「ハァハァ……、どうにか撒いたか……」
暗がりの森の中――。
工藤新一こと江戸川コナンは背後を振り返り、ホッと胸を撫で下ろした。
額からは汗が大量に流れ、身体全体が酸素を求めているのか肩で呼吸を行っている。
工藤新一こと江戸川コナンは背後を振り返り、ホッと胸を撫で下ろした。
額からは汗が大量に流れ、身体全体が酸素を求めているのか肩で呼吸を行っている。
コナンはゲーム開始早々に、明らかに人間のものではない真っ青な肌の兵士たちに、追い掛け回されて、この森の奥深くへと逃げ込んできたのであった。
生い茂る樹木のおかげかーー察するに槍を持つ兵士たちはコナンの姿を見失ったようである。
生い茂る樹木のおかげかーー察するに槍を持つ兵士たちはコナンの姿を見失ったようである。
目下の危機は免れたコナンは、ようやく呼吸を整え、今後の行動について思考する。
当然ながら探偵として、このような殺人ゲームを看過することなどできない。
当然ながら探偵として、このような殺人ゲームを看過することなどできない。
やるべきことは、たくさんある。
首輪の解除方法と、会場からの脱出手段の探索――。
志を同じくする他の参加者との合流――。
最初の会場で現れたあの主催者の情報収集――。
首輪の解除方法と、会場からの脱出手段の探索――。
志を同じくする他の参加者との合流――。
最初の会場で現れたあの主催者の情報収集――。
何にせよ、まずはこの森を抜け、人が集まりそうな市街地へ向かう必要がありそうだ。
先程の蒼い兵士たちの存在に注意しつつ、コナンは慎重に歩を進める。
先程の蒼い兵士たちの存在に注意しつつ、コナンは慎重に歩を進める。
――バチリ
「っ!!?」
と、コナンの側面より何かが枝を踏む音が響いた。
コナンが驚き、そちらに振り向くとーー。
そこには、一つ目の怪物が佇んでいた。
コナンが驚き、そちらに振り向くとーー。
そこには、一つ目の怪物が佇んでいた。
その一つ目とコナンの視線が交錯すると、その瞳は妖しく光った。
(な……か、身体が…)
その光を皮切りに、コナンは身動きが取れなくなった。
脳が信号を各部位に送ったとしても、手足は不動――。
口も動かせないため、叫び声をあげることすらできない。
脳が信号を各部位に送ったとしても、手足は不動――。
口も動かせないため、叫び声をあげることすらできない。
その一つ目の怪物はのそりのそりとコナンに近づき、そのか細い首元へと手を伸ばしてくる。
(や、やられるッ……!!!)
相手は化け物――取って喰われるかもしれない。
コナンは死を覚悟したーー。
コナンは死を覚悟したーー。
だが次の瞬間。
ぐちゃり、と。
コナンの眼前にはとてつもなく大きな岩が出現し、怪物はそれに押しつぶされた
コナンの眼前にはとてつもなく大きな岩が出現し、怪物はそれに押しつぶされた
(なッ……!?)
「やれやれ……とんだ化け物がうろついているようね……君、大丈夫? 」
「やれやれ……とんだ化け物がうろついているようね……君、大丈夫? 」
怪物を押しつぶした大岩からひょっこりと顔を出したのは、少女であった。
お下げのように後ろで二つに束ねた長い赤髪のその少女は、サラシを胸に巻きその上にブレザーを羽織るーーといった、少し露出の高い恰好をしていた。
お下げのように後ろで二つに束ねた長い赤髪のその少女は、サラシを胸に巻きその上にブレザーを羽織るーーといった、少し露出の高い恰好をしていた。
「――っと、その様子だと身体を動かすどころか、声を出すことも出来なさそうね……」
そう言うなり、少女はコナンの額に向けて懐中電灯の光を当てた。
「っ!?」
瞬間、コナンの視界は満天の星空へと切り替わり、同時にふわりと身体が浮遊していることを感じ取る。
コナンの身体は、そのまま落下していくが途中で何かに優しくキャッチされる。
コナンの身体は、そのまま落下していくが途中で何かに優しくキャッチされる。
(な、何だっ!? 一体何が……!)
混乱するコナンであったが、こちらを覗き込む女の顔を視認してから、自身が今この女にお姫様抱っこされていることを悟った。
「まあ、とりあえず何処か休めるところに行こうかしら。話はそれからね」
(首に俺と同じ首輪が付けられている…参加者か……。 それに今の現象は一体……?)
(首に俺と同じ首輪が付けられている…参加者か……。 それに今の現象は一体……?)
コナンを抱きかかえたまま、少女は地を蹴り、駆けていく。
怒涛の出来事が連続して、コナンの頭はまだ整理が追いつていない。
しかしーー
怒涛の出来事が連続して、コナンの頭はまだ整理が追いつていない。
しかしーー
(というか何で、こいつこんなにニヤついてんだ……?)
不気味に笑う少女を見上げ、コナンは確かな悪寒を感じた。
【江戸川コナン@名探偵コナン】
[状態]:健康、全身麻痺、結標にお姫様抱っこされている状態
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品3つ
[思考]
基本:殺し合いには乗らない、誰も死なせない
1:何だ、この女ッ!?
2:会場内を探索して、脱出手段を模索する
[備考]
※ムーンフェイスのパルプンテにより麻痺状態となっております。暫くすると快復します。
[状態]:健康、全身麻痺、結標にお姫様抱っこされている状態
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品3つ
[思考]
基本:殺し合いには乗らない、誰も死なせない
1:何だ、この女ッ!?
2:会場内を探索して、脱出手段を模索する
[備考]
※ムーンフェイスのパルプンテにより麻痺状態となっております。暫くすると快復します。
【結標淡希@とある魔術の禁書目録】
[状態]:健康、顔が異様にニヤついている、興奮状態
[装備]:懐中電灯@現実
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品2
[思考]
基本:自身の生存優先。今のところ殺し合いに乗るつもりはない
1:これが小学生男子の触感……。ふふふっ…うふふふふふ…。
2:ひとまず、この小学生男子とともに安全なところへ
[備考]
※主催側の力で『座標移動』の能力に制限を課せられております。どれほどの制限を課せられているかは、後続の書き手様にお任せします
[状態]:健康、顔が異様にニヤついている、興奮状態
[装備]:懐中電灯@現実
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品2
[思考]
基本:自身の生存優先。今のところ殺し合いに乗るつもりはない
1:これが小学生男子の触感……。ふふふっ…うふふふふふ…。
2:ひとまず、この小学生男子とともに安全なところへ
[備考]
※主催側の力で『座標移動』の能力に制限を課せられております。どれほどの制限を課せられているかは、後続の書き手様にお任せします
【ランスアーミー@ドラゴンクエストV 天空の花嫁】
NPC。人型ではあるが全身が蒼く、明らかにモンスターの類。
人間を見掛けると、ヤリを手に突撃してくる。
NPC。人型ではあるが全身が蒼く、明らかにモンスターの類。
人間を見掛けると、ヤリを手に突撃してくる。
【ムーンフェイス@ドラゴンクエストV 天空の花嫁】
NPC。全身が濃い紫色の毛に覆われた【ビッグアイ】の最上位種。
時折【パルプンテ】を唱えてくる。
NPC。全身が濃い紫色の毛に覆われた【ビッグアイ】の最上位種。
時折【パルプンテ】を唱えてくる。
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