「なんで、なんで私はこんな所にいるの……?帰りたい、帰りたいよぉ」
アイヌ風の刺繍が施された巫女装束を着た少女は嘆きの声を呟きながら森を歩いていた。
彼女の名は雨宿 まち、熊出村という田舎に住む14歳の中学生の少女である。
彼女の名は雨宿 まち、熊出村という田舎に住む14歳の中学生の少女である。
まちは現在、幼児退行を引き起こしていた。
その理由はご当地アイドルのコンテストに出場するために仙台に行った時である。
一時期、まちは恐怖と不安に陥るも勇気を振り絞りコンテストに参加。
その理由はご当地アイドルのコンテストに出場するために仙台に行った時である。
一時期、まちは恐怖と不安に陥るも勇気を振り絞りコンテストに参加。
パフォーマンスは大成功し観客からは拍手喝采を受けるも
まちは観客達から「田舎者は出て行け!」と石を投げつけられる幻覚を発症し
仙台から逃げ帰ったまちは、精神崩壊により幼児退行してしまった。
まちは観客達から「田舎者は出て行け!」と石を投げつけられる幻覚を発症し
仙台から逃げ帰ったまちは、精神崩壊により幼児退行してしまった。
これは仙台市民の名誉のために言うが
この話はあくまで、まちが見た幻覚であり
実際に仙台市民は田舎者に石を投げつけたりしないので誤解しないでもらいたい。
この話はあくまで、まちが見た幻覚であり
実際に仙台市民は田舎者に石を投げつけたりしないので誤解しないでもらいたい。
「会いたいよナツ、私を助けてよナツ……ナツぅぅ……」
その結果、二度と「都会の学校に行きたい」と考えなくなったまちは
人語を喋るヒグマのナツに依存するようになり、彼なしでは生きていく事ができない状態となっていた。
人語を喋るヒグマのナツに依存するようになり、彼なしでは生きていく事ができない状態となっていた。
「どこいるのぉぉ!!ナツぅぅぅ!!うわああああああ!!!!」
そんな精神状態の中でまちはナツの元から引き離されてしまったのだ。
一人ぼっちになったまちは、一心不乱にナツを探しながら泣き出してしまう。
「もう難しいこと考えなくていいよ、やらなくていいよ」とナツに吹き込まれ
思考する事を手放したまちの心は幼子同然であり
彼女一人では何もすることが出来ない無力な存在でしかない。
一人ぼっちになったまちは、一心不乱にナツを探しながら泣き出してしまう。
「もう難しいこと考えなくていいよ、やらなくていいよ」とナツに吹き込まれ
思考する事を手放したまちの心は幼子同然であり
彼女一人では何もすることが出来ない無力な存在でしかない。
この場所にいるはずの無いナツの名を叫んでいたその時――。
「君もこの殺し合いに呼ばれたのかい?」
「な、ナツ?」
「な、ナツ?」
まちの泣き声を聞いて一人の少年が現れた。
その少年はクマの姿をしていて、一瞬ナツを思い浮かべた。
その少年はクマの姿をしていて、一瞬ナツを思い浮かべた。
「……違う、ナツじゃない」
だけど本物のヒグマと比べて、小学生程度の身長しかないクマの少年を見て
すぐ別人だと気づいたまちは、がっかりと肩を落として俯いた。
すぐ別人だと気づいたまちは、がっかりと肩を落として俯いた。
「よく分からないけど元気だそうよ!僕の名前はクマ吉、よろしくね!」
クマ吉は落ち込んでいるまちを元気付けようと声をかける。
最初は警戒していたまちだったが喋るクマとしてナツに親しい物を感じたのか
次第に口を開くようになり、お互い自己紹介を交わした。
最初は警戒していたまちだったが喋るクマとしてナツに親しい物を感じたのか
次第に口を開くようになり、お互い自己紹介を交わした。
◆
「そうかぁ!まちちゃんにとってナツはとても大事なクマなんだね」
「うん……ナツがいないと私、私……」
「よぉし!まちちゃんがナツさんのいる村に帰れるように僕もお手伝いするよ!」
