ここは試合会場の山岳地帯。
青と白の縦じまの服に、青い髪をした少年が一人いた。
青と白の縦じまの服に、青い髪をした少年が一人いた。
(一体ここはどんなダンジョンなんだ……?)
あてもなく辺りを歩き回っているのは、大商人トルネコの一人息子、ポポロである。
少年の無垢な蒼い瞳に映るのは、どの国でも見ることが出来そうな、茶色や黄土色、焦げ茶色、時として灰色。
様々な種類の岩が混ざった山岳地帯。
あてもなく辺りを歩き回っているのは、大商人トルネコの一人息子、ポポロである。
少年の無垢な蒼い瞳に映るのは、どの国でも見ることが出来そうな、茶色や黄土色、焦げ茶色、時として灰色。
様々な種類の岩が混ざった山岳地帯。
しかし、ポポロは警戒心を解かなかった。
風景こそはありふれているが、いつものダンジョンと同じ雰囲気が漂っていた。
風景こそはありふれているが、いつものダンジョンと同じ雰囲気が漂っていた。
彼とてただの12歳の少年ではない。
自分でダンジョンを攻略し、魔物を倒し、時には従え、やがて父トルネコさえも石にした巨悪、ヘルジャスティスを倒すことに成功した。
自分でダンジョンを攻略し、魔物を倒し、時には従え、やがて父トルネコさえも石にした巨悪、ヘルジャスティスを倒すことに成功した。
(パパはいるのだろうか……ひょっとしてママも?)
歩きながら、やはり頭たびたび浮かぶのは両親の顔。
参加させられているのか、そうでないのかも分からないが、もしいるのなら是が非でも会いたい。
父なら間違いなく良き協力者になれるし、母がいるのならまた自分の手で守りたい。
歩きながら、やはり頭たびたび浮かぶのは両親の顔。
参加させられているのか、そうでないのかも分からないが、もしいるのなら是が非でも会いたい。
父なら間違いなく良き協力者になれるし、母がいるのならまた自分の手で守りたい。
(ダンジョンで困ったときは、持ち物を確認しなさい。そうすればきっと、道は開けるよ。)
バリナボ村で、自分が一人で父親のたどった道を歩きたいと言った時に、父がかけてくれた言葉。
父はかつて共に冒険した冒険した勇者や戦士のように、強い力は持っていなかった。
そんな父だが、道具に対する知識や眼力は、誰よりも優れていた。
父はかつて共に冒険した冒険した勇者や戦士のように、強い力は持っていなかった。
そんな父だが、道具に対する知識や眼力は、誰よりも優れていた。
父に言われたことを思い出し、支給された鞄を開ける。
最初に出てきたのは、保存の壺とは似ても似つかぬ丸い容器と、黒と黄色の缶に入った液体が出てきた。
(これが、食料かな?)
最初に出てきたのは、保存の壺とは似ても似つかぬ丸い容器と、黒と黄色の缶に入った液体が出てきた。
(これが、食料かな?)
いつの間にやら鞄に入っていた食料と飲料。
いつもダンジョンに入るとき、いつの間にか大きなパンが支給されていたポポロにとって、特に受け入れがたい事実ではなかった。
ただ、受け入れがたかったのは、それが食べ物であったということだ。
(こんな干からびたモンスターの脳みそみたいなのが本当に食べられるのか?)
乾麺というものを見たことのなかったポポロは、若干の嫌悪感を催した。
(それにこの缶のマーク、18歳以下は飲めないんじゃないのか?
まあ腐ったパンだって食べても大したことはなかったけどさあ……)
(それにこの缶のマーク、18歳以下は飲めないんじゃないのか?
まあ腐ったパンだって食べても大したことはなかったけどさあ……)
巻物に書かれているダンジョン文字のような、複雑な字を読めないポポロには、カップ麺の作り方は分からなかった。
食べ物と飲み物は置いといて、ほかに何か入っていないか確かめる。
最初に出てきたのは、黒い色をした日本刀。
最初に出てきたのは、黒い色をした日本刀。
それを見て、ポポロはすぐに鞄に仕舞った。
ダンジョンでも父が装備できるような、剣や盾は装備できないポポロに、かつての持ち主に似合った汚らしい邪剣は無用の長物だった。
(せめて爪の一つでもあれば……何かゴソゴソ動いてる?)
