「なるほどな、だいたいわかった」
青年が一人、そう呟いた。
青年の名は門矢士、様々な世界を旅する仮面ライダーディケイドの変身者である。
「どうやらこの世界での俺の役割は、殺し合いの参加者の一人らしい」
彼もまた、このバトルロワイアルに連れてこられた参加者の一人だった。
「だが、俺は世界の破壊者だからな。このふざけた催しも破壊してやる」
士はこの殺し合いには乗らないことにした。
口では悪ぶっていても、彼は人々の自由と平和を守る仮面ライダーの一人である。
この世界でも彼は仮面ライダーディケイドとして、このバトル・ロワイアルを止めるために動く。
そうなるはずだった。
「アナタの記憶、いただくよ」
「な!?」
士は背後から青白い光を浴びた。
――
時を少し遡る。
「なぜだなぜだなぜだなぜだ!?」
空中でてるてる坊主のような怪物が叫んでいた。
その怪物の名はミデン、プリキュアの世界に現れた思い出を奪う謎の敵であった。
ミデンが思い出を奪うのは自分に思い出がないためである。
プリキュアを狙ったのは彼の世界では彼女らがもっともキラキラの思い出を所持している存在だったためである。
ミデンはその思い出を奪う力で数多くのプリキュアから記憶と力を奪ってきた。
そんな時、突然ミデンはこの舞台に召喚されてしまった。
ミデンはバトル・ロワイアルの参加者として登録され、戦いを公平にするための制限を受けることになった。
その結果、ミデンが奪ったプリキュアの記憶と力は全て没収されてしまった。
彼が困惑しながら激昂していたのはそのためであった。
「どうして、どうして僕が集めた思い出が消えている!?」
ミデンは自分が集めた思い出を手放したくはなかった。
「こうなったら、誰からでも思い出を奪ってやる!」
再び思い出を手に入れるため、ミデンは手当たり次第に人から記憶を奪おうとした。
そしてここで最初に見つけた人物が門矢士であった。
本来なら、士は自分を襲おうとするミデンに気付き、すぐさまディケイドに変身して戦うことができたかもしれない。
しかし士はそれができず、ミデンの思い出を奪う光線を浴びてしまった。
そうなってしまったのは参加者に共通するルールが原因だった。
このロワイアルにおいて、参加前に所持していた武装は没収される。
これは士が変身に使うディケイドライバーも例外ではなかった。
そのため士はディケイドライバーを取り出せず、その隙に光線を浴びることになってしまった。
一応、ディケイドライバーは士へのランダム支給品の一つとしてデイパックの中にあったのだが、それを確認する前に襲撃を受けてしまった。
こうして、ディケイドの力と門矢士の記憶はミデンに奪われてしまった。
――
「仮面ライダー、仮面ライダーって言うのか!まさかプリキュアの他にもこんな思い出を持っていた存在があるなんて!」
ミデンは記憶を奪った後、士がどうなったのか確認せずそのまま空を飛んで島の上を移動していた。
ミデンに記憶を奪われた者は誰でも赤子になってしまう。さっきの男もそうなっているだろうと思い気に留めずミデンは去っていった。
ミデンの興味は今、仮面ライダーという戦士にあった。
「ここには他にも仮面ライダーがいるのかな?なら、そいつらの記憶もいただこう!」
士の記憶を覗いたミデンはディケイド以外の仮面ライダーの存在にも気づいていた。
士は彼らと衝突することも多かったが、大切な仲間として記憶されていた。
士の記憶は仮面ライダーたちとの思い出に満たされていた。
だからミデンは他の仮面ライダーたちも狙うことにした。
ミデンはここで、プリキュアや仮面ライダー、それに多くの人々から記憶を奪おうとするだろう。
それが、本当に自分を満たすものではないことに気付かぬまま。
ミデンに記憶を奪われた門矢士はまだ、初期位置から動かないでいた。
前述したように、ミデンに記憶を奪われた者は誰であろうと幼き頃まで戻ってしまう。
士もまた例外ではなく、その体は縮んでいた。
「…ううっ」
彼は意識を取り戻すと周りを見渡した。
「なんだここは、どうして俺はこんなところにいるんだ」
「いや、そもそも…俺は誰だ?」
門矢士はかつて記憶喪失で自分の過去というものがなかった。
この場において、思い出を奪われた士は自分の名以外の全ての記憶を失っていた。
(俺の名は確か門矢士…だが、それ以外のことが思い出せない)
士はそこまで思案して、自分の近くにデイパックがあることに気付いた。
それを開けると中からディケイドに変身するためのベルト、ディケイドライバーと変身に使うカードを収納するアイテム、ライドブッカーがでてきた。
(どういうことだ?俺はこれを知っている気がする)
士はそれらに見覚えがあるような気がした。
