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男女反転12話

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datui

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これなんて少女コミック?


……あの、始めまして。

ここで会ったのも何かの縁ですから、よければ僕の話を聞いてくれませんか?
そんなに怖い顔をしないでください。
普段は話すことは苦手なのですが―――今はどうしても誰かに話したい気分なんです。
……ありがとうございます、何も言わないということは、聞いて……くださるんですよね?

―――僕には、彼女がいるんです。
電車の中で見掛けて以来、ずっと気になっていた女の子。
僕みたいな冴えない男に彼女が振り向いてくれるはずがない、そう思っていました。
そもそも僕は初め、自分が恋をしていることにも気付きませんでしたから。

そんな僕に、彼女と話すきっかけを作ってくれた人がいました。
彼は、いつもクラスの中心にいて、地味で目立たない僕とは違う眩しい存在でした。
しかし彼は笑顔で僕に話し掛けてくれて、その彼女は友達だから紹介してやる、そう言ってくれたのです。
僕は嬉しかった。だって、彼は僕にとって唯一と言っていい友達だったから。

彼女と初めて話して、僕は彼女に更に夢中になってしまいました。しかも彼女も、僕のことを意識してくれていた……そう知った時は幸せでした。最高に。

やがて僕達は付き合い初めました。これからきっと彼女と長く共に生きていこう、そう決めて。

でも。
僕は知ってしまいました―――『彼』が、彼女をたらしこんでいるということを。

初めは信じませんでした。彼女は僕の恋人だったし、彼は唯一僕に優しくしてくれた友達だったから。
クラスメイトが彼女と彼の関係を噂しても、僕は言い続けました。『彼女は僕の恋人だ』と。

あいつから彼女を寝取った、と言い掛かりをつけられ殴られ、蹴られ、酷い怪我をしました。
そして、彼女とは連絡もつかなくなり、たまに会っても笑ってもくれなくなりました。電話も、出てくれなくて。何回も、何回も何回も何回もかけたんですけどね。
それでいて、彼女は『彼』とは常に一緒にいて、幸せそうに笑うのです。

でも、僕は信じていた。
だって、彼女は僕の恋人だから。

139 名前:名無しロワ 完結編[sage] 投稿日:2009/03/24(火) 01:45:59 ID:n6g7mGcI0

そう、僕は彼女の一番の理解者でした。
だから、だからもっと早く気が付いてあげれば良かった。
彼女が、妊娠したってことに。

相手は初めから分かっていました。彼です。
あの男は彼女を誘惑し僕を裏切り寝取っておきながら、彼女から逃げるように家に引き籠もってしまったのです。
しかも『おろせ』という無責任な言葉と共に。
彼女はそれが原因だったのか学校でも友達に冷たくされ、一人孤独にうちひしがれていました。
そして、僕も同じように。
ただ彼女だけを探して街を彷徨っていた(その時の記憶は本当にないんです)僕を見て、彼女は言ってくれました。
『私を本気で愛してくれたのは貴方だけだった』って。

僕は、最高に嬉しかった。
ようやく、彼女が僕の愛を分かってくれた。
やっぱり、彼女は僕の愛する彼女だった。
本当は僕を一番に愛してくれていた。

僕は彼女を捨てたりなんかしない。
例え彼女が彼の子を身籠もっていたとしても、僕は殺せなんて言わない。
だって、それも彼女の一部じゃないですか。
僕はあんな男よりも、ずっと彼女を愛している。

せっかく彼女の愛が分かったので、彼の家に行って見せつけてやりました。
あの時の彼の顔ときたらなかったです。自分で捨てたくせに。

そう、僕は彼に勝った。
これからは彼女との幸せな日々が待っている。そう信じていました。

しかし―――
僕は、彼女の家で見てしまったのです。
血を流して倒れている、彼女の姿を。

―――いえ、平気ですよ。彼女はここにいます。今も僕の側にいますから。
……見えない、ということですか?ふふ、いつも一緒にいすぎたから、貴女には姿も見えないのかもしれませんね。
まるで僕と彼女が一体のようで、すごくうれしいです。

140 名前:名無しロワ 完結編[sage] 投稿日:2009/03/24(火) 01:46:28 ID:n6g7mGcI0

そして……僕はその犯人が誰か分かっていました。だから僕は彼女の携帯を使って彼を屋上に呼び出しました。
僕が彼女のことを問うと、彼は酷く怯えた様子で語りました。

曰く、
自分も彼女が前から好きだった。
奥手故になかなか手を出せない僕について相談を受けているうちに、そういう関係になった。
悪いとは思っていたが、彼女の魔性の魅力に抗えなかった。
妊娠したのは彼女が誘ったからだ、自分のせいではない。
と言ったところでした。

だから何なのでしょうか?
彼女は僕と一緒にいるんですから、彼の言い訳などどうでもいいです。

彼には裏切られた憎しみと、彼女を傷つけられた怒りがありました。
僕は彼の腹を抉り―――そのままノコギリで切断しました。
いえ、腹ではありませんよ。女性ではないのでそれは無意味ですよね。
ええもちろん―――です。

これで、中に『いる』こともありませんよね?


僕は幸せを手に入れました。彼女と二人だけで生きられる世界を手に入れたんです。

でも、何故か僕はこんなところに連れてこられていたんです。
そして、また彼女と離れ離れになってしまいました。
僕には分かります。これはきっと、彼の―――西園寺世界の仕業だと。
彼は僕と彼女が幸せになれる世界を壊そうとしている!
再び彼女を、真さんを傷つけ、僕から奪おうとしている!
きっとこんな場所に僕を連れてきたのは世界君なんです。
だから、僕は彼を殺さなきゃいけないんです。
僕には彼女だけいればいい。彼女のいない場所なんていらない。
僕は彼女を守るために、世界君を殺して彼女に会わなければいけないんです。

ああ―――
真さん真さん真さん真さん真さん真さん真さん真さん真さん真さん、大好きです。

だから、すみません。
貴方には、僕と真さんのために死んでもらいました。
貴女はみんな殺すなどと物騒なことを口にしていた。貴女も世界君と同じく、真さんを傷つける可能性があるので、消えてもらいました。
僕は真さんと会って、幸せになるんです。
世界君に僕と真さんの仲を裂かせるなんてできません。
だって僕達は、恋人同士なのだから。

―――真さん、

待っていて下さいね。今度こそ、二人きりで幸せになりましょう。
真さん、真さん真さん、真さん、真さん―――


【北条鉄子@ひぐらしのなく頃に 死亡】



【桂言葉(ことは)@SCHOOL DAYS(アニメ版)】
[状態]:健康、ヤンデレ
[装備]:レナの鉈@ひぐらしのなく頃に
[所持品]:支給品一色、不明支給品1~2
[思考]:
0:主催の『世界』を殺し、真と幸せになる
1:真と会いたい
2:真と自分の害になりそうな人物は殺す。

※殺し合いの黒幕を西園寺世界だと思い込んでいます。
※参戦時期はアニメ最終回後です。

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