(せめて爪の一つでもあれば……何かゴソゴソ動いてる?)
モフモフした手触りの何かが、鞄の底で動いていることに怪しく思ったポポロは、「何か」を思いっきり引っ張る。
「ワッホ〜ン♡」
「うわっ!!」
「うわっ!!」
それは出るや否や突然ポポロの顔を舐め回した。
直線状にいたからという理由で仲間のモンスターに矢で射られた経験があったポポロでさえ、出合い頭に顔を舐められるのは予想していなかった。
直線状にいたからという理由で仲間のモンスターに矢で射られた経験があったポポロでさえ、出合い頭に顔を舐められるのは予想していなかった。
「キ、キミ、モンスターなの?」
ポポロの問いかけにも答えず、デッサンが狂ったような、どこかロールパンにも似たようなデザインをした生き物は、彼の蒼髪をガジガジと噛んでいる。
ポポロの問いかけにも答えず、デッサンが狂ったような、どこかロールパンにも似たようなデザインをした生き物は、彼の蒼髪をガジガジと噛んでいる。
(うーん。モンスターじゃないのかなあ……。)
仲間のモンスターに話しかければ、鳴き声であれ人の言葉であれ何か反応があった。
髪の毛をガジガジするモンスターなんて、混乱したモンスターや、バーサーカーでさえあり得ない。
仲間のモンスターに話しかければ、鳴き声であれ人の言葉であれ何か反応があった。
髪の毛をガジガジするモンスターなんて、混乱したモンスターや、バーサーカーでさえあり得ない。
「へえ……キミ、ポチって名前なんだ。誰かに飼われていたのかな?」
よくよくモンスターを観察すると、名前が書いてあった首輪が見つかった。
よくよくモンスターを観察すると、名前が書いてあった首輪が見つかった。
「ワン!ワン!ワン!」
突然ポポロの頭から飛び降り、地面を掘り始めた。
「え?今度はどうしたの?」
突然ポポロの頭から飛び降り、地面を掘り始めた。
「え?今度はどうしたの?」
『ここ掘れワンワン』というばかりに、ポチは協力を求める。
「え?掘れってこと?」
「え?掘れってこと?」
そのまま一人と一匹で穴を掘り続けると、そこから何かが出てきた。
地面から出てきたそれは、大きな下着だった。
地面から出てきたそれは、大きな下着だった。
「え!?これって……。」
それは間違いなく、家で父がよく履いていたステテコだった。
彼の世界では、多くの成人男性が家で、時としては冒険中に履いていたことを、彼は良く知らない。
それは間違いなく、家で父がよく履いていたステテコだった。
彼の世界では、多くの成人男性が家で、時としては冒険中に履いていたことを、彼は良く知らない。
(よくわからないけど、パパのステテコがあることは、パパも参加させられているのかなあ……。)
「ワン!!ワンワン!!」
再びポチが大声を上げた。
「え!?今度は何があるの?」
また何か埋まっている宝があったと思いきや、それは違った。
「え!?今度は何があるの?」
また何か埋まっている宝があったと思いきや、それは違った。
「GOB!」
ポチが吠える先には、見た目の醜悪なゴブリンがいた。
ゴブリンはポポロと目が合うや否やジャンプし、そのまま攻撃を仕掛けた。
ポチが吠える先には、見た目の醜悪なゴブリンがいた。
ゴブリンはポポロと目が合うや否やジャンプし、そのまま攻撃を仕掛けた。
「危ない!!」
ポポロは上手く躱して、その攻撃をしのぐ。
彼がいた場所に、小さな穴が開いた。
ポポロは上手く躱して、その攻撃をしのぐ。
彼がいた場所に、小さな穴が開いた。
彼も魔物うごめくダンジョンを何度も潜り抜けてきた経験がある。
戦闘経験だってないわけじゃない。
倒した魔物を使役して、より強い魔物を倒すことが出来る。
戦闘経験だってないわけじゃない。
倒した魔物を使役して、より強い魔物を倒すことが出来る。
「よし、ポチ!あいつを倒そう!!『バッチリがんばれ』!!」
いつものように仲間に命令を下す。
いつものように仲間に命令を下す。
「ワンワンワン!!」
