英雄ストーリー

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drasura

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目次

ファーストインパクト

+ 五大偉人

五大偉人

沈黙の智慧メタトロン・フォン・ブラックヘブン
「静かに。天国の音を聞いてください」
天界の使者であるブラックヘブンは、五大偉人の中で唯一生と死の境界を行き来できる存在です。
デスクラウンが生者と死者を支配し、グレイソウルが魂の支配者であるならば、
彼女は天国の扉を開き、死者に祝福を与えることができる存在なのです。
だからこそデスクラウンは王冠を彼女に託そうとし、
グレイソウルが100年前、ブレードマスター・アーカードに彼女の身を護ることを頼んだのです。

宇宙を創造した五大龍の一人、知恵の黙龍メタトロンは、
創造の瞬間から彼女の存在を知っていました。
そしていつも静かに死の日まで見守るという美徳を持つブラックヘブンに、
その強大な力と意志を残しました。
彼女はいつものように静かに創世の龍が残した意志を受け継ぎます。

導く風ブラフマー・エル・ブラッドウィンド
「私の風に従え。正しい道を教えよう」
五大偉人の一人であるブラッドウィンドは、ハイエルフの保護者であり支配者です。
限りある命を愛したデスクラウンとは異なり、エルフは永遠に近い寿命を持っていたため、
ブラッドウィンドは大きな困難なく、エルフの王女であるウィンドランナーの配偶者になることができました。
彼は果てしない五大偉人と七大天使との戦争、そしてラグナロクの破壊によって
堕落して傷ついたエルフたちを守ることになり、エルフの地に結界を張って誰も出入りできないようにしました。

しかし、英雄と五大偉人の説得により、彼が再び轟音の弓を持ち上げたのも事実です。
宇宙を創造した五大龍の一人であり、正義の龍であるブラフマーは、
自分の墓の試練を乗り越えた者にその力と意志を残すことにしました。
エルフたちが経験した闇と苦しみを、ブラッドウィンドは誰にも経験させないと決意し、
ブラフマの墓に向かいました。
創造主の力で七皇を止めるためです。

時間の剣客グレイソウル・フォン・アフリマン
「この剣は未来のお前を貫く」
グレイソウルはかつて最強の男と呼ばれていました。
より広い世界を発見し、新たな強者が現れるたびに、彼は胸を躍らせました。
しかし、暗闇が近づくと彼は何事も恐れなかった最強という称号を懐かしんでいました。

はるか遠い昔、
過去と未来を超越して存在する時間の龍、アフリマンがいました。
彼の実体は七皇を封印するために犠牲になりましたが、彼は自分の後継者を探し続けていました。
ラグナロクを封印するための犠牲、忍耐。
過去の時間軸で、時間の龍はグレイソウルをじっと見つめていました。

「最強とは時間とともに変化するもの。
しかし、時間は常に汝を最強に導いてくれる」

時間を超えて最強の男に永遠不滅の力が与えられます。

安息の主デスクラウン・エンデ・ハデス
「破壊と闇ですら眠らせる力」
安息の龍であるエンデ・ハデスは、最後の日を準備する存在でした。
宇宙創造の瞬間から、七皇を封印するために肉体の死を迎える瞬間まで。
エンデ・ハデスは安息の眠りを迎えるすべての者の守護者でもあります。
エル・ガイアにすべてを任せ、七皇を封印したエンデ・ハデスは、いつか現れる宇宙の脅威を予見し、
自分の意志と力を込めて、死の王冠を残しました。

死の王冠を受け継いだデスクラウンは、果たして安息の力を受け入れることができるのでしょうか?
長い間、デスクラウンは自分の王冠に秘められた力を知ることはありませんでした。
ハイドンの総司令官ギグスを通して、王冠の真の力をすべて引き出すことに成功すれば、
この長い暗黒の戦争に決着がつくかもしれません。

「すべてのものは最後には安息の眠りを迎える」

こうして初めて、デスクラウンは一つの星の運命だけでなく、全宇宙の生ける者と死せる者の王となりました。

ガイア・エル・ホワイトヘル
「未来を守るわ!」
最初の鍵の持ち主であり、
「アストライア」の守護者「カミエル」の半身。
人間への愛の欠片であり、
王冠を導く者と呼ばれ、
ボデンを導く者であり、
地獄の天使である彼女。
最初の守護神であり、最後の創造主である「エル・ガイア」の意志を受け入れます。

光と闇のバランスをとるために、力を尽くしてきた彼女は、
原初の守護神の力を得て、「エル」の名を受け継ぎました。

今、彼女の力が「クルン・ザ・ラグナロク」と激突します。
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+ 七大天使

七大天使

太陽のリウエル
「ヒュウ!そこのお兄さん、よく避けたね!」
太陽から生まれた天使リウエルは、人間出身の他の七大天使とは異なる存在でした。
五大偉人に敵対するために生まれた彼女は、最初は何の感情も感じなかったが、
ブラッドウィンドの矢が彼女の心臓に刺さった時、
リウエルは初めて命の危険を感じて興奮しました。

その時から、炎の天使は自分の感情がいかに多様であるかを知るようになり、
すべての戦いを遊びのように楽しみ始めました。
その中でも、ブラッドウィンドを相手にすることは彼女にとって最も楽しいことでした。
そんな中、リウエルは少しずつブラッドウィンドに好意を抱くようになりました。

今、五大偉人とともに戦うチャンスがやってきました。
リウエルは遊びではなく、ブラッドウィンドのために真剣に戦いに臨むつもりです。
その破壊力は、まさに太陽のような熱気を感じさせてくれます。

暴風の堕天使グラエル
「ただ吹き荒れる暴風雨だったなら…」
カミエルに選ばれるまで、グラエルの異名は死の収穫者でした。
王国の武士であったグラエルは、王国に害を及ぼす悪魔、黄泉のベルムートを退治しました。
しかし、ベルムートが吐き出した呪いを背負い、グラエルの剣「血綢常凶剣」は堕落してしまいました。
魔剣に振り回されたグラエルは、愛する王国のすべてを消滅させました。
廃墟に一人で立っている彼女を見つけたカミエルは、彼女に恩寵を与えました。

「地上最強の剣士よ、私がお前の呪縛を解いてやろう」

堕天使として昇天したグラエルは、果てしない強さによって自分の罪を償おうとしました。
しかし、これまで彼女は過去に自分が起こした惨劇が再び起こることを恐れ、
血綢常凶剣が持つ堕落の力をまったく使いませんでした。

今、七皇という絶対的な闇を迎えて、堕天使は
一度だけ暴風となることを決意しました。

共鳴のリブガエル
「イザークと私は一つです」
七大天使の書記であり、七大天使と五大偉人の秘密に最も近い天使リブガエル。
彼女は自然、生命、光を大切にするポロリ族に生まれました。
同族とは異なり、リブガエルは世界を動かす力に興味がありました。

努力の結果、超古代文明の遺跡を発見した彼女は
遺跡の中に眠っていた護衛武者イザークを目覚めさせることになりました。
イザークはアストライアが生み出した人工生命体で
タイタンとノアを守るために残された最強の戦士でした。

優れた頭脳とイザークの強力な力で七大天使になりましたが、
それでもリブガエルはイザークの真の力を引き出すことができませんでした。
あまりにも強力で、創造主も封印した武士の力。
アークエンジェルとタイタンの精髄から知識を習得したリブガエルは、
すぐに完全なイザークの姿を完成させることに成功しました。

破戒のマカエル
「私を相手に世界を救ってみろ!」
「破戒の王」は、マカエルを恐れて人々が呼ぶ異名でした。
果てしない戦争の時代に生まれた彼女は、拳一つですべての紛争を終わらせました。
彼女が支配していた時代は平和であったが、恐怖と力で成り立っていたので
多くの武人たちが新しい時代を夢見て彼女に挑戦しました。
しかし、彼女は何十年もの間、一度も負けていません。

挑戦の意志も弱まり始めた頃、突如現れた剣客が彼女の前に現れました。
破戒の王は敗北し、彼女は死で自らの最期を飾りましたが、
唯一の統治者がいなくなった世界は、再び混乱が訪れるしかありませんでした。

人々が再び力の支配を望み始めたとき、
マカエルは天使の姿をして、新たな力を得て世界に降臨しました。
彼女は絶対的な力の下で、完全に平等で平和な世の中を望み、
それが可能になるまで世界から離れ、極限の無を追求しています。
彼女の準備が終われば、完全無欠の破戒の王がこの世に姿を現します。

創生のカミエル
「新しい世界のために」
正義の天使カミエルは七大天使とホワイトヘルの創造者であり、
アストライアの分身のような存在です。

彼女は創造主の意志を継いで、ノアを見守ることを決意し、
アストライアの足跡を追って宇宙に出ました。
孤立した惑星に強い引力を感じ、カミエルはアストライアの隠された神殿を発見しました。
そこはアストライアがノアに向かう直前に滞在していた場所であり、
生命、光、創造の秘密が秘められた場所でした。
正義の天使は今、故郷に帰ってきました。

彼女はノアという場所を生み出した女神、その本来の姿を取り戻し、
ついに創造主が望んだ真の楽園の理想の姿を描きながら、
真っ先にノアを脅かす闇を倒すことを決意しました。

エデンの後継者ファラエル
「私は森そのものよ」
はるか南の果てにドライアードと呼ばれる民族が住んでいました。
彼らは池に映る星を数え、芽吹く命を大切にしていました。

ファラエルは神官の家系に次女として生まれ、森を愛していましたが、
アストライアを追いかけてきたダークソウルによって
生命の森エデンは壊滅的な破壊を受けました。
廃墟の中に佇む彼女に、カミエルがやってきました。

「高貴な自然の娘よ、緑はまだ死んでいない」

ひどい傷を自然が癒すのは簡単ではありませんでした。
しかしノアの意志が、エデンの奥深くにあった世界樹の種を発芽させました。

その種こそがファラエルです。

歪曲のピヨエル
「あきれるほど美しい音楽を聴かせてあげよう」
時間の指揮者であり、天使護衛隊カラヤンの隊長であるピヨエルは
人間時代、大陸で最も有名な作曲家であり、指揮者でした。
彼の音楽にカミエルも感嘆するほどでした。
ピヨエルが演奏のために留守の間、彼の故郷は敵対国によって焼き払われました。
灰の前で家族と故郷を失った彼は絶叫し、
隠遁して時間の因果関係が持つ謎を追及し始めました。

100年後、時間の歪みを感じたカミエルは地上に降りてきて、時間を歪めたピヨエルを見つけました。
そして彼はすぐに七大天使の一員となりました。
ピヨエルは唯一、自ら人間から七大天使になった人物です。
彼がカミエルから授かった力まで使ってしまったら、時間はもう安全ではないでしょう。
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+ ボデン

ボデン

黒鉄のアローティガー
「一つとなった未来に向かって」
アローティガーはタイタンとボデン族の混血である古代ハンターの部隊を率いる将軍です。
彼女は優れた統制力と聡明な知恵を持ちながら、ボデン社会からタブー視されている、
混血の軍隊を率いるという事実を負担に感じていたようです。
しかし、宿命に果敢に立ち向かう同盟国のボデンの王シャドウハウルと
宿命を受け入れ、永遠の闘いを繰り返す親友のストームベアと一緒なら
世界の枠を壊し、新しい世界を創造できるかもしれないという希望を得ました。

ブリーズフォクシーが死亡した日、彼女は秘密の事件のために不在でした。
ボデンの王シャドウハウルが古代の力を手にして戻ってくると、
アローティガーは過去の同盟のために再び軍隊を率いて合流しました。

全宇宙に名を馳せた英雄の種族ボデンが宇宙へ向かっています。
その先頭には黒鉄のアローティガーが立っています。

ウルサの主ポーラートレイシー
「ウルサ!あいつらをぶっ飛ばしちゃおう!」
ボデン最高のハンターであるポーラートレーシーは、獣の王ウルサの主です。
そしてウルサは、吹雪が吹き荒れる北方のオーラを長い間受けてきたので
まるで守護神ロアに近い存在に変わり始めました。

ポーラートレイシーのラッパ銃レイシオンも神獣となったウルサの影響を受けて
標的の視界を失わせる能力を持つ神の武器になりました。

彼女は孤高の英雄ストームベアを尊敬し、ずっと追いかけていました。
ストームベアが宇宙龍を狩るために宇宙へ旅立つという噂が広まると、
ウルサとその飼い主はついにストームベアと合流しました。

ボデン史上最大の龍を狩る最高のチームが結成されたのです。

ささやく人形術師マグリット
「一緒に遊ぼう!ピエールが呼んでるよ」
マグリットは魔界から生き返った唯一のボデンであり、暗黒の人形使いです。
彼女は好奇心旺盛な人形術師でした。

古代遺跡から魔界に通じる亀裂を発見したのも、その好奇心からでした。
そこで混沌とした光景を見たマグリットはすぐに戻ってきましたが、
彼女の人形、ピエールには正体不明の黒い魂が宿っていました。
毎晩、人形は彼女に世界に訪れる破壊と滅亡の物語をささやきました。
マグリットは、ピエールが語る未来が怖いですが、好奇心も湧いてきました。
居心地の良い彼女の家で、毎晩ピエールのささやきを聞きながら、
マグリットは今夜も暗闇を夢見ています。

大自然の精霊マナランディ
「自然と一つになる時、マナが満ちるのを感じます」
もはや強力な王も存在せず、心の支えとなっていた賢者もいませんが
未来を約束した大切な仲間となった幼なじみと
古くからの友人であり協力者であるバルマン族と一緒に
マナランディはボデンの新時代を切り開きました。

皆を大切に思う心は、さらに自然との共感を深め、
大地に満ちたマナを全身に深く受け入れた彼女は
自然と一体となった「大自然の精霊」そのものになりました。

そして今日、大自然の中で神の言葉に耳を傾けていたマナランディは
とても遠くの深い宇宙の向こうに、大切な存在たちを脅かす闇を感じ取ります。
ラグナロク

再び始まる光と闇の戦争。
マナランディの視線は、この世界のどこかで闇に立ち向かう仲間、ボデンの末裔に向けられています。

反逆の君主シャドウハウル"
「悲劇の運命は終わりだ」
シャドウハウルは影の城の主であり、全てのボデンを統治する王です。
老いた狡猾な龍、アズゴアスを倒したのもこのボデン王でした。
龍は息を引き取りながら、シャドウハウルにボデンが神の傀儡に過ぎないことを告げました。

それ以来、王はブリーズフォクシーと共に予言と伝説の記録を探し求めながら
ボデンを運命から解放させるという思いにとらわれ始めました。
しかし、ブリズフォクシーは命を落とし、ボデンの運命も定かではありませんでした。
自分の過ちを正すため、シャドウハウルは古代の力を探しに姿を消しました。
ブリーズフォクシーと一緒に戻ってきた彼は、ノアの声を通して宇宙の未来を聞くことになりました。

「最後の闇と光の戦争がやってくる」

偉大な君主は今、最後の予言の瞬間、
自分たちの種族を自由にするために、そして自らの運命を決めるために戻ってきました。

闘う剣ストームベア
「龍を殺す」
ストームベアはボデンの戦士で、龍殺し、狂戦士という異名を持っています。
彼は両親に捨てられ、ドラゴンハンターのガシスの養子として育てられました。
7歳で胸に大きな傷を負ったまま最初の龍狩りに成功しました。
そして12歳の時、養父であるガシスが狩りの中で龍に殺されました。

それ以来、彼は龍族に対する無限の怒りと復讐心を抱いています。
地上のすべての龍を狩りつくすと、
宇宙龍エレボスのことを知りました。

ストームベアは、全ての世界に存在する龍の存在を否定するために
単身で巨大な宇宙龍エレボスを狩りに出かけました。

真実の継承者ドランクンファルコン
「真実がわしに囁いたのだ!」
真実が書かれた本、レイズバイブルはボデンの宝物です。
古代の探求者であり、タイタンであるアストライアの遺産、
それは代々、ハイダル山の王に受け継がれ、護られてきました。

最後の後継者であったドランクンファルコンが命を落とし、
レイズバイブルの所在はわからなくなりました。

宇宙の数多くの秘密と神秘が記録された本は、
本を守護者する継承者の死は早いと考えました。

アストライアの意志を選ばれた者たちに伝えるために
真実の継承者が帰ってきました。

ノアの銀の魔女ブリーズフォクシー
「話を聞いているの」
ボデンは自分たちの惑星をノアと呼んでいます。
ノアを守り、監視する宿命を拒否した男と、その男を愛した女がいました。
二人は悲劇的な結末を迎えますが、シャドウハウルは諦めませんでした。
そして、壊れたロンギヌスの破片とドラゴンバスターの欠片の力を使って
ブリーズフォクシーを復活させることに成功しました。

しかし、戻ってきた彼女は全く別人のように見えました。
時々幻聴に悩まされ、雪の降る野原を歩き回ったり、悲鳴に悩まされて眠れないこともありました。
次第にブリーズフォクシーはそれが惑星ノアが自分自身に囁いていることに気づき、
それが闇の降臨を警告する内容であることがわかりました。

ノアのささやきによって、偉大な銀の魔女は
迫りくる最大の戦いに備えて準備を始めます。

影の収穫者ヘルホーク
「すぐに終わる」
ヘルホークは、ボデンの中でも特別な力を持つ影の一族の末裔です。
彼らは影に溶け込む能力でボデン王に仕え、王の安全を守ってきました。
そのため、シャドウハウルにとってヘルホークはグラームキングの側近パータのような存在です。

英雄たちがボデンの地を訪れる数ヶ月前、王を狙って1本の毒矢が飛んできました。
暗殺者の痕跡を追って、ヘルホークはシャドウハウルのそばを離れている間に
ブリーズフォクシーは命を落とし、ボデン王は古代の力を求めて姿を消しました。

暗殺未遂事件は、ヘルホークを引き離すためにウィンターバナが用意した罠に過ぎなかったのです。
戻ってきたヘルホークは必死に主君を探し、古代の龍の墓の奥深くで
復活したブリーズフォクシーとシャドウハウルを見つけました。

そして忠実な王の従者は、真の影となって主君を守ることを誓いました。


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+ 覚醒英雄

覚醒英雄

英雄グラームキング
「この戦争を終わらせることができる!」
グラームキングは種族を問わず偉大な指導者として知られています。
彼は、分裂していた人間王国を連合して異種族に対抗することを決め、そして
荒廃した周辺の王国を吸収し、クラウンズランディングを唯一の王国に成長させました。
そのため、人々はグラームキングを人間の代弁者、平和の守護者と呼ぶようになりました。

タイタンと人間の混血という特殊な血統の彼は、非常に強力な力を秘めています。
ごく短い間、潜在的な力を発揮しことがあったのですが、
彼はその力を使い切ることができませんでした。
しかし、グラームキングの血の中にはまだその強大な力が眠っています。

全宇宙が危機を迎えています。
果たして、グラームキングは過去に掴みかけた真実の力を呼び覚ますことができるのでしょうか?
英雄王の偉業はまだ終わっていないのです。

解放されたルシエン
「今度は私の番ね」
最強の殺し屋ルシエンは、ハイエルフ王国に属さない自由な存在でした。
彼はどんな権力者の干渉にも応じないので、エルフの王ブラッドウィンドは
彼女を強制的に自分に従わせようとしました。
彼女は自分の自由のために魔族の力を受け入れ、ダークエルフになりました。

しかし、破滅の存在であるラグナロクの精神的束縛の前では
ルシエンの自律心は崩壊してしまいました。
そして、英雄たちの活躍により、彼女には再び自由が与えられたが
自分で得られなかった自由は、彼女にとって屈辱のように感じられました。
ダークソウル・ラグナロクが再び宇宙に現れたという噂を聞き、
ルシエンはついに復讐を果たすことができるようになりました。

彼女は最も残酷な方法でラグナロクを狙っています。
解放されたルシアンにとって、復讐は唯一の正義であり、存在理由となったのです。

安息の聖女メルセデス
「心の安息を与えましょう」
父王のいない宮殿に戻ったメルセデスに残されたのは、混乱と荒廃でした。
ノアには魔族が戻ってきて、ボデンと七大天使、五大偉人の戦争で民衆は居場所と希望を失いました。
傷ついた王国の王女は女王となり、国と国民を救わなければなりませんでした。

「慈悲深き女神よ、
この地に留まる者と
捨てられた魂をお守りください。
愛と安息を願うとき
それが与えられますよう…」

女王の祈りに天が答えたのか、銀河の彼方で五人の龍の意志が働いたのか
彼女は歩けない者を歩かせ、飢えた者の空腹を満たす奇跡を起こしました。
ノアにいるすべての者は今、彼女のもとに集い、安息を求めます。

親切なベルスノウ
「いらっしゃいませ、私が本物のベルスノウです」
親切な宿の友人であるベルスノウは、ホワイトヘルの一つの姿でした。
彼女の笑顔を見るために、何人もの英雄たちが宿を訪れます。

宇宙へ旅立つ前に、地獄の天使はノアに残された英雄たちのために自分の分身を作りました。
独立したベルスノウという人格が誕生したのです。
最後の戦いのために皆が去った後でも、旅館の扉は閉まることはありません。
英雄たちと一緒に過ごした思い出を持つ本物のベルスノウが残っているからです。
いつか戻ってくるその日のために
親切な彼女は、明るく照らされた旅館の明かりを消さないでしょう。

闇を消し去る矢ウィンドランナー
「闇が深い場所に光を放つの」
堕落した記憶、闇に浸食された心臓。
光の種族エルフの女王、ウィンドランナーの心の奥底には
過去の傷が今も微かに残っています。
それを眩しくも暖かい光で包み込むのは
彼女がどのような姿であろうと、どんなことが起ころうと
彼女の居場所は自分の傍だと言うブラッドウィンドの存在です。

そしてブラッドウィンドは今も悪夢に苛まれるウィンドランナーの傷の元凶、
闇の支配者と決着をつけるために
しばし彼女の元を離れてボデンの末裔と共に歩んでいます。

「必ず戻る。だから俺が帰る唯一の場所を失くしてくれるな」

ウィンドランナーはラグナロクの力が強くなるほど深まる闇の果てへ
ユグドラシルの力を宿した光の矢の矛先を向けます。

戦闘隊長ターク
「300倍ですって?私の炎は3000倍よ!」
生まれながらにして魔法の炎を放つタークは、千年に一度と言われる天才魔術師です。
当代最高の魔術師であるマロンは彼女を引き取り、高度な教育を施しました。
マロンが亡くなった後、彼の後を継いでクラウンズランディングの首席魔法使いになった彼女は
幼い頃にグラームキングの側を守り、クラウンズランディングを守るという大きな功績を残しました。

そんなある日、彼女に名もなき預言者が訪れました。
彼は、異世界の精霊の主であるブルカヌスがこの地を見守っていると言いながら、
いつかブルカヌスの炎を振るう者が現れたとき、世界が混沌に包まれるだろうと警告しました。
タークは彼を追い出しましたが、すぐに王国のすべての魔法使いにブルカヌスに対する調査を命じました。
そして、ブルカヌスの炎の魔法を使うと言われる若い魔術師シャーロットについての噂を聞き、
彼女を王宮の見習い魔術師として呼び寄せました。

シャーロットがこれから繰り広げる冒険については何も知らずに。

救済のティエル
「神の無限の忍耐力を私に頼らないでください」
神の審判の代行者と呼ばれるティエルは、すべてのハイエルフの聖騎士たちの規範です。
100年前、ラグナロクとの戦いで数え切れないほどの命を救い、そして
無数の魔族を神の名のもとに退けた彼女は、ハイエルフの尊厳と光の象徴となりました。

ブラッドウィンドが水晶の宮殿に居を構えてから100年間、彼女は宮殿を守りながら
ラグナロクと魔族の手から守れなかった同胞の命と犠牲者を思っています。
長い間、後悔を背負って生きてきたティエルにとって
奈落と七皇、闇の勢力が戻ってきたという知らせが聞こえてきました。
100年前と同じように、再び世界は混乱に陥り、罪のない人たちが死を迎えるでしょう。
ティエルは過去の悲劇が残した罪悪感や重荷を払拭する機会を得ました。
二度と無実の人々の血が流れないために。

