen Solduers」という未完成の大作が存在する。


過去

上述のように、20代後半までは陸軍に所属し戦場を駆けまわっていたが、
戦場で多くの命を殺める行為に正義の在り方に疑念を抱く様になり、30歳を迎えると共に辞職。
以降は探検家として世界中を冒険することで、
憲兵時代に見出せなかった命や正義の尊さや在り方と真摯に向き合うように心に決めた。

数々の国境を越えて多くの町や村に赴き、貧困を理由とする不自由さに苛まれる人々と触れ合っていく。
その発展の為にボランティアとして貢献し、
村町の子どもや大人たちから「ハト爺」と親しまれる程の信頼を関係を結ぶと共に自分自身も世界への視野が180度変わっていく。
そうして一期一会の冒険を繰り返していたある日、新聞記事を見て驚愕。
かつて自身が赴いた村町の多くで住民たちによる暴動事件が相次いだと知り、その詳細を自ら追うことになる。
調べによると、ジュウの教えに則った一部の非政府加盟国にある町々の住民が
隣国である政府加盟国との国境にて反政府運動を行い、国家の存亡を揺るがす程の大暴動にまで発展。
鎮圧に乗り出した政府軍によって拘束された反政府組織のメンバーがジュウの名前を出し、
彼の理念のもとに動き出したと悪気もなく告発。
しかしそのことが返ってジュウの罪科を重くする結果となり、彼は政府から追われる身となる。
ジュウ自身も自分が原因であることは重く受け止めており、
自分の迂闊な行動によって罪なき民間人が危険にさらされてしまうと過ちを知り、
以降人気(ひとけ)の多い場所に赴くことはなく、また自身の思想を開けるような行為も慎むようになった。

お尋ね者としてその身を潜ませる生活を続けてすっかり体も老い果てた頃、
後に「灰色の組織」と呼ばれる組織の設立を掲げる「リーダー」と出会い、彼に誘われ残りの生涯をそこに投じることを決める。
古株メンバーの一人として次々と加入する者たちの面倒を見ていくが、
その中でガーネットが加わって彼の人生の転機が訪れる。
とあるクエストにて討伐対象にあった高警戒レベルの怪物の襲撃でよりにもよって新参のガーネットの足場を崩され、
怪物共に谷底へ落ちた彼を見て居たたまれなくなり、他のメンバーに内密で行動。
落下先で一命をとりとめたガーネットが怪物の襲撃を受けそうになるその直前、
全盛期を思わせる異常な動きで怪物を瞬く間に裁断。
しかし老体で無茶をしすぎたことで骨身が激しく損傷してしまい、以来完全に前線復帰が不可能になってしまった。
ガーネットは罪悪感を抱いてしまうものの、優しく悟るジュウの許しを受けてから二人の関係は良好なものになっていった。
リーダーに次いでジュウの真の実力をその目で拝んだ数少ない人物であるガーネットに
その本性を秘密にするように口約束させた(ついでにチョコラのような美人に看病してもらえる喜びについても)。
ガーネットがジュウだけに対し畏敬の念を抱くのはこの一件が由縁となっている。


経歴 ~キルライフ Ⅲ

初登場時、即ちレインド灰色の戦士に加入した時に他のメンバーと共に顔合わせする。
穏やかな佇まいで新参のレインドの居心地を和ませていた。
度重なるクエストで次々と仲間を失う中で悲観に暮れることもあったが、
その中でも高齢の自分がその"最期"にできる何かを密かに探していた。
しかしある日の夜、多くのメンバーがクエストでアジトを出っ張らってレインドと二人で留守番をしていた時、
世界政府より派遣されたエージェントである鳥仮面の男(コルヴォ)の襲撃によってアジトが停電。
夜襲を受けてレインドが単身で外に出て鳥仮面の男と交戦するが、
ふとした隙から一気に窮地に陥ったレインドを寸での所で庇い重傷を負う。
それを目撃したレインドの激昂によって鳥仮面の男は倒されたが、
レインドに対し灰色の意志を継ぐに相応しい男だと告げて息を引き取り、
彼にその最期を看取られながらついにその生涯を終えた。
こうして、灰色の戦士であったジュウ・ハトバネの物語は終わりを迎えたはずだったが……
































ほぅ、お前さんには見えておるか?

















深淵の旅路を薄く照らす、この眼光(ひかり)が…

















そう、これこそが…――――





































 "灰色成る光の灯火" じゃ!







