『聞け! この地に集いし全てのものたちよ!
喜ばしい事に、総勢111名、現時点を持って全ての参加者が確定した!』
喜ばしい事に、総勢111名、現時点を持って全ての参加者が確定した!』
『貴様たちはこの地に放り込まれて、大なり小なり、既に自らと同じ境遇の者と出会い、語り合い、或いは矛を交え、血を流しただろう。
しかし、それはまだ序章に過ぎない』
しかし、それはまだ序章に過ぎない』
『これより真のバトル・ロワイアル開幕を宣言する!』
『支給したデイパック、そこにルールブックが入っていただろう? 白紙だった場所を確認しておけ。名簿が浮き上がる手筈になっている』
『……確認したか? それでは、ルールの補足と追加説明を行う』
『まず、地図と禁止エリアについて報せておこう。既に地図は確認していると思うが、マップはかなり広い。移動手段の確保されていない者では参加者を探すだけで一苦労だろう。よって、放送ごとに我々が禁止エリアを指定させてもらう。
禁止エリアに立ち入ると、警告の後に首輪が爆発する。
当然禁止エリアが解除される事は無いので、実質この催し自体の制限時間だ。指定したエリアは放送終了から2時間前後に禁止エリアとなる』
禁止エリアに立ち入ると、警告の後に首輪が爆発する。
当然禁止エリアが解除される事は無いので、実質この催し自体の制限時間だ。指定したエリアは放送終了から2時間前後に禁止エリアとなる』
『首輪について、もうひとつ補足しておくと……態々言わなくとも賢しい者なら理解しているだろうが、貴様らが殺し合いを放棄し、一定時間、状況に進展が見られないようであれば……参加者全員の首輪を爆破させる。その旨をしかと理解しておけ!』
『そしてNPCについて。既に遭遇した者も居るだろうが、この場には首輪の無い存在が蔓延っている。
彼らは最初の説明の通りただの舞台装置、扱いは自由だ。
初期物資が乏しいなら、奴らから奪うなり、利用するなり好きに活用するといい。ただ、危険なNPCも多いので返り討ちに合わないように気を付ける事だ』
彼らは最初の説明の通りただの舞台装置、扱いは自由だ。
初期物資が乏しいなら、奴らから奪うなり、利用するなり好きに活用するといい。ただ、危険なNPCも多いので返り討ちに合わないように気を付ける事だ』
『さて……最後に、私の名を告げておこうか。
私は”ミルドラース”。魔界の王にして王の中の王である。
願わくば最後に私の前に立つものが、勇者に相応しい者である事を望む』
願わくば最後に私の前に立つものが、勇者に相応しい者である事を望む』
ーーー
会場の地下にある薄暗い洞窟。
怪物たちの息遣いが暗闇に木霊する空間の奥に、一匹の小鬼が居た。
怪物たちの息遣いが暗闇に木霊する空間の奥に、一匹の小鬼が居た。
「GRB…」
ふん、やっと始まったか。
王冠を被った小鬼は、見聞きした放送に笑みを浮かべる。
王冠を被った小鬼は、見聞きした放送に笑みを浮かべる。
ゴブリンにとって他人の不幸は最高の娯楽であり、偉そうに富を独占する人間どもが苦しむ姿を想像するだけで愉快だった。
しかし、手から伝わる振動に、すぐにその醜い顔は忌々しげに歪んだ。
しかし、手から伝わる振動に、すぐにその醜い顔は忌々しげに歪んだ。
ロードの手にした端末に、複数の参加者の映像と現在地が表示される。
座標と位置を示すアイコンは、それらを襲えという指示を示していた。
座標と位置を示すアイコンは、それらを襲えという指示を示していた。
この地に目覚めたとき、ゴブリンロードは主催者から役割を与えられた。
それは、この地に放たれたNPCの管理と指揮。
尤も、大半は同族のゴブリンが占めていたが、中には普通なら従わないような強力な魔物も含まれていた。
それは、この地に放たれたNPCの管理と指揮。
尤も、大半は同族のゴブリンが占めていたが、中には普通なら従わないような強力な魔物も含まれていた。
どうやら主催者によって手を加えられているらしいそれらに、彼は適当な参加者を襲わせるよう指示されていた。
この地に招かれる以前よりも、ずっとずっと膨大な数の手駒を与えられたロードであったが、その脳裏を占めるのは苛立ちと怒りだった。
折角生き返ったというのに、こうもこき使われるなど理不尽だ。そんな感情がふつふつと沸き上がる。
折角生き返ったというのに、こうもこき使われるなど理不尽だ。そんな感情がふつふつと沸き上がる。
ロードは一度死を経験した。首に食い込む折れた刃の感触は未だに鮮明であり、思い出すだけで虫酸が走る。
聞けばこの地にもあの忌々しい冒険者が居るというではないか!
憎い憎い憎い!自分は何も悪いことはしていないというのに、自分を殺したあの男はのうのうと生きている!なんという理不尽、赦せない!
今すぐにでも八つ裂きにしてやりたいが、連中は駄目だという!
それだけでも度しがたいというのに、ただ指示を出すだけの偉そうで生意気な奴らときたら!
