カオス界に存在する鉱石の一種で、宝石のスピネルと色や形が酷似している。
不思議な魔力を秘めており、手にした者の身体能力を何倍にも膨れ上がらせるという効果を持ち、スポーツなどで一種のドーピング目的で使用されたケースが幾つかある。
更に昔、兵器による戦争が多かった時代では、この鉱石を人の形をした機械に埋め込み、その魔力のエネルギーを機械に流し込む事で、強大な力を持った人造人間を生み出している。
更に、これを埋め込まれた機械には強大な力だけでなく、人のような感情が備わっており、これもこの石の効果ではないかといわれている。
現在、この石が悪用されるのを防ぐため、正式な使用許可を得たごく一部にしか出回っていないという。
その正体は、卑金属を金などの貴金属に変えたり、手にした者に永久なる命を齎す
賢者の石の"外殻"である。
外殻であるが故に世界に幾つも点在し、比較的入手し易いことで一部の国が保有しているが、その石が齎す効果は
賢者の石の20分の1にも満たないものとされている。
しかし、劇中でその外殻であるカオススピネルを得たことで驚異的な戦闘能力を発揮した
オメガや
キルビス、
クローズ、
プルストの様子から判断しても、
人類や兵器に齎す効果は計り知れないものである。
このようにカオススピネルの存在は確立されているものの、実際大元にある賢者の石の在処は不明であり、それ自体は伝説となっている。
しかしその在処が『
双眸 ~紺碧の哀/紅蓮の愛~』にて司法の島「
デッドエンド」にあることが判明する。
『
僕らの物語』・「第7章」においては
エムロード王国の首都・マジルカのエメルラルドカラーの街並みを形作る要因にもなっており、
またムスカの発言から
世界政府がカオススピネルの人工的な量産に成功していることが明かされた。
最終更新:2024年01月24日 21:55