ここは会場内の森林地帯、そこには一人の男がいた。
白銀の鎧に光り輝く宝玉、そして強い意志を感じさせるまなざしをした青年だった。
彼の名は天地騎士クレイ、かつて『天界の統治者』の傍らでともに邪悪な存在と戦い続けてきた天使であったが
『地上にいる全ての命を消し去り、世界を浄化する』という決定に異を唱え、自らの翼を捨てて地上に降り立った気高き戦士である。
『地上にいる全ての命を消し去り、世界を浄化する』という決定に異を唱え、自らの翼を捨てて地上に降り立った気高き戦士である。
そんな彼は今、この殺し合いについて憤りを感じていた。
確かに彼自身天使であった頃に終わりの見えない戦争やそれに伴う悲劇などを見てきたが、このような無辜の人々を巻き込んだ無意味な殺し合いは初めてであったからだ。
「この世界は確かに救いがたいかもしれないが、それでも息づく命がある限り…私は戦う!!」
彼は少なくない人々の命を救うためにも、戦い続ける道を選んだ。たとえそれが偽善と称されようとも、それが自分の信念だから、それを違えるつもりはなかった。
そんな中彼は、無数のゴブリンたちによって襲われている、茶色い短髪の女性を見つけた。
ゴブリンたちの存在によって絶望しているのか、その女性は一切逃げようとはしなかった。
そうして彼は自分の持つバッグの中にあった、自分が普段使っている剣を手にしてゴブリンたちに立ち向かった。
「手出しはさせない!『セイクリッドスライサー』!」
そして聖なる光を宿した斬撃を飛ばすなどしてゴブリンたちを蹴散らし、彼女に手を差し伸べようとしたが……
「……あはは、あははははははははは!」
その女性は全身に白濁液を付け、女性にとって大切な場所を赤黒く腫れ上がらせた状態で力なく笑い続けていた。
彼女が身に着けていたであろう鎧は無残にも壊されており、またその周囲には黒焦げにされた女性の死体や無数の矢に貫かれた死体があった。
それらはおそらく、目の前にいる女性の仲間たちだったのだろう。
そしてそれらの死体に対し彼女は焦点の合っていない、光を宿していない目でそれを見つめていた。
「みないで、わたしをそんなめでみないでぇぇぇーっ!!」
そうして彼女は悲鳴を上げた。それらの死体に対し、自分を見るなとそう叫んでいた。
―― その女性の心はすでに、壊れていたのだ。
そんな彼女を見て彼は、心の底からの涙を流した。
自分の身体が汚れるのもいとわずに、白濁液にまみれた彼女の身体を抱きしめていた。
自分はもう"天上の存在"ではないことを理解していながらも、彼女たちを助けられなかったことを悔やんでいた。
自分の持つ"癒しの力"で彼女の心を元に戻すことはできるが、そうした場合彼女が自殺を選んでしまうことに気づいていた。
―― 今の彼に、彼女を助けることなどできなかったのだ。
「……すまない、君たちを助けられなくて……本当にすまない……!」
クレイは彼女に謝っていた。たとえその言葉が彼女に届いていなかったとしても、謝らずにはいられなかったのだ。
「……よごれちゃいますよ?それでもいいんですか?」
そして彼女は、彼がなぜ謝っているのかを理解していなかった。むしろ、彼の着ている服が汚れてしまうことを気にしていた。
そんな彼女に対し、彼は自分が付けていたマントを外し、彼女の身体に掛けてあげた。
「……これから君を安全な場所へと連れていきたい、それでいいかな?」
彼は、おかしくなってしまった彼女を放っておくことなどできなかった。
生きている限りまだ希望はある。彼はその言葉を胸に彼女が回復するまでそばにいることを決めたのだ。
そのためにまず、彼女を安全な場所まで連れていくことにしたのだ。
「……別のところでシたいんですね。いいですよ、もう"コワサレちゃった"あとですから」
そして彼女は、相変わらず光を宿していない目のまま彼の言葉に答えていた。
彼の言葉の真意に気づいていないまま、別のところで自分を抱きたいのだと、そう解釈していた。
そうして彼女は彼に付いて行った。彼女にとってはもう、全てがどうでもよかったのだから。
しかし彼女とともにいるクレイの顔はいまだに怒りに震えていた。それはこの殺し合いのことでも、間に合わなかった自分に対するものでもなかった。
それは……
(天上の者たちよ……人の未来はその人自身が作り上げるべきだ……天は見下ろすためにあるのではない!)