あの気味の悪い目をした女、ゴミを見るように見下してくる小娘、元人間の癖にやたら偉そうに振る舞う魔王と吸血鬼も、あの連中の何もかもが気にくわない!
憎い憎い憎い!自分は何も悪いことはしていないというのに、自分を殺したあの男はのうのうと生きている!なんという理不尽、赦せない!
今すぐにでも八つ裂きにしてやりたいが、連中は駄目だという!
それだけでも度しがたいというのに、ただ指示を出すだけの偉そうで生意気な奴らときたら!
あの気味の悪い目をした女、ゴミを見るように見下してくる小娘、元人間の癖にやたら偉そうに振る舞う魔王と吸血鬼も、あの連中の何もかもが気にくわない!
まったく、奉仕したいのなら、ただ黙って全てを差し出せば良いものを。何故そんな当然のことが解らないのか。
きっと奴らはバカだからこんな回りくどいことをするのだ。
まぁ強そうだから従っておいてやるが。
きっと奴らはバカだからこんな回りくどいことをするのだ。
まぁ強そうだから従っておいてやるが。
「GBRGBB!!」
脳裏に渦巻く不平不満を終えると、ロードは周囲の手駒に号令を出す。
捉えた参加者は好きにして良いと言われている。女なら犯して孕み袋に、男ならなぶって食ってやろう。
なあに、折角生き返ったのだ。生きていれば次がある。次があるなら上手くいく。己はそうして勝ち続けてきたのだ。なら、ここでも必ず己だけは上手くやれる。我にはその知恵がある。
「GBRR…!!」
NPCの群れを従えた小鬼王は、指定された地に進撃を開始するのだった。
ーーー
照明も疎らな薄暗い空間。そこは、全ての参加者が哀れな見せしめを目撃し、死のゲームの宣告を受けた場所だった。
「……始まったか」
そこに立つ軍服の姫君は、ミルドラースの宣告に一言だけ呟いた。
「そうだね、始まったね」
言葉が虚空から掛けられる。
何時からそこに居たのか、まるで暗闇から突如染み出たかのように、アルタイルの側に女が立っていた。
何時からそこに居たのか、まるで暗闇から突如染み出たかのように、アルタイルの側に女が立っていた。
「すごいね。さすが大魔王、初めてにしては上出来だよ」
赤毛の三つ編みの女性は、暗闇でもはっきりとわかる柔和な笑みを浮かべていた。
語られる口調や込められた感情は親しみであるが、しかし底知れぬ異質さも同時に感じさせる声だった。
語られる口調や込められた感情は親しみであるが、しかし底知れぬ異質さも同時に感じさせる声だった。
「……あの男はどうした?」
「あぁ『彼』ね。友達の様子が気になるみたいだったから、私の目を貸してあげたよ」
吸血鬼も友情を大切にするんだね。そう呟くと、女ーー”マキマ”はくすりと笑う。
「……」
アルタイルは答えない。一切の沈黙が女への返答であった。
その顔は、筆舌に尽くしがたい複雑な感情で歪んでいる。
そんなアルタイルの内心は分かっているだろうに、女は涼しげな笑みを崩さない。
その顔は、筆舌に尽くしがたい複雑な感情で歪んでいる。
そんなアルタイルの内心は分かっているだろうに、女は涼しげな笑みを崩さない。
バトル・ロワイアルーーこの盤上を成立させるために、彼女はアルタイルが必要だったし、アルタイルも彼女の力が必要だった。ただそれだけの関係なのだ。ミルドラースも、あの男でさえも。
「心を痛める必要はないよ。君の夢も、彼らの願いも、ついでに私の目的も、等しく叶う。私たちはただ待っているだけで良いんだ」
「それが私たちの役割(ロール)だからね」、そう呟きながら、女ーー”マキマ”は、天上を見上げる。
その目はどこか遠くを視ていた。此処ではない場所。より上位の■■を。
■■の悪魔は、ただ観ているものを見ているだけだった。
その目はどこか遠くを視ていた。此処ではない場所。より上位の■■を。
■■の悪魔は、ただ観ているものを見ているだけだった。
【判明している主催陣営】
【アルタイル@Re:CREATORS】
【マキマ@チェンソーマン】
【ミルドラース@ドラゴンクエスト5】
【小鬼王@ゴブリンスレイヤー】
【???】
【マキマ@チェンソーマン】
【ミルドラース@ドラゴンクエスト5】
【小鬼王@ゴブリンスレイヤー】
【???】
ーーーー
骰子の音が鳴った。
出た目は■■■■
出た目は■■■■
骰子の音が成った。
出た目は■■■■
出た目は■■■■
骰子の音が為った。
出た目は■■■■
出た目は■■■■
骰子の音が綯った。
出た目は■■■■
出た目は■■■■
骰■の■■■った。
出た目は■■■■■■■
出た目は■■■■■■■
■■??■が■った??
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■■■が■■■■なバ■■・ロ■■ア■、■抜け■■■■はーじまーるよー!
はい、よーいスタート!
【黒幕???】
000:此処 | 投下順 | 001:夢なら醒めないで桃源郷 |