今のままではこれを使うことはできないが、士にはそれが自分のものであるという確信があった。
「…俺はここで何をするべきだ?」
今の彼は仮面ライダーディケイドではない。
しかしディケイドとは彼の存在そのものであるとも言える。
彼が自分の本当の使命を思い出す時は来るのだろうか。
【門矢士@仮面ライダーディケイド】
[状態]:幼児化、記憶喪失、変身不能
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、ディケイドライバー&ライドブッカー@仮面ライダーディケイド、ランダム支給品×2
[思考・状況]基本行動方針:殺し合いを破壊する(現在はその記憶を失っている)
1:自分が何者なのか分からない
2:これ(ディケイドライバー)をどうするべきか
3:自分が何をするべきか分からない
[備考]
参戦時期はMOVIE大戦2010以後、仮面ライダージオウ以前のどこか。
自分の名前以外の全ての記憶を失っている。
ディケイドの力をミデンに奪われている。
[状態]:幼児化、記憶喪失、変身不能
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、ディケイドライバー&ライドブッカー@仮面ライダーディケイド、ランダム支給品×2
[思考・状況]基本行動方針:殺し合いを破壊する(現在はその記憶を失っている)
1:自分が何者なのか分からない
2:これ(ディケイドライバー)をどうするべきか
3:自分が何をするべきか分からない
[備考]
参戦時期はMOVIE大戦2010以後、仮面ライダージオウ以前のどこか。
自分の名前以外の全ての記憶を失っている。
ディケイドの力をミデンに奪われている。
【ミデン@映画 HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ】
[状態]:門矢士の記憶とディケイドの力を手に入れている
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×3
[思考・状況]基本行動方針:キラキラの思い出を奪う
1:プリキュアや仮面ライダーといった者たちを優先して記憶を奪う
2:自分が元々持っていたプリキュアの記憶を取り戻したい
3:他にキラキラの思い出を持っていそうな参加者から記憶を奪う
[備考]
映画本編が始まる前の既に多くのプリキュアたちから記憶を奪った時点から参戦。
制限によりプリキュアの記憶と力は没収されている。
ディケイドの力と記憶を奪ったため、その力を行使したり、口癖を真似たりする。
他の参加者からも記憶を奪うことに成功すれば相手の能力を行使できる。
NPCから奪えるかは不明。
[状態]:門矢士の記憶とディケイドの力を手に入れている
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×3
[思考・状況]基本行動方針:キラキラの思い出を奪う
1:プリキュアや仮面ライダーといった者たちを優先して記憶を奪う
2:自分が元々持っていたプリキュアの記憶を取り戻したい
3:他にキラキラの思い出を持っていそうな参加者から記憶を奪う
[備考]
映画本編が始まる前の既に多くのプリキュアたちから記憶を奪った時点から参戦。
制限によりプリキュアの記憶と力は没収されている。
ディケイドの力と記憶を奪ったため、その力を行使したり、口癖を真似たりする。
他の参加者からも記憶を奪うことに成功すれば相手の能力を行使できる。
NPCから奪えるかは不明。
【ディケイドライバー&ライドブッカー@仮面ライダーディケイド】
門矢士が仮面ライダーディケイドに変身するために使うベルト。
ライドブッカーは変身アイテムであるライダーカードを収納したり剣や銃に変形して武器としても使えるアイテム。
二つで1セットの支給品となっている。
制限によりディケイド以外へのカメンライドによる変身は不可能になっている(ディケイド用以外の変身や必殺技のライダーカードが無い)。
ミデンに力を奪われたことにより、ディケイドのライダーカードが力を失っている。
門矢士が仮面ライダーディケイドに変身するために使うベルト。
ライドブッカーは変身アイテムであるライダーカードを収納したり剣や銃に変形して武器としても使えるアイテム。
二つで1セットの支給品となっている。
制限によりディケイド以外へのカメンライドによる変身は不可能になっている(ディケイド用以外の変身や必殺技のライダーカードが無い)。
ミデンに力を奪われたことにより、ディケイドのライダーカードが力を失っている。
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