ここは会場内の高層ビルが立ち並ぶ場所、地図上ではティルテッド・タワーと書かれている場所……。
そこには、傷ついた女性とそれを見下ろす天使がいた。
「この卑しい亡者めが、おとなしく浄化されて未来永劫消え去ればよいものを」
天使が、傷つき膝をついた女性に剣を突き付けながらそう言った。
白く光り輝く銀の鎧を付け、鮮やかな青と金色をした8枚の翼を生やした天使だった。
彼の名は聖帝エーリュシオン。地上を這う者達に救う価値など無いと断じ、全ての命を消し去ることを決断した『天界の統治者』である。
「……確かに私は、あなたが言うようにアンデッドではありますが、おとなしく浄化されるつもりはありません」
「それにあなたは、ここにいるありとあらゆるものを滅ぼそうとしています。そんなことは、絶対にさせません」
それに対し、膝をついていた女性が強い目をしながら彼に反抗した。
彼女の名はウィズ、ある町でアイテム屋を営む女性であり、かつて凄腕の魔法使いとして名をはせたリッチーである。
そんな彼女は先ほどまで、目の前にいる天使と戦っていた。
いくら自分がアンデッドのリッチーだからといっても、おとなしく殺されるつもりはなかったからである。
しかし彼の力は強大で、また彼が繰り出す聖なる炎により体の何か所かを焼かれてしまい、こうして膝をついてしまったのである。
そうしていると天使が、彼女の来ている服の胸のあたりを引き裂いた。
それにウィズが悲鳴を上げると、彼はとても汚らわしいものでも見たかのように口を開いた。
「穢れた亡者にふさわしい、実に卑しい肢体をしている。この身体でいったい何人の男を惑わしたのだ?」
「せっかくだ、貴様のような亡者にふさわしい、醜い身体に変えてやろう」
「せっかくだ、貴様のような亡者にふさわしい、醜い身体に変えてやろう」
そういうと彼は、彼女との戦いで使った浄化の炎を放とうとした。
アンデッドを浄化する聖なる炎でその身体を醜く焼けただれさせると、そう言ったのだ。
アンデッドを浄化する聖なる炎でその身体を醜く焼けただれさせると、そう言ったのだ。
しかし……。
「煌めきなさい! トゥインクルダイヤモンド!」
それは、突如現れた少女の放った無数の氷により防がれることとなった。
そうしてエーリュシオンが氷の飛んできたところに顔を向けると……
「人の心を踏みにじるなんて許せない! このキュアダイヤモンドが、あなたの頭を冷やしてあげる!」
そこには鳥の羽を髣髴とさせる飾りが付いたドレスを着た、水色の髪の少女がいた。
「……我の頭を冷やすだと?笑止!我は天界の統治者!我の行いすべてが正義なり!!」
エーリュシオンは彼女の名乗りに対し、頭を冷やす必要などない、自分こそが正義なり、と尊大な口調で返した。
こうして、宝石の名を持つ伝説の戦士と、天界の統治者の戦いが始まった……
そうして激しい戦いを繰り広げている最中……
「答えて。あなたは一体、この場所で何をしようとしているの?そして、ここを脱出した後何をするつもりなの?」
彼女が目の前の天使にそう尋ねた。自らの行いを正義と評する彼が、何を目的としているのかを訪ねたのだ。
「ふん、知れたことよ。地上にあまねくありとあらゆる存在を消滅させ、穢れた世界を浄化することよ!」
そして彼は、世界を浄化するために地上に存在する命をすべて消滅させると、そう答えたのだ。
全ての命を消滅させるという彼の目的を聞いた瞬間、彼女は激しい怒りを覚えた。
「アナタは……命を、この世界に住む者たちの意志を何だと思っているの!」
彼女は彼にその怒りをぶつけたが、それに対し彼はとても残酷な言葉で言い返した。
「たかが泥人形ごとき、気にかける必要などなかろう?」
その言葉に対し彼女はさらに怒り、目の前の天使に対し必殺技を使った。
「プリキュア、ダイヤモンドシャワー!」
そう叫び、彼に大量の氷のつぶてを放ったが、彼はいともたやすくその技を破ってしまった。
「ふん、下らぬ。貴様らに赦しなど必要無い!」