「本当!?」
「うん……ナツがいないと私、私……」
「よぉし!まちちゃんがナツさんのいる村に帰れるように僕もお手伝いするよ!」
「本当!?」
まちの顔がパァッと明るくなる。
ここに来て自分に優しくしてくれる人に出会ったのだ。
都会の人みたいに石を投げつけてくるような人ではないんだ。
ここに来て自分に優しくしてくれる人に出会ったのだ。
都会の人みたいに石を投げつけてくるような人ではないんだ。
「もちろん!クマ同士の好みだからね、お安い御用だよ!」
「ありがとう、やっぱりクマさんは優しい人が多いのね……」
「ありがとう、やっぱりクマさんは優しい人が多いのね……」
クマ達は善良な性格の持ち主ばかりだと思ったまちだが
次のクマ吉の発言によってそれは大きな間違いだと理解することになる。
次のクマ吉の発言によってそれは大きな間違いだと理解することになる。
「その代わりと言ってはなんだけど。まずは服を脱いでくれるかな?」
「……えぇ!?」
「……えぇ!?」
クマ吉の言葉を聞いた瞬間、まちの表情が凍りついた。
「な、何言ってるのあなた……」
「そりゃあ僕はまちちゃんのお手伝いをする訳だから僕の望みも聞くべきだよね。世の中ギブアンドテイクだよ。うふふふ」
「……ひぃ!!」
「そりゃあ僕はまちちゃんのお手伝いをする訳だから僕の望みも聞くべきだよね。世の中ギブアンドテイクだよ。うふふふ」
「……ひぃ!!」
クマ吉の薄ら笑いを見た瞬間、まちは悲鳴を上げて逃げ出した。
彼女は本能的に察したのだ。目の前にいるクマは自分の事を性的対象として見ていると……。
彼女は本能的に察したのだ。目の前にいるクマは自分の事を性的対象として見ていると……。
「待ってくれよー!大丈夫!怖くないから!痛くしないから!ちょっとだけ味見させてくれればいいからさぁ!」
「嫌ああ!!来ないで!!誰か助けてぇぇ!!きゃああああ!!!」
「うおおおおおおお!まちぃぃぃぃぃ!うおおおおおおお!」
「嫌ああ!!来ないで!!誰か助けてぇぇ!!きゃああああ!!!」
「うおおおおおおお!まちぃぃぃぃぃ!うおおおおおおお!」
背後から迫るクマの魔の手から必死に逃げようと走るもバランスを崩して転んでしまい、すぐに追いつかれてしまった。
「うふふふふふ、やっと捕まえた」
「ひっ……!お願い許して……」
「心配しなくても僕は紳士だからね。優しくするよ」
「ひっ……!お願い許して……」
「心配しなくても僕は紳士だからね。優しくするよ」
恐怖で震えているまちに対して、クマ吉は無慈悲にも彼女の巫女装束に手をかける。
「うわあああん!!怖いよぉぉ!!ナツぅぅ!!助けてよぉぉぉ!!」
「大丈夫、痛いのは最初だけだから、すぐ気持ちよくなるから」
「いやああ!!ナツぅぅぅぅぅ!!!」
「大丈夫、痛いのは最初だけだから、すぐ気持ちよくなるから」
「いやああ!!ナツぅぅぅぅぅ!!!」
恐怖で身体が動かない。涙と鼻水を流しながら歯をガチガチ鳴らす事しかできない。
「うぐっ……!ううぅ……!」
今まさにまちがクマ吉に犯されかけていた。
その時――。
その時――。
「そこまでです!!」
二人の目の前に、青い髪をした女の子が姿を現した。
女の子は強い意思を秘めた瞳でクマ吉の行動を静止させた。
女の子は強い意思を秘めた瞳でクマ吉の行動を静止させた。
「な!何なんだ!君は?」
「私の名前はソラ・ハレワタールです!女の子に乱暴なんかしたら駄目じゃないですか!」
「乱暴って人聞きが悪いなぁ。僕はただまちちゃんと仲良くスキンシップしてるだけだよぉ」
「嘘つかないでください!!明らかに襲おうとしてましたよね!!」
「ううっ……私は嫌だって言ってるのにあのクマは私を無理やり押し倒した……ぐすっ」
「ほら!彼女もこう言ってます!もう言い逃れできませんよ!」
