「ぐはあ〜っ。」
森の中で、一匹のライオンの声が響いた。
しかしそのライオンは腕が四本も付いているため、ただのライオンじゃないことは誰でも簡単に分かる。
しかしそのライオンは腕が四本も付いているため、ただのライオンじゃないことは誰でも簡単に分かる。
「ふん!!」
ライオンは自慢の四本腕で手ごろな大木を殴りつける。
頑丈な幹をしているからか、はたまたそのライオンが非力だからか、一発では倒れない。
ライオンは自慢の四本腕で手ごろな大木を殴りつける。
頑丈な幹をしているからか、はたまたそのライオンが非力だからか、一発では倒れない。
「ふん!!ふん!!ふん!!ふん!!」
しかし、何発も殴っていく内に、次第に表面がボロボロになり、ついに大きな音と共に地面に倒れる。
しかし、何発も殴っていく内に、次第に表面がボロボロになり、ついに大きな音と共に地面に倒れる。
「うむ。長らく預かり所暮らしだったが、この体は鈍ってはいないな。」
4つの手が、ややヒリヒリするも、身の丈以上の大木を倒せたことを自賛する。
とある世界ではアームライオン、はたまたアムールと呼ばれていた彼は、久方ぶりの外にやる気が漲っていた
4つの手が、ややヒリヒリするも、身の丈以上の大木を倒せたことを自賛する。
とある世界ではアームライオン、はたまたアムールと呼ばれていた彼は、久方ぶりの外にやる気が漲っていた
「待ってろ………人間共……。」
今度は4つの手を上下で鳴らし、人間への闘志を滾らせる。
今度は4つの手を上下で鳴らし、人間への闘志を滾らせる。
そんな彼だが、元々は人間に仕え、人間と共に悪と戦っていた魔物だった。
どうして再び彼が人間に対し憎しみを抱くようになったのかというと、それは彼のかつての扱いに合った。
どうして再び彼が人間に対し憎しみを抱くようになったのかというと、それは彼のかつての扱いに合った。
2年前、魔族の生活に飽き飽きしていた彼は、アベルという人間の魔物使いが仲間を探していると聞いて、意気揚々と仲間に入った。
しかし、そこで彼は現実と理想のギャップを突き付けられることになる。
しかし、そこで彼は現実と理想のギャップを突き付けられることになる。
―――アムール、馬車のゴレムスと代わってくれ。
それを思い知ったのは人間と旅を始めて間もない頃だった。
エルヘブンという町の近くで仲間になったゴーレムという魔物に、早速スタメンの座を奪われる。
エルヘブンという町の近くで仲間になったゴーレムという魔物に、早速スタメンの座を奪われる。
それでもまだその頃は、たまに戦闘に参加させてもらえたし、まだ良かった。
―――アムール、アンクルの空きを作るために、預り所へ行ってくれ。
エルフがいるという森で仲間になったアンクルホーンが加入すると同時に、馬車の居場所さえなくなる。
預かり所の中では、同じように使えないと見なされた魔物が大量にいた。
それでも、また預かり所から出してもらえるという一縷の望みを胸に、主人の到来を待っていた。
それでも、また預かり所から出してもらえるという一縷の望みを胸に、主人の到来を待っていた。
そして、何日、いや、何か月経ったか分からないが、そこに主人はやってきた。
とうとう出してもらえると目を輝かせた自分の前に、主人が吐いたのは衝撃の言葉だった。
とうとう出してもらえると目を輝かせた自分の前に、主人が吐いたのは衝撃の言葉だった。
―――魔王を倒した。キミ達も今までありがとう。
一瞬、何を言っているのか分からなかった。
しかし、そのまま有無を言わさず、野生に帰された。
かつて同じ馬車にいたキラーパンサーでさえ、王である主人の城内で飼われるようになったのにだ。
しかし、そのまま有無を言わさず、野生に帰された。
かつて同じ馬車にいたキラーパンサーでさえ、王である主人の城内で飼われるようになったのにだ。
これが人間か。
主人は無事に目的を果たして、自分の名前は王と共に戦った魔物の一匹として遺されるそうだが、本当にこれでよかったのか。
主人は無事に目的を果たして、自分の名前は王と共に戦った魔物の一匹として遺されるそうだが、本当にこれでよかったのか。
失意と絶望の中で彷徨っていた所を、この戦いに呼び出され、彼は新たに決意を固める。
「この戦いに勝って、オレこそが世界の王になれるように願いを叶えてもらうんだ!!」
その前に、彼は支給品袋を開ける。
食べられるものとは思えない食料が出てきたが、倒した参加者を食べるつもりだったので、どうでもよかった。
問題は武器。
いくら力があっても、武器や防具を、きちんと装備しないと心もとない。
食べられるものとは思えない食料が出てきたが、倒した参加者を食べるつもりだったので、どうでもよかった。
問題は武器。
いくら力があっても、武器や防具を、きちんと装備しないと心もとない。
「こ……これは……。」
出てきたのは、太い鎖。
片方には斧が、もう片方にはとげ付きの鉄球が付いている。
出てきたのは、太い鎖。
片方には斧が、もう片方にはとげ付きの鉄球が付いている。
彼の世界にあった、破壊の鉄球にそっくりだ。
ためしにその鉄球を振り回してみる。
頑丈な鬼の首をも破砕するその鉄球は、倒れた大木を、一撃で粉砕した。
自分でさえ、殴り倒すのに何発も必要だったというのに。
頑丈な鬼の首をも破砕するその鉄球は、倒れた大木を、一撃で粉砕した。
自分でさえ、殴り倒すのに何発も必要だったというのに。
本当は倒れた木ではなく、隣の木に当てたかったのだが、軌道は戦いに応じて修正していくことにした。
「やったぞ!!オレはもう補欠じゃない……!!これでオレのことを馬鹿にした奴らを、見返してやるんだ!!」
「ぐはあ〜っ。」
その実力に似合わぬ大きな野望を胸に、アムールはもう一度声を上げた。
(ところでこの鉄球、ちょっと重いな……。)
【アムール(アームライオン)@ドラゴンクエストV 天空の花嫁】
[状態]健康 漲る殺意
[装備]悲鳴嶋行冥の日輪刀@鬼滅の刃
[道具]基本支給品、ランダム支給品0〜2
[思考・状況]
基本行動方針:優勝し、自分の王国を作る
1:参加者は皆殺しだ
[備考]エンディング後からの参戦です。
レベルは10。使える技はマヌーサ、力ためだけですが、戦いに応じて新しい技を覚えるかもしれません。
[状態]健康 漲る殺意
[装備]悲鳴嶋行冥の日輪刀@鬼滅の刃
[道具]基本支給品、ランダム支給品0〜2
[思考・状況]
基本行動方針:優勝し、自分の王国を作る
1:参加者は皆殺しだ
[備考]エンディング後からの参戦です。
レベルは10。使える技はマヌーサ、力ためだけですが、戦いに応じて新しい技を覚えるかもしれません。
【悲鳴嶋行冥の日輪刀@鬼滅の刃】
アムールに支給された武器。「刀」と名前が付いているが、片手用の戦斧に鎖鉄球をつないだ特別な形状をしている。
元の持ち主である悲鳴嶋行冥はこれで岩の呼吸の技を使っていたが、もちろんアムールには使えない。
アムールに支給された武器。「刀」と名前が付いているが、片手用の戦斧に鎖鉄球をつないだ特別な形状をしている。
元の持ち主である悲鳴嶋行冥はこれで岩の呼吸の技を使っていたが、もちろんアムールには使えない。
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