ティエルはハイエルフが代々保管していた遺物「救いの書」を広げました。
神の加護が自身の体に宿ることを願いながら。
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+ タイタン

タイタン

禁忌のディオネ
「掟を破ったのには理由がある」
狂戦士ディオネは禁忌を破り、永遠の闘いをしなければならない運命に陥りました。

かつて、彼女は使用を禁じられた神器である闘争の王冠を守る神殿の守護者でした。
闘争の王冠は、使用者に無限の破壊力を与えるが、永遠の狂気に陥らせることもあるので
誰にも使われないように守らなければなりませんでした。

しかし、龍皇クルンの軍勢によってディオネの神殿が炎に包まれてしまい、
彼女を救うために駆け付けた神官ペルセスが傷つき倒れたとき、
ディオネは禁忌を破り、闘争の王冠を頭にかぶりました。

彼女のおかげで神殿とペルセウスは無事だったのですが、
争いを嫌う優しいディオネの心とは裏腹に、
彼女は沸き立つ怒りと闘争への堪え難い渇望を抱きながら、
長い年月が経った今でも、戦場を探し歩いています。

星明りの歌姫レア
「私の歌を聞いて」
姉が治める人間の故郷クラウンズランディングと同族が暮らす惑星タイタン。
この二つの惑星は彼女にとって特別な意味を持ちました。
彼女はこの二つの場所で母親の秘密を知ることができると思い
自分の歌でタイタンとノア、二つの星を繋ぐ橋になろうと心に決めました。
生まれ持った12軍神の力と、 人間の王国の姫という肩書は彼女にとって大きな力となりました。
姫は星明りの歌姫と呼ばれ、万人に愛されるスターとなりました。

古代創世の力が目覚め始めると、タイタンで歌を唄っていたレア姫はその力を感じました。
そして囁きを耳にしました。
「星明りの歌を唄ってください。 愛しい者よ、 あなたの歌が世界の役に立ちますように」
その囁きが教えてくれた歌は星の歌と似ているようで違いました。
そしてそれは強い祝福の力を宿していました。
彼女が待っている「冒険家」のために、また姉と命あるすべての者のために
レア姫は舞台に上がり星明りの歌を奏でます。

非戦のメティス
「争いはやめましょう?」
タイタンの戦神と呼ばれる12軍神の一人であるメティスは、古代の血統を受け継いでいます。
メティスはアストライアの末妹で、彼女は姉を数回しか見たことがありませんが、
アストライアが持っていたという古代の創造の力を受け継いでいます。

その力で生み出されたのがトレムです。
最も熟練した戦士でさえ恐れる戦場でも、メティスは戦わないのです。
彼女がトレムを呼び出すと、すぐに平和が訪れました。
知恵と創造の軍神である姉が遠い古代に行ったことを彼女は理解できません。

ただ、惑星タイタンにやってきた彼女の意志を継ぐ者たち、
創造の力を受け継いだレアを注意深く見守っているだけです。

不可視のシレネ
「慎んで従います」
シレネは、タイタン史上最年少で軍神になった少女です。
彼女は体を完全に透明にすることができ、奇跡的な集中力を持って生まれました。
その噂を聞きつけた元老院は、9歳の少女を誘拐し、工作員として育てました。

奈落の悪魔が攻めてきて戦争が始まると、彼女は戦場で大いに活躍しました。
その功績が認められ、軍神の座まで登りつめました。
家族に会いに戻った故郷は、戦争の惨状で廃墟と化していました。
ただひたすら帰るという一心で耐えた過酷な訓練に報われるものは何もありませんでした。
戦争の闇と元老院の狂気が彼女のすべてを奪ったのです。
それでも彼女は元老院の命令に従って任務を遂行します。
彼女に残されたのは、タイタン帝国の命令と兵士というアイデンティティだけだからです。

ワンパンチ突撃隊長アトラス
「ワン!パンチ!…ちょっと、待って!!」
ミミルの封印が解かれタイタンが本来の力を取り戻した時、
誰よりも先に「オーディン」の力を解放し巧みに操ったのは
ヘリオスでもクロノスでもなく、このアトラスでした。

「私は天才だから!」

天真爛漫で世間知らずのおてんば娘ですが
戦闘においてアトラスは本物の天才なのかもしれません。
ヴァンとの決戦後、無敗を誇るアトラスが
タイタンの司令官の一人となったことはそう驚くことではありません。

宇宙の運命を賭けた光と闇の戦争を目前に控えたある日、
熾烈な戦争になるだろうと、タイタンの軍務会議は悲壮感に包まれていました。
「心配いらないわ!今度こそヴァンの奴を空の藻屑にしてやるから!」
そしてタイタンの参謀テティスには重大な任務が与えられました。
「…テティス、まずアトラスが敵と味方を区別できるようにしておいてください」

無敗のクロノス
「負けなければ、守ることができる」
無敗のクロノスは、七皇の一人であるクルンを相手にしたときにも後退しませんでした。
はるか遠い昔、龍皇クルンが目覚め、宇宙が滅亡の岐路に立たされた時代がありました。

オーディンやインプたちの神話の戦争で、クロノスは一人で都市に残され
オーディンの援軍が到着するまで、龍皇クルンの軍勢の侵攻を阻止しました。
五日間にわたって軍隊を防いで、彼の肉体はボロボロになりましたが、
膝は屈せず、意志は崩れませんでした。
オーディンの援軍が到着し、クルンは彼の強固な意志を称賛し、軍隊を引きました。
彼がクルンに勝利したわけではありませんが、彼は街と数万人の命を救ったのです。
それ以来、すべての兵士は彼の傍らに立つことを光栄に思っています。
彼は不屈の精神そのものを象徴する英雄になったのです。
クロノスの盾はまだ一度も敗北を経験したことがありません。

復讐のクリオス
「弱さは罪だ」
クリオスは悪魔の力で悪魔を狩る魔人です。
彼は遥か昔、ジキレウスという名で呼ばれていました。
タイタンの言葉で、親切で剛直な人という意味です。
彼は帝国の有名な錬金術師で、悪魔の力を研究していました。
自ら実験体となって悪魔の力の研究を重ねるうちに、彼の体と心は闇に染まっていきました。

屈強な肉体に対する自信と満足も束の間、心と肉体を支配しようとする悪意を感じた彼は
これ以上力を使わないことにしました。
しかし悪魔たちの攻撃が始まると血と絶望の香りが彼の内なる悪魔を目覚めさせ暴走を始めました。

廃墟の中で愛する妻の遺体を目にした彼は自ら「復讐する者」を意味するクリオスと名乗り、
悪魔を狩り始めました。
クリオスの胸によぎるのは妻の命を奪ったのは自分ではないかという大きな不安です。

花園のテティス
「あなたは何も傷つけられない」
テティスは古代の戦場で生まれたタイタンです。
龍皇クルンと彼の軍勢が空を真っ赤に染めていた古代の戦場で
世界樹と世界樹の花園は神聖な力に守られどのような侵入も被害も受けませんでした。

クルンの将軍である龍将軍オケアノスが世界樹の花園を汚すためにやってきた瞬間、
眩い光と共に世界樹の懐からテティスが生まれました。
彼女は誕生と同時に軍神となり、龍皇戦争で大いに活躍しました。

ブラッディ・ムーンで行われた最後の戦争で致命傷を負った負傷したオーディンの傷を癒し、
世界樹の光で五大英雄が活躍できるように助けました。
今でも彼女は常に世界樹の花園に座り、静かに風を感じながら
いつかやってくる戦争の気配を探っています。

贖罪のペルセス
「この身が代わりになるのなら」
闘争の神殿の神官ペルセスは守護者ディオネに会うためにビショップになりました。
しかし彼を救うためにディオネはタブーを破ることになり、
彼女は闘争の呪いを受けてしまいまいた。

ディオネに呪いをかけた悪魔を殺せば呪いが解けるかもしれない。
そう考えたペルセスは贖罪の十字架を背負い悪魔を狩るために旅立ちました。
何の手がかりもなく始めた彼の狩りは終わりがありません。
数多の伝説と悪魔についての噂を聞くために12軍神の一人となりましたが、
ディオネの呪いを解く手がかりを見つけることはできませんでした。

ですがペルセスは優しい守護者だったディオネを片時も忘れたことはありません。
彼の十字架は今日も懺悔と贖罪のために悪魔を退治しています。

クンカルの預言者プロメテウス
「循環は再生のようなものだ」
タイタンの故郷である惑星「ティティル」にはもう1つの種族がいました。
ルーンを用いて魔法を操る神秘の種族「クンカル族」は、タイタンが消えたティティルから消えました。
彼らは大気の流れを魔力に変える能力を持ち、
その力で未来と過去を読む預言者たちでした。

プロメテウスはこのクンカル族とタイタン族とのハーフです。
タイタンの中でも特別な12軍神はたとえ命を落としても
超越的な科学力により記憶を失ったまま複製した肉体で蘇ることができます。

ノアで命を落としたプロメテウスは、迫りくる戦争に備えてティティルを訪れました。
不思議なクンカル遺跡にたどり着いた彼は、
自分の体に刻まれた模様がとあるルーンであることに気づきました。

そして預言者のロアである「ジンウガ」から過去の記憶を読む能力と
古代クンカル族が使っていた魔法の力を習得しました。
今、古代の力を手に入れた偉大なるタイタン「プロメテウス」が戻ってきます。

タイタンの執行剣ヘリオス
「失敗は繰り返さない」
アストライアによりミミルの封印がすべて解かれ、
戦闘民族であるタイタンはオデッセイ連合に再び合流します。

オーディンの死と元老院の陰謀により、以前ほどの力はないものの、
依然としてオデッセイ連合内での立場は強く、新たに生まれたタイタンの軍隊は、
総司令官ヘリオスと3名の司令官クロノス、アトラス、テティスにより再編されました。

総司令官ヘリオスはタイタンの執行の剣として新しいタイタンを牽引しています。
オーディンは死ぬ直前に自分の力を生き残った軍神たちに分け与え、
彼女は自分の意志と努力によりオーディンの力を解放します。

そして今、彼女が戦場に足を踏み入れようとしています。

戦争の終焉ヒュペリオン
「さあ!私が来たぞ!」
ヒュペリオンは圧倒的な火力でどんな敵も消滅させてしまう戦争の英雄です。
古代からタイタンは宇宙の覇者として君臨し、宇宙の秩序を維持してきました。
どの種族もタイタンの勢力内で戦争を起こす勇気はありませんでした。
これは、戦争の終結者であるヒュペリオンが怖かったからです。

オーディンの時代が終わると、彼は大砲アストラを降ろし、軍神の座を捨てました。
多くの時間が経った後、
星の歌を探すという重大な任務を受けたヘリオスは、ヒュペリオンに会いに行き、
同行してほしいと頼みました。
栄光の時代と共に歩んだ百戦錬磨の老人は、帝国タイタンの栄光のために、
再びタイタンの軍神に戻りました。
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+ 七太子

七太子

世界樹林チェン
「私もあなたの力になりたいの!」
世界樹林の管理者であるチェンはテリャン族の族長の娘であり、生命の力を司る者です。
奈落の軍隊が引き起こした大戦争でテリャン族は危機に陥り彼女の父親である族長は、
一人娘を安全な世界樹林に隠しました。
そこで彼女は最も古い生命の樹木から、その苗木を授かりました。
そして戦争の間、回復と五行相生についての秘法を悟ります。

七太子の活躍により戦争に勝利し、テリャン族は平和を取り戻しました。
姫を迎えにやってきた七太子の隊長は、チェンの幼馴染であったヴァンでした。
カリスマ溢れる青年に成長した友人を見て、チェンは胸が高鳴りました。

時が流れ、チェンは七太子の一員となりました。
対外的には姫である彼女に、ヴァンは事務的でそっけない態度で接します。
そのたびにチェンは小さなため息をつきますが、彼の態度が嫌なわけではないのです。

アサダルのランラン
「僕には使命があるんだ!」
ランランは魔法都市アサダルのテリャン族最後の魔法使いであり、知識の継承者です。
アサダルの魔術師たちは、最初の魔術師である赤い龍王から魔法の神秘を学んだ最初の集団です。

その長い歴史の中でも、テリャン家の当主であるランランの兄シンシンは比類のない天才でしたが、
魔法学校時代の友人だったジェーン・ド・ゲレバイルの嘘に騙され、
アサダルにエレボスの大群を呼び寄せてしまいました。

炎の力でエレボスの主人になれるという言葉が嘘であることに気づいたシンシンは、
美しく高貴な古代都市が燃えさかるのを見て絶望しました。
そして自分の命を捧げてアサダルの守護神であるヘテを目覚めさせました。

ヘテはシンシンの命をかけた命令に従い、ランランを守りました。
朝が明けると、廃墟にはヘテと幼いランランだけが残っていました。
すべてを失った幼い少年は、アサダルの滅亡が兄の過ちであることを知りません。
ただ、ランランは一族の生き残りとして、憧れの兄の代わりになる使命感や、
アサダルへの深い懐かしさから血のにじむような努力を重ね、七太子の一員となりました。

しかし、少年にはいまだ知りえない真実が残されています。

激動のモモ
「うーむ…この場合は…」
大地のシャーマン、激動のモモは七太子を創設した初代リーダーであり、七太子の最高幹部です。
ロアの力を納める器としてアークリアクターを開発していた時に起こった事故で、
助手であり恋人であったチウを人造の体に移植し、
その時にモモはエレボスに対抗する新たな方法を考案しました。

宇宙で優秀な資質を持つ者たちを集め、特殊部隊を創設し、
古代のアークエンジェルの一つであるフレアの記録をもとに、
新たなアークバスターを製作して対応することでした。

エレボスに対するモモの比類なき知識と経験は、
ハイドン総司令官ギグスも頼りとし、銀河特務部・七太子はそのような背景から、
ハイドン最高の対エレボス特務部として成長することができました。

今はリーダーの座をヴァンに譲り、チームメンバーにアドバイスをする役割に満足しているものの、
モモはまだ最前線で活躍するのに十分な強さと能力を持っています。
宇宙に闇の影がかかり始め、
宇宙最高の大地のシャーマンと呼ばれるモモの力が再び輝く時が訪れました。

鈴の音のミユMK5
「猫の首に鈴をつけるニャン!」
彼女の本名はチウ。大地のシャーマンモモの恋人であり、七太子で最速の特別捜査官です。
過去、チウは恋人であるモモ博士と一緒に強力なロアであるホウゼンの力を研究していました。

人工知能の義体がホウゼンの力を使えるようにするために、
小型アーク原子炉にロアの力を蓄えるという研究は、恐ろしい事故に終わりました。
それによって、ホウゼンも彼らの前から姿を消してしまいました。

瀕死の彼女は、ホウゼンの力を宿すために作られた人工義体ミユに人格を移植されました。
ロアの力で迫り来る脅威に備えようとしたモモの最初の試みが失敗に終わると、
ギクスとモモ、ミユは七太子を組織することにしました。

七太子の一員として、ミユMK5は大いに活躍しました。
特に、敵の影に隠れ、鈴の音とともに死をもたらす彼女は
全宇宙の犯罪者、死を追う追従者たちに恐怖の対象となりました。

100の名を持つヴァン
「任務を遂行する」
ヴァンはテリャン族の武士の家に生まれました。
大変高貴な家柄であり、テリャン族の王女チェンとは幼なじみでもありました。

エレボスの狩猟に特化したテリャン族は、ハイドン内で優秀なハンターとして名声を得ましたが、
長い平和の時代が訪れ、次第に没落の道を歩み始めました。

少年になったヴァンは、宇宙一の怪獣ハンターになり、
一族を復興させる一心で放浪の旅に出ました。

こうして、1000匹斬りのヴァン、片腕で戦う半分ヴァン、紅の剣ヴァン、などの異名を持つ
宇宙でも名高い剣士となり、優れたハンターとして成長しました。
七太子の創始者であるモモは、彼に銀河特務部のリーダーの座を譲り、
そしてテリャン族の未来を彼に託したのです。

チェン、ランランなどの新世代と共に、ヴァンは毎回、ハイドンからの任務を完璧にこなしました。
タイタンの世界で感知された巨大な宇宙龍のエネルギーにより、ギクスが総召集令を出したとき、
モモやミユ、そして先代の七太子まで揃った集まりの中でも、
ヴァンは銀河特務部の隊長であり、七太子のリーダーであることを誰もが否定しえない英雄になっていました。

銀河の太公望アーリン
「あなた達が誘う場所へ最後までついて行くわ!」
クルンが復活した日。
アーリンの誕生を祝福してくれた赤と青の流星が再び現れ、彼女の頭上を通り過ぎました。
自分を誘う何かを感じた彼女は流星が飛んで行った深淵の銀河へと、一人旅立ちました。

光を失った流星が落ちた深淵の銀河のどこかで、
アーリンは伝説の守護神を召喚できる「海神の遺物」を見つけました。

深淵に眠っていた新たな力を手に入れた彼女はタニクとホロを自分が生まれた守神寺に残したまま、
宇宙の果てに向かう戦場に参戦しようとしています。

カタトゥンボの雷イオン
「それじゃ行くよ~!」
科学王立学校の名誉教授となったイオンは、養父であるリッツが進めていた研究資料を見つけました。
ハイドンの主任科学者であったリッツは、量子次元で起こる奇妙な干渉を研究していました。
イオンはその研究を続けることにしました。

無数の実験と研究を続けていたある日、
研究室で大きな爆発が起こりました。かろうじて生き延びたイオンは、倒壊した研究室で
実験場の中央に浮かぶ青白いエネルギー源の痕跡を見つけました。

無誘導抵抗充電メカニズムと名付けたエネルギーは非常に強力でしたが、危険に見えました。
イオンは、過度にリスクの高いエネルギー源を研究目的でのみ使用することを決めたものの
新生宇宙連合の存続を脅かす敵が現れると
彼女はこの強大な力を自分のホールムバイクをアップグレードするために使いました。

そして驚いたことに、ホールムバイクは
最初から無誘導抵抗充填メカニズムが適用されていたかのように、完璧に作動しました。
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+ ハイドンの翼

ハイドンの翼

美しいナイアーラソテップ
「戦いをやめて私を愛してください」
英雄ハイドンの後継者、惑星ハイドンの姫君ナイアーラソテップは宇宙で最も美しい女性です。

聖なる力を持つ種族であるセラフィムは、彼女を見るやいなや彼女の愛の虜となり
ついには種族全体がナイア姫に忠誠と献身を誓いました。

どこに行こうとセラフィムが共にいるため、彼女の周囲は聖なる治癒と保護の力で満ちています。
ナイアーラソテップが戦場に姿を現すたびにその美しさの虜となった者たちは武器を手放してしまいました。

総司令官ギクスは彼女の信じられないほどの美貌を、紛争を収めるために使うことを決めました。
そうしてハイドンの翼に所属したナイア姫はそれを王族の責務であると考え
自分に与えられた任務を誠実に遂行しているのです。

電子の物理学者セイ
「私は最後に恐怖という感情を感じた」
ハイドン総司令官ギクスの愛娘セイは天才的な物理学者であり、ハイドンの翼の一員です。
彼女は超電子の宇宙最高の専門家であり、最年少の銀河系大学の量子物理学教授でもあります。
天才的な学者であった彼女が電子を扱う力を得たのは、事故によるものです。

真空成長実験チャンバーの中に閉じ込められ、彼女の肉体は原子単位にまで分解されてしまったのです。
しかし、ギクスから受け継いだ強靭な意志の力で、彼女は14日間で自分の体を再構築しました。

その後はこれまでとは違う視点で世界を見るようになりました。
宇宙に満ちている量子の動きが見え始めたのです。

こうしてセイは「電子の妖精」と呼ばれ、ハイドンの翼の一員となりました。
量子の動きから未来すら予知できるようになった彼女の活躍で
宇宙はかつてないほどの平和を手に入れましたが、セイは少しも安心できません。

事故を起こしたあの日から、彼女の目には暗い宇宙の向こう側から、
不気味な電子の動きが見え始めたからです。

タンクンバスター シーズ
「バスタァアアー!オン!」
ハイドンの翼に所属してから、シーズは多くの天才や選ばれし者たちに出会いました。
そのたびに彼女は様々な知識を学び、科学者モモに教えを乞いました。
モモは彼女に星の力を機械に宿してみることをそれとなく提案しました。

ですが、シーズは師匠のモモにそう言われる前に、そのアイデアを実行していたのです。
もちろん、その力をタンクンに宿す実験にも成功していました。
ただ彼女は自分が魔法のような力を使うことを戸惑っていただけなのです。

今まですべての魔法学校に拒まれた過去があるからかもしれません。
闇皇が帰還した日、空は無数の奈落の怪物たちとエレボスで覆われました。
アークバスターは修理中で、兵士たちは傷つき疲れ果てていました。
彼女は今まで隠してきたタンクンの2番目のエンジンを起動させました。

「バスタアアアー!オン!」

許しの砦ジークフリード
「片手には正義を、もう片方の手には懲罰を」
気品と人望を兼ね備えた今のジークフリードからは想像できないでしょうが
過去の彼は持って生まれた怪力で力任せに乱暴を働くならず者でした。

この野生児のような男は、惑星最高の美人と言われるナイア姫を慕っていましたが
天狗になっていた男は結局ナイア姫の心を射止めることはできませんでした。
その代わり、彼女の傍で最も険しい戦場に向かうことを決心したのです。

戦場は一層深刻さを増しています。
龍皇クルンと戦ったと言われるハイドンの遺物の盾「フォーギブネス」は
姫を護るために数千回も盾をかざす主であるジークフリードに
自身の真なる姿を現出しました。

真の姿となった盾を手にした騎士は、宇宙の滅亡さえも食い止める生ける要塞となったのです。

ハイドンの未来カイヘン・レン
「未来は力づくで手に入れるものだ」
カイヘン・レンは新生宇宙連合を構築した8つの家門の長子として生まれました。
マスターは剣聖エルヘンで、躓くことなく成功街道を突き進んできました。

しかし自分とは真逆の環境で育ったヴァンに会った彼は
自分にない野性味と苦難の痕跡を感じたのです。
ヴァンへの嫉妬心は少しずつレンを変化させ始めました。
マスターであるエルヘンは、ヴァンに対する嫉妬心が
ハイドンの未来に繋がる素晴らしい刺激になると信じ
レンもまた今までは秩序の範囲内で力を鍛えてきました。

しかしクルンと遭遇した後、若い騎士は絶望的な限界に直面しました。
この世の終末を間接的に体験したレンは
力がなければ未来を手に入れられないと考え始めたのです。

そして彼は混沌の力を受け入れることを決心しました。
心の奥に芽生える不安を懸命にかき消しながら、
秩序と混沌の力を振るう騎士はハイドンの未来を切り開くために戦場へと赴きます。

マスターマインド ティヒ
「ビッコ!出撃準備!」
ティヒはモモ博士が作った最初の小型アークバスタービッコのパイロットであるマスターマインドです。
元々は普通の学生に過ぎなかった彼女は、
たまたまビッコが開発されている研究所の前を通りかかったときに、
龍皇クルンが送ったエレボス軍の攻撃を受けることになりました。

モモ博士は罪のない少女を守るため、未完成のビッコを出動させました。
少女の前に現れたビッコは、運命のように彼女を自分のマスターマインドとして迎え入れ、
エレボスを撃退し、星を救いました。

その後、モモの推薦を受け、ティヒはビッコのマスターマインドとなり、戦場を駆け巡りました。
小型のアークバスターで宇宙海賊を倒す少女の物語は大好評を博しました。
ハイドンの翼の中でティヒは最も人気のあるメンバーになりました。

彼女はまだ幼い女の子なので、多少プレッシャーを感じているようですが
宇宙を守るという誇りを持って、今日もビッコと一緒に出撃します。
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+ イースター私掠艦隊