彼は剣の切っ先を彼女に向けると、そこから巨大な炎を放ち彼女の氷をすべて溶かしてしまった。
「この救いがたき世界、ひと思いに消し去ってくれる!『新世界創造』!!」
そのあと彼がそう叫び剣を天高く掲げると、彼女たちに無数の光の矢が降り注いだ。
「きゃああぁぁぁっ!!」
そしてキュアダイヤモンドはウィズをかばって吹き飛ばされてしまい、そのまま倒れてしまった。
「はっ、弱き存在のくせに我に立ちふさがるなど、傲慢この上ないわ」
それを見てエーリュシオンはあざ笑った。自分には向かった彼女を、あざ笑ったのだ。
もう立ち上がることができないほどに傷ついた彼女だったが、それでも彼女は立ち上がった。
「……何笑ってんのよ!アンタみたいなやつに、みんながいるこの世界を壊させなんてしない!」
その言葉とともに彼女は再び立ち上がったのだ。そしてそれを見た彼は、怒りで顔をゆがめていた。
「まだ我の前に立ちふさがるか…ならば今度こそ完全に滅してやろう!」
再びあの技を使うべく、彼は先ほどと同じように剣を天高く掲げ始めた。
「この光をもって、未来永劫消滅するがよい!『新世界創「クリエイト・ウォーター!」』………何の真似だ、卑しい亡者めが」
彼がキュアダイヤモンドにとどめを刺そうとしたところ、突如として大量の水が彼に降りかかった。
そしてあたりを見ると、ウィズが彼に杖を向けていた。彼女がエーリュシオンに水をかけたのだ。
「貴様……今すぐにでも滅ぼされたいと見え「今です!先ほどの技をもう一度彼に!!」……なにぃ!!」
「そうか、そういうことですね!プリキュア、ダイヤモンドシャワー!」
そう、エーリュシオンはウィズの魔法で大量の水を浴びていた。それをキュアダイヤモンドの技で凍らせて彼を封じ込めようとしたのだ。
そしてその作戦は成功し、彼の身体が次第に凍り始めてきた。
「ぐおおぉぉぉぉ、我の、我の身体が凍っていく!」
そうして彼の身体は完全に凍り付き、そこには巨大な氷柱が出来上がった。
これで彼を倒したと思い安堵した二人だったが、それは大きな間違いだった。
なんと彼を封じ込めた氷がひび割れ始めたのだ。
『この程度で、天界の統治者たる我を倒せるなど思い上がりも甚だしいぞ!』
それを見たウィズが、キュアダイヤモンドにこう言った。
「……今すぐここから離れましょう」
すぐに彼から逃げるようにと、そう言った。
しかしその言葉に対し、彼女はすぐに反対した。
「しかしこのまま放っておけば「わたしを、信じてください」……分かりました」
それに対しウィズは、自分を信じて、と彼女に言った。
そうして彼女たちはその場からすぐに離れた。
そしてある程度彼との距離が離れたところで、ウィズが口を開いた。
「……ここなら巻き込まれそうにありませんね。今からあの天使に、強烈な一撃をお見舞いします!」
そういうと彼女は、ある魔法を発動するための呪文を唱え始めた。
そして……
「爆裂魔法<エクスプロージョン>!」
ウィズがそう叫ぶと、先ほどまで彼女たちが戦っていた場所に巨大な爆発が起きた。
そしてそれを見届けると、ウィズは力なく倒れた。
「ウィズさん、大丈夫ですか!」
キュアダイヤモンドが心配して彼女に駆け寄ったが、彼女は倒れたままで答えた。
「大丈夫です、呪文の反動で体が動かなくなっているだけです。……すみませんが、わたしを運んでくれませんか?」
先ほど使った爆裂魔法により体が一時的に動かなくなっただけだと、そう答えた。
そうして彼女たちは、あの非情なる天使に強烈な一撃をお見舞いしたのである。
そうしてウィズの爆裂魔法により、クレーターの出来た場所では……
「あの汚らわしい女ども……絶対に許してはおけぬ……ありとあらゆる責め苦を与えたうえで未来永劫消滅させねばならぬ……!」
全身にススや土ぼこりを付けたエーリュシオンが立っていた。
そして彼は先ほどの戦いを振り返り始める。
(あの『キュアダイヤモンド』という女、かつて我の期待を裏切って地上に住む者たちのために反旗を翻した『光の戦士』によく似ておる……)
(全く……実に腹立たしい……!)
