「殺し合って生き残れなんて、無理だよぉ……」
泉こなたは、いつもの明るさが微塵も感じられぬ憂鬱な表情を浮かべて歩いていた。
「私に友達を殺すなんてできないし……。できたとしても風見くんや城くんになんか勝てっこないよ……。
配られた武器も、ただのカッターナイフだし……」
配られた武器も、ただのカッターナイフだし……」
なおも独り言を漏らしながら、こなたはトボトボという効果音が聞こえてきそうな足取りで歩き続ける。
そして少し歩いたところで、彼女は道ばたで座り込んでいる一人の少女を発見した。
そして少し歩いたところで、彼女は道ばたで座り込んでいる一人の少女を発見した。
「かがみん……」
名前を呼ばれ、その少女は顔を上げる。その表情は、ひどく陰鬱だった。
それを見て、きっと向こうから見た自分も同じように見えるのだろう、とこなたは思った。
それを見て、きっと向こうから見た自分も同じように見えるのだろう、とこなたは思った。
(それで……どうしよう……。つい声かけちゃったけど、何話していいのかわからないよ……)
「ねえ、こなた……」
「ねえ、こなた……」
こなたがまごついていると、かがみが先に口を開く。
「こなたは、私の友達、だよね?」
「え……? も、もちろん! もちろんそうだよ、かがみ!」
「え……? も、もちろん! もちろんそうだよ、かがみ!」
唐突な質問に一瞬硬直したこなただったが、すぐにそれを肯定する。
「じゃあさ、こなた……」
「なに?」
「私と一緒に、死んでくれない?」
「なに?」
「私と一緒に、死んでくれない?」
かがみが、無造作に拳銃を取り出す。そして、こなたに向かって発砲した。
「!!」
銃声。そして肩を貫く痛み。こなたは、自分がかがみに撃たれたことを理解する。
そして、次の瞬間にはかがみに背を向けて走り出していた。
そして、次の瞬間にはかがみに背を向けて走り出していた。
「うあああああああ!!」
その叫びが、痛みによるものか恐怖によるものかは本人にもわからない。
ただ事実として、こなたは絶叫しながら逃げ出した。自らを殺そうとする親友から。
ただ事実として、こなたは絶叫しながら逃げ出した。自らを殺そうとする親友から。
「…………」
残されたかがみは、しばし呆然としていた。だがやがて、その体が小刻みに震え始める。
「私、何やってるのよ……。こなたを……。こなたを……」
死ぬのが怖かった。でも、自分が生き残れるとも思えなかった。
だからせめて、友達と一緒に死にたいと思った。それなら、少しは恐怖も紛れるかもしれないと考えて。
だが実際にそれを行おうとして、自分の考えが異常であることに気づく。
こなたの表情は、とても親友を見るものではなかった。親友にあんな思いをさせてしまうやり方が、救いになるはずがない。
だからせめて、友達と一緒に死にたいと思った。それなら、少しは恐怖も紛れるかもしれないと考えて。
だが実際にそれを行おうとして、自分の考えが異常であることに気づく。
こなたの表情は、とても親友を見るものではなかった。親友にあんな思いをさせてしまうやり方が、救いになるはずがない。
ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
「私なんか、一人寂しく死ぬのがお似合いだよね……」
罪悪感に促され、かがみは銃口を自分のこめかみに当てる。そして、ゆっくりと引き金を引いた。
【28番 柊かがみ 死亡】
残り31人
残り31人
【6番 泉こなた】
【学年】高3
【状態】右肩負傷、精神状態最悪
【所持品】カッターナイフ
【能力】知力:C 体力:B オタク:S
【学年】高3
【状態】右肩負傷、精神状態最悪
【所持品】カッターナイフ
【能力】知力:C 体力:B オタク:S
【6番 泉こなた】
Former
初登場!
Next
【28番 柊かがみ】
Former
初登場!
Next
死亡