「……………。」
しかし、ポチは明後日の方向、崖の下へ逃げていった。
「……………。」
しかし、ポチは明後日の方向、崖の下へ逃げていった。
「おい!そっちじゃないよ!!」
しかし、ゴブリンはポチと飼い主のコントを待つほど、我慢強い生き物ではない。
しかし、ゴブリンはポチと飼い主のコントを待つほど、我慢強い生き物ではない。
「GOB!!GOB!!」
今度は爪を立てて襲い掛かってくる。
避けきれず、愛用していた服にいくつかの裂け目が出来る。
既にポチの姿は見えなくなっていた。
避けきれず、愛用していた服にいくつかの裂け目が出来る。
既にポチの姿は見えなくなっていた。
「こうなったら、キミを倒して、仲間にするしかないか……。」
ポポロは戦いの覚悟を決めて、ゴブリンへ拳を向ける。
爪はないが、ポポロのパンチが怪物に刺さる。
ポポロは戦いの覚悟を決めて、ゴブリンへ拳を向ける。
爪はないが、ポポロのパンチが怪物に刺さる。
(そこまで強いわけじゃないみたいだな……。)
今度は怒ったゴブリンが攻撃を仕掛ける。
しかし、動きは単純なため、躱すのは容易……そのはずだった。
しかし、動きは単純なため、躱すのは容易……そのはずだった。
(しまった……崖だ……!!)
しかし、後ろに飛びのいた先で、地面が崩れた。
しかし、後ろに飛びのいた先で、地面が崩れた。
「うわあああ!!」
そのまま耐え切れず、崖の上から落ちる
そのまま耐え切れず、崖の上から落ちる
敵から逃げた先で罠を踏み、予想外のピンチに至ったことはダンジョンでも経験したことだった。
まだ自分はダンジョンの経験が足りないなと思うが、苦汁をかみしめている場合ではない。
落ちても受け身をとれば多少のダメージで済みそうな高さだが、落ちた先は鋭利な岩で覆われていた。
まだ自分はダンジョンの経験が足りないなと思うが、苦汁をかみしめている場合ではない。
落ちても受け身をとれば多少のダメージで済みそうな高さだが、落ちた先は鋭利な岩で覆われていた。
「え!?」
しかし、ポポロの背中を、尖った岩ではなく、モフモフした何かが受け入れる。
「ワン!!」
しかし、ポポロの背中を、尖った岩ではなく、モフモフした何かが受け入れる。
「ワン!!」
先ほど崖の下へ逃げたポチが、ポポロを背中で受け止めたのだ。
そのままポチはダッシュで進み、平地に着いた所でポポロをポイッと投げ捨てた。
そのままポチはダッシュで進み、平地に着いた所でポポロをポイッと投げ捨てた。
「痛っ!!でも助かったよ。ありがとう!!あんな所を走ってもケガしてないなんて、凄いんだね!」
「ワホ〜ン♡」
「ワホ〜ン♡」
ポポロは知らないことだが、彼は背中は柔らかく、足は頑丈だ。
つまり、外はサクっと、中はフワっとしている。
恐竜が踏んでも一発でアウトなマグマやトゲの床も、彼にかかれば問題なしである。
つまり、外はサクっと、中はフワっとしている。
恐竜が踏んでも一発でアウトなマグマやトゲの床も、彼にかかれば問題なしである。
ポチは自分が出てきた鞄を漁り、湯も入れていないカップ麺を器ごとバリバリ食べ始めた。
「え……!?もしかして、それが欲しかったの!?」
「ワンワン!!」
「え……!?もしかして、それが欲しかったの!?」
「ワンワン!!」
しかも消化は早いのか、食べ終わると瞬く間に立派な物を、岩陰に出した。
(やっぱり大丈夫かなあ……。)
(やっぱり大丈夫かなあ……。)
飼い主の心配は、続く。
【ポポロ@トルネコの大冒険3】
[状態]:健康、服に裂け目、精神的疲労(小)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品(カップ麺なし)、邪剣『夜』@BB先輩劇場シリーズ ステテコパンツ@ドラゴンクエストシリーズ ランダム支給品×0〜1
[思考・状況]基本行動方針:殺し合いには乗らず、脱出を目指す。
1:パパ(トルネコ)やママ(ネネ)は参加させられているのかな?