最序盤、幻影の巨塔にて第81層の攻略に励む攻略組(プレイヤー)たちの奮闘劇を黙して観戦するオーディエンスとして登場。
5年前から幻影の巨塔へ訪れる者たちを支援するために巨塔付近の空き地に「ツグリ村」という集落を作り、
様々な理由を抱えて巨塔へ登ろうとする者たちの背中を見続けてきた。
5年後、幻影の巨塔がVRMMORPGゲームとして生まれ変わった後でもその姿勢は変わらず、
ゲームプレイヤーとして訪れる者たちの憩いの場として彼らを受け入れていた。
しかし本編にて幻影の王によって幻影の巨塔が造り替えられ、ただ事ではない事態に発展したことを悟り、
王との戦いに敗れた者たちを受け入れ、休息の場として宿を提供した。
幻影の王との戦いに完敗し、傷心していたフレイミスの前にふらりと姿を現し、そこで彼らの事情を知る。
一切の攻撃を受け付けない幻影の王への対策として"アンビション"の存在を教え、
その教えを乞うフレイミスに「肩を叩いてくれ」と要求するが、悉く彼の手を回避する奇怪な行動に出る。
その行為に癇癪を起したフレイミスに本気で殴られそうになったその直後、瞬間移動によって姿を消す。
再び姿を露わにした時、少年の前に双剣を携えた老人がいた。
帽子の内側から覗く"灰色の眼光"を灯すその姿は、かつて戦場にその名を届かせた全盛期を彷彿とさせ、
フレイミスをはじめ見物していたメディアスラン・ザラたちをも一驚させた。


戦闘

長剣と短剣を戦況に応じて巧みに使いこなす二刀流使いにして、アンビションの達人。
異常な反射神経に俊敏な速度、そして熟練の戦歴によって極限まで磨き上げられた
彼自身の"銀色のアンビション"を纏う攻撃は非常に強力であり、繰り出される一撃は幻影で象られた空間すらも砕く勢いである。
若かりし全盛期はこのアンビションを纏う二刀流で猛威を振るい、
銀色の閃きと共に消えたと思えば戦場が瞬く間に焼き野原の如く焦土と化していたことから、
"銀色の凱鳥"の異名で呼ばれていた。
ジュウが持つアンビションの「啓示色」は、対峙し刃を交えた者に自らのアンビションを譲渡する効果を持つ。
宛らコサックダンスのように常に両足を交互に上げ下げすることで
次の行動へ俊敏に移行する独自の戦闘手法「千鳥足」を持つ。
キルライフ Ⅲ』時代では老体故に既に身体の自由が限界を迎えていたことから戦闘描写の片鱗すら描かれることはなかったが、
劇場版 カオスファンタズマ Re: 幻廊篇』にて、幻影の王に敗北を喫し強くなろうと決意するフレイミス
対抗手段として"アンビション"習得のために隠されていた潜在能力を発揮。
当時と相違ない御老体であったがその外見を覆す異常な戦闘能力でフレイミスを驚愕させた。
曰く、かつてはシルダッタの立体起動装置の扱い方やガーネットの戦い方にも助言し、彼らの成長を促していた。
しかし灰色の戦士時代にこの力を見せたのは、過去のクエストにて窮地に陥ったガーネットを救い出した時のたった一度きりであり、
以降は肉体限界によって前線復帰できないほどに戦闘困難になったことが『キルライフ Ⅲ』本編にて戦闘描写が無かった裏付けとなっている。

技一覧
名称の由来は、宮沢賢治の『雨ニモマケズ』の冒頭の文より。

  • 雨駆水面(アマカケルミナモ)
銀色の閃きと共に繰り出される一閃。
その範囲・破壊力は人間一人が成せる業の領域を超越し、たったひと振りで遥か向こうにある山岳さえ真っ二つに両断した。

  • 風駆葉桜(カゼカケルハザクラ)
目にもとまらぬ早さで繰り出される神速剣。

  • 雪駆凍滝(ユキカケルイテダキ)
二刀抜剣術。

  • 夏駆青春(ナツカケルアオハル)
覚醒した"アンビション"を纏った至高の斬撃。


余談

中の人の「黒い羊」曰く、『キルライフ Ⅲ』が実施されたその当時、
自身が演じていた灰色の戦士には他に「ギンネ」や「エルツァベス」がいたが、
ジュウのみ深い設定を設けることができなかったことからキャラページも立てられず、
ドラマ劇中内でのみジュウというキャラクターを描くことができなかった。
しかし『劇場版 カオスファンタズマ Re: 幻廊篇』にて、
幻影の王との戦いに敗北を喫したフレイミスが成長するために不可欠な師匠ポジションとして
彼が相応しいと思い、劇場版公開に合わせて初めてジュウの設定が深堀され、併せてこのキャラページが設立された。
ちなみに、『キルライフ Ⅲ』が実施されたのは2013年の12月頃であり、
2025年9月に公開された『劇場版 カオスファンタズマ Re: 幻廊篇』にて、約11年ぶりの再登場を果たしたことになる。


関連ページ


参考画像


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2025年09月12日 09:04