(地上に住む者たちの命は……貴方たちのおもちゃではないのだ!!)
(地上に住む者たちの命は……貴方たちのおもちゃではないのだ!!)
彼女たちのような、地上に住む者たちの運命を徒にもてあそぶ『天上の存在』への怒りだった。
彼女の身体を通して感じ取ったのだ。彼女たちの運命をもてあそんだ「何者か」の存在を。
それらが、自らが動かした骰子によって変化する状況を『一種の娯楽』として楽しんでいることを。
それらすべてをクレイは感じ取り、そして憤っていたのだ。
自分たちの娯楽のために他の命をおもちゃにする、それが天に住む者の行いとは思えなかったからだ。
かつて自分と袂を分かつようになった主や親友たちは、『救われない世界を救う』という使命に準じた結果凶行に及んだのだから。
それゆえに彼は、彼女の世界に住まう『神々』に対して激しい怒りを燃やしたのだ。
そんな、どこまでも誠実な彼が今後どのような道をたどるかは、いかなる神様でもわからないだろう……。
【天地騎士クレイ@モンスター烈伝オレカバトル】
[状態]:健康、発狂した貴族令嬢に対する強い悲しみ、"《幻想》と《真実》"に対する強い怒り
[装備]:白銀のクラレント@モンスター烈伝オレカバトル
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×2
[思考・状況]基本行動方針:殺し合いを止める。人々のために戦い続ける。
1:天上の者たちよ……天は見下ろすためにあるのではない!
2:自分の能力で彼女の心を元に戻してあげたいが、そうした場合彼女は……!
3:とりあえず今は、自然に彼女の心が回復するのを祈るしかない……。
[備考]
貴族令嬢の身体を通して四方世界の神々及び"《幻想》と《真実》"の存在、そして彼らの行いについて知りました。
[状態]:健康、発狂した貴族令嬢に対する強い悲しみ、"《幻想》と《真実》"に対する強い怒り
[装備]:白銀のクラレント@モンスター烈伝オレカバトル
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×2
[思考・状況]基本行動方針:殺し合いを止める。人々のために戦い続ける。
1:天上の者たちよ……天は見下ろすためにあるのではない!
2:自分の能力で彼女の心を元に戻してあげたいが、そうした場合彼女は……!
3:とりあえず今は、自然に彼女の心が回復するのを祈るしかない……。
[備考]
貴族令嬢の身体を通して四方世界の神々及び"《幻想》と《真実》"の存在、そして彼らの行いについて知りました。
【貴族令嬢@ゴブリンスレイヤー】
[状態]:精神崩壊、マントで体を隠している
[装備]:―
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×3
[思考・状況]基本行動方針:不明。
1:みんな、みんなしんじゃった!あはは、あははははははははは!
2:わたしのせいだわたしのせいだわたしのせいだ!
3:あなた(天地騎士クレイ)は、けがれてしまったわたしをだきたいのですか?
[備考]
参戦時期は、ゴブリンたちによって仲間を皆殺しにされる光景を見続けたことで発狂した後。
(今後の展開で彼女の心が回復するかは、後続の書き手にお任せします)
[状態]:精神崩壊、マントで体を隠している
[装備]:―
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×3
[思考・状況]基本行動方針:不明。
1:みんな、みんなしんじゃった!あはは、あははははははははは!
2:わたしのせいだわたしのせいだわたしのせいだ!
3:あなた(天地騎士クレイ)は、けがれてしまったわたしをだきたいのですか?
[備考]
参戦時期は、ゴブリンたちによって仲間を皆殺しにされる光景を見続けたことで発狂した後。
(今後の展開で彼女の心が回復するかは、後続の書き手にお任せします)
【白銀のクラレント@モンスター烈伝オレカバトル】
クレイがまだ天使であった頃から使い続けている剣で、聖なる力が宿っている。
クレイがまだ天使であった頃から使い続けている剣で、聖なる力が宿っている。
その力でもってアンデッドを浄化することもできるが、天使でなくなったときに彼らの凶行を止めるためなのか
天使の動きを封じる力も宿った。
天使の動きを封じる力も宿った。
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