イースター私掠艦隊

海賊王クリストファー・エイバリー
「新たな冒険!ドキドキするな?」
海賊王クリストファー・エイバリーはイースター帝国の私掠艦隊第2部隊の隊長でした。
自由と冒険に憧れる彼は消えた六つ星の宝、七皇の墓などを探険しました。

オデッセイ連合は危険な力を探し回る彼に膨大な賞金を懸けました。
彼は海賊となったのです。
その後、イースター皇帝の招待により、私掠海賊の一員となりましたが、
彼は皇帝の命令に従わずスペード海賊団を独自に組織して活動しました。

古代の五大龍が残したと言われる宝を見つけたクリストファーは、
遺跡でクレイ・エセルに出会いました。
そして新しい世界を見せるというクレイの約束を信じ、隊長の座を彼女に譲りました。
クレイ・エセルが現在率いるイースター私掠艦隊の前身がスペード海賊団なのです。

彼が満足するほどエキサイティングな冒険と目新しい経験が続いている間は、
彼と彼の私掠艦隊はクレイエセルについていくでしょう。

未来のフランシス・ロロノア
「あなた、な~んにも知らないのね?」
ロロノアはある日突然現れて、その名を轟かせ始めた海賊です。
実は彼女は200年後の未来からやってきたハイドン抵抗軍の最後の司令官です。
クレイ・エセルが活躍できなかった未来からやってきました。

ロロノアの世界ではレアの体を乗っ取った龍皇クルンが予言の英雄たちを全滅させ、
宇宙に復活した七皇によりオデッセイ連合は敗北し、滅亡を目前にしていました。
唯一残った抵抗勢力、ハイドンの若きアーチャーであったロロノアは先の英雄たちの犠牲を目にしながら、
熾烈な闘争を続けました。

敗北を目前にした最後の日が近づいたとき、
モモやセイなど天才科学者たちは小型のブラックホールコアを活用したタイムマシーンの開発に成功し
フランシス・ロロノアはクルンがレアの体に転魂することを防ぐために今の宇宙、
彼女にとっては気の遠くなるような過去の世界に渡ってきたのです。

未来を救う方法を探し求めていた彼女はクレイ・エセルの計画を聞いて賛同します。
目的はただ一つ。
二度と辺境の惑星にいる姫の体に災いのようなクルンを降臨させないことです。

永遠のアン・ボニー
「酔っていると時間が経つの忘れちゃうね」
アン・ボニーは最初の宇宙海賊であり、最も長く生き残った伝説の海賊です。
彼女はエネアドやタイタンのような悠久の歴史を持つ帝国でさえ空を飛べない時代、
最初に宇宙の深淵を探検するために飛び立った者の一人でした。

彼女は深宇宙の果てで、時間の龍であるアフリマンが残した遺跡を見つけました。
そして、時間の指輪を所有した最初の人物となりました。
その遺物は彼女に永遠の命を与えましたが、
大切な人たちが消えていくのを見守らなければならなかったアン・ボニーにとって、永遠の命は呪いでした。

無限の時間の中で、彼女は死を望んだが、どんな危険も彼女を襲うことはありませんでした。
クレイ・エセルと共にアン・ボニーは宇宙の滅亡を目的に動き始めました。
そして、遅かれ早かれその目的は達成されそうです。

偽りの炎ジェーン・ド・ゲレバイル
「くっくっく、私は欲しいものを手に入れる」
ジェーン・ド・ゲレヴァイルは海賊レッドシャーク団の船長であり、すべての魔法を所有しようとする魔術師です。
彼は辺境の小さな星に生まれた病弱な少年でしたが、努力して魔法学校に入学しました。
そこでテリャン族の天才少年シンシンと出会い、ジェーンはとんでもない才能の差を実感します。
そして彼のすべての魔法を奪うことを決意しました。

時が経ち、ジェーンは海賊団の船長となり、シンシンを訪ねました。
彼は巧みな嘘でシンシンの炎ならエレボスを操れるだろうと騙し、
無邪気な天才魔法使いの友人は、愚かな希望を抱いてアサダルにエレボスを召喚しました。

燃え盛るアサダルの廃墟。
倒れた草むらの前に、ジェーン・ド・ゲレヴァイルが満面の笑みを浮かべて現れました。
彼は長い間準備してきた計画を友人に伝え、彼の魂と魔法の才能を吸収し
テリャン族の炎の魔法を自分のものにしました。

こうしてレッドシャーク団の隊長は、かつてないほど強力な赤い炎の魔術師として生まれ変わりました。
彼の欲望はまだ終わっていません。
彼はクレイ・エセルと共に全宇宙のすべての強力な魔法を欲しがっています。

死の代行者ゼルエル・ゾルディック
「我々は全員一つの場所に向かっている」
死者は憎悪と狂気に駆られて生きているものを探し回ります。
ゼルエル・ゾルディックが亡者の世界で見たものは単なる死ではありませんでした。

彼がクレイ・エセルの船に乗ったのは偶然ではありません。
闇の力を渇望していたクレイエセルにとってゼルエルは素晴らしい航海士の役割を果たしたのです。

「太初の七大天使が最後に全宇宙を死で染めるだろう」

アトゥムとなったクレイ・エセルは忠臣たちに力を分け与えました。
自分の役割を最もよく理解している冥王ゼルエル・ゾルディックは
死そのものである死神の力も操れるようになりました。
死があなたに近づいています。

闇の女帝アトゥム・ザ・クレイ・エセル
「破滅へのカウントダウンが始まった」
イースター連合は宇宙で最も巨大な海賊集団でした。
彼らは遥か昔、エレボスから宇宙の覇権を取り戻すためにタイタンと連合を組みます。
クルンとの戦争で勝利を収めた後、イースター連合はオデッセイ条約により
一つの連邦として認められ現在のシャラク惑星に拠点を築きます。

しかし海賊出身の集団をオデッセイ連合は快く思っていませんでした。
イースターの先代皇帝「バーソロミュー・ロア」が連合に対する反逆罪で処刑されたことにより
イースターの勢力は衰退し始め、そのほとんどは宇宙海賊に戻ってしまいます。
オデッセイ条約は海賊に戻った彼らにとって足枷と等しく、いつでも連合の召集令に従わねばなりません。

こんな環境で育ったクレイ・エセルは、自由を手に入れるための力を求めました。
長い冒険と探求の末、ついに王冠の真実とアストライアの知識に迫ります。
そして今、彼女はオシリスに潜む闇皇アトゥムの力に着目しています。
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+ アリア・ド・ガセス

アリア・ド・ガセス

闇の賢者ダルカン
「秘密のベールを明らかにしよう」
ダルカンはアリア・デ・ガセスの最高の魔術師であり、宇宙でも名高い賢者です。
生まれてから光の呪いを受け、日光の下に出ることができなかった少年ダルカンは
闇の尖塔に住んでいました。

茫漠とした時間が流れる中、闇が彼に話しかけました。
闇は彼に光のベールの下に隠された秘密や魔法について教えてくれました。
闇が教えてくれた魔法で日光を遮ることができるようになったダルカンは
世界に出て、エルフェン種族最強を選抜する冬王座で優勝しました。

真昼の太陽のように眩しく輝くブリーズ・ザ・ウィンターに近づいたウィザードは
彼に対する忠誠心と共に、明るく輝く未来を与えてほしいと懇願しました。

賢者ダルカンはそれ以来、アリア・デ・ガセスの一員となりました。

音速の槍リ・セイムン
「1秒あれば十分だ」
凶槍「光炎の端」は千年の間、リ・セイムン以外に扱える者がいませんでした。

猛烈な熱波のために誰も触れることができず、放置されていた炎の槍を
幼いリ・セイムンは何事もなく手にしました。
彼は槍がとても冷たいと言って、おもちゃの代わりに槍を振り回しました。
ブリーズ・ザ・ウィンターは彼の武芸を見て絶賛を惜しみませんでした。

困難な戦場でもリ・セイムンは常に先陣を切ったのは、主君への忠義によるものです。
ファーストクラウンの軍隊が音速の封印という名の下に幾重にも彼を包囲したとき、
彼はたった一度の突撃で包囲を突破し、仲間の元に戻りました。

快活に笑うブリーズ・ザ・ウィンターは、彼を音速の槍だと称賛しました。
それ以来人々は彼を音速の槍リ・セイムンと呼ぶようになりました。

軍団長ラステア・テリン
「高貴な名誉を知る者は少ない」
ラステア・テリンは、龍皇とも戦った古代エルフの大王テラの子孫です。
クルンをかろうじて倒したとき、大王に従った1万人のエルフェン騎士団は
エルフェン王が戻れば、いつでも深淵から剣を持った彼らが馳せ参じると誓ったのです。

その誓いの資格は代々受け継がれており
今でも彼らはラステア・テリンの呼びかけに冥府から現れ、敵に突進します。

古代のエルフの騎士団が戦場に現れると、味方を鼓舞し、
敵軍はその勢いに押され、戦意を喪失します。

ラステアが宇宙に降り立った凶悪な闇の勢力を全て倒す日、
何千年もの間、高貴な誓いと契約を履行してきた彼らの魂を解放してあげたいと思っています。
しかし、平和はまだ遠いようです。

暴風の後継者アシュレイ
「俺はまだ君に勝てていないね」
怪盗アシュレイは白の大公の力を手に入れようとしていたと言われています。
ですが彼はそれよりも白の大公に勝ちたがっているように見えました。

狙っていた力を結局ファーストクラウンに奪われると、アシュレイは悲惨な死を迎えました。
本当に全宇宙に名声を轟かせた怪盗はそれで死んでしまったのでしょうか?
偉大な怪盗は人を欺くことに長けているものです。

それからしばらくして、
宇宙のあちこちで雲師の奇宝を手にしたアシュレイの姿を見たという目撃談が続出しました。
アシュレイは本当に白の大公の復讐のために遺跡を探し回っているのでしょうか?
ある者は、そのアシュレイは偽物で、ただの模倣犯に過ぎないと言います。

しかしある日突然、嵐を起こす男が現れ、あなたにこう言うかもしれません。
「アトゥムはどこにいる?俺の復讐は終わってないんだ」

勇者アイシャ
「どうして勇者を待ってるの?私がいるのに?」
アイシャは万能兵器ルールブレイカーに選ばれたエルフェンの勇者です。
ルールブレイカーはエルフェンの聖地である龍の迷宮で何千年もの間、自分の所有者を待っていました。
龍の迷宮に近い村で生まれたアイシャは、幼い頃からルールブレイカーの伝説を聞きながら育ちました。

『いつかエルフェンを救う運命の勇者が現れ、迷宮からルールブレイカーを目覚めさせるだろう』

幼いエルフの少女は、勇者を待たずに、自分が勇者になればいいのだと考え、
迷路に挑戦する戦士から武芸を学び、魔法使いから知恵を学びました。

そうしてアイシャは数千年ぶりに龍の迷宮を攻略してルールブレイカーの所有者になりました。
彼女の次の目標は、ガセスを戦争のない平和な世界にすることです。
そのためにアリア・ド・ガセスの一員となり、ブリーズ・ザ・ウィンターに忠誠を誓いました。
アイシャは粘り強く新しい目標に向かって進んでいます。

助言者アレリア
「私が見たことを伝えます」
アレリアはすべての霜の妖精の犠牲によって生まれた最後の霜の妖精です。

彼らの故郷であるムンドゥスは、グラトニーが奈落の底から現れたとき、滅びた世界の一つでした。
平和を愛する霜の妖精たちにとって、七罪源の出現は止めようのない災厄でした。
そこで彼らは力を結集し、グラトニーを撃退する究極の調停者、アレリアが誕生したのです。

グラトニーの破壊は止まらず、奈落の淵が広がり、他の侵略者まで現れると
アレリアには到底故郷を守ることができませんでした。
そこで彼女は美しいムンドゥスの姿をそのまま残すために、惑星に永遠の冬を呼び込み、
その世界を凍らせた後、助けを求めるためにすべての龍の故郷であるガセスに向かいました。

そこでブリーズ・ザ・ウィンターに、自分が見た災厄とこれから起こる危険を知らせました。
賢明な霜の妖精の集合体である彼女を、ブリーズ・ザ・ウィンターは自分の助言者にしました。

そうしてアリア・デ・ガセスの一員となった彼女には、たった一つの目標と夢があります。
宇宙に蔓延する闇が消えた後、彼女の美しい故郷に春をもたらすのです。
まだその星には凍てつくような寒い冬が続いています。

光の射手イシリエン
「アルネンの光があなたに届きますように」
イシリエンは、聖なるエルフェンの星アルネンに選ばれた星明かりの射手です。
星明かりの射手は、母から娘へと受け継がれる神秘的な赤い星明かりの力を行使します。
彼女も母親からアルネンの光を受け継いでおり、そのことを誇りに思っています。

戦闘に臨むイシリエンの体の周りには、比類なく美しい星明かりが溢れています。
彼女は戦場で新しい仲間として、真っ白な肌のダルカンに出会いました。
アルネンの光は非常に強力で、ダルカンの闇の幕まで突き破ってしまいました。
イシリエンは美しい賢者を守りたいという気持ちを抱いていますが
近づけば近づくほど、アルネンの光はダルカンを苦しめました。

なかなか彼に近づくことができない中、イシリエンの気持ちは
より新鮮で愛らしい感情に変わってきているようです。

トゲの騎士テレナス
「大切なものを護る力」
惑星ガセスの赤い渓谷の最奥には1本のバラが咲いています。
妖精の涙が集まってできた悲しみの泉で育った花はトゲの花テレナスでした。

テレナスは悲しみから生まれたが故の呪いを抱えていました。
それは彼女に近づくものすべてが、まるでトゲに刺されたように死んでしまうというものでした。
誰一人訪れるもののいない孤独に苛まれるテレナスのもとへ白の大公がやって来ました。

「私ならその呪いに耐えられる。共に居よう」

クルン・ザ・ラグナロクが復活した日、白の大公の一家は恐ろしい悲劇に襲われました。
悲しみの泉に再び1本のバラが咲きました。
その花は自分の誓いを守るために鋭いトゲを持って帰ってきました。
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+ 四天王の剣

四天王の剣

死の花の精霊ベルダ
「今日は死が咲き乱れそうね」
真紅の王はいなくなりましたが、彼女は王の民と領地を守らなければならないと言いました。

敵に数百通りもの死を与えつづけてきた魔女はこれからは死から人々を救わなければなりません。
花の精霊族の女王であった魔女は、手放した力を取り戻すことにします。
再び女王の力を手に入れるために、彼女は精霊族の長老を訪ねました。

「女王様、やっとお戻りになったのですね。永遠の命をあきらめるつもりなのですか」

「うん。この命に代えても守らなければならない人たちがいるから。」

これから死の花を咲かせるのは魔女ではなく女王です。

失われたヴェネッタ
「誰ですか?」
ガセスの最高の医師であるヴェネッタは、死さえも治すことができる幻想具現の力の持ち主です。
彼女は血液がすべて枯れて死に至る不治の病である疫病を患っていました。
師匠であり父であるヒュルク博士は、娘を生かすために生涯を捧げました。
彼はヴァイオレットリスクが祝福したとされる泉、天香の泉を娘に輸血しました。

手術は成功し、ヴェネッタは健康を取り戻したように見えました。
そして彼女の血は美しい青色となり、瀕死の人でも生き返らせる霊薬となりました。
善良なヴェネッタは、健康な体と病人を治す能力をとても愛していましたが、
副作用として、血を与えるたびに記憶を失うようになりました。
それにもかかわらず、ヴェネッタは人々の命を救っています。

自分を抱きしめ、涙を流す父親の顔すら忘れてしまいましたが、
彼女は病が治った瞬間の喜びだけを感じ続けるでしょう。

時を止めるアッシュ
「あんたの時間は終わりだよ」
アッシュは龍の揺りかごで生まれた龍族の中で最も強力な騎士です。
ガセスの龍たちは、龍の揺りかごで生まれ、戦いながらそれぞれが一つの才能を目覚めさせます。
揺りかごで生き残ったのは二人、アッシュとイネリーだけでした。

アッシュは敵の時間を操る才能に目覚め、不敗の深紅の王の騎士となりました。
しかし、戦場で出会った白の大公に、彼は敗北を喫し、
生まれてからずっと一緒にいた唯一の友人であるイネリーまで奪われてしまいました。

友人を取り戻すために、アッシュは懸命に戦い、
ようやくたどり着いた白の大公の城の前で、美しい笑みを浮かべているイネリーを見つけます。
イネリーは友人に深紅の王の元には戻らないと告げます。
今まで見たことのないような美しい笑顔とともに。

アッシュはまだ決めることができません。
深紅の王への盲目的な忠誠心と友に対する友情の間で。

銀色のイネリー
「私には守りたい人ができたの」
イネリーは深紅の王ファーストクラウンが生み出した人工生命体であり、空間を切り裂く暗殺者です。
龍の揺りかごで作られたホムンクルスであるイネリーは、感情のない道具のように標的を殺してきました。

戦場で少女イネリーは白の大公に捕らわれてしまいました。
深紅の王は道具を取り戻そうとしなかったので、彼女は暗い牢獄で何年も過ごしました。
善良な王女メルエンが彼女を解放してくれるまで。

無条件の優しさに、無感情だったイネリーの心に感謝という感情が芽生えました。
そして、心の底からの忠誠をメルエンに捧げました。
深紅の王の要塞である龍のゆりかごが彼女に与えた力は、空間を操作する力です。
その力をイネリーは白の大公の姫のために使っています。
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+ 五大聖位

五大聖位

夢見る女神ハーツ・ヘルシング
「夜が明けるわ。闇を追い払う時よ」
ハーツヘルシングは女神エル・ガイアの戦闘意志から生まれた女神の化身です。
彼女が誕生した時に起きた衝撃波は、全宇宙の紛争を一気に終わらせるほど膨大でした。

宇宙の被造物があまりにも弱すぎると考えたハーツ・ヘルシングは自分の力を四人の聖位に分け与え、
自分は女神の夢の中で宇宙の秩序と平和を見守ることにしました。
そして夢の向こう側からノア、タイタン、ガセスに繋がる英雄たちの活躍も見守ってきました。

彼女の力を受け継いだ三大聖位は消え、
五大偉人ホワイトヘルが女神の力を受け継いでガイアを名乗った時、
ハーツ・ヘルシングは主を求めて戻って来た女神の力と共に目覚めました。
夢を見ていた女神は遂に闘争の女神となり宇宙に戻ってきたのです。

楽園の昇天者バイオレット・リスク
「今、私たちが希望を残さないといけないわ」
バイオレット・リスクは太陽から力を得てきました。
六つの太陽が燃えるその地に、巡礼者たちは女神の殿堂を探し出すことができませんでした。
慈悲と生命のために彼女は五つの太陽を射抜いてしまいました。
それは星を生命と祝福に満ちた美しい楽園にするためでした。

破壊と闇が彼女の犠牲を無用の長物に変えると楽園の使者は新たな責務を悟りました。
絶望の満ちる中で希望を残さなければならないこと。
このためガセスの空に浮かぶ最後の太陽のすべてのエネルギーを受け入れました。

地平線に立ち、太陽のように輝くバイオレットを見て生き残った者たちはこう呼びました。
「天上に昇った者」だと。

エルイブンの災厄ブレイズ・イーター
「この力を再び引き出すとは」
ブレイズ・イーターはハーツ・ヘルシングから最後に聖位の力を授かった最強の聖位です。

天使と龍族の戦争が始まったとき、彼はどちらにも加担しませんでした。
戦争は天使の街エルイブンが陥落することで終わりました。

狂気に陥った龍の軍団が、戦意を失った天使たちを無慈悲に殺戮していると、
そこにブレイズ・イーターが乱入してきました。
狂気に陥った龍の軍団と黒の君主の戦いは、最強の聖位が放つ力に、
天使も龍も区別なく振り回され、怒り狂った黒の君主の力はとどまるところを知りませんでした。

最後の生存者である天使の少女が近づき、血塗られた彼の手を握るまで。
グラビスの顔を見た瞬間、ブレイズ・イーターの破壊は止まりました。
彼は彼女に破壊の道ではなく、奇跡の道を歩むことを約束しました。
そして自分の宝珠に破壊力を全て封印してしまいました。

彼が再び破壊を決意した瞬間、
エルイブンの災厄と呼ばれた黒の君主が姿を現わします。

月の主ブリーズ・ザ・ウィンター
「今宵は満月が美しいな」
月の主であるブリーズ・ザ・ウィンターは、ハーツ・ヘルシングから最初の聖位の力を受け取りました。
古代から惑星ガセスの月に宮殿を建て、いかなる外部からの侵入も許さず、
そして白の大公と呼ばれ、女神の守護騎士として知られています。

しかし、愛する女性と一緒にいるために、
彼は月の宝剣「守護剣シルバームーンセイバー」を棄て、地上に降りました。
ブリーズ・ザ・ウィンターは強力なカリスマ性で、すぐに地上に大きな影響力を及ぼし、
深紅の王ファーストクラウンはそれを地上への侵略とみなしました。
二人の戦いは次第に大きくなり、最終的には破壊の七皇クルンの復活で結末を迎えます。

しかし、いまだ守護剣シルバームーンセーバーは月にある冬の城に眠っています。
いつの日か主人が戻ってきて、宇宙を守るために使われる日を待ちながら。
守護剣を掲げたブリーズ・ザ・ウィンターは、空を震わせる月の主です。

レッドスターの龍王ファーストクラウン
「母なる女神、ガイアのために」
「高潔」や「賢者」はかつて真紅の王を表す言葉でした。
それはクルンに出会う前の話です。

若く聡明であった魔法の創造者。
炎の龍王は白の大公と共に女神エル・ガイアの聖地を護るために七つの銀河を平定しました。

ガイアの意志と力を手にしたホワイトヘルは大戦争を目前にして
遥か昔の眷属を現在に呼び寄せました。

クルンに出会い傷つき、数千年の時を経て力を使い果たした真紅の王ではなく、
七つの銀河を支配していた時代の龍王、
魔法の創始者が神話の時代から今日に戻って来ました。
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+ 恋人、剣聖、そして…

恋人、剣聖、そして…

エルイブンの生き残りエル・グラビス
「母ガイアのために。約束を果たす時」
エル・グラビスは災厄の子と呼ばれ、後ろ指を差されてきました。
彼女はエルイブンの龍と天使、その唯一の生き残りだったからです。

どこにも安住することができなかった彼女は、女神の寺院にたどり着きました。
家族と故郷を失った最後の天使を不憫に思ったガイアは
彼女にエルの名前と龍の力を授け女神の寺院を護らせました。

ブレイズ・イーターは彼女に言いました。
「いつか自分の手についた血をすべて洗い流せるほどの命を救ったら、君のもとへ戻ろう」

惨劇の中で希望を与えてくれた彼女のために彼は必ず戻ってくるでしょう。
そしてそれまでエル・グラビスは女神ガイアとその憩いの場を護るでしょう。
まだ一度も使ったことのない天使の力を使うことになるとしても。

朱泉郷の希望メルエン
「あきらめません」
白の大公ブリーズ・ザ・ウィンターの娘、メルエンはロック王子と恋に落ちました。
ですがロック王子はクルンに肉体を奪われ、故郷は奈落により火の海と化してしまいました。

多くの人々を失いながらも、彼女は気丈に振舞ってきました。
まだ彼女に信頼を寄せる民と友がいるからです。

最後の砦である朱泉郷に向かって七罪源と奈落の勢力が押し寄せてきました。
メルエンは暗黒の大軍勢に立ち向かい、一歩も譲りませんでした。
残された者たちを護りたいという気持ちと愛する者たちに捧げる勇気。

奈落の刃がメルエンの命を奪おうとした瞬間、
彼女は雲をかき分けて差し込んだ眩い光に包まれました。

そしてブリーズ・ザ・ウィンターの宝剣シルバームーンセイバーが彼女の目の前に現れました。
すべてを護ることができる力。
シルバームーンセイバーの光が彼女の魔法に宿り始めました。

