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ずっとずっと、主と一緒。ずっとずっと、壊れるまで。

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匿名ユーザー

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ずっとずっと、主と一緒。ずっとずっと、壊れるまで。 ◆...//T6pSw


「えっー!? なんだってぇ!? 人間を滅ぼすだって!?
 そんなのお天道様が許したって俺が許さないって!」

 男、越中詩郎は吠えていた。
 ブログの更新を終え、東京ドーム大会に備えてトレーニングをしている最中に、
 いきなりまともじゃないイベントをやれと宣言、この不愉快な連続と身勝手な
 行動に怒りを爆発させずにはいられなかった。

「環境破壊が駄目だから人を殺すだって!? 人を殺す前にお前がぶっ壊れろって!」

 軽く肩を回してジャンプを刻み、彼のフェイバリットホールドに使う
 おしりをパチンと叩き、暴虐の主催をぶっ壊すイメージトレーニングをし、
 汗を流す、越中詩郎。

「あんな奴、天龍や蝶野や武藤より楽に破壊できるって
 俺のお尻は世界一だって! 橋本をダウンさせるより力を入れずに倒してやるって!
 やってやるって! やってやるって!! やってやる……ん……」

 彼が定番のフレーズを大声をあげテンションを上げているその時
 目前にとても人間とは思えない物体が近づいてきた。
 越中詩郎は指をさしながら「お前は何者だって!」と叫ぶが
 物体は何も答えずに彼に近づいてくる。

「もしかするとお前はあいつの刺客だって? そうと分かればこちらから先制させてもらうって!」

 この物体はおそらく主催者「ノア」の刺客と手早く判断し
 越中詩郎は10メートルほど先にいる物体に対して全速力で接近する。
 物体もそれを見て攻撃態勢をとる。
 そして最初に攻撃を与えることができたのは

「これがIWGPジュニアヘビー級をとったドロップキックだって!」

 越中詩郎(50歳)であった。
 彼はその優秀な跳躍力で両足を物体の顔面に突きさす。
 両足蹴りがまさか顔まで届くとは、かの物体も予測出来なかったのか
 物体は勢い良く倒れる。

「チャンスだって!」

 起き上がろうとしている物体に対して越中詩郎は追撃する。
 初めに関節技であるアキレス腱固めを仕掛ける、がこの物体は
 どうやら無機物で、余り効いていないと理解すると、カウンターを喰らう前に
 素早く立ち上がり、相手の起き上がりを待つ。
 ゆっくりと立ち上がる物体、それを見て越中詩郎はもう一度奴の顔面をめがけて動く。

「これが俺のヒップアタックだって!」

 起き上がり途中の物体めがけ、越中詩郎は
 ヒップアタックをかます。
 一発、倒れ起き上がる時に一発、また一発!
 5連続で人間の最も柔らかい部分であるお尻をブチかます!

「おらあぁ!!! 次で止めだって!」

 越中詩郎が哮る。
 彼は起き上がるのを待つのを止め、今度は物体の頭をつかみ
 強制的に起き上がらせ、そして自身の股に突っ込ませる。
 これは越中詩郎の伝家の宝刀、侍パワーボムの体勢だ。

「やって……やるって!」

 ゆうに100㎏を超えるその物体を持ち上げようとするが、
 なかなか持ち上がらない、だが、それでも『破壊王』橋本真也よりは軽かった。

「これが……俺の全力だってぇぇぇぇぇ!!!!」

 天辺まで持ち上げ大声を放ちそして硬い地面に叩きつける。
 ドシンと大きな音をたて地面にクレーターを作りだすことになった。

「人間、越中詩郎をなめるなって! 人間は強いんだって! わかったか!? えー!! この野郎ゥ!」

 越中詩郎は地面に倒れ伏す物体に向かって大声で語りかける。
 彼は見せつけたのだ、人間の強さを、人間の本能を
 完全に粉砕させた物体を改めて睨みつけ、彼は優雅に立ち去ろうとする──


「……………コシナカシロウタイサクカンリョウイタシマシタ…………」

 ──が、物体はまだ、死滅していなかった。

「な……、関係ないって! 動かなくなるまでやり続けるって!」

 越中詩郎はそう前向きに自分に話しかける、
 だがその声は先程までと比べてかなり焦っていた。

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!
 やってやるってええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!」

 再度越中詩郎は雄叫びを与え物体に突撃する。
 もう一度ドロップキックか?
 いいや違う、彼は走りながら背面を向き、跳ね上がりお尻を突き立てる。
 越中詩郎のヒップアタックは……相手の顔面まで届く!

 それに対して物体はおしりが面前に来るまで待つ。
 そうしておしりが面前に来た時、彼は右腕を素早く突き上げる。

「んっ!?!?!?!??!?!」

 その右腕は、見事に越中詩郎の股間に命中した。
 ファウルカップなどこの状況で装備して筈も無く、
 彼は蹲る他なかった。

 物体は蹲る越中詩郎に急がずあせらず近づき
 支給品であろう、チェーンソーを片手にもち、一閃、
 彼を斬りつける。

「おっと!? 危ないって!?」

 かろうじて直撃を避ける越中詩郎。
 だが物体は越中詩郎が避けた直後に今度はチェーンソーを突き刺す。
 流石に二連続攻撃は50歳には厳しかった。
 越中詩郎は回避は出来ず、チャーンソーは越中詩郎の心臓を突き破ろうとする。

(ああ、俺はここまでだって……50歳……若すぎるって……
 あ、でもマイケルと同い年で逝けるってのも、何か運命を感じるって……!)

 彼は最後に、こう胸中に呟き、チューンソーが体を突き破ると同時に命を落とした。

◆ ◆ ◆

 物体は越中詩郎の死体に目もくれず
 歩み始める。

 この物体の正体はゴーレム、主によって作られた、世界で同じものなどいない唯一無二の存在。
 彼は『ノア』と言う輩の話など気にしない。
 ただ真っ先に主と接触し共に冒険したいだけ。
 彼は別に罪なき人を無差別に荒らすようなことはしない
 ただ、先程の『越中詩郎』が攻撃してきたから
 奴を『敵』と判断し、殲滅しただけだ。
 言うなれば、危うい奴から主を守るための『作業』なのだ。

 彼は探す、自分の大好きな主を。
 自分を産み出してくれた主を。
 また一緒に、冒険するために。
 主と一緒にいるために。
 ずっとずっと、壊れるまで──

【越中詩郎@アメトーーク 死亡確認】

【一日目・日中/B-3 森林内】
【ケイ=アイ(ゴーレム)@聖剣伝説LOM】
【状態】背部に僅かなダメージあり(行動に支障は全く無し)
【装備】チェーンソー@現実
【道具】支給品一式、不明支給品0~2、
【思考】
基本:主を探す、主の敵は容赦しない。

※越中詩郎の死体と彼のデイバッグはB-3に放置されています。
※ゴーレム自体は武器を所持しておりません。そのため支給品で代用するようです。

【参加可能者 残り12人+α】

020:赤い彗星の如し 投下順 022:刑死者コミュ―プルフォー―
020:赤い彗星の如し 時系列順 022:刑死者コミュ―プルフォー―
初登場! ケイ=アイ 040:テメえの都合じゃ生きちゃいねえよ



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