コンペロリショタバトルロワイアル@ ウィキ

今日強くなれるなら、明日はいらない

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匿名ユーザー

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静寂に包まれた森の中に、一人の男がいた。

その男は見るからに成人しているといった身長をし、また全身の筋肉は弾けんばかりに膨れ上がっていた。
だがそれにもかかわらずその男は子供服のシャツと短パンを着用し、また両足は靴を履いていない素足の状態だった。
更にその顔は大人びているがいわゆる童顔というもので、しかもその目には一切光が宿っていなかった。

そして何よりも目を惹くのはどうやって自立しているのか分からないほどに真っ直ぐ天を衝いた、異様な長さの黒髪だった。

彼の名はゴン=フリークス(12歳)……のはずだが、とてもそうは思えない姿をしていた。
それもそのはず、今この場にいる彼はネフェルピトーを倒すために自身の年齢と能力を強制的に成長させた時の姿、通称『ゴンさん』と呼ばれている時の姿になっているのだ。

そんな彼は今、激しい怒りによってその怒髪を天高く突き立てていた。

彼が何故ここまで怒ってしまっているかというと、その理由はとてもシンプルなものだった。

彼はこの殺し合いそのものに対し怒りを燃やしていた。
遊び半分に命をもてあそび、そして自らに歯向かった少年に対し『彼を引き留めようとした兄』をペナルティとして殺害し絶望させたうえで彼も処刑した海馬乃亜の姿。

ゴンさんはその光景を見たとき、思い出していた。

……そう、自分の恩人にして兄貴分であったカイトの死をネフェルピトーから告げられ、自分のせいでカイトが死んだと思い詰めて茫然自失になったときのことを。

それ故に彼は元から真っ直ぐ天を衝いた髪の毛をより強く、そして天高く突き立てるほどに怒りを燃やしているのだ。

「もう、おやすみ…乃亜」

拳を握り締めた彼は一切表情の見えない顔のまま、そうつぶやいた。

「さいしょはグー……」

すると次の瞬間、まるで爆発でも起こしたかのような轟音と共に木々が吹き飛び、大量の土ぼこりが宙に舞う。
そして森の外へと続く一本の道が出来上がると同時に、そこに立っていたはずのゴンさんの姿が消え去っていた。
それは瞬きすら許さない一瞬の出来事であり、もしそこに人がいたとしても誰も反応することはできなかったであろう出来事だった。

彼は近くにあった木を、ただこぶしを握り締めて全力で殴り飛ばしただけだった。
だが天賦の才を持つものが全てを投げ出してようやく得られる程の力を全身に満ち溢れさせた今の彼はたったそれだけのことでも凄まじい破壊力を起こすことができてしまうのだ。

そして彼は自らが作り出した一本の道を通ることで森を抜け、開けた場所へと歩み出していく。
この身体がいつ限界を迎えるかは分からない。だがそれでもゴンさんは足を止めることは無い。

なぜなら彼は決めたからだ。
『例えどんな姿になろうとも、必ず乃亜を倒す』ということを……。


【ゴンさん@ネットミーム+HUNTER×HUNTER】
[状態]:強制的に成長した姿およびそれに伴う身体の軋み
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本行動方針:もう、おやすみ…乃亜(訳:乃亜を倒す)
1:この身体が限界を迎える前に、乃亜を倒す。
2:もうこれで、終わってもいい。だから、ありったけを。
[備考]
 年相応の、『ゴン=フリークス』としての姿には戻れません。

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