2:ポチ以外にも仲間を作りたい
3:このバカ犬と呼ぶべきなのか?
[備考]:ヘルジャスティスを撃破後
※原作で巻物が読めない・書けないように、難しい漢字やアルファベット、その他難解な造語などは読めません。
[状態]:健康、服に裂け目、精神的疲労(小)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品(カップ麺なし)、邪剣『夜』@BB先輩劇場シリーズ ステテコパンツ@ドラゴンクエストシリーズ ランダム支給品×0〜1
[思考・状況]基本行動方針:殺し合いには乗らず、脱出を目指す。
1:パパ(トルネコ)やママ(ネネ)は参加させられているのかな?
2:ポチ以外にも仲間を作りたい
3:このバカ犬と呼ぶべきなのか?
[備考]:ヘルジャスティスを撃破後
※原作で巻物が読めない・書けないように、難しい漢字やアルファベット、その他難解な造語などは読めません。
【支給品紹介】
【ポチ@ヨッシーアイランドシリーズ】
[状態]:健康
思考・状況]基本行動方針:おなかいっぱい
【備考】イメージは「スーパーマリオくん」19〜21巻のポチですが、違うイメージでも問題ありません。
また、漫画版のように尻尾を引っ張ると特別な技が使えるかどうかは、別の書き手にお任せします。
ポポロに支給された犬のような生き物。
初登場した際は巨大な顔に大口、白目という中々奇抜な造形をしている。
トゲや溶岩・毒沼といったヨッシーが落ちるとミスになる場所でも物ともせずに突き進み、ヨッシーが倒せない敵(カチカチくん等)も体当たりで一方的にやっつけられる。
ただし、持ち主の思い通りに動いてはくれない。
作品によっては地面に埋まっているものを教えてくれる。
[状態]:健康
思考・状況]基本行動方針:おなかいっぱい
【備考】イメージは「スーパーマリオくん」19〜21巻のポチですが、違うイメージでも問題ありません。
また、漫画版のように尻尾を引っ張ると特別な技が使えるかどうかは、別の書き手にお任せします。
ポポロに支給された犬のような生き物。
初登場した際は巨大な顔に大口、白目という中々奇抜な造形をしている。
トゲや溶岩・毒沼といったヨッシーが落ちるとミスになる場所でも物ともせずに突き進み、ヨッシーが倒せない敵(カチカチくん等)も体当たりで一方的にやっつけられる。
ただし、持ち主の思い通りに動いてはくれない。
作品によっては地面に埋まっているものを教えてくれる。
【邪剣『夜』@BB先輩劇場シリーズ】
田所家に伝わる伝家の宝刀。黒い日本刀のような姿をしている。
そのまま剣として使っても強いが、「焼いていかない」の言葉で炎を、「バッチェ冷えてますよ」で氷を、「爆砕かけますね」で爆発を出せる。
クロコダインのグレートアックスみたいなもの。
田所家に伝わる伝家の宝刀。黒い日本刀のような姿をしている。
そのまま剣として使っても強いが、「焼いていかない」の言葉で炎を、「バッチェ冷えてますよ」で氷を、「爆砕かけますね」で爆発を出せる。
クロコダインのグレートアックスみたいなもの。
【ステテコパンツ@ドラゴンクエストシリーズ】
ポポロが持っているでかい下着。何故かバトロワ会場に埋まっていた。
彼の父トルネコをはじめ、成人男性なら装備できる。装備すると防御力はそれなりに上がるが、かっこよさがものすごく下がる。
ポポロが持っているでかい下着。何故かバトロワ会場に埋まっていた。
彼の父トルネコをはじめ、成人男性なら装備できる。装備すると防御力はそれなりに上がるが、かっこよさがものすごく下がる。
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