龍皇クルン・ザ・ラグナロク
「これが俺の力だ」
宇宙龍エレボスの創造者であり支配者でもある「クルン」の意志が
ガセスの真紅の王の後継者であるロックの身体を媒体に復活します。

遥か昔、最後の古代七皇であった彼は
戦争の敗北を直感し、自分の欠片を宿した武器ロンギヌスで
オーディンに深い傷を残します。

闇の傷に宿り、オーディンの体を依代にして復活を目論みますが
聡明なオーディンはその身とタイタンを別次元の宇宙に封印してしまいます。

しかし運命は巡り、「生命の王冠」の継承者である「ロック・ジン・ラグナ」という存在を介して
全宇宙の覇者が今蘇ります。

無敵のエルヘン
「クハハ、お前は何人まで耐えられるかな?」
エルヘンはアスラ一族の末裔です。
この種族は生涯強力な力を振るうことができますが、
追い詰められたときには狂気に陥り、死ぬまで破壊を繰り返す古代の種族でした。

17代目の剣聖となり、すでに歴代最強の称号を得ていますが、
本人はこれまで、本当の怒りを感じたり、自分の内側に蠢いている力を発揮した経験がありませんでした。
そのため、剣聖はいつか自分が抑えきれない怒りに染まるときを想定し
カイヘンに比肩するような天才たちを集めて教えていました。

クルンとアトゥムが復活したことに気づいた時、エルヘンは心の奥底から不安が消えるのを感じました。
何の心配もなく全身全霊で戦って死を迎えるだけの相手が存在することに気づいたからです。
エルヘンの体内に流れるアスラの血が燃え始めました。
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+ 堕落の七罪源

堕落の七罪源

虚無を貪る者グリード
「所有は存在の証から始まるもんだ」
奈落の奥底に落ちた闇皇の欠片は、底なしの地獄で虚無を感じました。
所有欲の化身であるグリードはすべての存在を無に帰す領域を前に恐怖し、逃げ出しました。
奈落のすべてを飲み込んだ彼の心の片隅には今も虚無への恐怖が残っています。

それと同時に貪欲の君主は耐えがたい欲求に駆られました。
「どうすれば虚無をこの手にできる?」

時間が流れ、闇皇が復活しました。頭を垂れたグリードは、闇皇に一つ質問をしました。
「闇の支配者よ、虚無をご存じか?」

闇皇にとっても危険極まりない力を、しかしクレイ・エセルは快く与えました。
「これでお前は虚無の扉を開けることができるだろう」

奈落の一番奥に到着したグリードは、
心に歓喜を満たして最も重く固く永遠に閉ざされていた扉を開きました。
ついに彼は存在していないものまで手に入れたのです。
そしてすべての被造物が虚無に戻ることを願う、
虚無を貪る者はその終末の日を待ち望んでいます。

貪り喰らうグラトニー
「こいつは天下一品だ!!ギャハハハッ!」
空虚の餓鬼と呼ばれるグラトニーは、奈落の底から抜け出し、
七太子の全員と戦った唯一の七罪源です。

彼は奈落の底で何でも食べていました。生きていない存在さえもです。
奈落を彷徨っていた餓鬼のような七罪源は、宇宙に向かう小さな扉を発見し、
美味しそうな香りを追いかけてこの世界の宇宙に現れました。

強大な艦隊と輝かしい生命たち!グラトニーにとって宇宙は最高の晩餐のように見えました。
銀河特務部は船さえも食べてしまう怪物を止めるために彼の前に現れました。
グラトニーは七太子を追い詰めるうちに、彼らがまだ成長していることに気づきました。
そして、彼らが最も強力になる瞬間にその味を味わいたいと考え、
満身創痍の七太子たちを放置して奈落に戻りました。

奈落に戻ったグラトニーは、甘く熟す宇宙の存在たちを想像しながら舌舐めずりをしています。

怒りの使徒ラス
「終わりなき怒りを味わえ!」
奈落は否定的な思念で創られた別の次元です。
そのため奈落で生まれたものは本能的に混沌に飢えています。
中でも最も破壊的な存在が七罪源です。

アトゥムが彼らに別の次元の存在を認識させた時、
七罪源は彼に忠誠を誓い、宇宙の破壊を約束されました。
ところが力の源となる奈落から遠く離れてしまった七罪源は
完全な力を振るうことができませんでした。

アトゥムが本来の力を取り戻し、奈落の門を完全に開放すると
怒りの使徒であるラスもまた奈落の完全な力を駆使できるようになりました。
これから彼女の怒りが全宇宙を覆い始めます。

溶けだす耽溺のラスト
「感情というのは奥深くて…致命的ね」
奈落の七罪源の一人であるラストは、一部の銀河では神として崇められています。
彼女の全身から溢れ出す甘い香りが次元を超えて宇宙の生命を堕落させたのです。

奈落と現実の宇宙の間にあるとても小さな隙間から漂う彼女の香りは
人々の精神を破壊し、快楽に溺れさせてしまいました。

彼女は奈落の奥で、ペットである双頭の蛇アスモデの冷たい鱗を撫でながら、
自分の奴隷となってしまった可哀想な者たちを嘲笑っています。

そして自分が奈落から出る日が来れば、
宇宙にいるすべての生命を自分の奴隷にすることを想像しています。
彼女が現れる日、すべての生命は試されることになるでしょう。

怠惰の深淵ソロス
「君を…楽にしてあげる…」
復活を遂げた闇皇はソロスの怪獣に名前をつけました。
怪獣の名はトロメ。
遥か遠い昔、闇皇ディアカの傍で光を飲み込み周りを闇に変えた闇皇の魔獣の名です。

そして今、ソロスのトロメは意欲を飲み込んで生きる魔物になりました。
ついに不完全だったソロスはトロメによって完全になりました。
魔獣に近づくすべての人間は意欲を食い尽くされ
怠惰の深淵に落ちてしまいます。
そして自分を蝕んでいく死をゆっくりと味わうことになるでしょう。

愛欲の牢獄エンヴィー
「アハハ!誰にもあんたを傷つけられない」
エンヴィーは奈落に相応しくありません。
彼女は底なしの愛を秘めているからです。
誰であろうと彼女から彼女の所有物を引き離すことはできません。
彼女は「実際」に、それ自体を歪めてでも自分の愛を貫いてきました。

闇皇が復活すると、
彼女の中にある闇皇の心臓が再び鼓動を打ち始めました。
そして彼女が愛すると決めたすべての命は永遠に彼女から離れることができなくなりました。

その愛し方は、相手の心臓をかじって喰らい
執着の牢獄で死ぬことすら許さないのです。

彼女の周りのあらゆるものが彼女の愛を受けますが、
彼女の愛に他人の意志や感情は考慮されていません。
一つの感情、絶望と苦痛だけが残されるのです。

傲慢の君主プライド
「敬拝なさい。あなたの最期を」
奈落の世界は物質宇宙の負のオーラのはけ口です。
奈落で最も強力な存在は言うまでもなく奈落の支配者である混沌の君主たちでした。

その中でも最強であった欺瞞の存在ディシーバーは傲慢の欠片を吸収して
恐ろしくも美しいプライドとして生まれ変わりました。

プライドに服従した混沌の君主たちは
闇皇により開かれた通路を利用して、
彼らの力を生贄として捧げています。

このすべての供物の目的はたった一つ。
エル・ガイアに対する激しい憎悪と復讐を成すことです。
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+ エネアド

エネアド

荒野の放浪者ゲブ
「すべての刃は鞘に入る時が来る」
ゲブはインプの最初の剣、エネアドの支配者、大地を切り裂く者と呼ばれる不世出の英雄です。
古代の戦争において、インプに最も近い場所で最も危険な戦場を駆け抜けた彼は、
インプが旺盛な力を欲していること、そして偉大な肉体を求めていることに気づきました。

ゲブは偉大なインプが試練の罠に陥ることのないように、
彼の望みを叶えるものを探して旅に出ました。

尊敬する父の闇を胸に秘めたまま、
いつかエネアドに不吉な炎が燃え上がった時には
戻ってくるという言葉だけをヌトに残して。

インプと兄弟たち、愛する人と宇宙を救う方法があるはずだと信じ、
果てしなく広がる荒野をさまよいながら、答えへの手がかりを探しています。

精霊の烽火ネフティス
「平和を取り戻しましょう」
ネフティスは聖霊の加護のもとに生まれました。
ロアと同じく精霊の一種である聖霊に囲まれて育った彼女は
エネアドの平和を守る執行官となりました。

宇宙全体が混乱と戦禍に巻き込まれると、
聖霊と心を一つにしているネフティスは
絶望と悔恨の感情に押しつぶされてしまいました。
苦痛にあえいでいた彼女は、ある聖霊の声を聴きました。

「聖なる光の導きに従いなさい」

その声は光と希望に満ちていました。
ネフティスが躊躇なくその力を受け入れると
太陽系を照らす聖なる光が体中に流れ始めたのです。

天空の先覚者ヌト
「地平線を目指していけば最後には大地と出会うわ」
愛を忘れるために空高く昇った女性がいました。
ヌトは宇宙が見えるほど高い場所でゲブを探すために
長い間、星の囁きに耳を傾けてきました。
天の川は月と星の力の使い方を彼女に教えてくれました。

神世界で七皇が目覚め始め、彼女の愛もこの世に再び姿を現しました。
深い夜が終わり夜明けが近づいていることを天の川は彼女にそっと告げます。
宇宙を覆う深い闇がいつかは消え去ることを知り
彼女は神秘的な月と星の秘密を使うことを心に決めました。
必ずやって来る夜明けの空のために。

混沌の審判者セト
「混乱してるのか?何の問題もない」
セトは自他ともに認めるエネアド最強の戦士であり、インプの9人の子の中で最も忠実な執行官です。
養父であり偉大な英雄であるインプが自身を封印し、ゲブが放浪の道を歩むと
末弟のセトには、深い心の陰ができました。

姉のイシスを愛するようになったのも、その時に彼女がくれた優しい慰めの言葉があったからです。
エネアドの指揮官となったオシリスに嫉妬した彼に、インプの声が聞こえてきました。
その言葉に従った結果、オシリスは首を失い、
インプの剣の前で、偉大なるラーの意思を理解し、彼は微笑みました。
それによって引き起こされた混沌を、人々はセトの仕業だと考えていますが、
彼は今も昔もインプの最も忠実な執行官であり、息子です。

死者を盗むアヌビス
「冥界を出た死者を捕まえるのは泥棒か?」
アヌビスは冥界を守る種族であるジャッカルの王であり、エネアドの執行官です。
はるか遠い昔、全宇宙が戦乱で混乱していたとき
怨嗟の呪いによって、死者が生き返るということが起こりました。

ジャッカルでは世界の秩序を守ることができないほどの危機が訪れたとき
アヌビスは自ら軍隊を率いて死者を冥界に閉じ込めることにしました。
しかし、龍皇クルンから始まった災厄は簡単には収まらず、
ジャッカルが守るアヌビスの王国、ハムナプトラは滅亡の危機に直面しました。

その時、天性の光の持ち主であり、運命の父であるインプが姿を現しました。
アヌビスはインプの前にひざまずき、混沌を鎮め、死者の秩序を取り戻すことを
運命の父に誓いました。

そして、死者を守り、監視する者として、インプが約束した日が来るまで
死の世界を守りながら、唯一自分だけの秩序を築くことを決意しました。

闇皇アトゥム・ザ・オシリス
「未来をぶち壊す」
遥か遠い昔、古代七皇との戦争において「インプ」の目的は
「タイタンのオーディン」や「ガセスのハーツ・ヘルシング」とは違いました。

その目的は古代七皇の力を手に入れることでした。
彼は「クルン」によってその術を知り、戦争で勝利を収めた後
その身をガセスの黄金の霊廟に封印してしまいます。

長い歳月が経ち、インプの内面で育まれた巨大な古代七皇の力が
自分を最も尊敬して従うオシリスを介して蘇ろうとしています。
伝説にのみ記憶された暗黒の皇帝が今復活します。

秘密を守るイシス
「知るべきではない真実に近づかないで」
イシスはエネアドのすべての秘密を知っているインプの養女であり、オシリスの妻です。
深い砂漠にある預言者一族の後継者として生まれた彼女は
戦争で一族をすべて失い、英雄インプの娘となりました。

インプは彼女にエネアドだけでなく、全宇宙の秘密を教えてくれた。
その中で彼女はインプが太初の力を欲していることに気づきました。

愛するオシリスが真実に近づけば近づくほど、イシスは彼を止めようとしました。
絶望的な事実は、彼も彼女も望んでいないことを知っていたからです。
オシリスが首を失った時、イシスは全力で彼を治療しました。

生命の領域に戻ったオシリスの内面から感じられる異質感を
イシスは秘密にしておくべきか悩んでいます。

夜の宮殿の主ハトル
「私の愛はあなたに、破壊はあなたを守るために」
ハトルは万人が愛し恐れる女神として夜の宮殿に身を置いています。

英雄インプは古代の戦争で孤児となった九人のエネアドを引き取りました。
その中でもハトルはインプが最も手をかけて可愛がった娘でした。
彼女のために自分のヘルムで夜の宮殿を作り夜空の星を取って宮殿の天井に飾るほどでした。

インプがハトルを可愛がった理由は彼女が内に秘めている殺戮の形、
セクメトの力のためでした。
いつか自分の肉体が衰えた時、
インプはセクメトの肉体に自分の魂を移そうと考えているのです。

何も知らないハトルは今日も夜の宮殿に残り
愛するホルスと共に戻ってくる父を待っています。

黄金の玉座の監視者ホルス
「侵入は許さない」
エネアド執行官ホルスは黄金の望楼の玉座に座り闇を見守る監視者です。
ホルスはインプと共に龍皇との戦争で活躍した先鋒隊長でした。
大きな手柄を立てたこの猛将に、大英雄インプは自分の黄金の槍を与えることを約束しました。

そして、エネアド帝国の中心に塔よりも大きな自分の槍を突き立て、
望楼を造りその柄の先端に黄金でできた玉座を作りました。

玉座に座ったホルスの目には宇宙の遥か彼方の闇まではっきりと映り
エネアドの栄光と平和を脅かす存在がいないかどうかを見守っています。
ガセスでクルンの復活を目にしたホルスは玉座から立ち上がりました。
その時、彼の体は燃え滾る太陽の黄金の光に満ち溢れていました。
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+ ダークソウル

ダークソウル

闇の勇者ラグナロク
「くっくっく。なぜ光の勇者だけがいると思うのか?」
ラグナロクはダークソウルの中でも伝説的な偉業を成し遂げた勇者です。

彼は、宇宙の運命と共にすることを予言され、伝説の勇者の家系に生まれました。
ダークソウルの預言者たちはラグナロクに3つの試練を与えました。
深い闇に眠っている恐ろしい怪物グレンデルを狩るのが第一の試練で、
復讐のために彼を訪ねてきたグレンデルの兄弟を殺すことが第二の試練でした。

最後に、タイタンをも恐れさせた宇宙龍エツィーラを退治して帰ってきた彼は、
大切な故郷の惑星がタイタン帝国の侵略を受けて滅亡したことを知りました。

偉大な勇者は怨念と闇に身を委ね、暗黒の戦士となりましたが、
彼らの星を解放してくれるというタイタン元老院の申し出に従い、アストライアを追跡しました。

ラグナロクは暗闇のように深い彼の怒りと絶望をアストライアと古代のノアに注ぎ込み、
どんな死も彼の強固な意志を屈服させることはできないでしょう。

魔女モルガナ
「運命は決まっているのよ」
秘密を秘めた宝物カースストーンの持ち主モルガナは、最後のダークソウルの魔女です。
ダークソウルの魔女たちには、カーストーンを通して未来と過去を見る力があります。

彼女たちは、タイタンの襲来とダークソウルの敗北も予見していたが、
最年少のモルガナを残し、滅亡の運命を受け入れました。

モルガナだけが、ダークソウルのすべての知識を保存するために生き残り、
太古から存在する番人アスクと一緒にノアに向かいました。
そこでダークソウルの英雄たちは、アストライアとタイタン軍に勝利を収めたものの、
故郷に帰る方法を失ってしまいました。

その時、魔女が黄泉の鎌で英雄たちを封印しました。
永劫の時間の果てに彼らの時代が再来するという言葉と共に。

黒い魂石のサシャ
「さあ、ゲームが始まったよ。私は死なないけど!」
サシャのダークソウルジェムは、ダークソウルに永遠の命と復活をもたらす偉大な宝玉です。
それは長い間、ダークソウルという種族の威名を高めた遺物であったため、
代々の守護者によって厳重に守られてきました。

サシャはその守護者の中で最後に残った存在です。
彼女が最後になった理由は、ダークソウルの最も偉大な予言者であるモルガナの予言によるものでした。
ソウルジェムを失ったダークソウルは、タイタン元老院の支配下に置かれることになりました。
アスクとモルガナはソウルジェムを携えたサシャとともに、
より重要な未来のためにダークソウルの英雄たちを集めました。
彼らが向かった先はノア。

モルガナの予言は一つでしたが、ダークソウルの英雄たちはそれぞれ違った考えを抱いており
サシャも自分のソウルジェムで叶えたいのは、自分の永遠の命で宇宙を楽しむことだけでした。
もちろん、彼女の利己的な決断が、宇宙の未来を大きく変えたということを
彼女は知っているわけでも、興味を持っているわけでもないのです。

黒い世界樹のシヴァ
「クマル、苗木を食べちゃダメ!」
シヴァは黒の世界樹イルミンスルを守る熊、クマルの主人であり、
クマルが宿すことで知られる黒い世界樹の苗木を保管し、護る者です。
黒の世界樹イルミンスルは、タイタンの根源となる世界樹ユグドラシルの兄弟樹であり、
ユグドラシルが光への道を開き、イルミンスルは闇への道を開く世界樹です。

時空を流れるミミルの川からエネルギーを受けて育った二本の樹の内、
イルミンスルから最初のダークソウル・アスクが生まれたと言われ、
ダークソウルたちから神聖視されていました。

賢明で公正なタイタンの君主オーディンが姿を消すと、
タイタン元老院はミミルの川が持つ力を独占するために侵略を開始しました。
目的は黒い世界樹のイルミンスルでしたが、タイタンの軍隊が使用した光の力は
黒い世界樹を枯らしてしまいました。
世界樹が枯れる寸前、シヴァはその苗木を取り出し、クマルと一緒に闇の中に隠れました。

ラグナロクの遠征隊がノアに向かうという知らせに、彼女は黒い世界樹の苗木を持って参加しました。
彼女はノアにある世界樹のエネルギーが、イルミンスル蘇らせるのではないかと考えています。
その計画通りに黒い世界樹が世界に影を落とすかどうかはまだ分かりませんが。

闇の番人アスク
「善と悪…過去と未来」
最初のダークソウル・アスクは、古代からダークソウルの世界を監視する存在でした。
ダークソウルは闇の中で生まれた種族で、その源はタイタンの力であるミミルの川です。

したがって、ダークソウルとタイタンは表裏一体であり、彼らの戦争は避けられない運命でした。
最初のダークソウルであるアスクは、自分たちの種族が宇宙で勢力を拡大していくのを見てきました。
いつかタイタン帝国と避けられない決戦をすることもわかっていました。

そして、ダークソウルの魔女たちに、その結果が悲惨な敗北であることを警告されました。
アスクはモルガナと共にダークソウルが復活できる未来を探し求め、
辺境の小惑星、ノアに向かいました。

彼らが復活する日が来たとき、アスクは自分たちの文明を再興するでしょう。
彼の計画はまだ始まっていません。

死者の大公タナトス
「私の矢は復讐を夢見る」
死者の大公タナトスは、ダークソウルの最も強力な支配者の一人でした。

ダークソウルの惑星にタイタン帝国の軍隊が攻めてきた時、
彼は多くの敵を倒し、勇敢に戦いました。
しかし空を覆うタイタン艦隊を倒すことはできず、
タナトスが支配していた国土は廃墟となりました。

彼に従った兵士たちは、死者になっても忠誠心を失うことなく大公に従いました。
死者の大公となったタナトスは、征服者であるタイタンに強い復讐心を抱いています。

だからこそ、タイタンが遠い辺境の星であるノアにダークソウルを派遣した際、
その任務を引き受けました。
タイタン帝国の監視を終わらせ、いつかは彼らに復讐する日を夢見て。

破滅の白蛇ティル
「予言の歌はクライマックスを迎えた」
宇宙には、一つの予言が伝わっていました。
「黒き魂から白き頭が現れ真の宇宙の継承者となるだろう」

ある日ダークソウルから白髪の子供が二人生まれました。
ティルとラグナロク。

銀河の覇者であったタイタン議会は不吉な噂に気付き戦争を起こしました。
勢力に差があったダークソウルは敗北し、
ラグナロクとティルはタイタンの特殊部隊「破滅者」の一員として育てられました。

その彼女が生命を取り戻し宇宙に戻って来ました。
ダークソウルの恨みが彼女に新たな命を与えたのかもしれません。
戻って来たティルの演奏は滅亡の調べを抱くようになりました。

彼女が光と闇、どちら側に付くのかはまだわかりません。
ただ、白蛇が恨みを込めた牙をむき出しにしていることは確かです。
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+ ノアの英雄

ノアの英雄

最後のナイト レオン
「ここは任せて!自信があるんだ!」
ランディングガーデンの大通りの前に子供が捨てられていました。
引退式帰りの老兵士がその子を拾い、我が子のように育てました。
正義と名誉を重んじる養父のもとで育った子は
皆の手本となるナイトに成長しました。

一番最初に戦場に投入され、一番最後に退却するその姿に
人々は彼を「最後のナイト」と賞賛しました。

デスクラウンが墜落した日。
押し寄せる異種族の軍隊に、レオンは勇敢に立ち向かいました。
熾烈を極めたランディングガーデン攻防戦で最後のナイトは奮闘しましたが
敵軍の軍勢を前に持ちこたえることはできませんでした。
そして倒れたレオンの前に彼女が現れました。

「こんなところでボデンの末裔に会うなんて驚きね」

決死のアーチャー エリサ
「もう狙っていますよ」
エルフの巡察隊の一部は種族戦争が終結した後もアライアンスに留まりました。
エリサは人間の王国に残った巡察隊の末裔です。
オークの大群が人間の地に押し寄せてきた日の夜、
エリサが所属した巡察隊は果敢に戦いましたが、
結局は後退を強いられました。

仲間のほとんどはエルフの村へ逃げ帰りましたが
彼女は決死の覚悟で最後まで抵抗を続けました。

ランディングガーデン攻防戦まで戦い続けたエリサは
いつの間にか「決死のアーチャー」として
城壁の上で最後まで敵の攻撃を防ぎました。

しかし飛んでいく矢が最後には落ちるように、彼女は倒れ
五大偉人の手により彼女は再び蘇りました。

「あなたの運命に従いなさい。きっと戦争の原因を突き止められるわ」

最後の巡察隊員は戦争を食い止めるために旅立ちました。

希望のビショップ リリージョイ
「ねぇ、ねぇ!一緒にけんけんぱしない?」
森の奥深くに光の力に仕えるシマリス族がいました。
彼らは毎年アライアンスに優秀な見習いビショップを派遣していました。
その見習いビショップの中でもリリージョイは、
飛びぬけて明るい性格をしていました。

オークの侵攻により人間たちの村に影が差した時も
彼女の祝福と言動は希望を失いませんでした。
苦しそうな声が聞こえると、リリージョイの耳がピンッ!
すぐに治癒の光を降り注いでくれます。

ランディングガーデンの城壁の上で兵士を癒していた彼女は
オークの矢に肩を射抜かれ倒れてしまいました。
その瞬間、五大偉人が降りてきて彼女にこう言いました。

「フフ。私の頼みを一つ聞いてくれるかしら?」

光の意志のまま世界を照らしたいリリージョイは耳をピンと立てました。

ブルカヌスの魔術師シャーロット
「魔法は神秘的で美しい!そして力強いわ!」
魔法が栄えた国ゲルアンスは、今はゲルアンという都市として残り、
その地にはウィザードたちの塔が高くそびえ立っています。

