ダンピール
生者と死者の世界の狭間に位置するダンピールは、生者の世界にしがみついているものの、凶悪な飢餓によって終わりない試練にさらされている。アンデッドとの結びつきによって、ダンピールは移動速度の向上、暗視、生命力を吸い取る噛みつきといった形でヴァンパイアの不死の力を手にしている。
アンデッドの性質に対する独自の洞察力を持つダンピールの多くが、冒険者や怪物狩りになる。彼らの動機は多くの場合非常に個人的なものである。危険を求め、モンスターを自らの飢餓の化身であると想像する者もいる。あるいは、自分をダンピールに変えたものに対する復讐を追い求める者もいる。さらには、狩人の孤独を受け入れ、自らの飢餓を誘発する事々から距離を置こうとする者もいる。
生者と死者の世界の狭間に位置するダンピールは、生者の世界にしがみついているものの、凶悪な飢餓によって終わりない試練にさらされている。アンデッドとの結びつきによって、ダンピールは移動速度の向上、暗視、生命力を吸い取る噛みつきといった形でヴァンパイアの不死の力を手にしている。
アンデッドの性質に対する独自の洞察力を持つダンピールの多くが、冒険者や怪物狩りになる。彼らの動機は多くの場合非常に個人的なものである。危険を求め、モンスターを自らの飢餓の化身であると想像する者もいる。あるいは、自分をダンピールに変えたものに対する復讐を追い求める者もいる。さらには、狩人の孤独を受け入れ、自らの飢餓を誘発する事々から距離を置こうとする者もいる。
ダンピールの飢餓
すべてのダンピールは渇きを癒すことができるのは生者だけだという事を知っている。自らの渇きの欲望のままに任せる者は、自己制御を失い、他の人々を永遠に獲物と見なすようになる危険性がある。抵抗している者は、その衝動を制御する特別な方法を発見したのか、あるいは絶え間なく奥歯を噛み締めるような強く自己抑制によって衝動を抑えているのかもしれない。いずれにせよ、ダンピールは誘惑にとり憑かれており、ありとあらゆる状況で欲望に耽溺するべき理由を果てしなく思い描いてしまう。
多くのダンピールは血に対する渇きを持っているが、君のキャラクターは生者から別の方法で滋養を得るのかもしれない。「表:ダンピールの飢餓」でロールするか、選択肢1つを選び、君のキャラクターが餌食にしたい誘惑の対象を決定すること。
多くのダンピールは血に対する渇きを持っているが、君のキャラクターは生者から別の方法で滋養を得るのかもしれない。「表:ダンピールの飢餓」でロールするか、選択肢1つを選び、君のキャラクターが餌食にしたい誘惑の対象を決定すること。
表:ダンピールの飢餓 | |
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d6 | 飢餓 |
1 | 血 |
2 | 人肉あるいは生肉 |
3 | 脳脊髄液 |
4 | 精神エネルギー |
5 | 夢 |
6 | 生命力 |
ダンピールの起源
ダンピールはしばしばヴァンパイアとの遭遇によって生じるが、ありとあらゆるおぞましい契約、死霊術的影響、そして謎めいた不滅の存在との邂逅によって、君のキャラクターは形質変化を遂げた可能性がある。「表:ダンピールの起源」には君のキャラクターがそうした血統をどのようにして得たのかについての提案が示されている。
表:ダンピールの起源 | |
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d8 | 起源 |
1 | 君はヴァンパイアの暴君であった祖先の生まれ変わりである。 |
2 | 残虐な神、フィーンド、フェイ、あるいは精霊との契約によって、君は彼らの飢餓を共有する事になった。 |
3 | 君はヴァンパイアによる攻撃を生き延びたが、それによって全てが永遠に変わってしまった。 |
4 | 君の内側には寄生生物が住んでいる。君はそれの飢餓に苛まれている。 |
