暗い森の中を、血まみれの服を着た青年が歩いて行く。
その目は濁りきり、表情にも生気がない。
まさに、亡者がごとき有様である。
その目は濁りきり、表情にも生気がない。
まさに、亡者がごとき有様である。
(もう……何もかもどうでいい……)
そんな言葉を脳裏に浮かべながら、青年は惰性で足を動かしていく。
彼の名は狛治。とある武術道場の門下生であり、師範の娘と結婚して道場を継ぐはずだった男だ。
だが彼の幸せは、醜い感情に支配された者たちによって奪われた。
狛治が不在の間に、隣の剣術道場の連中によって師匠と愛する人が殺されたのだ。
狛治は怒り狂い、剣術道場の人間を皆殺しにした。
その後当てもなくさまよっていたところを、殺し合いに参加させられたのだ。
彼の名は狛治。とある武術道場の門下生であり、師範の娘と結婚して道場を継ぐはずだった男だ。
だが彼の幸せは、醜い感情に支配された者たちによって奪われた。
狛治が不在の間に、隣の剣術道場の連中によって師匠と愛する人が殺されたのだ。
狛治は怒り狂い、剣術道場の人間を皆殺しにした。
その後当てもなくさまよっていたところを、殺し合いに参加させられたのだ。
狛治は、殺し合いにまったく興味を抱いていなかった。
すでに大切な人たちは、命を奪われてしまった。
今更誰が死のうと、知ったことではない。
優勝すれば願いが叶うという話も、感情を動かすことはない。
どうせ、死んだ人間を生き返らせることなどできないのだから。
すでに大切な人たちは、命を奪われてしまった。
今更誰が死のうと、知ったことではない。
優勝すれば願いが叶うという話も、感情を動かすことはない。
どうせ、死んだ人間を生き返らせることなどできないのだから。
(いっそ、さっさと誰がか殺してくれれば楽になれるものを……)
破滅願望さえ抱きながら、狛治は歩き続ける。
その前に、何かがふいに姿を現した。
その前に、何かがふいに姿を現した。
「もんげーっ!!!」
その何かは、狛治を見た途端素っ頓狂な声で叫ぶ。
それは、ずんぐりむっくりした二足歩行の獣だった。
猫……いや、犬だろうか。
それは、ずんぐりむっくりした二足歩行の獣だった。
猫……いや、犬だろうか。
「お兄さん、血まみれずら! いったい何があったずら!?」
獣は狛治を心配する言葉を口にしながら、彼にかけよる。
だがそれですら、今の狛治には煩わしくしか感じられなかった。
狛治は右手を振り上げ……それを振り下ろすことなく、過労で意識を失った。
だがそれですら、今の狛治には煩わしくしか感じられなかった。
狛治は右手を振り上げ……それを振り下ろすことなく、過労で意識を失った。
◆ ◆ ◆
次に意識を取り戻したとき、狛治は布団に寝かされていた。
(ここは……どこかの家の中か……)
上半身を起こし、周囲の状況を確認する狛治。
そこへ扉を開け、先ほどの獣が入ってきた。
そこへ扉を開け、先ほどの獣が入ってきた。
「あっ、目が覚めたずらか? 突然倒れたから、慌てたずらよ。
何か食べられそうずらか? よかったら、オラの荷物に入ってたおにぎりを食べるずら」
何か食べられそうずらか? よかったら、オラの荷物に入ってたおにぎりを食べるずら」
笑顔でおにぎりを差し出してくる獣を、狛治は不思議そうに見つめる。
「一つ聞かせろ。二本足で歩き、人の言葉を話す獣など俺は見たことがない。
おまえは、物の怪か何かか?」
「物の怪……間違ってないずらね。オラは妖怪ずら。
あ、名前はコマさんずら! よろずら!」
「では妖怪よ、なぜ俺を助けた?」
「なぜって……困ったときはお互い様ずら。
オラも殺し合いはもんげー怖いけど、だからといって困ってる人を見捨てるわけにはいかないずら」
「俺に……助けてもらう資格などない」
おまえは、物の怪か何かか?」
「物の怪……間違ってないずらね。オラは妖怪ずら。
あ、名前はコマさんずら! よろずら!」
「では妖怪よ、なぜ俺を助けた?」
「なぜって……困ったときはお互い様ずら。
オラも殺し合いはもんげー怖いけど、だからといって困ってる人を見捨てるわけにはいかないずら」
「俺に……助けてもらう資格などない」
狛治は、拳を固く握りしめる。
「な、なんでそんなこと言うずらか?」
「俺はここに来る前に……すでに人を殺している……。
それも、何十人もだ」
「もんげーっ!!」
「俺はここに来る前に……すでに人を殺している……。
それも、何十人もだ」
「もんげーっ!!」
衝撃的な告白に、コマさんは全身を使って驚きを表現する。
「い、いったい何があったずら!?」
「聞きたいのなら聞かせてやる。なんともつまらない話さ」
「聞きたいのなら聞かせてやる。なんともつまらない話さ」
狛治はコマさんに対し、自分の身の上を包み隠さず話し始めた。
なぜ会ったばかりの、しかも得体の知れない存在に話す気になったのか、狛治自身もよくわかっていなかった。
ひょっとしたら、一種の懺悔だったのかもしれない。
なぜ会ったばかりの、しかも得体の知れない存在に話す気になったのか、狛治自身もよくわかっていなかった。
ひょっとしたら、一種の懺悔だったのかもしれない。
「……というわけだ。わかっただろう。
俺に救われる資格など……」
「うわあああああああん!!」
俺に救われる資格など……」
「うわあああああああん!!」
話を終えた狛治は、コマさんの反応にぎょっとする。
コマさんは、滝のような涙を流していたのだ。
コマさんは、滝のような涙を流していたのだ。
「……なぜおまえが泣く」
「だって、かわいそうすぎるずらぁぁぁぁ!!