「ちぇ~、僕が悪かったよ」
「私の名前はソラ・ハレワタールです!女の子に乱暴なんかしたら駄目じゃないですか!」
「乱暴って人聞きが悪いなぁ。僕はただまちちゃんと仲良くスキンシップしてるだけだよぉ」
「嘘つかないでください!!明らかに襲おうとしてましたよね!!」
「ううっ……私は嫌だって言ってるのにあのクマは私を無理やり押し倒した……ぐすっ」
「ほら!彼女もこう言ってます!もう言い逃れできませんよ!」
「ちぇ~、僕が悪かったよ」
◆
こうしてソラの救援によってまちは性的暴行から難を逃れ
悪事を働いたクマ吉はソラによってお叱りを受けていた。
悪事を働いたクマ吉はソラによってお叱りを受けていた。
「ごめんね、あの時は殺し合いの場で気が動転してて、ついあんな行動を取ってしまったんだ」
「本当に分かってるんですか?次同じことをやったら承知しませんからね!」
「はい……もう二度とやりません……」
「まちさん、彼を許してあげてくれませんか?」
「はい、私ならもう平気です。ありがとうソラさん」
「本当に分かってるんですか?次同じことをやったら承知しませんからね!」
「はい……もう二度とやりません……」
「まちさん、彼を許してあげてくれませんか?」
「はい、私ならもう平気です。ありがとうソラさん」
クマ吉は正座で座らされ、ひたすらまちに向かって頭を下げて謝っていた。
何とかまちにも許してもらい、今後も行動を共にするのも許可された。
そうして二人の現状を知ったソラは――
何とかまちにも許してもらい、今後も行動を共にするのも許可された。
そうして二人の現状を知ったソラは――
「私もまちさんのお手伝いをします!」
「いいの?」
「はい!困ってる人を見つけたら助けるのがヒーローの努めです!」
「僕も一緒にまちちゃんを助けるよ!」
「あなたねえ……」
「いいの?」
「はい!困ってる人を見つけたら助けるのがヒーローの努めです!」
「僕も一緒にまちちゃんを助けるよ!」
「あなたねえ……」
まちから冷たい視線を受けるクマ吉。
許したと言っても彼に対する信用は当然ながら地の底に落ちている。
許したと言っても彼に対する信用は当然ながら地の底に落ちている。
「そんな目で見ないでよまちちゃん!本当に反省してるんだから!」
「大丈夫です!彼が何かしようとしても私がすぐに止めてみせます!」
「ソラさん……!」
「僕も君たちと同じ、殺し合いに巻き込まれた哀れな犠牲者の一人に過ぎないんだよ。だから仲良くしようよ」
「……そうですね、私も少し考えが偏っている部分がありました。過ちは誰にでもありますからね」
「大丈夫です!彼が何かしようとしても私がすぐに止めてみせます!」
「ソラさん……!」
「僕も君たちと同じ、殺し合いに巻き込まれた哀れな犠牲者の一人に過ぎないんだよ。だから仲良くしようよ」
「……そうですね、私も少し考えが偏っている部分がありました。過ちは誰にでもありますからね」
信用を得るには自分も他人を信用しなければならない。
疑ってばかりいてはいつまでも一致団結出来ない。
そう考えたソラはクマ吉の言葉を信じる事に決めた。
疑ってばかりいてはいつまでも一致団結出来ない。
そう考えたソラはクマ吉の言葉を信じる事に決めた。
「これからよろしくね。ソラさん」
「こちらこそよろしくお願いします。まちさん」
「こちらこそよろしくお願いします。まちさん」
こうして三人のメンバーは殺し合いからの脱出を目指すために協力し合う事となった。
この先、いくつもの苦難が待ち受けているだろう。
それでもソラは決して諦めない。
この先、いくつもの苦難が待ち受けているだろう。
それでもソラは決して諦めない。
それがヒーローなのだから。
【雨宿 まち@くまみこ(アニメ版)】
[状態]:幼児退行