塔で魔法を修練していた少女の一人であったシャーロットは
すでに10代で炎の魔法に頭角を現した天才でした。

しかし、彼女は王国随一の炎の魔術師として知られるタークを越えたいと願っていました。
そこで、塔の奥深くにある封印された炎の魔法書を師匠たちに内緒で開いてみることにしました。
魔法書には、封印された炎の帝王ブルカヌスを目覚めさせる方法が書かれていました。

炎の精霊の王は少女に欲しいものを尋ね、シャーロットは「力と才能」と答えました。
その日以来、シャーロットは塔で最高の炎の魔術師として生まれ変わりました。
ランディングガーデン攻防戦が始まると、長老の魔術師はシャーロットを派遣しました。
彼女は城壁の上に配置されましたが、初めての戦闘は熾烈を極め、
シャーロットは死が近づいていることを感じました。彼女が来るまでは。

「私の頼みを聞いてくれたら、この戦争を終わらせることができるかもしれないわ」

銀の影ベン
「どこだ?俺の標的は?」
とある小さな村に、腐敗し富を貪る者たちの倉庫を漁り
孤児たちの世話をしている少年がいました。
すばしっこさが自慢の彼でしたが、ある日老人に捕まってしまいました。

「村の倉庫を漁って満足か?狙うなら世界の倉庫を狙え」

ファルシオンのマスターであり、伝説の暗殺者だった黒い狼ファビアンは
少年のベンに自分の持つすべての技を伝授しました。
そして「ランディング城の闇を盗め」という遺言を残しました。

ランディングガーデン攻防戦が勃発すると、ベンはランディング城の城壁に上りました。
城壁の上ではオークと兵士が熾烈な戦闘を繰り広げていました。
押される兵士たちを見て見ぬふりはできないでいるベンのもとに彼女がやって来ました。

「こんなところでボデンの末裔に会うなんて驚きね」

ディルクのパラディン レオナルド
「お前は悪人なのか?いいだろう。懺悔しろ」
レオナルドはディルク修道会に所属するパラディンでした。
彼は親切で礼儀正しく、いつも笑顔を浮かべている模範的な騎士でした。
ですが、世界が戦乱に包まれると、ディルク修道会もまた戦禍を免れることはできませんでした。
オークとノールに略奪され、山賊たちに襲撃され、
1人生き残ったレオナルドは悪を憎む寡黙な性格に変わってしまいました。

それでも本来の高貴さは失わず、善良な者たちを救うために
ランディングガーデン攻防戦に参加しました。
善良な者たちの盾となり城壁で自らを犠牲にしたレオナルドを五大偉人であるホワイトヘルは救いました。
もしかしたら、それは彼の特別な血筋のためだったのかもしれません。

「この戦争を終わらせられるかもしれないわ」

罪なき人々を救うためにレオナルドの聖なる光が燃え上がります。

ヴァルテンベルクのサマナー アナ
「初めまして!私はみんなと友達になりたいの」
アナはヴァルテンベルク侯爵家の三女です。
彼女は幼い頃から人形に魂を宿すことができました。
ヴァルテンベルク侯爵は、末娘のために最高のマスターをつけて惜しみなく援助し
アナは気品と献身を兼ね備えた少女に成長しました。

戦争が勃発すると、彼女は真っ先に戦場に赴きました。
ですが、自分では戦わないサマナーであったため
彼女の名前が知れ渡ることはありませんでした。
城まで襲い掛かるオークたちの軍勢を相手に、アナは勇気を振り絞りました。
そんな彼女の奮闘を見守る謎のウィザードがいました。
倒れたアナの傍らに立った不思議なウィザードは彼女に向かって手を差し出しました。

「あきらめない闘志。それがあなたの運命ね」
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+ イベント

イベント(ファーストインパクト)

ホーリーグレイルのシャベル
「神は…あなたたちが騒ぐことを望んでいません」
シマリス族の中でも最も神聖な力を持つシャベルは、常に神への祈りを捧げています。

黒い牙のティヌビエン
「さあ、狩りを始めようか?」
ティヌビエンの弓、ブラックマンバは汚染された血を塗った矢を飛ばして、ゆっくり敵の息の根を止めます。

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+ エトランゼ

エトランゼ(ファーストインパクト)

ガセスからの来訪者カトリーナ
「あの星についていったら、どんなところに行けるかのな?」
窓から夜空を眺めていたガセスの平凡な少女は、
純真さに輝く心を持つ占星術師になりました。
いつかあの星にたどり着きたいという憧れを胸に抱き、
胸躍る冒険を待っていた彼女の前に現れた不思議な光は、彼女をノアへと導きます。

世界に散らばるアストライアの痕跡を探すために、
神秘的なオーブ「イオ」と初めての旅に出たカトリーナは、
大切な仲間たちと出会い、今日も少しずつ成長していきます。
少しおっちょこちょいだけど、どこか憎めない愛らしい魅力を持つカトリーナ。
彼女の颯爽(さっそう)とした足取りがどこへ向かうかは誰にも分かりませんが、
その旅が何よりも輝かしいものであることは確かです。

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セカンドインパクト

+ 五大守護龍

五大守護龍

創生のエル・ガイア
「もう一度光へ」
女神エル・ガイアは、宇宙を創造した五大守護龍の一人です。

彼女は七大天使と戦った創世の戦争で、彼らの堕落が癒されると固く信じていました。
いつか七皇が悔い改め、光の存在として戻ってくることを願って。
他の兄弟を説得し、彼らを封印することに成功しました。
封印の過程で、他の守護龍たちがすべての力を消耗し、死と同様の状態になると、
彼女は滅亡の脅威に備えるため、ガイアの庭園で宇宙を守る分身を作りました。

その分身はハーツヘルシングと五大聖位を創造し、宇宙を監視し始めると、
真のエル・ガイアは長い眠りに落ちました。
分身は宇宙を守るために、ホワイトヘルにその力と知識を分け与えましたが、
宇宙で最も力と知恵のあるウィザードたちは
それすらも闇を相手にするには不十分だと知り、女神を目覚めさせる方法を模索しています。
彼らが積み上げてきた知識と魔力が、少しでも彼女の力を取り戻すことができるかもしれません。

沈黙のフォン・リーパー
「う~ん、教えてあげな~い」
フォン・リーパーは、知恵の黙龍フォン・メタトロンの力が集まって生まれた彼の生まれ変わりです。

彼は目を開けた瞬間から、宇宙のすべての秩序と法則を悟り、
宇宙の生き物たちを好奇心旺盛な目で見守りました。
彼らは決められたルールや法則に従って行動していなかったので
フォン・リーパーは彼らを見ることに楽しさを感じていました。
そうして宇宙で繰り広げられる出来事を眺めていた彼は、龍皇クルンの復活を感じました。
そして第二の七皇が復活すると、彼らが宇宙の危険になる可能性があると考えました。
ただ、彼は守護龍としてはまだまだ未熟なため
自分を覚醒させそうな英雄を呼び出して試すことにしました。
もちろん、彼らが意地悪なフォン・リーパーの試練を乗り越えられるかどうかは、もう少し様子を見る必要があるでしょう。

安息のバーニャ
「安息は!すべてを終わらせるっていう意味よ!」
七皇を封印するためにすべての力を使い果たした守護龍エンデ・ハデスは、バーニャとして生まれ変わりました。
デスクラウンがエンデ・ハデスの王冠を通して覚醒した瞬間、彼女は生まれました。
そのため、バーニャは力の源を除くすべての部分で、以前の守護龍とは別の人物であり、
生まれて間もないため、常に意欲的で、情熱的です。

多くのものを初めて見たバーニャは、しばらくの間、宇宙を探索して時間を過ごしました。
そして間もなく七皇によって美しい宇宙が破壊されるかもしれないということを知りました。
バーニャは宇宙で最も強力な戦士を探すことにしました。
彼女は生まれたばかりで、まだ守護龍の力を引き出しておらず、
力を目覚めさせるには、強力な戦士との戦いが必要だったからです。
バーニャは、自分の招待を受けた戦士たちが戦えるか、早くもワクワクしています。

決定するブラマン
「あれれ?きれいなフロストクリスタルが咲いたね?」
決定する龍、ブラマンは宇宙を創造した五大守護龍の一人で、
この宇宙の法則を決定した存在です。
だからこそ、彼女の選択は常に正しく、必ず執行されます。

七皇を封印するために命を使い果たした彼女は、氷の小惑星で生まれ変わりました。
すべてが凍りつき、一点のずれもない真っ白な世界。
彼女は自分の玉座を作り、そこに座り、自分が定めた摂理通りに回る宇宙を眺めていました。
長い年月が経ち、ブラマンが定めた法則が崩れていくのを感じたとき、
その混沌の中心には、七皇と奈落の存在がいました。

ブラマンは決して溶けないように結晶化された武器であるクリスタルディファインを作り出し、
玉座から身を起こしました。
彼女はすでに混沌の破滅を決定しているので、そのことも必ず起こるでしょう。
ブラマンは、新しい秩序を実現するために協力者を探しています。
選ばれた英雄たちは、方向感覚を欠いたブラマンを混沌の中心に見事に導くことが既に決定されています。

忘れられたダッキ
「大地はいつでも代価を求めるわ。恩恵でも恨みでもね」
ダッキは他の五大守護龍と等しい存在ですが、別の宇宙を創造した異界の守護龍です。
彼女は彼等の世界で貝牌と呼ばれる、空間を封印して解放する宝物である境界の鍵を使って
この宇宙に姿を現しました。

彼女が到着したのは、七皇が封印され、五大守護龍が姿を消した直後でした。
龍皇クルンの封印から流れ出る強力な力に導かれ、その封印の前に姿を現しました。
その封印の中でクルンは巧みな嘘でダッキをそそのかしました。

輝き輝いていた天使たちを、龍が嫉妬して閉じ込めたという嘘に騙され、
ダッキはクルンの封印を解きましたが、封印から抜け出した龍皇クルンはダッキを裏切り、
代わりに彼女を封印の中に閉じ込めてしまいました。

ダッキは長い間、自分を閉じ込めたクルンに強烈な憎しみを抱いており
空間を支配する境界の鍵を使って封印を解こうとしています。
いつか裏切り者をバラバラにすることを想像しながらね。

時間の支配者エル・アスター
「時間が流れ、君の唇は私に」
エル・アスターは時間を支配する守護龍です。
彼は太初に存在した闇が光を飲み込んだために起きた大爆発
「光と闇の創造」で生まれた五大守護龍と七人の天使のうちの1人であり、
彼は闇が持つ力の中で最も強力な力である時間を受け継ぎました。
エル・アスターが存在することで、宇宙の時間が流れ、
彼は分岐点ごとに変化する未来を感じ、自分が望む未来を実現するために常に選択を繰り返します。
だからこそ、彼は自分を全能だと信じており、自分に相応しい相手と信じるエル・ガイアと二人だけで宇宙を支配しようとしています。

太初の光が堕落してしまった「光の墜落」さえも、彼が望む未来のために起こらなければならないことであり、彼は七皇の堕落を傍観しました。

今、彼が望む未来への最後の分岐点は、七皇が復活する瞬間です。
その時を待ちながら、エル・アスターは愛するエル・ガイアのために詩を書きながら時を待っています。
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+ 七皇

七皇

絶望のロックスター マルドゥーク
「ス、ステージに上がれば何も怖くないわ!」
絶望の七皇マルドゥークは、以前は希望の天使でした。
彼女の前に立ちはだかる敵は絶望に打ちのめされ、戦う気さえ失ってしまいます。

彼女は混沌の七皇サタンが見せた運命であるボイドの誕生を見て堕落し、暴走してしまいました。
数多くの星が破壊され、宇宙に絶望が広がり、彼女の友人であったフォン・リーパーは、
他の守護龍と共に彼女を落ち着かせ、奈落の底に彼女を封印しました。

理性を取り戻し、封印されたマルドゥークにフォン・リーパーは少しの自由をプレゼントしました。
それは、マルドゥークが封印された玉座で公演できるというものでした。
彼女は自分が感じた絶望を、地獄の悪魔であるインフェルスの演奏する伴奏に合わせてヘビィメタルで歌いました。
本当の絶望を歌うロックスターは、すぐに宇宙規模で有名になり
彼女の姿を見るために、ファンは奈落まで向かうこともありました。
毎回同じ場所で公演していたマルドゥークは、今、ライブツアーとサイン会を行うために
自分の封印を解こうとしています。
しかし、彼女自身も知らない奥底にある絶望は、今でも暴走する準備をしています。

破滅の皇帝クルン
「ぐはははっ!破壊は愉快だ!破壊するぞ!すべてを!!」
龍皇戦争を起こした主犯であり、龍皇として知られるクルンは、無数の世界の破壊者であり
奈落の七つの創造者である七皇の中で最も危険な者です。
七皇が堕落した「光の墜落」以来、彼は無数の世界を破壊しました。

彼の友人、エル・ガイアは彼に破壊を止めるように頼みましたが、彼はエル・ガイアの言うことを聞きませんでした。
五大守護龍は、七皇との戦争である「墜落の戦争」の末、クルンを封印することに成功しましたが、
彼は別の宇宙から来た守護龍であるダッキを騙して、代わりに彼女を封印して自由を手に入れました。

自由を得たクルンは全宇宙を相手に戦争を起こし、
その「龍皇戦争」は彼の勝利で終わるように見えましたが、後に四大英雄と呼ばれる、
オーディン、ハイドン、バーソロミュー、インプが組織した対抗勢力からの大きな抵抗を受けながら
最後の戦場であるブラッディムーンで、抵抗軍の生き残り、インプ、オーディン、バーソロミューが
クルンの魂はオーディンの肉体に、肉体はハイドンの99重監獄の無間獄に、かろうじてを封印しました。
しかし、彼らの封印は安全でも完璧でもありません。
龍皇戦争はまだ終わっていません。

混沌の救世主サタン
「気になりますか?ですが、まだ内緒です」
サタンは太初の天使であるドミニオンの一人で、運命の支配者です。
彼はすべての運命を見通すことができるので、その運命がすべてボイドに繋がっていることを知りました。

どんなに偉大な運命も、最終的には同じ結末を迎えることを悟ったサタンは
その終着点である虚無が持つ美しさと完璧さに魅了され、堕落してしまいました。
彼にとって虚無とは、完成された結末と同じ意味です。
サタンは最も輝き、高潔な天使であるアトゥムを訪れ、彼女に運命を示しました。
彼が出した運命のカードを見たアトゥムの輝かしい光は、闇に染まってしまい
いつも希望と安らぎを与えていたアトゥムの「テフェトの灯」は、絶望と悪意をまき散らし始めました。
歓喜の光が堕落したのです。
その後、同じ運命を見た太初の天使クルン、ズルワン、アシュラ、マルドゥーク、アザトースもすべて堕落してしまいました。
七皇と呼ばれる七人の堕天使が生まれたのです。
牢獄のような宇宙を解放し、すべての運命を虚無に導く存在。
七皇になったサタンは混沌の救世主です。

深淵の灯火アトゥム
「あなたが闇を見つめるとき、闇もあなたを見つめてるわ」
アトゥムは光輝の天使、宇宙を照らす光として崇拝されています。
同じドミニオンたちの間では、「最初の夜明けの星ルシフェル」と呼ばれる存在です。

彼女が持っているテフェットの灯火は全宇宙を照らし、すべての人に安らぎを与えました。
しかし、サタンが彼女に虚空が生まれる宇宙の運命を見せると、
アトゥムはもう輝かなくなりました。代わりに光を吸い込み、漆黒の闇に変えてしまいました。
これがドミニオンが堕落して七皇となった「光の墜落」です。

龍皇戦争の余波で七皇の封印が弱くなると、彼女の魂は奈落の底の一番奥の玉座である
深淵の玉座から解放され、龍皇戦争の英雄であるインプに宿りました。
アトゥムの力を手に入れたインプは、他の英雄と共にクルンから勝利を勝ち取ったものの
すでに彼の心は闇に染まってしまいました。
完全にインプの肉体を手に入れ、深淵の玉座に眠っている自分の肉体を目覚めさせるために
アトゥムはインプをエネアドの聖域の奥深くに眠らせました。
今、覚醒する大英雄は、闇の忠実な分身となり
美しく暗いアトゥムの肉体まで目覚めたとき、宇宙は深い奈落の底に沈んでしまうでしょう。

苦痛の踊りアシュラ
「ふふっ!私の優雅な踊りを見てください!」
苦痛の七皇であるアシュラは、苦痛の踊りによって敵に果てしない苦痛を与えます。
墜落の戦争で封印されたアシュラは、悲痛の玉座で今でも踊り続け、
その美しい動きに魅せられて近づいた人々は、彼が感じた痛みに溺れて死に至ります。

歓喜の天使であった時代、彼の踊りは皆に幸せと希望を与えました。
太古の昔、アシュラは宇宙で最も美しく高貴なドミニオンであったアトゥムを見て憧れを抱き
男性でありながら、エレガントで気品のある服装と身のこなしに努めました。
その結果、アトゥムに匹敵する美貌と踊りを身につけることができるようになったのです。
しかし、今や彼はダンスを踊っても幸せを感じることができなくなりました。
その代わり、貴重で高価な服を買って着るときだけ苦痛から解放されるようになりました。

しかし、奈落での買い物には限界があります。
仲の良いマルドゥークと一緒にアシュラは封印から抜け出すことにしました。
マルドゥークのライブツアーで踊り、お金を稼いだら
アシュラは宇宙一のショッピングモールと言われるエネアド百貨店で、好きなだけブランド品を買う予定です。
彼は今日も悪魔が玉座に持ってきてくれる商品カタログを読みながら、夢を膨らませています。

裏の狂気ズルワン
「ねぇ、私ってかわいいよね?言わなくてもわかってるわ!へへっ」
七皇の一人であるズルワンは、太古の天使ドミニオンの中で最も美しい外見を持つ契約の天使でした。
光の墜落と共に堕落した彼女は、自分が見た滅亡の記憶とともに力まで封印してしまい、
幼い少女の姿まで若返りました。

恐怖の記憶をすべて忘れた彼女は、陽気な性格を手に入れましたが、
その内面には、まだ暗く狂気に満ちた彼女が眠っています。
五大守護龍が七皇と戦った墜落戦争の最中、
彼女の内側に隠れていた暗い狂気が飛び出して、奈落の底で最も巨大な峡谷である
狂気の傷という地形が生まれたという伝説も、彼女の狂気を説明できる伝説の一つです。

その力は今もそこに残り、その峡谷は奈落の底でも最も危険な場所として知られていますが、
封印されたズルワンは、自分が暴走したことも忘れていました。
そのため、彼女はこんなにきれいでかわいい自分がなぜ封印されなければならないのか理解できず
どうにかして自由になる方法を探しています。
彼女が解放されれば、その中に宿る狂気の姿もいつか解放されるでしょう。

怨霊のハンター アザトース
「クルン、どこにいるの?あなたの心臓を撃ち抜くわ!」
アザトースとクルンは、ドミニオン時代に最も仲の良かった親友でした。
ドミニオンの中で最後に生まれた彼女に、クルンは優しく、宇宙の多くの神秘を教えました。
アザトースはクルンを兄のように、あるいは恋人のように思い、いつもクルンと一緒に過ごしてきました。

しかし、この二人の関係は、光の墜落とともに終焉を迎えることになります。
堕落した直後にクルンは破壊行為に毒され、無差別な破壊を繰り返し、
その対象にはアザトースも含まれていたからです。
自分を見分けられない彼に反撃を仕掛けることができなかった彼女は、
無力なまま五大守護龍によって悲しみの玉座に封印されてしまいました。

それでも、アザトースはクルンへの愛情を捨てませんでした。
心の片隅でクルンが自分を捨てたかもしれないという疑念を必死に無視しながら、
彼女は、いつかクルンが戻ってきて自分に謝ってくれるなら、喜んでその謝罪を受け入れて
彼と一緒に五大守護龍と、堕落を引き起こしたサタンに復讐することを誓いました。
しかし、エル・ガイアへの復讐心に駆られたクルンは、
彼女を忘れて七皇となり、宇宙へ旅立ち、龍皇戦争を起こしました。

彼女の信頼は報われませんでいた。

裏切られたアザトースは、すべての存在に対する憎しみを募らせました。
自分を捨てたクルン、堕落を招いたサタン、玉座に閉じ込めた五大守護龍すべてに。

アザトースの周りを旋回し、敵を粉砕するKKM(Krun Kill Machine)は、
これ以上裏切られたくないアザトースが作った超小型万能光学併記で、
その名の通り、クルンの心臓を突き刺すことを最優先の目的に設定されています。

決して裏切らない仲間を生み出したアザトースは、
封印から抜け出した後、徹底的に一人で獲物を追いかけ始めました。
その過程で出会う英雄は、彼女にとって利用価値のある道具に過ぎません。
アザトースは、もはやクルンと一緒に宇宙の謎を冒険していた純粋無垢な少女ではありません。
周囲のすべてを復讐の道具とみなす冷酷なハンターに過ぎません。
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+ ブラックハンズ

ブラックハンズ

悪騎士ベレド
「弱肉強食!クルン陛下の仰せのままに」
ベレドは奈落のかつての支配者であったオーバーロードの勢力をまとめ、奈落を統一しようとする魔族の英雄です。

アトゥムの分身である七罪源が地獄を支配する前、
オーバーロードたちは、魔の血戦という儀式を通じて、手段や方法を選ばない、
相手を殺して勢力を奪う弱肉強食の伝統がありました。
この伝統は、堕落して果てしない破壊を行ったクルンを称える魔族の儀式でした。

魔の血戦が宣言された瞬間、両勢力はお互いを殺すためだけに行動することになります。
この激しい儀式は、オーバーロードだけでなく、魔族全体にとって
七皇クルンの堕落を再現するという側面もありました。

しかし、このような伝統は七罪源の登場とともに衰退の道を歩むことになります。
彼らは魔の血戦そのものを無視し、オーバーロードを奇襲したり、騙して殺す方法で奈落を征服しました。
七罪源が支配する奈落の底で、オーバーロードと魔族の血戦は旧時代の遺物として扱われ、そして
次第にオーバーロードの勢力は奈落の底辺に追いやられました。

オーバーロードのうち、七罪源グリードの罠にはまり殺された白馬将軍フィツカロルドには、
ベレドという才能ある息子がいました。
彼は天才的な剣術と、父から受け継いだ白い武具ウィガルの鎧を身にまとい、
まだ互いに争い合う60人のオーバーロードを相手に魔の血戦を繰り広げ、彼らを屈服させました。
その中でも七罪源に匹敵する十人のオーバーロードである十傑との対決では、
彼らを一挙に斬り倒すという偉業を成し遂げ、その偉業は七皇の耳にも届くものでした。

そして全てのオーバーロードを結集させたベレドは、その中で最も強い者たちを集め、
弱肉強食の伝統であるクルンの秩序を再び確立する龍皇の親衛隊ブラックハンズを結成しました。

ベレドは七罪源を皆殺しにし、奈落の底に古い秩序を取り戻し、
七皇クルンとともに弱肉強食の絶対的な法則を全宇宙に確立するために
奈落から抜け出し、宇宙で封印されたと言われるクルンを追い求めてこの宇宙に出る方法を模索しています。

地獄の悪夢ビューネ
「熱い…この私をもっと熱くしてくれるかしら?」
犠牲者の母親と呼ばれるビューネは、奈落に存在するすべての夢魔の母であり、
奈落の誕生を見守った永遠の命の持ち主です。
冥界で最も勇敢な者でも近づきたがらない場所、血霧の森が彼女の領地です。
サタンが作ったとされる偽りの夢の屋敷の主として認められているのは、
彼女が奈落の強力な支配者である十傑からも一目置かれる存在だからです。

すべてのモンマは彼女の子供なので、彼女はモンマたちが傷つくことを極端に嫌います。
しかし、先日、ある力によって、血霧の森の一部が他の惑星と繋がってしまいました。
幼いモンマだったリリスとマハラス姉妹がその星に消えてしまいました。

