DIAMANTES ◆51/314RH96
ここはD-6の森。
そこでは白衣の男が無骨な男に喧嘩を売っていた。
そこでは白衣の男が無骨な男に喧嘩を売っていた。
「HEY! ニイチャンよ~? 悪いがちょっくら死んでくれねえかなあ~?」
白衣の男、ドクターマリオ。
マリオと名づけているがマリオではない。
正確には『ドクターマリオ』と呼ばれる医療集団に属している医者の1人である。
おっとこれは余談か。
マリオと名づけているがマリオではない。
正確には『ドクターマリオ』と呼ばれる医療集団に属している医者の1人である。
おっとこれは余談か。
「hm? 兄ちゃんビビってんのか~? HAHAHAHA! 天下の任天堂様のオーラにビビっちまったかあ~?」
見ての通りドクターマリオは殺し合いに乗っている。
何故か、主催者が3DSだからである。
実はドクターマリオは(ダウンロード専用ゲームであるが)もう既に3DSで遊べるゲームなのである。
つまり3DSとドクターマリオは蜜月の関係でなのだ。
何故か、主催者が3DSだからである。
実はドクターマリオは(ダウンロード専用ゲームであるが)もう既に3DSで遊べるゲームなのである。
つまり3DSとドクターマリオは蜜月の関係でなのだ。
その3DSが殺し合いをしろと言っている、これ以上は言う必要もないだろう。
これが正義のヒーローであるマリオ・マリオ氏ならば『例え3DSとは言え許せん』となるのだが、
彼はマリオ・マリオ氏でないのだ。
これが正義のヒーローであるマリオ・マリオ氏ならば『例え3DSとは言え許せん』となるのだが、
彼はマリオ・マリオ氏でないのだ。
「はあ…… 何ですかあなたは……」
一方で無骨な男は未だに状況を理解していない。
理解できないのではなく、する気がない、マイペースである。
理解できないのではなく、する気がない、マイペースである。
刹那に響き渡る鈍い音。
それは、刃物で肉を切ったような、そんな生々しいモノ。
それは、刃物で肉を切ったような、そんな生々しいモノ。
マイペースな男が身構えるより前に、ドクターマリオは既に彼の腹部をメスで突き刺していた。
男の腹から血が滴り落ちる。
そのまま声すら挙げずに崩れ落ちる男。
男の腹から血が滴り落ちる。
そのまま声すら挙げずに崩れ落ちる男。
「HAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!!! こんな奴らばかりならパッケージで一本新作を出してくれそうだな!」
ドクターマリオが誰に言うまでもなく一人ぼやく。
幸先が良い、この調子でさっさと優勝してしまおうと。
ドクターマリオは薄笑いを浮かびながら、倒れた男から背を向けて歩き出していた。
幸先が良い、この調子でさっさと優勝してしまおうと。
ドクターマリオは薄笑いを浮かびながら、倒れた男から背を向けて歩き出していた。
…………ョウブ……
「ん?」
だが五歩も歩かぬ内に、ドクターマリオの耳に何かが入ってくる。
もしや他に誰かいたのか、もう一度メスを構えて襲撃に備える。
もしや他に誰かいたのか、もう一度メスを構えて襲撃に備える。
……モガイルカラダイジョウブ……
また聞こえてくる。
今度は先程よりもハッキリと。
今度は先程よりもハッキリと。
「これは…… 歌…… か……?」
歌。
歌が聞こえる。
そう言えばマリオペイントの奴は作曲ソフトが付属していた気がする。
となるとこの歌は聞いてはならないか。
歌が聞こえる。
そう言えばマリオペイントの奴は作曲ソフトが付属していた気がする。
となるとこの歌は聞いてはならないか。
ドクターマリオは何か行動に移そうとする時、背後から襲われる。
途轍もないオーラに、それこそ本物のマリオと同等、いやそれ以上かも知れないメジャー級のオーラに。
バッと後ろを振り向くと、そこにはいたのだ。
途轍もないオーラに、それこそ本物のマリオと同等、いやそれ以上かも知れないメジャー級のオーラに。
バッと後ろを振り向くと、そこにはいたのだ。
先ほど刺殺した男が、無表情でドクターマリオの突っ立っている。
「What!? お前は死んだはずじゃ……!?」
ドクターマリオは更に狼狽する。
それを目にしてまた歌が入ってくる、今度は一フレーズ全てが。
それを目にしてまた歌が入ってくる、今度は一フレーズ全てが。
ひで~お~! ひでえ~~~お~~~~!
野茂が~ 投げれば~ ダイジョウブ~!
野茂が~ 投げれば~ ダイジョウブ~!
その歌を耳にした直後、ドクターマリオの顔を野茂英雄がぐわっと掴む。
ドクターマリオは激痛に苛まれながらも体を動かし脱出しようとする。
だが相手はプロ野球選手だ! 掴んだボールを投げるまでに落とすなどという行為をするわけがない。
ドクターマリオは激痛に苛まれながらも体を動かし脱出しようとする。
だが相手はプロ野球選手だ! 掴んだボールを投げるまでに落とすなどという行為をするわけがない。
野茂英雄は顔を掴んだまま、そのまま己の体を捻る。
そう、これは、トルネード投法!
そう、これは、トルネード投法!
「NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!! お、俺を誰だと思っている~! 任天堂の代表パズルゲームのおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
ドクターマリオの叫びも虚しく、そのまま時速150kmで投げ飛ばされる。
投げ飛ばされる先にあるのは、大木!
大木に、ドクターマリオは顔から突き刺さる。
折れる音が響き渡る。
大木、そしてドクターマリオの首の骨が砕ける音であった。
投げ飛ばされる先にあるのは、大木!
大木に、ドクターマリオは顔から突き刺さる。
折れる音が響き渡る。
大木、そしてドクターマリオの首の骨が砕ける音であった。
☆ ☆ ☆
「あ~、色々聞いときゃよかったかなあ……」
野茂英雄…… もとい実況パワフルプロ野球'94はマイペースに一人愚痴る。
ちなみに野茂の姿であったから刺傷も大丈夫であったのは言うまでもない。
なお実況パワフルプロ野球'94には野茂英雄が現役選手として登場している唯一の作品である。
(正確には2も参戦しているが、しかしこれはコナミの怠慢なのでノーカウント。もっともこの作品からはイチローがいるからどっこいどっこい)
ちなみに野茂の姿であったから刺傷も大丈夫であったのは言うまでもない。
なお実況パワフルプロ野球'94には野茂英雄が現役選手として登場している唯一の作品である。
(正確には2も参戦しているが、しかしこれはコナミの怠慢なのでノーカウント。もっともこの作品からはイチローがいるからどっこいどっこい)
「まあいいや…… とりあえずどっか行かないとなあ……」
実況パワフルプロ野球’94は先程まで命の取り合いをしていたとは考えられないほど、
マイペースに行動するのであった。
マイペースに行動するのであった。
【ドクターマリオ 死亡】
※ドクターマリオの支給品はD-6の何処かに放置されています。
※ドクターマリオの支給品はD-6の何処かに放置されています。
【D-6 森】
【実況パワフルプロ野球'94】
【状態】野茂だから大丈夫
【装備】
【道具】支給品一式
【思考】
1:どうしようかな
※外見は野茂英雄です。
【状態】野茂だから大丈夫
【装備】
【道具】支給品一式
【思考】
1:どうしようかな
※外見は野茂英雄です。