もちろん、それで人を殺すのが許されるわけじゃないけど……。
こんなのあんまりずらよぉぉぉぉぉ!!」
「だって、かわいそうすぎるずらぁぁぁぁ!!
もちろん、それで人を殺すのが許されるわけじゃないけど……。
こんなのあんまりずらよぉぉぉぉぉ!!」
泣きわめくコマさんの姿を見て、狛治はすでに失ったはずの何かが自分の中に満ち始めているのを感じていた。
「おまえは……」
「え?」
「おまえは、会ったばかりの……人殺しの俺のために、泣いてくれるんだな」
「それがどうかしたずらか?」
「え?」
「おまえは、会ったばかりの……人殺しの俺のために、泣いてくれるんだな」
「それがどうかしたずらか?」
なぜそんな当たり前のことを言うのか、とばかりに、コマさんは首をかしげる。
「俺は……俺のために泣いてくれたおまえを守るために、この命を使いたい。
共に行動させてはくれないか?」
「もちろんずら! 一緒に、殺し合いをなんとかするずら!」
共に行動させてはくれないか?」
「もちろんずら! 一緒に、殺し合いをなんとかするずら!」
先ほどまでの涙が嘘のように、朗らかな笑顔を浮かべてコマさんが言う。
(師匠、恋雪……。俺は……もう少し生きてみようと思う。
師範から教わった技、人を殺すために使ってしまったが……。
もう一度、守るために……)
師範から教わった技、人を殺すために使ってしまったが……。
もう一度、守るために……)
決意を固め、狛治は目の前にあったおにぎりを口に運ぶ。
心なしか、体の奥から力が湧いてくる気がした。
心なしか、体の奥から力が湧いてくる気がした。
【狛治@鬼滅の刃】
[状態]疲労(中)、筋力上昇
[装備]なし
[道具]基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考]基本行動方針:コマさんを守る
[備考]
参戦時期は、無惨と遭遇する直前。
[状態]疲労(中)、筋力上昇
[装備]なし
[道具]基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考]基本行動方針:コマさんを守る
[備考]
参戦時期は、無惨と遭遇する直前。
【コマさん@妖怪ウォッチ(TVアニメ版)】
[状態]健康
[装備]なし
[道具]基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考]基本行動方針:殺し合いを止めるずら!
1:家族や友達が巻き込まれてないことを祈るずら
2:そういや狛治さん、普通にオラが見えてるずらね
[備考]
[状態]健康
[装備]なし
[道具]基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考]基本行動方針:殺し合いを止めるずら!
1:家族や友達が巻き込まれてないことを祈るずら
2:そういや狛治さん、普通にオラが見えてるずらね
[備考]
- 参戦時期はTVアニメ第1シリーズ終了後。
- 制限により、霊感のない人間にも姿が見えます。
- 支給品の一つだった「特製おにぎり@風来のシレン」は、狛治が消費しました。
【特製おにぎり@風来のシレン】
何らかの特殊な力が込められたおにぎり。
普通のおにぎりより満腹度の回復具合は小さいが、食べると複数のプラス効果の中からランダムで一つが発動する。
狛治の場合は、「ちから+1」が発動した。
何らかの特殊な力が込められたおにぎり。
普通のおにぎりより満腹度の回復具合は小さいが、食べると複数のプラス効果の中からランダムで一つが発動する。
狛治の場合は、「ちから+1」が発動した。
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