時が経ち、ビューネにマハラスとリリスが永遠に消滅したという知らせが届きました。
この事実をもたらしたベレドは、復讐を誓いながら彼女がブラックハンズに加わることを求め、
そして極限の怒りに満ちたビュネは、すべてのモンマと共にブラックハンズの主軸となりました。

彼女の目的はただ一つ、自分と同じように美しかった二人の娘、マハラスとリリスを傷つけた
不謹慎な存在をこの世で最も悲惨な方法で滅ぼすことです。
龍皇クルンの秩序である弱肉強食の掟も、ベレドのようなブラックハンズも、
ビューネにとっては復讐のための道具に過ぎません。
長い間、奈落の底に閉じこもっていた犠牲者の母親が、自分の犠牲者を探して世界に出ようとしています。

狂乱のファン メフィスト
「マルドゥーク様かっこよすぎる!でしょ!?」
メフィストは赤血族だけに伝わる黒い触手ファウストの持ち主です。
ファウストは奈落の底で育つ黒い実から生まれた膨大な魔力を持つ魔獣で、
赤血族の中でも最も強力な魔力を持つ者を選ぶ魔獣です。

彼女が生まれた日、ファウストは元々の主人であるメフィストの父であり、
オーバーロード十傑の一人であるパレスを捨て、メフィストを自分の主人として選びました。
彼女が持っていた強大な魔力に惹かれたからです。

生まれた瞬間に地獄の君主の一人であった父親を追い抜いた彼女は、
プライドが高く、わがままな少女に育ちました。
そんな彼女が唯一尊敬するのは、ディスペアバンドのリーダーであり、七皇のマルドゥーク一人だけです。
マルドゥークが封印された絶望の玉座で出会った彼女の歌から
人生で経験したことのない絶望を体感した彼女は、マルドゥークの歌に深くのめり込みました。

ベレドが十傑に勝利し、龍皇の秩序を全宇宙に立て直すと宣言したとき、
メフィストは父の仇であるベレドに加担し、ブラックハンズの一員となりました。

彼女はクルンの弱肉強食には全く興味がありませんが、
ベレドとその信者を利用すれば、マルドゥークを解放するチャンスがあると思ったからです。
毎回マルドゥークのライブを見に行くたびに姿を消してしまうメフィストは、ベレドにとって悩ましい仲間でもありますが、
ファウストを自在に操る彼女の力は必ず必要だと考えています。
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+ 伝説の五大英雄

伝説の五大英雄

イースター提督バーソロミュー
「海賊ルールその1。動じないこと!」
バーソロミューは、龍皇クルンによって滅ぼされたアラスター宇宙帝国の最後の提督、
宇宙最強の海賊であるイースター私掠海賊団を創設した最高の提督です。

強力な艦隊で西部銀河を平定していたアラスター帝国は
龍皇戦争の始まりとともに、最初の龍皇の大召喚によって滅ぼされました。
西部遠征軍を指揮していたバーソロミューは帰還後、すぐに艦隊を率いてアラスターの末裔
と言う意味が込められた「イースター」艦隊を編成し、クルンへの復讐を誓ったのです。

龍皇戦争でバーソロミューとその艦隊は、超巨大なエレボス・マルティニークを沈黙させるなど、大きな戦果をあげました。
五大英雄の一人として、艦隊を率いてアラスター宇宙帝国のかつての中心地であったパラドン宇宙海域に陣取りました。
しかし、龍皇戦争の混乱の中で、そこは無法地帯となり、あらゆる悪意と海賊がはびこる危険な場所となりました。
その海賊たちを統治していたのは、最も危険な男、海賊王シルバー・ロジャーでした。

バーソロミューはパラドン宇宙海域を解放するために新たな戦争を開始しました。
後に、イースターの夜明けと呼ばれるようになった海賊大統一戦争の始まりです。
彼女の神出鬼没な艦隊運用とカリスマ性の前に、海賊たちは次々と従いました。
その中には最後まで抵抗していた海賊王シルバー・ロジャーも含まれていました。

アラスター帝国の残存艦隊であったイースターは、この海賊戦争を最後に、巨大な海賊連合の勢力へと変貌を遂げました。
ハイドンとタイタンはバーソロミューと彼女の艦隊を一つの海賊勢力として認めました。
ついに正式に認められた海賊、イースター私掠海賊団が誕生したのです。

バソロミューは人生の最後の瞬間まですべての抑圧された人々を守り、自由を導く人生を送りました。
宇宙の闇が深まれば深まるほど、生涯、龍皇に対する抵抗と全ての抑圧された者たちの守護者として
生きたバーソロミューを覚えている人は少なくありません。

九つの秘宝の主インプ
「この私の奇跡が欲しいのかな?」
インプは九つの秘宝をエネアドの執行官に分け与え、オーディンと共に龍皇戦争を勝利に導いた伝説の英雄です。
彼は砂漠惑星インプ最大の勢力であるシャカ族の王子として生まれました。
生命の魔力を持って生まれた少年は、富と力、すべてを手に入れていたので、不満はありませんでした。

世の中の善良さと華やかさに慣れ親しんでいたインプは、隣国であるカピラとの戦争である
「砂嵐戦争」で苦痛と惨状に直面しました。
カピラの暗殺者によって、彼の父である砂漠の王クプが毒殺されたのです。
少年だったインプは暗殺者たちから逃げ、誰も探さない呪われた砂漠の谷、ネフェルに身を隠しました。

シャカ族の若い王子は、そこでとても美しいある声を聞くようになりました。
その声は、世界のすべての苦しみを癒すために生まれたインプの運命を知らせるとささやきました。
そのためには、ネフェルの奥深くにある扉を開けて、
長い間封印されていた破滅の力を解放しなければならないとも言われました。
そこで少年インプは、ネフェルの扉を開くことができる九つの秘宝を探しに流浪の旅を始めました。

砂漠を放浪し、彼は生まれ持った生命の魔力で多くの奇跡を起こしました。
疫病で死にゆく都市アケナトンを蘇らせ、砂嵐の聖者と呼ばれるようになったのは、
他の世界にも広く知られている有名な出来事です。

何十年もかけて九つの秘宝をすべて見つけたインプは、ついにネフェルの門を発見しました。
奇妙な力が揺れ動く扉の前で彼は扉を開け、その中から破壊の力を秘めた存在が飛び出してきました。

その存在は、一瞬でネフェルを廃墟とすると、宇宙の彼方へと消えていきました。
そして再び彼の耳に美しい声が聞こえてきました。
彼の内にある力と運命を実現する時が来たということです。

黄金律の王オーディン
「正義!私こそがオーディンだ!」
タイタン帝国はオーディンが登場する前と後に分けられます。
オーディンが現れる前のタイタンは強力な力を持っていましたが、一つにまとまっていない集団でした。
それぞれの優れた野心と高い自尊心で、タイタンの戦士たちは誰の命令にも耳を傾けませんでした。
しかし、オーディンはその独特のカリスマ性と包容力で、すべてのタイタンの戦士から無限の支持を得ました。
こうして、タイタン帝国の王とも言える地位である独裁官になったのです。

強力な種族であるタイタンがオーディンの下で一つに団結し、
南の銀河のほとんどは、タイタン帝国が築いた秩序の下に統合されました。
後世の歴史家はその出来事を黄金律の王の誕生と呼びました。
オーディンの治世下で銀河は繁栄し、正義の時代が続くように見えました。
クルンが現れて宇宙を脅かすまでは。

龍皇戦争で宇宙が乱れたとき、オーディンは一点の躊躇もなく軍隊を起こしました。
黄金律の王オーディンが率いる黄金の軍隊と、オーディンに従う最も強力な12の軍神は
無限のエレボスの侵略の中、七つの世界を守ることに成功、
今でもオーディンは七つの世界の守護神として崇められています。

今のように闇が湧き出るこの時代、
かつて最強の英雄であったオーディンの力を懐かしむ人が増えています。

最初の軍神アストライア
「すべては未来のために…!」
真実の探求者、純白の預言者、最初の君主など、アストライアを呼ぶ呼び名はたくさんあります。
彼女はオーディンの恋人であり、タイタン帝国が建設され、初めてタイタン戦士を率いる指揮官である軍神の座に就きました。
彼女はオーディンも愛し、彼が築いたタイタン帝国の正義も愛していました。
そこで、永遠にその秩序が崩れない方法を探すことにしました。

そんな中、火と氷でできた世界で、彼女はフォン・リーパーが残したとされる知恵の泉に関する記録を見つけました。
宇宙のすべての知恵を知ることができると言われるその場所を求め、アストライアは旅に出ました。
龍皇戦争でタイタンが危機に陥ったとき、彼女はオーディンの元に戻ってきました。

戻ってきた彼女から、オーディンはしばしば不可解な冷たさを感じましたが、
龍皇クルンという未曾有の災厄の前に、オーディンは恋人への疑念を胸の奥底に葬り去るしかありませんでした。
戦争中、彼女の知恵は以前よりもさらに増していました。

デススター包囲戦、アルファ・ケンタウリ争奪戦など、彼女の戦略はクルンを十分に追い詰めるものでした。
戦争中、彼女はインプが持つアトゥムの力とその内面の闇に気づいた唯一の存在です。
しかし、その力が今はクルンを倒すのに役立つと考え、その事実を誰にも知らせませんでした。

アストライアは龍皇戦争が終わる頃、姿を消しました。
彼女には、宇宙の未来を変えるような大きな計画がありました。
そして、その計画を実行に移すために、未知の星、ノアに向かって出発しました。
龍皇戦争が終わった今でも、彼女の物語はまだ終わっていないのかもしれません。
もしかしたら、彼女が用意した計画は本当に宇宙の未来を永遠に変えてしまうかもしれません。

ハイエンダーナイト・ハイドン
「片目が痛むの」
ハイドンは銀河系の戦闘種族と呼ばれるハイエンダーの中でも、6歳で剣を手にし、
大人のハイエンダー勇者を倒した天才剣士です。
その戦技を見た初代剣聖ケフィアは、彼女を引き取り、自分の技術をすべて教えました。
3年で剣聖に匹敵する実力を身につけた彼女は、師匠から独立し、宇宙を放浪し、
特1級傭兵として名声を築きました。

そんな中、彼女はハイエンダーの故郷が滅亡したという知らせを聞きました。
戻ってきた故郷では、巨漢の白髪の男性が戦闘種族であるハイエンダーの勇士たちを粉微塵にしていました。
同胞を避難させるため、少女は迷うことなく身を投じ、
彼女の活躍と師匠であるケフィアの犠牲のおかげで、10人余りを避難させることに成功しました。

白髪の男は若い武士の気概に感心し、褒美として彼女の片目だけを傷つけたまま去っていきました。
その男が龍皇クルン、歴史に残る龍皇戦争開始の日がまさにその日でした。
生き残ったハイエンダーたちはハイドンを中心に集まり、クルンに反旗を翻した最初の勢力となりました。
彼らは自らをハイエンダーの騎士たち、ハイエンダーナイトと呼びます。
その名前は龍皇戦争の後、自分たちの偉大な英雄である少女にちなみ、
ハイドンと呼ばれるようになりますが、それは遥か後のことです。

片目を失った天才少女は、一度も見たことのない壁を乗り越えるために
最後のハイエンダーナイトを率いて、勝算のない戦争に飛び込みました。
反クルン同盟であるオデッセイ連合が結成された後、公正で誠実なオーディンは、
ハイドンが経験したことに心を痛め、いつも兄のように彼女を大切にしていました。

ハイドンもオーディンを兄のように思っています。
最後の戦いであるブラッディ・ムーンの戦いで、彼女が自分の命を犠牲にしてクルンの心臓を刺したのは、
龍皇に対する復讐心よりも、オーディンをケフィアと同じように犠牲にしたくないという少女の強い気持ちからでした。
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+ ゴッドイーター

ゴッドイーター

完全無欠のミクロラプトル
「私が一番純粋よ」
ミクロプトルはゴッドイーターの中でも最も完成された肉体と純粋なエネルギーを持って生まれました。
神を殺すために作られたゴッドイーターという生体兵器の中で、ミクロプトルは最後に作られた存在です。
彼女はすべての禁忌の成果を通して作られたので、純粋な力と強力な可能性を持って生まれました。

彼女の目には、不完全に生まれたティーレックスや本来は有限の命であったが、
改造によりゴッドイーターとなったトリケスのような者たちを自分と同じ存在とは
思っていませんでした。
自分がまるで高貴なお姫様かのように想像するようになったのです。
傲慢な性格を持ったミクロプトルは、弱者をいじめることで自分の優位性をアピールするのが好きでした。
そこで平和な惑星であるピスニアを訪れ、その種族を支配し
自らをピスニアの王女と呼ぶようになりました。

多くの冒険者が彼女に挑み、暴政を止めようとして敗北しました。
ついに最初の剣聖であり、ハイドンの師匠として知られるケフィアが彼女を訪ねてきました。
強力な剣聖によって、ミクロプトルは惨敗を喫しました。
そして、審判の瞬間が訪れたとき、彼女はティーレックスに助けられました。

生まれて初めての敗北と、劣等視していたティーレックスによる救出は、彼女のプライドを打ち砕くのに十分でした。
ピスニアの人々は、その日を「王女没落の日」と歓喜に浸って騒いでいました。

一度も努力や訓練をしたことがなかった彼女は、
確固たる2つの目標のために、自分の才能を磨き始めました。
龍皇戦争が勃発すると、ミクロプトルはエレボス軍を率いて
最初の目標であったピスニアを灰にしてしまい、ケフィアを追いかけていきました。

最後に残った彼女の目標は、今やケフィアの心臓です。

一撃必殺のティーレックス
「さあ、準備運動を始めよう!」
ティーレックスは戦闘兵器として生まれたゴッドイーターの中で最も鍛え上げられた鋼のような肉体と破壊的な魔法の専門家です。
しかし、最初に作られたときの彼女は、体内に渦巻く魔力を脆弱な肉体が受け止められませんでした。
歩いたり、走ったりすることはもちろん、生き残ることすら保証されませんでした。
そのため、ティーレックスは生き残るために過酷な訓練で肉体を鍛えなければなりませんでした。
華奢な彼女の誕生を見守ったゴッドイーター部隊長トリケスとプレシオは、直接ティーレックスを指導しました。
彼女の体内で暴れ回る破壊的な魔力は、彼女に想像を超える肉体を必要としました。
毎日の地獄のような訓練の中で、彼女はついに純粋な努力で鋼のような肉体を鍛え上げ、
果てしなく爆発する体内の魔力を抑えることに成功しました。

戦闘兵器として作られたゴッドイーターの存在を証明し、そして自分の努力を証明するために、
ティーレックスは古代から沼の惑星に住んでいた魔獣フレオギの狩りを決意しました。
フレオギはその地域で神として崇められていた存在だっただけに、ゴッドイーターと呼ばれる
その名に最もふさわしい獲物だったからです。

沼地全体を占める巨大な怪物、フレオギに向かって、
ティーレックスは自分の杖ブラックビューティーに込めた全ての魔力を放ちました。
巨大な沼地は一瞬で蒸発し、魔獣は惨めな死体もまともに残らず死に至ります。
満足げな笑みを浮かべながら、ティーレックスが沼地を離れた後、
その廃墟を発見した人々は、神が消えたという前代未聞の出来事をフレオギの絶滅と呼ぶようになりました。

その後、宇宙のあちこちにフレオギの絶滅に似た痕跡が残りました。
そこにどのような存在がいたのかを知るのは、ティーレックスだけです。
生存のために強さを追求していたティーレックスは、今や強さそのものに酔いしれ、身を鍛えています。
今この瞬間も彼女はますます強力になり、また新たなフレオギの絶滅を引き起こしていることでしょう。

神出鬼没なトリケス
「ギャーギャーうるさいな。お前たち」
トリケスは戦闘兵器として作られたゴッドイーターの部隊長であり、
もともとは伝説の傭兵団であるブラックバタリオンの白兵戦隊長の一人でした。

龍皇戦争が行われる前の宇宙は、覇権主義と帝国主義で武装した勢力たちの戦場でした。
アラスタ宇宙帝国から分離主義者たちが起こした反乱であるヘルクリーク動乱に参加した
トリケスと彼の白兵隊は1万人の分離主義者勢力に包囲され、
ブラックバタリオン最強の剣士であったトリケスの活躍により、彼らは包囲網を突破して脱出に成功しました。

真っ白な髪を振り乱し、狂気に満ちたまま敵を斬り捨てる彼の姿から
人々はトリケスをヘルクリーク動乱の白夜叉という異名で呼びました。
その後も彼は西部戦線紛争、エクセリオン抗争などで大きく活躍し、
ハイドンが登場するまでは、宇宙最高の傭兵である特1級傭兵として名を馳せていました。
そんな中、トリケスは変わった任務を受けることになります。
戦闘民族ハイエンダーの惑星で行われている正体不明の実験を調査することでした。
世間ではそれが彼の最後の任務であり、それ以来、誰もトリケスの姿を見た者はいません。

数年後、ある孤立した惑星で、トリケスに似た半白半黒の髪色を持つ存在が発見されました。
彼は剣ではなく盾を持ち、半分は黒髪の色をしていました。
トリケスと驚くほど似ている彼は、強大な力を持つ5人を率いていました。
しかし、その噂が広まったため、彼らはとても静かに姿を現しました、
自分たちが欲しいものを素早く手に入れた後、姿を消してしまいました。

未だに宇宙では、忽然と姿を消した伝説の剣士トリケスについての噂が盛んに残っていました。
神出鬼没の戦闘兵器であるゴッドイーターの部隊長トリケスと
伝説の剣士、ヘルクリック動乱の白夜叉トリケスを同一人物と考える者は誰もいません。
今のところは。

致命的なアンキロ
「私の魅力は一つだけじゃないわ」
ゴッドイーターの中で最も致命的な毒を持つアンキロは、
惑星カンブリアに浮かぶ半透明で美しい生命体であるネムラの女王でした。
最初の彼女は知性を持っていませんでした。
無数のネムラの中でも最も巨大で、色とりどりの毒を含んだ光を放ち、
ただ本能のままに浮いていただけです。

彼女に知性を与えたのはアーキテクトたちでした。
この世界のすべての神々を滅ぼすために、この力強く美しい存在は知性を与えられ、
世界を見る目と、歩ける腕と脚を与えられました。
彼女の創造者は彼女に自由を与えました。
ただ、彼らが神を殺す時に彼らを助けるという条件がついただけです。

契約に同意した彼女は、風に揺れる草の葉や、燃え上がる火山を見るために
自分が率いる数万人のネムラを率いて宇宙に飛び立ちました。

カンブリア星から宇宙の星明かりを反射しながら舞い上がるネムラの群れは、
自然な光で輝き、その荘厳な移動は何ヶ月も続きました。
この光景を見るために何千人もの人が集まりました。
しかし、ネムラ群体が放つ光には、人間が耐えられない強力で致命的な毒が含まれていました。
ほとんどの人は、その美しい姿を眺めながら、ゆっくりと中毒になり、死を迎えました。

宇宙冒険家であったダトロフは中毒で死にかけながらも、
最後に、その光景を天使の昇天と呼び、もう一度見たいと思ってしまうほどでした。
広大な宇宙のどこかで、今も美しく致命的な光を放ち続ける
ネムラ群体の旅である天使の昇天が行われています。
その周りにいるすべての生き物は、美しくも悲惨な毒による死を迎えながら。

大乱戦のプレシオ
「楽しい血闘の瞬間だ!」
プレシオは、3番目に作られたゴッドイーターであり、
他の生物を改造したのではなく、ゴッドイーターとして生まれた最初の存在です。
肉体の完璧さを追求して誕生したプレシオはアーキテクトが彼女の肉体を加工して作った
赤い槍メンティスシスと共に、徹底した肉弾戦のために創造されました。
そして、その威力を検証するために、様々な紛争地域に投入されました。

その初登場はカステリの戦場でした。
滅亡を目前に控えた惑星カステリの長きにわたる内戦は、
赤い隕石のように落ちてきたプレシオによって終結しました。
その星で作られたどんな兵器も彼女を傷つけることはできず、
どんな勇者もプレシオには勝てませんでした。
その後、ロカスト紛争、ホーネットの反乱などでも彼女は彗星のごとく登場し
圧倒的な無慈悲さで、敵の戦意を喪失させました。
彼女はこの果てしない闘争の中でこそ、自分の存在意義を見つけることができました。
だから、一刻も平和な状態に留まることができませんでした。

彼女自身の闘争心を満たすために、先輩にあたるトリケスとプテラにも戦いを挑みました。
そして、自分と同じくらい強力な者たちとの命懸けの闘いが、彼女に素晴らしい喜びを与えてくれることを知りました。
嵐のような魔力を秘めたティーレックスは自分にとって最高のライバルになるという予感を抱きました。

自分の力を無限に鍛えるティーレックスは、予想通り彼女の好敵手として完璧な存在でした。
しかし、どちらも時間が経つにつれてお互いに飽きてくることは間違いありません。
その時には、二人の闘争心は全宇宙に向けられることでしょう。

神秘的なドクタープテラ
「人生とは葛藤の連続だな」
ドクタープテラは天才的な治癒者であり、アラスター帝国の第1艦隊司令官でもありました。
強力な宇宙艦隊を率いていた彼は、致命的な心臓病であるコンゴ病を発症し、引退を余儀なくされました。
その事実は、引退後、彼が海戦を教えた弟子バーソロミューと自分だけが知っている秘密でした。

宇宙をさまよいながら、プテラは傷ついた人や病気になった人を治療しました。
人々は彼をドクタープテラと呼びましたが、
実は自分の心臓病を治すための秘密の実験だったのです。

時間が経つにつれ、彼は自分の寿命があとわずかであることを感じていました。
そんな中、ハイエンダーの惑星で秘密の高度な研究所を発見しました。
その痕跡を追ってプテラが出会ったのは、神を殺すための実験をしている存在たちで、
彼らは自分たちをアーキテクトと呼んでいました。
そしてプテラはその実験室で、全く別の生き物であるゴッドイーターとして生まれ変わりました。

心臓病はもはや彼を悩ませなくなり、強力な肉体も手に入れました。
しかし、プテラは彼自身も医学者であるため、アーキテクトが望む究極の存在には
なりえないことを知っていました。
そこで、いろいろな星を巡りながら、自分自身を改造し始め、
死者も蘇らせるという神獣である千年公爵を自分の肉体に合成することさえありました。

プテラが行った自己改造は、彼の外見をさらに老けて見えるという副作用をもたらしました。
しかし、彼はこの改造を繰り返し続けています。
いつの日か、アーキテクトたちが到達していない究極の生命体になるという野望を抱いているからです。
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+ エトランゼ

エトランゼ(セカンドインパクト)

セカンドインパクト カトリーナ
忘れられた心臓で謎の攻撃を受け、眠りに落ちたカトリーナは夢の世界で召喚獣ディアロスと出会うことになります。
仲間たちへの変わらぬ心で危機を乗り越え、ディアロスと契約して受け入れた異界の力は彼女をさらなる高みへと導きました。

危機から仲間を守るために異界の力を受け入れ、さらに強くなったカトリーナは、
月のコインの力で召喚獣を呼び出し、より大きな脅威に立ち向かいます。

多次元の移動者ディアロス
「月のコイン」を通じて多次元を自由に移動する召喚獣ディアロス。
惑星アーカムからやって来たディアロスは力と記憶を失い、ノアに現れました。
カトリーナの助けを借りて力を取り戻すディアロスは、無愛想に見えますが、彼女の本心を知り徐々に心を開いていきます。
散らばった力と遺物、そして召喚獣にまつわる秘密が「ディアロスの部屋」で明らかになります。