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:ナツの元に帰りたい
1:ソラ達と一緒にここから脱出する方法を探す。
2:クマ吉は信用できない。
[備考]
※アニメ最終回からの参戦です。
※幼児退行を引き起こしています。
※都会の人間は田舎者を見ると石をぶつけてくると思いこんでいます。
[状態]:幼児退行
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:ナツの元に帰りたい
1:ソラ達と一緒にここから脱出する方法を探す。
2:クマ吉は信用できない。
[備考]
※アニメ最終回からの参戦です。
※幼児退行を引き起こしています。
※都会の人間は田舎者を見ると石をぶつけてくると思いこんでいます。
【ソラ・ハレワタール@ひろがるスカイプリキュア】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:皆で力を合わせて脱出する。
1:ヒーローとしてこの殺し合いを止める。
2:まちをナツのいる村へ帰したい。
3:クマ吉のことも信用する。
[備考]
※参戦時期は後続の書き手にお任せします。
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:皆で力を合わせて脱出する。
1:ヒーローとしてこの殺し合いを止める。
2:まちをナツのいる村へ帰したい。
3:クマ吉のことも信用する。
[備考]
※参戦時期は後続の書き手にお任せします。
僕はとても窮屈な思いをしていた。
何故かって?それは僕が何をしても許されなかったからだ。
何故かって?それは僕が何をしても許されなかったからだ。
スクール水着を盗んで着用することも許されなかった。
入浴姿を覗き見することも許されなかった。
脅迫の手紙を女子に送りつけるのも許されなかった。
全裸で街を歩くことも許されなかった。
大きい三角定規を使って女子のスカートの中を撮影することも許されなかった。
女子の家に侵入して下着を盗むのも許されなかった。
女子の縦笛の先端部分を盗んで咥えることも許されなかった。
女子をストーキングして追いかけ回すのも許されなかった。
入浴姿を覗き見することも許されなかった。
脅迫の手紙を女子に送りつけるのも許されなかった。
全裸で街を歩くことも許されなかった。
大きい三角定規を使って女子のスカートの中を撮影することも許されなかった。
女子の家に侵入して下着を盗むのも許されなかった。
女子の縦笛の先端部分を盗んで咥えることも許されなかった。
女子をストーキングして追いかけ回すのも許されなかった。
だけどここには僕を捕まえる警察も
僕の犯行を暴く名探偵もいない。
ここでなら僕のやりたいように生きることが出来る。
せめて元の世界に帰るまでの間だけでも僕は自由を謳歌するんだ。
僕の犯行を暴く名探偵もいない。
ここでなら僕のやりたいように生きることが出来る。
せめて元の世界に帰るまでの間だけでも僕は自由を謳歌するんだ。
【クマ吉@ギャグマンガ日和】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:自由に生きる。
1:ソラ達の目を盗んで悪事を働く。
2:まちちゃんのことはまだ諦めてないからね、うふふふ。
[備考]
※うさみちゃん最後はスピード解決、後からの参戦です。
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:自由に生きる。
1:ソラ達の目を盗んで悪事を働く。
2:まちちゃんのことはまだ諦めてないからね、うふふふ。
[備考]
※うさみちゃん最後はスピード解決、後からの参戦です。