5 | 悲劇によって君の不滅の存在への形質変化は妨げられてしまった。 |
6 | 君は別世界の存在が矮小化した形である。飢餓をなだめることで元の存在への再生が早まる。 |
7 | 君の両親のうち片方がヴァンパイアだった。 |
8 | 過激な実験によって肉体が変化し、生命維持に必要な体液を他者に依存するようになってしまった。 |
恐怖の領域におけるダンピール
ダンピールを作成するとき、君のDMと相談して起源を下記の“恐怖の領域”(詳細は第3章)のいずれかに結び付けることが適切かどうかを確認すること:
バロヴィア
レイヴンロフト城の影の下で、ヴァンパイアを愛する者やヴァンパイアの子孫たちが繁栄を繰り広げる物語である。君はそうした繋がりを持っている可能性があるものの、君の属する孤立した共同体の他の人々に知られればどうなるかを恐れている。
ダーコン
このばらばらに砕かれた領域の秘密警察であるカルガトは、おそらく不滅性獲得の秘密を知っている。おそらく君は、カルガタネとして知られる彼らのより低い地位から参加して昇進しダンピールに形質変化するという形で報酬を得たのであろう。
アイカス
このばらばらに砕かれた領域の秘密警察であるカルガトは、おそらく不滅性獲得の秘密を知っている。おそらく君は、カルガタネとして知られる彼らのより低い地位から参加して昇進しダンピールに形質変化するという形で報酬を得たのであろう。
ダンピールの特性
君は下記の種族特性を持つ。
クリーチャー種別
君は人型生物である。
サイズ
君は中型あるいは小型サイズである。この血統を獲得するときに君がサイズ分類を選択する。
移動速度
君の歩行移動速度は35フィートである。
先祖の遺産
君が種族をこの血統で置き換えるのであれば、種族の下記の要素を維持することができる:その種族から獲得したあらゆる技能習熟と、その種族から得た登攀、飛行、水泳移動速度。
君がこれらの要素のいずれも維持しないか、あるいはキャラクター作成時にこの血統を選んだのであれば、君が選んだ2つの技能への習熟を得る。
君がこれらの要素のいずれも維持しないか、あるいはキャラクター作成時にこの血統を選んだのであれば、君が選んだ2つの技能への習熟を得る。
暗視
君は60フィート以内の薄暗い光の中をあたかも明るい光の中であるかのように、また暗闇の中を薄暗い光の中であるかのように見通すことができる。君は暗闇の中では色を見分けることはできず、ただ白黒の濃淡として識別する。
不死の性質
君は呼吸する必要がない。
蜘蛛歩き
君は歩行移動速度に等しい登攀移動速度を持つ。加えて、3レベル時、君は垂直な面を縦横無尽に移動したり、天井に逆さまになってぶら下がったりできるが、その時にはすべての手が自由に使えるようになっていなければならない。
ヴァンパイアの噛みつき
君の牙の噛みつきは肉体武器であり、それは君が習熟している単純近接武器として扱われる。君はこの噛みつきで攻撃するとき、攻撃とダメージ・ロールに【筋力】修正値ではなく、【耐久力】修正値を加算する。ヒットすると1d4[刺突]ダメージを与える。君がヒット・ポイントを半分以上失っているときには、この噛みつきで行なう攻撃ロールに有利を得る。
君がこの噛みつきで人造とアンデッド以外のクリーチャーを攻撃してヒットを与えたときには、下記の選択肢から君が選んだ1つの効果で自身を強化できる:
君がこの噛みつきで人造とアンデッド以外のクリーチャーを攻撃してヒットを与えたときには、下記の選択肢から君が選んだ1つの効果で自身を強化できる:
- 君は噛みつきで与えた[刺突]ダメージに等しいヒット・ポイントを回復する。
- 君は君が次に行なう能力値判定か攻撃ロールにボーナスを得る;このボーナスは噛みつきで与えた[刺突]ダメージに等しい。
君はこの噛みつきでの自分自身の強化を習熟ボーナスに等しい回数だけ行なうことができ、大休憩を終えたときに消費した使用回数すべてを回復する。