(全く……実に腹立たしい……!)
先ほどまで自分が戦っていた少女、キュアダイヤモンドがかつて自分を打ち倒した『光の戦士』によく似ていることを思い出していた。
(……どうやらあやつは我が手で滅せねばならぬ存在のようだ……首を洗って待っていろ!キュアダイヤモンドよ!)
そうして彼は、キュアダイヤモンドを倒さねばならぬ存在だとして彼女に対し、並々ならぬ怒りを燃やしていた……。
【聖帝エーリュシオン@モンスター烈伝オレカバトル】
[状態]:キュアダイヤモンドとの戦闘およびウィズの爆裂魔法によるダメージ(中)、キュアダイヤモンドに対する怒り(極大)
[装備]:原罪(メロダック)@Fate/stay night
[道具]:なし
[思考・状況]基本行動方針:穢れた世界を浄化すべく、地上にいる全ての命を消し去り、不毛の砂漠にする。
1:救われない世界は消し去るのが最善、それが天命だ。
2:キュアダイヤモンド……この屈辱、決して忘れぬぞ!
3:あの穢れ切った亡者(ウィズ)は、一刻も早く消し去らねばならぬ!
[備考]
ウィズの爆裂魔法により、デイバッグ及びその中の支給品が消滅しました。
本来『七つの大罪』にまつわる様々な特攻効果を持っているが、制限により以下の2つの効果のみ発動しています。
[状態]:キュアダイヤモンドとの戦闘およびウィズの爆裂魔法によるダメージ(中)、キュアダイヤモンドに対する怒り(極大)
[装備]:原罪(メロダック)@Fate/stay night
[道具]:なし
[思考・状況]基本行動方針:穢れた世界を浄化すべく、地上にいる全ての命を消し去り、不毛の砂漠にする。
1:救われない世界は消し去るのが最善、それが天命だ。
2:キュアダイヤモンド……この屈辱、決して忘れぬぞ!
3:あの穢れ切った亡者(ウィズ)は、一刻も早く消し去らねばならぬ!
[備考]
ウィズの爆裂魔法により、デイバッグ及びその中の支給品が消滅しました。
本来『七つの大罪』にまつわる様々な特攻効果を持っているが、制限により以下の2つの効果のみ発動しています。
- 【色欲の罰】:女性と戦う際、攻撃力が2.75倍に上昇する。
- 【傲慢の罰】:彼に最もダメージを与えたものに対して、攻撃力が約2.5倍近く上昇する。
また彼には自分の部下である天使たちを召喚する能力を持っていますが、制限により使用できなくなっています。
ちなみに彼が使っている『新世界創造』はあくまで地上の命を消滅させるための技なので、「天使」や「神」を傷つけることができません。
ちなみに彼が使っている『新世界創造』はあくまで地上の命を消滅させるための技なので、「天使」や「神」を傷つけることができません。
【ウィズ@この素晴らしい世界に祝福を!(アニメ版)】
[状態]:魔力切れによる脱力状態、身体に無数の火傷、服に破れ
[装備]:めぐみんの持っている杖@この素晴らしい世界に祝福を!
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×2
[思考・状況]基本行動方針:殺し合いに乗るつもりはない。あの天使を倒すための仲間を集める。
1:回復次第、あの天使を倒すための仲間たちを集める。
2:リッカさん、申し訳ございませんがわたしを運んでいただけないでしょうか?
3:あの天使(聖帝エーリュシオン)は、一刻も早く倒さなければ大変なことになります!
[備考]
参戦時期は第二期最終回後。
先ほどの爆発により、人が集まる可能性があります。
また菱川六花のことを、『遠い国で活躍している冒険者』だと思っています。
[状態]:魔力切れによる脱力状態、身体に無数の火傷、服に破れ
[装備]:めぐみんの持っている杖@この素晴らしい世界に祝福を!
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×2
[思考・状況]基本行動方針:殺し合いに乗るつもりはない。あの天使を倒すための仲間を集める。
1:回復次第、あの天使を倒すための仲間たちを集める。
2:リッカさん、申し訳ございませんがわたしを運んでいただけないでしょうか?
3:あの天使(聖帝エーリュシオン)は、一刻も早く倒さなければ大変なことになります!