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サードインパクト

+ 創世の五大龍

創世の五大龍

創世の秩序「ブラフマ」
「私がそう決めたの。だからあなたは従うの」
ブラフマは宇宙の創世に関わった五大龍の一人で、宇宙の秩序を定めた神話上の存在です。
彼女は今もなお、宇宙の秩序を維持する神聖な存在として崇められています。
ブラフマは創世の力を使って、月や星の運行や四季の始まりを決めました。
そして満足げにそれらを見守っていました。
しかし、人々の中には、定められた法則を破り、歪めようとする者たちが生まれました。

そのうちの何人かは、リーパー・フォン・メタトロンに知恵を求め、
ブラフマが定めた法則を歪めて様々な魔術を作り出しました。
自分たちを賢者団と呼ぶリーパー・フォン・メタトロンの信奉者たちを見て
ブラフマは自分の法則を守る者が必要だと考えました。

そのようにして結成されたのが、秩序を守る秘密結社である法の執行者たちです。
法の執行者は、宇宙の法則を掘り下げて歪めようとする者たちを見つけ出し、
処罰して彼らの罪をブラフマに知らせる役割を果たしました。
ブラフマは賢者団を罰するために、しばしば自分の眷属に力を与えることもありました。
これに憤慨したリーパー・フォン・メタトロンも自分に従う賢者団に力を与えたので、
二大竜の眷属はお互いを宿命のライバルとみなすようになりました。

この二大勢力の争いは、墜落の戦争とともに終わりました。
世界を変化させる神秘的な知恵を求めた賢者団と、世界の秩序を維持させる法の執行者たちは
ドミニオンの堕落とともに、宇宙そのものが消滅する危機を迎えました。
リーパー・フォン・メタトロンとブラフマは、宇宙の秩序と変化をかけた遊戯を終わらせ、
力を合わせなければならないことに気づきました。

滅亡に向かう混沌の存在となってしまったサタンに立ち向かうため、
二大龍とその眷属は力を合わせました。
そしてついにサタンは混沌の玉座に封印され、ブラフマも力を尽い果たして長い眠りに落ちました。

しかし、墜落の戦いを生き延びた法の執行者たちは
いつか自分たちを導く秩序の女神が生まれ変わるという伝承の中で、
静かにその信仰を受け継いでいます。

創世の安息「バーニャ・ザ・ハデス」
「バーニャ・ザ・ハデスとは私のこと!始まりの龍だ!」
バーニャ・ザ・ハデスは、宇宙の創世に関わった五大龍の一人、
自分の息吹で星の鼓動を目覚めさせた神話上の存在です。
墜落の戦争で力の大部分を失うまで、
彼女は多くの世界で生と死を支配する存在とされていました。

正々堂々とした闘争と戦士の名誉を大切にする彼女に
多くの勇者たちが競って彼女に自分の実力を証明しようと挑戦しました。
そのうちのごく僅かな者だけがバーニャ・ザ・ハデスの認定を受け、
彼女の盟約者という名誉を得ることができました。

最初の盟約者であり、灼熱の肌を持つオルクス種族の三人の勇者である
キネエ、ヴァイデント、コルヌコピアとバーニャが繰り広げた戦いは伝説のように語り継がれています。
その物語は現在も語り継がれ、火竜の盟約という儀式として残っています。

最初の天使であったドミニオンが堕落し、七皇となった光の墜落が起きると
バーニャは自分に従う盟約者の軍隊を率いて七皇に立ち向かいました。
クルンと最も激しく戦ったパテルの戦いで、彼女はキネエ、バイデント、コルヌコピアを失ってしまいました。
最も愛した勇士たちを失った彼女は、彼らが残した剣に自分の力を注ぎ込み
クルンへの復讐と敵意を燃やしました。

堕落の戦争を終わらせるために、五大龍は七皇を同時に封印する計画を立てました。
バーニャ・ザ・ハデスは破界の玉座の前でクルンと対決しました。
激しい戦いの末、かろうじてバーニャの三本の剣がクルンを破界の玉座へと貫ぬきました。

天使たちの堕落によって作られた奈落という汚染された世界によって
バーニャ・ザ・ハデスもまた、莫大な力を消耗しなければなりませんでした。
そのため、彼女は創世の力を失ったまま眠りにつくことになりました。

しかし、無数の神話の中で彼女と彼女の勇者である盟約者たちについての伝説は今も語り継がれています。

創世の知識「リーパー・フォン・メタトロン」
「シッ!沈黙は大事なの」
リーパー・フォン・メタトロンは、宇宙の創世に関わった五大龍の一人、
宇宙のすべての知識を理解する神話上の存在です。
彼は生まれたときから宇宙のあらゆる知識に精通していたのです。
美しくも何も変化のない宇宙を見て、リーパー・フォン・メタトロンは退屈だと思いました。
そこで、他の守護竜たちさえも知らないうちに、最も活力に満ちた星に
自分の知識で生み出した神秘的な種を植えました。

その樹は次元の力を宿して成長し、世界樹と呼ばれるユグドラシルとなりました。
それだけでなく、宇宙のあちこちに巨大な迷宮を作り、そこを探検した人たちが宝箱から
世界の隠された生命、死、魔法、奇跡の知識を得ることができるようにしました。
ガルガンチュール銀河にある証明の塔は、まさにリーパー・フォン・メタトロンが作った有名な迷宮の一つです。

至高の知識のために迷宮に挑んだ無数の人々の中で
リーパー・フォン・メタトロンが残した知識を手に入れた者たちは、宇宙で最も優れた賢者として知られました。
知識を求める魔術師、賢者、学者たちはリーパー・フォン・メタトロンを知識と神秘の神として崇拝しました。
彼は自分を信奉する者たちのために、無限に広がる運命の図書館を作りました。
そこに居を構えた彼らの中で最も優れた魔法を扱う3人の魔女は、自分たちを賢者団と称し、
リーパー・フォン・メタトロンの追従者、知識の探求者を自称しました。
それだけでなく、彼らは新たに得た知識を駆使して、過酷な星の環境を改善し、
死にゆく者たちを蘇らせる奇跡をも披露しました。

それは、秩序の支配者であり、もう一つの五大龍の一人であるブラフマの意志に反するものでした。
彼女はリーパー・フォン・メタトロンに怒りましたが、彼は運命の図書館をそのままにしておくことにしました。
驚異に満ちた生き物たちが宇宙をより美しく、多様な世界にしてくれると考えたからです。
やがて賢者団を牽制するために、ブラフマが権能を与えた法の執行者が組織されました。
彼らはドミニオンが堕落し、堕落の戦争が始まるまで、悠久の間、争いを続けました。

堕落の戦争が始まると、
沈黙を守っていたリーパー・フォン・メタトロンは運命の図書館を封印しました。
そして賢者団と共に、宇宙の未来を守るために七皇との戦いに臨みました。
混沌の救世主となってしまったサタンに対して、
二大龍とその眷属は力を合わせ、ついにサタンを混沌の玉座に封印することができました。
しかし、リーパー・フォン・メタトロンは自分の力が尽きたことを感じ、賢者団の残された者たちに
いつか運命の図書館が再び開かれるとき、自分が新たに現れるという予言を残したまま、
長い眠りに落ちてしまいます。

運命の図書館は開かれた今、偉大な知識の黙龍が再び戻ってくる瞬間が近づいています。

生命の始まり「ユピル・エル・ガイア」
「光が導くままに生命の道は永遠に続くわ」
ユピル・エル・ガイアは、宇宙創世に関わった五大龍の一人、
宇宙に生命の種を蒔いた神話上の存在です。
エル・ガイアが生まれたとき、彼女は太陽のように生命に満ちた状態でした。
彼女は自分の力を分け与え、リーパー・フォン・メタトロンが作った世界樹ユグドラシルの葉に
自分の生命力を込めました。
ミミルの川を通して全宇宙に彼女の力が広がり、多くの世界に無数の生命が生まれました。

彼女が生命を誕生させた源のひとつとして自分のガイアの力を分かち合う姿は女神のように美しく、
ゾロ・エル・アスターは彼女の姿を見て、自分の唯一の伴侶は彼女しかいないと思うようになりました。
神秘的で神聖な姿を目にした人々の話は宇宙全域に広まり、
無数の信者が彼女を女神として崇拝し始めたのも不思議なことではありません。
それらの信仰は、惑星ノアでは女神教、惑星タイタンではガイア教など様々な名前で呼ばれていましたが
崇拝の対象はただ一人、ユピル・エル・ガイアだけです。

彼女は宇宙を満たすために、より多くの生命が自由に生まれることを望みました、
そうして宇宙に現れた無限の生命は、彼らの星を育て、輝かせながら繁栄を遂げていきました。
生命に満ちた宇宙の美しさは、最初の七大天使であるドミニオンたちの注目を集めるのに十分でした。
サタンは彼らの力が自分たちの未来を保証してくれる力だと信じるようになりました。

生命の誕生後、やがてドミニオンは堕落し、七皇となりました。
墜落の戦争と共に、彼らが生み出した全ての生命を守るために
ユピル・エル・ガイアは自分のすべてを捧げて戦い、長い眠りにつかなければなりませんでした。
宇宙に広まった女神の予言のように、ユピル・エル・ガイアは宇宙の生命を守るために再び戻ってくるでしょう。

創世の意志「ゾロ・エル・アスター」
「創世の業の邪魔をするな」
ゾロ・エル・アスターは、宇宙の創世に関わった五大龍の一人、
龍と宇宙の始まりを記憶している神話上の存在です。

エル・アスターは、創世の瞬間にどのような出来事が起こったのかを覚えているため
全宇宙に光だけが価値あるものだと考えています。
冥府、闇の存在は言うまでもなく、光の影響を受けた死すべき生命たちさえも
彼にとっては不浄な残骸に過ぎないのです。
光のみで構成された完璧な世界を夢見る彼にとって、
光とミミルの力で生命を創造し、成長させたエル・ガイアが最も愛おしく、大切な存在です。

墜落の戦争が勃発すると、エル・ガイアは宇宙の生命を守るため、ゾロ・エル・アスターに助けを求めました。
愛する唯一の存在の喜びのために、彼は進んで純粋な光の世界である
天界から出てきて、忌み嫌う奈落と闇のものと戦ったのです。
そして死すべき存在にも彼の加護と力を与えました。
七皇を封印したことで、彼も他の龍たちと同じように、ほとんどの力を消耗してしまいましたが、
すべてはエル・ガイアのための献身でした。

長い年月が経った後、眠りから目覚めた彼は、自分が望む世界を自分で作ろうと決心しました。
光で成り立っていないすべてのものを取り除けば、光だけが残る世界が完成するでしょう。
その世界でエル・ガイアと一緒に永遠の未来を夢見ています。
その過程で起こる些細なことは彼にとってそれほど重要なことではないでしょう。
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+ アーキテクト

アーキテクト

設計の種「ゲルヘティス」
「すべての設計はこの私から始まったのです」
何万年もの間、進化と生命に関する優れた技術を持ち、
秘密裏に、しかし多大な影響を宇宙に与えてきた存在、
進化の設計者と呼ばれるアーキテクト種族の一員であるゲルヘティスは、
幼い頃から生命の進化に多くの関心を持ったいた学者でした。

彼女は肉体の潜在能力を増幅させるため、
獣に自分の研究した薬物であるブラックポーションを注入する実験中、
被験者の攻撃により脊椎に損傷を受ける事故にあいました。

身動きも取れなくなった彼女に、サタン研究所の所長であるサトゥルが近づきました。
絶望しているゲルヘティスに、彼は新しい肉体を作る方法のヒントを少しずつ教えてくれました、
サタン研究所の最も優秀な研究者たちと一緒に、ゲルヘティスは
神に挑戦できる創造生命体であるゴッドイーターを作り出すことに成功しました。
ゴッドイーターの研究は、彼女にとっては不自由になった肉体を捨て、
強力で新しい肉体に精神を移すための巨大な実験に過ぎず、
ゲルヘティスは自分が研究していたブラックポーションで強化された新しい肉体を手に入れました。

しかし、ブラックポーションの効果は永続的ではなく、それ自体も中毒性を持つという副作用がありました。
ゲルヘティスは自分の新しい肉体を維持するためにブラックポーションを注入し続けなければならなかったので
彼女の研究成果は完全とは言えませんでした。
改善に悩む彼女に、サトゥルは彼女の次の目標を教えてくれました。
薬に頼らない完全な存在にアーキテクトを進化させること。
それが黒い胎プロジェクトでした。

自分を導いてくれた師匠であり、志願者であるサトゥルを全面的に信頼するようになったゲルヘティスは
彼を助け、自分の全ての才能を注ぎ込むことを決意しました。
アーキテクトを最終的に進化させ、種族の偶像となる自分の姿を想像しながらです。
そして、その計画の第一弾として、最も強力な存在である七皇、冥府の悪魔たち、龍の力を持つ継承者たちから
標本を得るための武力集団である黒の護衛隊を作り、率いました。

彼女の研究が何を始めることになるかは
研究所長サトゥルだけが予見していることでしょう。

黒鉄の設計者「ヘルムート」
「倉庫に捨て置かれた武器に何の意味がある?」
数万年の間、進化と生命に対する優れた技術を持ち、秘密裏に宇宙に多大な影響を与えてきた存在であり、
進化の設計者と呼ばれるアーキテクト種族の一員であるヘルムートは所有欲、誇示欲が非常に強い人物です。
彼が武器の開発を始めたのも、自分の才能を人々に賞賛されたいからです。

アーキテクトの政策を決める長老たちは彼らが永遠に歴史の陰に隠れ、
科学と技術を積み上げていくことを望んでいたので
ヘルムートが作った武器を使って帝国を作ったり、他の勢力を支配するような決定はしませんでした。

特に危険なヘルムートの武器は深い地下倉庫の下に封印されたまま、万が一のために保管されるだけでした。
ヘルムートは自分が作った偉大な芸術品が腐敗していくのを見守りませんでした。
そこで特に危険な武器を作り、外界に密かに売りました。
ユリシーズの滅亡と呼ばれる大量破壊兵器と、ハイドン君を殺した黒剣ローテュスのようなものが
彼が作って世界にもたらした災厄でした。

アーキテクトの長老たちが彼の才能を認めてくれると思いましたが、
長老たちは彼を捕らえ、戦争犯罪と武器密売の罪で死刑を宣告しました。

愚か者たちを呪いながら死を待つ彼に、サタン研究所の所長であるサトゥルが訪れました。
彼はゲルヘティスが主導する黒い胎プロジェクトに参加し
ブラックポーションで強化された武力集団である黒の護衛隊でヘルムートの才能を発揮することを条件とし、
その代わりに自由を約束しました。

そうしてデロン爆撃、アジルの滅亡を設計した黒鉄の設計者であるヘルムートが
自分の才能を存分に発揮し始めたのです。

設計の探求者「シビラ」
「パパ!設計の力を見せてあげましょ!」
何万年もの間、進化と生命に対する卓越した技術を持って、
秘密裏に宇宙に多大な影響を及ぼしてきた存在の中でも、
知性の創造者と呼ばれる天才人工知能科学者Dr.ケッペンは悪名高い存在です。
彼は完璧な知性体を創造するために多くの生命を実験体として使用したからです。

しかし、最愛の娘シビラが生まれてから、彼は生体実験をやめました。
そしてDr.ケッペンは社会で尊敬される科学者としての業績を積み重ねていったので、
シビラは父親のように偉大な科学者になることを夢見て育ちました。
父親の知能を受け継いだ彼女は、宇宙最高の研究機関の一つであるヘルムビルアカデミーを9歳で卒業し、
サタン研究所の最年少研究員としてゲルヘティスの下で数学を学びました。

一人残されたDr.ケッペンに、親友でサタン研究所の研究所長であるサトゥルが訪ねてきました。
そして数日後…Dr.ケッペンは突然の死を迎えました。

家に戻ったシビラの前には、父親にそっくりな人工知能モジュールと、父親からの手紙が1通残されていました。
手紙の中には、黒い胎プロジェクトで使用されるブラックポーションの改良式と
それを燃料にして駆動される人工知能モジュール「ケーリング」についての内容が書かれていました。

シビラはケーリングに合うようにブラックポーションを改良し
彼によって父の精神がコピーされた人工知能を生き返らせました。
しかし、父親の最も重要な記憶は全て封印された状態でした。

彼女は父親の過去や、なぜ彼が死を迎えなければならなかったのか、何も知りません。
そのため、自分の天才的な才能を黒い胎プロジェクトに参加し、父を復活させようとしています。
その時が来れば、シビラは自分の知らない真実を知ることになるでしょう。

毒牙の棘の蔦「エラ」
「トゲには毒があるものよ」
何万年もの間、進化と生命に対する卓越した技術を持ち、
秘密裏に宇宙に多大な影響を及ぼしてきた存在の中で、
科学研究よりも武芸に造詣が深い存在がいます。
彼らは執行部隊と呼ばれ、アーキテクトたちが築き上げた科学の力で
種族の秘密を守る仕事をしてきました。
その中でも最も優秀なのは、恐れることなくアーキテクトの秘密を探ろうとする者たちを皆殺しにしてきた
最強の近衛兵エラでした。

時間が経つにつれ、アーキテクトたちの実験はますます過激化していきました。
サルデラ惑星の都市一つを丸ごと実験場所として使ったDr.ケッペンや
氷河惑星を分解して資源として使うと言って爆発を起こしたヘルムートがその代表的な人物でした。
そのような大型事故が相次いで起こるようになると、その事故を追跡する人々が増え、組織的に変化し始めました。
その中には、最初の剣聖であり、ハイドンの師匠として名高い女検事ケフィアもいました。
彼女は、ミクロプトルがピスニアで起こした騒乱を鎮圧する過程において
ゴッドイーターの背後にいる存在を疑い始め、長い追跡の末、サタン研究所の位置まで特定することができました。

サタン研究所の所長サトゥルはエラに助けを求めました、
彼女は侵入者を阻止するためにケフィアと剣を交わしました。
激しい戦いを繰り広げる間、サタン研究所は研究所全体の空間を転移して消えてしまいました。
しかし、エラはケフィアによって右足を失いました、
ケフィアは彼女を置き去りにしたまま、サタン研究所を追いかけて去っていきました。

血を流している彼女に、サタン研究所の所長サトゥルが近づいてきました。
復讐を成し遂げるための新たな足と、より強くなる力を与えると言いながら
彼女が黒い子宮プロジェクトを手伝ってほしいと要請しました。

エラはそれが脅迫であることを知っていましたが、自分の復讐のためにそのすべてを受け入れることにしました。
もはや近衛兵ではなく、一人の復讐者になることを決めたのです。

研究部長「ケプレテ」
「諸君、実験に協力してくれることを歓迎する!」
何万年もの間、進化と生命に対する優れた技術を持ち、
秘密裏に宇宙に多大な影響を及ぼしてきた存在の中で、
最も優れているのはサタン研究所だと言えます。
サタン研究所が最も先端的な技術を生み出すわけではありませんが、
アーキテクトの最も優れたものはすべてサタン研究所に集まっています。

そして、その研究所の始まりにはケプレテがいました。
はるか昔、彼は生物学に対する優れた資質を持った研究者であり
希少な宇宙生物を密輸して自分の実験材料として使っていた犯罪者に過ぎませんでした。
太古の昔から存在したような古い惑星ブラヘで、サトゥルと初めて出会った後、すべてが変わりました。
サトゥルと一緒に戻ったケフレテは、自身の犯罪組織ヨハネスを利用してあっという間にサタン研究所を設立、
二人はすぐにアーキテクトの最も偉大な科学者として名を上げ始めたのです。

それ以来、サタン研究所は長い間、設計者にとって最も優れた偉業を成し遂げることができる夢の場所であり、
アーキテクトの最も優れたものが集まる場所となりました。

誰も立ち入ることのできない彼の研究室には、あらゆる毒、生命体の培養液が詰まっています。
その中では得体の知れない獣の唸り声が絶え間なく聞こえてきます、
その間からケプレテのかすかな笑い声が聞こえてきます。

彼が自分の研究室から出てくることで、サトゥルと一緒に始めた黒い子宮プロジェクトが
ようやく何らかの結末を見せることができる瞬間が来たということでしょう。

二重螺旋の設計者「ヒルデガルト」
「ちょっと痛いわよ」
数万年の間、進化と生命に対する優れた技術を持ち、秘密裏に宇宙に多大な影響を及ぼしてきた存在のうち、
医学研究所として名高いアトゥム王立病院は、アーキテクトたちの長い寿命を保証してくれる場所でした。
しかし、それさえもヒルデガルトの登場以降に比べれば、取るに足らない医療技術に過ぎませんでした。

彼女は幼い頃にすでに全てのアーキテクト種族の医学知識を理解していました、
それをもとに生命延長術を開発し、永遠の命に近い生活を皆に与え、
その後生み出した外形再生施術は、彼らが生命を超えた姿になるための活路を切り開きました。

それによってヒルデガルトは莫大な富と名声を得ました。
しかし、ゲルヘティスの治療を通じてサタン研究所の研究所長サトゥルと出会った彼女は
無限の可能性が秘められた薬であるブラックポーションの存在と
彼女が積み上げてきた全ての業績を些細なものにしてしまう黒い胎プロジェクトを知りました。

ヒルデガルトはゲルヘティスのリハビリが終わると、アトゥム王立病院を出てサタン研究所に職を移しました。
そこで出会ったケプレテと付き合いながら、ブラックポーションのより深い秘密に近づくことができました。
二人はサトゥル所長の知らないうちに頻繁に会うようになりました。

ヒルデガルトがサトゥルの意図と黒い胎プロジェクトについてどこまで知っているかは、
彼女と親しくなった研究部長ケプレテも知りません。
しかし、サトゥルとヒルデガルト、そしてケプレテの3人はそれぞれの望みによって
黒い胎プロジェクトを牽引していることは明らかです。

設計の囚人「アデンシュタイン」
「解き放たれる時が来た」
数万年の間、進化と生命に対する卓越した技術を持って、秘密裏に、
しかし多大な影響を宇宙に及ぼした存在の中で、
アデンシュタインは歴史に残るレベルの知性を持つ天才です。
10歳になったとき、アデンシュタインはサタン研究所で今までどんな数学者も解けなかった
ピエールの最後の難題を解くことで自分の頭脳を証明し、サトゥルに教えを請いました。

サトゥルは彼を受け入れ、最年少の研究員として自らが直接教えを与えました。
アデンシュタインはすべてのアーキテクト種族の中でも最も優れた頭脳を持つものとして広く知られるようになりました。

彼はサトゥルを手伝い、ガイアスの公式を完成させ、
ブラックポーションを人が使えるレベルまで安定させることに成功しました。
さらに宇宙に流れる世界樹の力を解釈し、ユグドラシルの座標に変換して
サタン研究所を物質宇宙で見つけられないように隠すことにも貢献しました。

そんな功労者でしたが、彼はヒルデガルトやヘルムートのような者たちがプロジェクトに参加することに反対し、
サトゥルを非難しました。
それに対しサトゥルは機密漏洩の疑いで、アーキテクト最悪の刑務所であるポワカレに彼を閉じ込めてしまいました。

地獄のような場所で、アデンシュタインは天才的な頭脳は何の役にも立たないことを感じ、恐ろしい日々を過ごしました。
終わりのないような時間が過ぎた後、サトゥルは再び彼を呼び戻しました。

アデンシュタインはプアンカレに行きたくなかったので、サトゥルに絶対服従することを誓約し、
再びサターン研究所に戻ることができました。

かつての美しかった彼の姿は、薄汚れ暗黒に染まったような姿に変わりましたが、
その心の中にある復讐心と怒りは、これまで以上に暴力的に燃え上がっていました。
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+ エシル

エシル

公正な天秤「ヘスティア」
「審判は公平です!」
タイタンは、敵意を持つ者たちを征服して支配する時は強力な彼らの力を誇りましたが、
彼らが築いた秩序と伝統に従う者たちに対しては、慈悲と公正を与えることができる高貴な者たちです。
古い名家はそれぞれがタイタン社会の一翼を担っていました。

