バトルロワイアル開幕早々、トルネコは死にかけていた。
厳密に言うと、死にかけた状態でバトルロワイアルに参戦させられていた。
厳密に言うと、死にかけた状態でバトルロワイアルに参戦させられていた。
彼は、ダンジョンでの冒険中だった。
しかしその途中で食糧が尽き、胃の中は空っぽ。
早く何か食べなければ、飢え死にしてしまう。
そんな状態の時に、トルネコは拉致されたのだ。
しかしその途中で食糧が尽き、胃の中は空っぽ。
早く何か食べなければ、飢え死にしてしまう。
そんな状態の時に、トルネコは拉致されたのだ。
「しょ、食料……」
力なく呟きながら、トルネコは荷物に手を伸ばす。
殺し合いの場に連れてこられてしまった以上、考えなければならないことはいくらでもある。
だが、まずは何か食べてからだ。
飢え死にしてしまっては、殺し合い以前の問題なのだから。
殺し合いの場に連れてこられてしまった以上、考えなければならないことはいくらでもある。
だが、まずは何か食べてからだ。
飢え死にしてしまっては、殺し合い以前の問題なのだから。
「なんだこれは……。食料なのか?
見たことがないが……」
見たことがないが……」
カップラーメンを手に取ったトルネコは、困惑した表情でそれを眺める。
空腹でふらふらでも、そこは大商人のトルネコ。
すぐに、容器に書かれた注意書きに気づいた。
空腹でふらふらでも、そこは大商人のトルネコ。
すぐに、容器に書かれた注意書きに気づいた。
「なるほど、麺を乾燥させたものなのか……。
お湯を入れて……3分!? 冗談じゃない、そんな悠長に待ってる余裕はないぞ」
お湯を入れて……3分!? 冗談じゃない、そんな悠長に待ってる余裕はないぞ」
いっそ、お湯で戻さずにそのまま食べてしまおうか。
おなかを壊すかもしれないが、腐ったパンよりはよほどましだろう。
そんなことを考えていたトルネコだったが、ふとカバンの奥に見慣れたものが入っていることに気づく。
それは、ダンジョンによく落ちている巻物だった。
おなかを壊すかもしれないが、腐ったパンよりはよほどましだろう。
そんなことを考えていたトルネコだったが、ふとカバンの奥に見慣れたものが入っていることに気づく。
それは、ダンジョンによく落ちている巻物だった。
「もしや、これは……!」
期待を胸に抱きながら、トルネコは巻物を手に取る。
「やった! パンの巻物だ!」
その巻物は、トルネコの期待通りのものだった。
「パンの巻物」。自分の持っている道具一つを、大きなパンに変えることができるアイテムだ。
トルネコはすぐさまそれを、カップラーメンに使う。
瞬く間に、それはおいしそうなパンに姿を変えた。
「パンの巻物」。自分の持っている道具一つを、大きなパンに変えることができるアイテムだ。
トルネコはすぐさまそれを、カップラーメンに使う。
瞬く間に、それはおいしそうなパンに姿を変えた。
「助かったー! いただき……」
すぐにパンを口に運ぼうとするトルネコだったが、その手が止まる。
自分に、強烈な視線が向けられていることに気づいたからだ。
トルネコは、視線の元に顔を向ける。
そこにいたのは妙に頭がとがったピンクの肌の老人と、褐色の肌の少年だった。
二人とも人間にしては、少々外見が不自然だ。
ひょっとしたら未知のモンスターか。
そう考えて警戒するトルネコだったが、ふとあることに気づく。
彼らの視線は厳密には自分でなく、自分の持つパンに向けられていることに。
自分に、強烈な視線が向けられていることに気づいたからだ。
トルネコは、視線の元に顔を向ける。
そこにいたのは妙に頭がとがったピンクの肌の老人と、褐色の肌の少年だった。
二人とも人間にしては、少々外見が不自然だ。
ひょっとしたら未知のモンスターか。
そう考えて警戒するトルネコだったが、ふとあることに気づく。
彼らの視線は厳密には自分でなく、自分の持つパンに向けられていることに。
「ひもじいのう……」
「お・つ・ま・み〜」
「お・つ・ま・み〜」
二人の口から、つぶやきと共によだれがあふれ出す。
それを見て、トルネコは確信した。
彼らは、自分の生命線であるこのパンを狙っているのだと。
それを見て、トルネコは確信した。
彼らは、自分の生命線であるこのパンを狙っているのだと。
「うおおおお!! 盗られてたまるかーっ!」
気力を振り絞り、トルネコは走り出した。
略奪者を振り切り、安全なところでパンを味わうために。
略奪者を振り切り、安全なところでパンを味わうために。
【トルネコ@トルネコの大冒険シリーズ】
[状態]満腹度0%
[装備]なし
[道具]基本支給品、大きなパン@トルネコの大冒険シリーズ、ランダム支給品0〜2
[思考]基本行動方針:まずは餓死を回避する
1:二人組からパンを守り切る
[備考]
パンの巻物により、カップラーメン1個を大きなパンに変えています。
[状態]満腹度0%
[装備]なし
[道具]基本支給品、大きなパン@トルネコの大冒険シリーズ、ランダム支給品0〜2
[思考]基本行動方針:まずは餓死を回避する
1:二人組からパンを守り切る
[備考]
パンの巻物により、カップラーメン1個を大きなパンに変えています。
【パンの巻物@トルネコの大冒険シリーズ】
手持ちのアイテム1個を、「大きなパン」に変えるアイテム。使い捨て。
対象は剣だろうが盾だろうが指輪だろうが関係ない。
うっかりレアアイテムに使っちゃうと悲惨。
手持ちのアイテム1個を、「大きなパン」に変えるアイテム。使い捨て。
対象は剣だろうが盾だろうが指輪だろうが関係ない。
うっかりレアアイテムに使っちゃうと悲惨。
【ヒモ爺&つまみぐいのすけ@妖怪ウォッチ(TVアニメ版)】
妖怪たちの間で恐れられる、食いしん坊コンビ。
料理、あるいは食材になり得る生物(貝やウニなど)をモチーフとする妖怪が彼らに遭遇すると、もれなく食べられる。
今回は、参加者の食料を狙うNPCとして配置されている。
基本的に参加者自体には危害を加えないが、上記の条件に当てはまっている場合はその限りではない。
妖怪たちの間で恐れられる、食いしん坊コンビ。
料理、あるいは食材になり得る生物(貝やウニなど)をモチーフとする妖怪が彼らに遭遇すると、もれなく食べられる。
今回は、参加者の食料を狙うNPCとして配置されている。
基本的に参加者自体には危害を加えないが、上記の条件に当てはまっている場合はその限りではない。
このSSが面白かったなら……\ポチッと/
感想/