[備考]
参戦時期は第二期最終回後。
先ほどの爆発により、人が集まる可能性があります。
また菱川六花のことを、『遠い国で活躍している冒険者』だと思っています。
【菱川六花/キュアダイヤモンド@ドキドキ!プリキュア】
[状態]:戦闘によるダメージ(中)、聖帝エーリュシオンに対する激しい怒り(大)
[装備]:ラケル&変身用キュアラビーズ、ラブハートアロー@ドキドキ!プリキュア
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×1
[思考・状況]基本行動方針:殺し合いを止める。他のプリキュアたちを探す。
1:マナやありす、まこぴー、亜久里ちゃんもここに来ているの……?
2:動けなくなったウィズさんを守る。
3:あの天使(聖帝エーリュシオン)……命を、何だと思っているの!
[備考]
参戦時期は少なくとも円亜久里/キュアエースが加入した後です。あと、オールスターズの出来事も経験してます。
ウィズのことを、『かつてプリキュアとして戦っていた人』ではないかと推測しています。
[状態]:戦闘によるダメージ(中)、聖帝エーリュシオンに対する激しい怒り(大)
[装備]:ラケル&変身用キュアラビーズ、ラブハートアロー@ドキドキ!プリキュア
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×1
[思考・状況]基本行動方針:殺し合いを止める。他のプリキュアたちを探す。
1:マナやありす、まこぴー、亜久里ちゃんもここに来ているの……?
2:動けなくなったウィズさんを守る。
3:あの天使(聖帝エーリュシオン)……命を、何だと思っているの!
[備考]
参戦時期は少なくとも円亜久里/キュアエースが加入した後です。あと、オールスターズの出来事も経験してます。
ウィズのことを、『かつてプリキュアとして戦っていた人』ではないかと推測しています。
【原罪(メロダック)@Fate/stay night】
各地に伝わる「選定の剣」の原典であり、「聖剣」の象徴。「グラム」はこれの派生品とされ、
そこからさらに流れていったのが「勝利すべき黄金の剣」とされる。
各地に伝わる「選定の剣」の原典であり、「聖剣」の象徴。「グラム」はこれの派生品とされ、
そこからさらに流れていったのが「勝利すべき黄金の剣」とされる。
「約束された勝利の剣」には及ばないものの、触れるモノを焼き払う光の渦を放つ事が出来る。
【めぐみんの持っている杖@この素晴らしい世界に祝福を!】
その名の通り彼女の知り合いであるアークウィザード、めぐみんが持っている魔法の杖。
その名の通り彼女の知り合いであるアークウィザード、めぐみんが持っている魔法の杖。
【ラケル&変身用キュアラビーズ@ドキドキ!プリキュア】
雫型のふさふさした尻尾がある、水色の子犬のような姿をした妖精で、
プリキュアの変身アイテム「ラブリーコミューン」に姿を変える能力を持つ。
雫型のふさふさした尻尾がある、水色の子犬のような姿をした妖精で、
プリキュアの変身アイテム「ラブリーコミューン」に姿を変える能力を持つ。
彼が変身したラブリーコミューンに変身用のキュアラビーズをセットし、
掛け声とともに専用の画面に当たる部分を指で「L・O・V・E」の文字をなぞることでプリキュアに変身できる。
掛け声とともに専用の画面に当たる部分を指で「L・O・V・E」の文字をなぞることでプリキュアに変身できる。
なお本来はラブリーコミューン同士で電話のように通信することもできるが、制限によりこの機能は使用不能となっている。
【ラブハートアロー@ドキドキ!プリキュア】
プリキュア4人の可変弓型共通強化装備で、弓状に展開した状態と収納状態の二つの形態がある。
また必殺技発動用のアローラビーズも付属しており、合わせて一つの支給品としてカウントされている。
プリキュア4人の可変弓型共通強化装備で、弓状に展開した状態と収納状態の二つの形態がある。
また必殺技発動用のアローラビーズも付属しており、合わせて一つの支給品としてカウントされている。
中央のハートマークに発動用のアローラビーズをセットし、手前に伸びるタッチパネルに並んだ4つのハートを順番になぞって
パワーをチャージすることで必殺技が発動可能となる。
パワーをチャージすることで必殺技が発動可能となる。
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