FL6300型 > ネウケン級ミサイルコルベット

▲汎用型。最初期建造の1-4番艦と13番艦以降の第二期建造艦に分かれるが、第二期建造艦は一部装備を増強もしくは更新したマイナーチェンジ版である。

▲対艦型。ヘリコプター格納庫を持たない代わりに、フリゲートと同等以上の対艦兵器を搭載している。

備考
分類 コルベット(FL)
前級 FL6200型/アスンシオン級ミサイルコルベット
次級 FL6400型/リオ・グランデ級ミサイルコルベット


詳細↓

コストパフォーマンスに定評のあったアスンシオン級コルベットをベースに、様々な新技術を投入した比較的堅実な設計のミサイルコルベット。
10年ほど後発な分装備面では相応に進歩しており、アスンシオン級が概ねLCFⅠ計画艦フリゲートの小型版と言える装備であるのに対し、本級はLCFⅢ計画艦に準じた兵装と戦闘システムを備えている。
開発時点では汎用型と対艦型が計画されており、哨戒艦艇の置き換えをも想定していたアスンシオン級と異なり、哨戒型は計画されなかった。
水雷戦を想定して新型の対艦長魚雷発射管を備えている点も相まって、哨戒・警備任務よりも大規模な艦隊戦などを志向した設計となっている。
推進システムとしてハイブリッド型CRPポッド推進方式を同盟統合軍艦艇として初めて採用、船体左右両舷前後に計4基備えた推力偏向スラスターと合わせて船舶離れした高い運動性を誇る。

本級開発以前、隣国との対立激化に加え、遠方地域沿岸地部の活動機会の増加に伴って、沿岸海域での作戦行動能力増強、特に小型高速艦艇の整備が急務となっていた。
同盟統合海軍は既に多数の小型・高速の戦闘艦を多数保有していたものの、その多くは旧式化したゼファー級や戦闘力は十分だが船体過少なエンカルナシオン級など、
仮想敵国の同等艦と比較すると明らかに能力で劣っているか、戦闘力こそ必要十分なものの小型すぎて運用が難しい艦が多くを占めていた。
そこで同盟統合海軍は仮想敵国と比較して質的に劣る戦力の改善を図るべく、新たな高速戦闘艦を開発する「ASCT-6300」計画を開始した。
「ASCT-6300」計画においては、基本的な装備面でアスンシオン級を踏襲しつつ最新世代の兵器システムを採用、高い運動性・機動性を備え、近年世界的に再評価されつつある艦対艦長魚雷の運用能力の付加が求められた。
最終的に国内外の各企業による多種多様な提案の中から、アスンシオン級を拡大発展させたスーパー・アスンシオン級と、試作艦隊水雷艇「カルロフォルテ」を発展させた高速双胴コルベットの2案が採用、
この2案の艦を2-4隻量産したのち、より優秀だった方が本格的に大量生産されることとなった。
このうち開発時に「スーパー・アスンシオン級」と呼称されていた、堅実に既存艦を拡大発展させた前者が本級として完成した。

対抗する双胴船案のウェストミンスター級と比較して、速力こそ大幅に劣るものの推進システムのコストが半分で済むこと、
使い慣れた在来艦と同様の運用が可能で、運動性や防御力では格段に優れていたことなどから、最終的には本級が次期主力コルベットの座に収まることとなった。
汎用型の1-4番艦がウェストミンスター級と共に23号型哨戒コルベットを、対艦型の5-12番艦がゼファー級コルベットを更新する名目で計画されたのちに、エンカルナシオン級を更新する名目で第2期汎用型が計画されている。

なお対艦型については全艦が早期に無人戦闘艦へと改修・運用されたが、160年代末の第三次舞羅内戦、190年代初頭のマグリブ戦争の最前線に投入された結果、大半の艦が戦没もしくは戦闘での損傷により退役している。

備考
全長 129m
全幅 17m
満載排水量 4580t
機関 PE N5000-F ネザー機関×1
D5-SD630 ディーゼル×2
SAT90A「セイレーン」電気推進ポッド×1
 
合計出力 約77660HP ネザー機関 65000HP ×1
電気推進ポッド 9310kw(12660HP)×1
最大速力 38ノット
乗員数 45名前後(無人での運用も可能)



装備 汎用型 対艦型
 
主砲 TC234A 7方位対応・自由装薬型コマブロ速射砲(127mm「ウルトラライトⅡ」両用砲) ×1
副砲 TC242 多用途コマブロ速射機関砲(CIWS統合型76mm単装砲)×3
VLS-9(16セル) VLS-9A(AAWS)コマンドブロック式対空VLS ×4
艦隊防空システム用コマブロVLS(広域制圧型) ×1
VLS-11B(8セル) - 対艦ミサイル発射機(対艦多連装コマブロ砲) ×16
SSTL-003 4連装魚雷発射管 SST-141 対艦コマブロ魚雷 4射線×2(再装填可能)
その他火砲 CBFCMG-2 2連装FC機銃(12.7mm機銃) ×2
TT-12 連装魚雷発射管 「トライデント」システム用連装短魚雷発射管×2
艦載機 CSH-5K 哨戒ヘリコプター
QSH-6 無人哨戒ヘリコプター いずれか1機
-
搭載艇
C4Iシステム RS-FCS ver17 Pv2
TWS-10「ティソーナⅡ」共同交戦・データリンクシステム
レーダー MR-545PB 多機能型レーダー
(ACR-2B統合)
探知・妨害システム SPM-100P コマブロ式TNT起爆妨害システム
ソナー ACS-3 コマブロソナー

  • 同型艦
艦番号 艦名 分類 状況
FLG-6301 ネウケン (Neuquen) 汎用型 現役
FLG-6302 センテナリオ(Centenario) 汎用型 現役
FLG-6303 プロッティエル(Plottier) 汎用型 現役
FLG-6304 ラマルケ(Lamarque) 汎用型 現役
FLG-6305 ビエドマ(Viedma) 対艦型 イースター島沖海戦にて戦没
FLG-6306 セロ・ポリシア(Cerro Policia) 対艦型 イースター島沖海戦にて戦没
FLG-6307 ラ・エスペランサ(La Esperanza) 対艦型 イースター島沖海戦にて戦没
FLG-6308 バハーダ・コロラダ(Bajada Colorada) 対艦型 カサブランカ沖海戦にて戦没
FLG-6309 ピエドラ・デル アギーラ( Piedra del Aguila) 対艦型 イースター島沖海戦にて戦没
FLG-6310 コロニア・フリア・イ・エチャレン(Colonia Julia y Echarren) 対艦型 カサブランカ沖海戦にて戦没
FLG-6311 リオ・コロラド(Rio Colorado) 対艦型 カサブランカ沖海戦にて戦没
FLG-6312 ラ・アデラ(La Adela) 対艦型 イースター島沖海戦にて戦没
FLG-6313 トレリュー(Trelew) 汎用型 現役
FLG-6314 マドリン(Madryn) 汎用型 現役
FLG-6315 エル・ペドラル(El Pedral) 汎用型 現役
FLG-6316 バルデス(Valdes) 汎用型 現役
FLG-6317 ピラミデス(Piramides) 汎用型 現役
FLG-6318 ラウソン(Rawson) 汎用型 現役
FLG-6319 テルセン(Telsen) 汎用型 現役
FLG-6320 エル・ソタノ(El Sotano) 汎用型 現役
合計 12隻運用中

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最終更新:2024年12月24日 17:15