血統：ヘクスブラッド - curseofstrahd @ ウィキ

ヘクスブラッド
願いが叶わなかった場合、古代の魔法が心の欲望を提供することができる——少なくとも、しばらくの間は。ヘクスブラッドは不気味な魔法、フェイのエネルギー、あるいは謎めいた魔女の技をその身に注ぎ込まれた人物である。ハグとの契約を結んだ人々の中には、自らの最も深淵的な願望を叶える代わりに、最終的に自分自身が変容してしまっていることに気づく者がいる。こうした変化はハグの影響を証し立てるものである：先端が裂けて分かれた耳、明るい色合いの肌、切ってもすぐに再成長する長い髪の毛、そして決して取り外せない生きた冠などだ。これらの印と共に、ヘクスブラッドは暗視や、さまざまな魔法的な能力、たとえば感覚を惑わしたり、同様の惑わしを回避したりする方法など、ハグのような特性を発現する。
多くのヘクスブラッドはハグとの契約を果たした後で彼らの血統を獲得するが、中には年齢を重ねるにしたがってそれらの性質を明らかにする者もいる——特に、ハグが人生の早い段階、場合によって生まれる前の段階で彼らに影響を与えた場合にはそうなる。多くのヘクスブラッドは、彼らの魔法の謎を解明するためや、彼らのフェイの性質とのつながりを鍛えるため、あるいは彼らにとり憑いているハグを近づけないために冒険の人生に向かう。

ハグの後継者

ハグが彼らの同族を作り出す1つの方法は、ヘクスブラッドの創造を通じてのものである。あらゆるヘクスブラッドは彼らのパワーを呼び起こす魔法の源泉たるハグを示唆する特性を示す。これには変わった冠が含まれ、それはしばしば古き十字とか魔女の頸木などと呼ばれる。ヘクスブラッドの肉体の一部であるこの生きた花冠のような部分は、こめかみから突き出し、頭の後ろへ向かって巻き付き、ハグとヘクスブラッドの間の契約、支払うべき債務、あるいは来たるべき変化の目に見える証となっている。

ヘクスブラッドの起源

ハグやその他の不気味な力との契約は君のキャラクターを魔法的な存在へと形質変化させている。君のキャラクターが獲得した血統がどのようなものであるか決定するために、「表：ヘクスブラッドの起源」でロールするか選択肢の1つを選ぶこと。

表：ヘクスブラッドの起源
d6	起源
1	子供を授かりたかった君の両親は1人のハグと契約をした。君はその契約の結果生まれた。
2	フェイの子供さらいが君と君の両親の子供を取り替えた。
3	ハグの魔女団がそのメンバーの1人を失った。君は失われたハグの代わりに作り出された。
4	君は子供時代に呪われた。森の精霊との取引によって君はヘクスブラッドに形質変化させられ、今は呪いから解かれた。
5	君はフェイ・クリーチャーとして人生を始めたが、事故によって君は変化し、故郷を追放された。
6	ある軽んじられた1人のドルイドが君を形質変化させ、ある聖なる木が果実をつけている間だけ生きていられるよう君を呪縛した。

恐怖の領域におけるヘクスブラッド

ヘクスブラッドを作成するとき、君のDMと相談して起源を下記の“恐怖の領域”（詳細は第3章）のいずれかに結び付けることが適切かどうかを確認すること：

ハズラン

この崩壊しつつある領域の奇妙な魔法は、大衆を超自然的な力にさらし、ときにヘクスブラッドを生み出す。

カルタカス

気まぐれな魔女たちは、カルタカスの森に家を作る。彼女らは子供たちのために大いなる運命を求めている地元の人々の願いに熱心に応えている。

テペスト

ヴィクタルの町の子供たちの多くは、幼い頃から超自然的な性質を示すヘクスブラッドである。若者たちそれぞれは、“母御前”として知られる町の守護神格からの贈り物と見なされている。

ヘクスブラッドの特性

君は下記の種族特性を持つ。

クリーチャー種別

君はフェイである。

サイズ

君は中型あるいは小型サイズである。この血統を獲得するときに君がサイズ分類を選択する。

移動速度

君の歩行移動速度は30フィートである。

先祖の遺産

君が種族をこの血統で置き換えるのであれば、種族の下記の要素を維持することができる：その種族から獲得したあらゆる技能習熟と、その種族から得た登攀、飛行、水泳移動速度。
君がこれらの要素のいずれも維持しないか、あるいはキャラクター作成時にこの血統を選んだのであれば、君が選んだ2つの技能への習熟を得る。

暗視

君は60フィート以内の薄暗い光の中をあたかも明るい光の中であるかのように、また暗闇の中を薄暗い光の中であるかのように見通すことができる。君は暗闇の中では色を見分けることはできず、ただ白黒の濃淡として識別する。

不気味なトークン

ボーナス・アクションとして、君は自分の髪の毛1束、爪の1つ、あるいは歯の1本を、害を受けることなく取り外すことができる。このトークンには君が大休憩を終えるまで魔法が込められている。このトークンにこのようにして魔法が込められている間、君はこれらのアクションを取ることができる：

• テレパシーのメッセージ

アクションとして、君はこのトークンを保持していたり、持ち運んでいたりするクリーチャーに対して、君がその相手の10マイル以内にいる限り、テレパシーのメッセージを送ることができる。このメッセージは最大75文字まで含めることができる。

• 遠隔視

君がこのトークンの10マイル以内にいるなら、君はアクションでトランス状態に入ることができる。このトランス状態は1分間持続するが、君がそれを取りやめるか（アクション不要）、君が無力状態に陥ったなら、その時点で終了する。このトランス状態である間、君はあたかもそこにいるかのようにこのトークンから物を見て、音を聞くことができる。君がトークンのある場所で感覚力を使っている間、君自身の周囲に対して君は盲目状態かつ聴覚喪失状態である。トランス状態が終了するとき、このトークンは無害に破壊される。

君がこの特徴でトークンを作成すると、君は大休憩を終えるまでは再びそれを作ることはできず、大休憩を終えた時点で失われた肉体の一部は再生する。

呪いの魔法

君はこの特徴でディスガイズ・セルフとヘクス呪文を発動できる。この特徴でこれらの呪文のいずれかを発動すると、大休憩を終えるまで再びこの呪文を発動することはできなくなる。また君はこれらの呪文を君が有する任意の呪文スロットを使って発動することもできる。
これらの呪文について君の呪文発動能力値は【知力】、【判断力】、【魅力】のいずれかである（この血統を獲得するときに能力値を選ぶ）。