その中でも仲裁者一族であるソロモン家は紛争を止め、罪を裁く役割を担う非常に名誉ある集団です。
少女時代のヘスティアは、商人家であるティレ家と闘士家であるダビデ家との間で起こった、
フィロティモの紛争をどちらにも偏ることなく、明快に判決を下し、その知恵を広く知らせました。
そして多くの名判決を通じて罪人を裁き、罰するタイタンの伝統的な儀式である、
アゴラの最高法務官に若くして任命され、仲裁者一族の代表になることができました。

オーディンがタイタンの伝統と秩序を結集し、黄金律を制定、
七つの世界を守るための偉大な規律の戦争を始めるために各家門を説得したとき、
ヘスティアは初めてオーディンを支持し、一族の力を貸しました。

彼女の決断に従い、多くの名家がオーディンの黄金律を支持し、力を貸しました。
結果的に一つのタイタンが集結する上で、ヘスティアの功績は非常に大きかったのです。
そのような彼女の決断は、幼い頃からオーディンとアストライアを見てきたことや
どのタイタンよりも偏りのない公正な判決を下した彼女の名声によってなされたものでした。

偉大なる規律の戦争が終わった後、ヘスティアはタイタニア裁判所の最高裁判事として
かつてのタイタンのすべての判例を整理し、その後のすべての時代に渡って守られたタイタンの法律を作りました。

龍皇戦争の始まりとともに最高裁判官であるヘスティアは、自分の力が平和なタイタニアの法廷ではなく
世界のすべての秩序を崩壊させようとする悪意に立ち向かわなければならないと感じました。

天空の槍「ミネシアン・ウラヌス」
「名誉ある戦闘が私を呼んでいる」
タイタンは、敵意を持つ者たちを征服して支配する際には、強力な彼らの力を誇りました。
彼らが築いた秩序と伝統に従う者たちに対しては、慈悲と公正を施すことのできる高貴な者たちです。
古い名家の中でも、サウロ家は太古の昔からタイタンを守ってきた最も強力な家柄でした。

サウロで生まれた者たちは、歩き始めると武芸を身につけ、話し始めると戦場に送られました。
その中で生き残った者たちは執行官と呼ばれ、兵士たちを率いる指揮官に任命されました。
その中でも最も優秀なのはウラヌスです。

ウラヌスはダイテベン族との戦争に投入され、生き残った戦士の一人でした。
ダイテベン族のロアである賢明なフクロウ「ミネ」を仲間にするほどでした。
その有名なアルテミシウム全域で勝利を収めた彼は、家の家長として上級執行官にまで上り詰めました。

オーディンが黄金律の大義のもとに七つの世界を征服し、名家の家長たちが集まり、
彼をタイタンの王である独裁官に任命したとき、ウラヌスは名誉と力を確かめようと決闘を申し出ました。
二人は一度だけお互いの槍をぶつけ合い、ウラヌスはオーディンの前にひざまずきました。
それが伝説の王の宣言です。

それ以来、ウラヌスは偉大なる規律の戦争の間、オーディンを補佐し、
王の戦争の師匠であり、副官として無敗の伝説を築く上で最も大きな功績を残しました。
戦争が終わり、七つの世界が黄金律の支配下に置かれた後、彼は家門に戻り、長年の悪習慣をなくしました。
タイタニア軍事学校を設立し、そこで軍事訓練を受けられるようにしました。

しかし、龍皇戦争が始まると、誰よりも早くウラヌスは戦場に現れました。
彼の戦争はまだ終わっていません。

星明かりの造形士「エピメテウス」
「星明りでもっと遠く!もっと高く!」
タイタンは、敵意を持つ者たちを征服して支配する時は、強力な彼らの力を誇りましたが、
彼らが立てた秩序と伝統に従う者たちに対しては、慈悲と公正さを与えることができる高貴な者たちです。
特にタイタンの魔法アカデミーであるデルフォイは、タイタンの魔法的な始祖として知られる3つの家門
ピュラ、カリオン、アペトスが建てた宇宙最高の魔法教育機関です。

代々ピュラ家はデルフォイを卒業し、エピメテウスも当然デルフォイに入学しました。
彼女の父は、タイタン最強の魔術師と呼ばれる星光造形魔法の創始者であるソロンでした。
ソロンは幼い頃から魔法の才能に恵まれたエピメテウスを見ながら、
いつか自分を超えるだろうと大きな期待を寄せていました。

彼女は父と人々の期待に応えるため、見えないところで血のにじむような努力を続けていました。
実力と美貌を競うドーピング選抜制で圧倒的に優勝し、全天候型万能生徒会長というニックネームも得ました。
さらに、偉大なる規律の戦争でホーランド要塞攻防戦まで勝利に導き、エピメテウスはタイタンの英雄となりました。

戦後、アカデミーの卒業式を前にエピメテウスは父親の影と星光造形魔術師としての運命から逃れることを誓いました。
しかし、ソロンはエピメテウスの決断を聞きませんでした。
卒業式の日、空を埋め尽くしたエレボスの災厄と龍皇から娘を守るために
最大かつ最後の極烈魔法であるハイパーノヴァを彼の命をかけて唱えたからです。

続く竜皇戦争で、エピメテウスは唯一残った星光造形魔術師として参戦しました。
彼女は父も成功しなかった最後の星光造形魔法であるホーリーノヴァで龍皇の命を絶つことを目指しています。

白蛇の精霊「クラトス」
「囁きに従わないと」
タイタンは、敵意を持つ者たちを征服して支配する際には、強力な力を誇り、
彼らの長い歴史のように神秘的な過去と伝統を守る存在です。
その中でも最も神秘的な存在は、予言の力を持つニドホッグ家です。

ニドホッグ家では、死の予言をする蛇ケイオンの言葉を理解する者が一人ずつ生まれました。
ケイオンに選ばれた者は、やがてニドホッグ家の家長であり、タイタン社会に予言を伝える使者であるオラクルと呼ばれました。
オラクルの言葉はすべてのタイタンから最も貴重な扱いを受けました。

クラトスが生まれたとき、ケイオンはその子を日の昇らない世界であるマイアに捨てなければならないと予言しました。
そうして捨てられた子供は、龍皇戦争とともに宇宙に現れ始めたエレボスを狩りながら育ちました。

クラトスが捨てられてから十年が経った頃、彼を呼ぶ声が聞こえ始めました。
彼は自分を呼ぶ声に従い、戦争の真っ只中であるタイタンに向かった。
崩壊して廃墟だけが残る旧ニドホッグの神殿にたどり着きました。

その中でクラトスは、自分の運命を決めた蛇のケイオンと出会いました。
ケイオンは彼を捨てさせたのは自分だが、唯一生き残らせたのも自分だと言い、
クラトスを自分の唯一のオラクルだと言いました。

ニドホッグ家の唯一の生存者としてクラトスはオラクルになりました。
そして、自分の家系とタイタンの伝統について一つ一つケイオンに伝えながら、
龍皇戦争を命がけで戦うオーディンに会い、ケイオンの予言を伝えるために旅に出ました。

ミロンガの主「ニックス」
「私と一曲踊らない?」
タイタンは、敵意を持つ者たちを征服して支配する際には、強力な彼らの力を誇りました。
彼らが築いた秩序と伝統に従う者たちには、慈悲と公平さを与えることができる高貴な者たちです。
伝統を重んじる彼らにとって、ミロンガは暗い過去を持つ場所です。
そこに所属する踊り子たちは気品があり、美しく、優れた武力を持ちながらも名家に属せなかったり、
家門を失った者たちでした。
彼らが存在を証明するのは、年に一度のタイタンの祭典である神聖の祭典でのみ可能なことでした。

そんな踊り子の一人であり、ミロンガの女主人であるニックスは流浪の闘士であり、その容姿と実力はすでに有名でした。
前代ミロンガの女主人であったアマルテアに誘われ、ミロンガでの踊り子としての生活が始まりました。
彼女はそこの誰よりも美しく、優秀で、強靭でした。

ニックスがミロンガの新しい女主人となった後、タイタンはオーディンの指導のもと、偉大な規律の戦争を始めました。
ニックスはウラヌスと決闘し、引き分けを勝ち取ります。
オーディンから参戦の同意を得、ミロン家の踊り子たちを率いて戦争中、花の闘争など多くの活躍を繰り広げました。

戦争が終わった後、ニクスはオーディンに名家に与えられる投票権と参戦権を要求しました。
投票はタイタンの議会に出席する権利であり、参戦は戦争を通じて家の意思を貫くことができる名家ならではの権限でした。
ニックスが率いるミロンガは、そうして初めてオーディンに認められた名家となりました。

龍皇戦争が始まり、大魔術師ソロンさえも龍皇によって命を落としたとき、ニックスは誰よりも早く参戦を宣言しました。
それはニックスの卓越した実力とともに、ミロンガが守る力のない者たちのための崇高な選択でした。

白銀の才能「フォントス」
「これでずっと一緒だよ」
タイタンは、敵意を持つ者たちを征服して支配する際には強力な彼らの力を誇り、
彼らの長い歴史のように神秘的な過去と伝統を守る存在です。
イシボセテ家は錬金術で黄金の都市タイタニアを創り上げたシルバリオンの末裔です。
幼い頃に両親を亡くし、家業を背負わなければならなかったフォントスは
賢く礼儀正しく、タイタンの名家の間でも評判の高い少年でした。

姉の天才剣士トリテは弟の優れた才能を見て、自ら当主の座を譲りました。
彼女は錬金術で作られた強力な剣と、ウラヌスから伝授された剣術で
戦場で最も輝く剣士として、千本の剣という二つ名で呼ばれていました。
二人の姉弟は、そうしてそれぞれの世界で活躍するように見えました。

しかし、龍皇戦争から両眼を失った姉の冷たい亡骸が戻ってきて、すべてが変わりました。
少年は家系に伝わる秘密の錬金術と、その名を冠したシルバリオンに匹敵する才能を全て注ぎ込み、
生命を生み出そうとしました。
そうして蘇ったのがウラヌスの弟子であり、龍皇戦争の初期に活躍した千本の剣トリテでした。

人々はフォントスが禁じられた方法を使ったとささやきましたが、オーディンとウラヌス、ニックスは
姉を失った苦しみが彼を押しつぶさないことを願い、彼の当主の地位を維持させました。
そして、戦場でフォントスが姉の二度目の死を経験しないように気を配っています。

エレボスが襲いかかる戦場で、フォントスはいつも一人で敵の空襲を見守ります。
トリテがどんな気持ちで敵を迎えたのか、彼は感じたいかのように敵の恐怖をそのまま受け止めます。
そして、いつの間にか現れたトリテがフォントスと一緒に戦場を平定するのです。

タイタニアの剣「ベルダンディ」
「私に挑む恐れ知らずは誰?」
タイタンは敵意を持つ者たちを征服して支配する際には、強力な彼らの力を誇りました。
彼らが立てた秩序と伝統に従う者たちに対しては、慈悲と公正を施すことができる高貴な者たちです。
古い名家の中でもモイラ家は、タイタンを守る要塞ニッフェルハイムの支配者として知られています。

代々、ニッフェルハイムの総司令官はタイタニアの剣であり、家の当主として認められています。
前代当主ゲノルンの娘として生まれたベルダンディは、ニッフェルハイムの王女としてエリートコースを歩んできました。
最も有名な師匠たちから帝王学、軍事学、そして剣術まで習得し
彼女は一度も失敗したことのない温室の中の植物のように成長しました。
偉大なる規律の戦争で、ベルダンディは指揮官ウラヌスの戦略に従わず、致命的な危険に陥りました。
ウラヌスの適切な助けにより、彼女は無傷で戻りましたが、
彼女のプライドには大きな傷が残り、戦士の誇りを奪われたと思ったベルダンディは
ウラヌスを訪れ、執拗に決闘を申し出ました。

一度もウラヌスを相手に勝利を収めることはできませんでしたが
ウラヌスと剣を交わすたびに、ベルダンディは敗北の中で新たな教えを得ました。
そしてその一連の過程は、アルテミシウムを襲撃した怪獣ナストロンドを倒し、
タイタニアの剣としてニッフェルハイムの総司令官になる栄誉を手に入れました。

ニッフェルハイムの総司令官になってからも、ベルダンディは毎日ウラヌスの屋敷を訪れ、決闘を申し込んできました。
彼女にとって、もはや勝敗はそれほど重要ではありませんでした。
彼女にとって大切なのは、ウラヌスへの心からの尊敬と、それ以上に深い彼女の心です。

龍皇戦争の始まりと共に、ベルダンディはウラヌスに続いて参戦を誓いました。
それは、タイタニアの剣としての誓いよりもウラヌスと再び戦場に立つという決意に満ちた誓いなのでしょう。

エシルの太陽「ヒドロス」
「太陽の下に闇はありません」
タイタン最高の医家であり、生命と平和を重んじるウルダス家に新たな血筋が誕生します。
慶事であるはずの日、家のすべての扉は閉ざされ、重い静寂と小さなため息だけが聞こえてきます。
死を見る目、死の向こうの深い闇を見ることができるという「邪眼」を持つ子供の誕生は、
一生を医術に打ち込んできた彼らにとっては戸惑いの連続でした。
一人の子供の呪いのような運命の流れを背負い、時間は再び流れます。

ウルダス家の本家から遠く離れた名も無き野山で
両目に厚い眼帯をし、ラバと一緒に歩いている一人の青年がいました。
若者の状態を知ってか知らずか、ラバは自分の道を探しながら歩いていました。
不思議なことに、青年は少しの迷いもなくラバの後ろを追いかけていました。
その若者の目的地は、偉大な規律の戦争の中心部。
のちに世界中の修行者が集まることになる「ヒドロス山」の麓で、一人の青年の物語が始まります。

耳をつんざくような砲撃音と絶え間なく聞こえてくる悲鳴に満ちたはずの戦場のど真ん中。
激しい戦いが小康状態になり、両陣営が対峙状態になったのは、一人の青年の登場によってでした。
オーディンの厄介者である「ヒドロス」は、戦場を駆け巡り、神聖なオーラを放っていました。
彼が通り過ぎた場所には、苦痛に満ちたうめき声が頻繁に聞こえてきていました。

オーディンの司令官たちにとっては、神の能力を持つ名士が自分の部隊にやって来ただけで
感無量になるはずだったのですが、敵味方関係なく全ての負傷者を治療しているので、
これを歓迎すべきか追い払うべきか迷う状況でした。

自分の能力が足りず、広域ヒールしか使えないと言いながら、戦場の真ん中を縦横無尽に走り回っていて、
何かの対策を立てるのも曖昧な状況になってしまったのです。
その上、ヒドロスを恨んで挑んだ多くの指揮官が一斉に逃げ出してしまったため、
武力では制圧できない状況になってしまいました。

ある日、オーディンに呼び出されたヒドロスは、次のようなことを言ったという逸話が伝えられています。
「大人たちの喧嘩で子供が怪我をしているのですから、能力がなくて喧嘩は止められずとも、
子供に怪我をさせないようにしなければなりませんね!」
ヒドロスとしばらく対話を続けたオーディンは、司令官たちに次のような言葉を残します。
「今は我らにとっては厄介な存在かもしれないが、将来、我らの敵にとっては恐怖の対象となるだろう!
闇が世界を染めるとき、闇を見抜く眼で光を見抜くのだ」
以後、戦場の指揮官たちはヒドロスの奇行を黙認、兵士たちは戦争の恐怖から解放してくれる彼を
「孤高の聖者」と称賛しました。

偉大な規律の戦争が終わり、全宇宙に平和が訪れる頃、
オーディンを訪れたヒドロスには、以前のような余裕と寛大さは見られませんでした。

「闇がやってきました。この目はその闇を避けろと言いますが、私の行くべき道に避けられる闇はないようです。
今、私は太陽となり、闇を突き破っていきます」。
遠くの空を向いている彼の顔には、一筋の思いやりと、運命を受け入れる決意の表情が込められていました。

冷酷な戦場の支配者「アイテル」
「笑って」
彼女はいつも一人でした。
"冷酷な殺戮者"と呼ばれる前から、彼女は一人でした。
触れると何でも切り落とされそうな義足が彼女を孤独にしたわけではありません。
今の義足をつけるずっと前から、彼女は一人だったのですから。

はるか昔、記憶の中に埋もれてしまったあの出来事があるまで、彼女は一人ではありませんでした。
暖かな春の日、暖かい日差しが頭をぼんやりさせるような午後の気配が
ほのかに残り、暖かさという感情がこの世に存在したことを証明でもするかのように
時折訪れ、彼女を悩ませた記憶が思い出されたのは
オーディンの存在感が失われた感情の片鱗に触れるほど強烈だったからです。

その強烈な存在感でさえ、彼女の表情を変えることはできませんでした。
いつも浮かべていた奇妙な笑みが少し濃くなっただけ…。

彼女が覚えている人生は単調なものでした。
殺さなければ死ぬしかない人生。
自分がタイタン最強のファサード傭兵団の隊長になった時には、
殺さなければならない敵と、自分に執着する屑のような人間だけが存在した人生。
だからこそ、その人がより特別に映ったのかもしれません。

静かに自分の人生に染み込んできた人。
戦場のど真ん中で自分の両足が切り落とされるときにも
最後まで自分のそばを守ってくれた人。
自分に合った義足を苦労して手に入れ、復帰したときに誰よりも喜んでくれた人。

弟の話で満面の笑みを浮かべていたあの人の姿に
そっと微笑んでいた自分の姿は、自分自身にとっても新しい経験でした。

少しは期待もできるような期待感と
その人の背中から感じる暖かさに浸っていた時間たち…。

その人の剣が腹部を貫き、彼女の剣もまた、その人の胸を貫いていきます。

「笑ってください。将軍は笑ってるときが一番綺麗ですよ」

その人の最後の言葉が呪いとなって、彼女の脳裏に焼き付きます。
彼女は全てを失いました。

彼女が再び一人になった瞬間、自分の意志で行った最後の行動は、
自分の暗殺を企てた組織を滅ぼし、その人の弟を救うことでした。

しばらく時間が経った後、
依然として一人である彼女は、何の意思もなく殺戮の時間を過ごしながら
"冷酷な殺戮者"と呼ばれるようになります。

自分の死に場所を求めて戦場を掃討していた彼女の前にオーディンが登場したのは、
彼女の命綱を握り、危険な遊びをする運命の女神のいたずらだったのでしょう。

夜明けの空気を切り裂くように昇る太陽が大地を照らすとき、初めて剣を向けました。
熱い太陽のオーラが空の天頂を通過するとき、果てしない戦いを繰り広げました。
夕焼けの赤い光が首に当たる刃に反射した時、死を直感しました。

また会いましょうと振り返って歩いていくオーディンの後ろ姿に
忘れていた、いや、忘れようとしていた記憶が蘇ります。
その奥底に埋もれていた感情の断片が彼女の心臓に小さな波を起こします。

彼女の単調な生活に、ある種の人々が加わりました。
見守るべき人々。

まだ一人である彼女が一人でなくなる日。
アイテルの伝説が始まるのです。
後世に広まった"冷酷な戦場の支配者"の伝説が…。

強襲のタラサ
「強さとは守ろうとする心から来るものです」
灼熱の太陽の熱気と、相手への敵意だけが充満する戦場。
数多くの敵群を切り裂き、黙々と前進する一人の男がいました。
彼が大剣を振るうたびに、彼の前に立ちはだかる敵は切り裂かれていき、
彼が通り過ぎた道には、形の分からない死体だけが積み重なっていました。

戦場を横切る豪快な一撃。
耳をつんざくような大きな轟音が鳴り響き、彼を阻んでいた敵は形も残さず砕け散ります。
戦場を埋め尽くしていた数多くの叫び声や兵器の音は、いつの間にか静まり返ります。
恐怖を含んだ数多くの視線だけが男を見つめます。
男が何事もなかったかのように再び歩みを進めると、数多くの敵群が分かれ、彼の前に長い大通りが出来上がります。

男の足跡の先、戦場の中心には無表情な顔で座っている一人の少年がいました。

「フォントス、迎えに来たぞ!」
「余計なことを…。ちょっと休憩してただけだ!」

男がフォントスの顔を見下ろし、手を差し出します。

「知っている。少し遅くなったので、来てみただけだ」
「黙れ!!!」

男の手を握って立ち上がるフォントスの表情は無表情でしたが、その眼差しだけは温かみを帯びていました。

「二度とこんなことをするな。タラサ!」
「…」

タラサは闘士の家系であるダビデ家に生まれました。
生まれた時から闘志を秘めた子供の誕生に、家の長老たちは興奮を隠せず、
その期待に応えるかのように、子供は強く成長しました。

幼いタラサには1つの不安がありました。
それは、誰もそばに寄ってこないこと。
家へ客が来ると嬉しそうに駆け寄っていきますが、客は戸惑いながら逃げていくのが常でした。
自分の悩みを長老たちに話してみても、「お前が強すぎるから人が避けているんだ」と言われるだけです。
「お前がもっと強くなれば、自然と人が集まるようになるだろう」と言われ…。
幼いタラサは元老の言葉を固く信じ、修行に励みます。
多くの人が自分の周りで笑って騒いで楽しそうにしている姿を想像しながら、自分を鞭打ちます。
人々がタラサを恐れ、敬遠するのは単純な「憶測」によるものではないことをよく知っている長老たちでしたが、
期待以上に成長していくタラサを微笑ましく見守るだけで、真実を語ることはありませんでした。
「悪魔のような顔なんてどうでもいい、男は強ければいいんだ…」という考えを共有している長老たちでした。

やがて時間が経ち、タラサも立派な少年の姿に成長します。
自分を大事にしてくれる年長者たちと、自分を温かく見守ってくれる家族の愛の中で
純粋な魂を持つ少年に成長したタラサは、今でも人が好きで、人の幸せそうな姿を見るのが大好きです。
ときどき、午後の修行後、人の目を避けての散歩は、人々の幸せな姿を見守ることができるという点で、
タラサにとっては最高の贅沢でした。

絶え間ない修行で強くなったタラサは、もう相手がいない家を出て、世界を経験することを決意します。
周囲の説得にもかかわらず、旅立ったタラサは、タイタンの家々を一つ一つ訪ねていきました。

偉大なる規律の戦争の直後、バラバラになりそうな家々を一つにまとめることに成功したと評価され
後世に「タラサの強襲」と呼ばれる出来事が始まる瞬間でした。

タラサはできるだけ静かに移動し、各家に到着すると丁寧に学びを求めましたが、
いつの間にか「強襲のタラサ」と呼ばれ、話題の中心になりました。
タラサの訪問に各家門は恐怖に陥りました。
彼の一刀すら受け止めることができない家々が軒を連ねている状況で
タラサは強靭な武力よりも重要な、人生の経験を学ぶことになります。
ソロモン家ではバランスの取れた正義を、
ピュラ家では世界を見る知恵を、
ウルダス家では物事に対する寛容さを一つ一つ身につけていきます。

世に出たタラサの最大の成果は、11人の仲間と出会えたことです。
自分の道を受け入れ、アドバイスを惜しまないウラヌス、
ウラヌスと対峙すると必ず仲間になるベルダンディ、
いつもツンツンしながらも自分の手を避けないフォントス。
まだぎこちないが、少しずつ近づいている存在たちは、今まで持っていなかった誇らしさを胸の奥底に植え付けてくれました。

今、タラサは人々の幸せな姿を守るために、もっと強くなりたいと思っています。
また、自分の周りにいる人たちを失わないために、もっと強くなりたいと思っています。

龍皇戦争の時、タイタンの12軍神エシルは
自らの意思と関係なく自分たちを守る守護神に出会います。
タラサの目は常に仲間たちの状況を確認し、彼の剣先は彼らを脅かす敵の首を狙っています。
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アークエンジェル

ミミルの後継者「エピオーネ」
「ウルス、噛んで!」
かつて輝かしい光を放ち、宇宙の中心だったバビロン銀河の柱。
今はその力をほとんど失ってしまいましたが、かつての威容だけはそのまま残しているこの場所を
静かに見守っている一人の子供がいました。
空高く浮かぶ太陽のように、惑星ビグリードの空の上で威圧的な姿を見せるバビロン銀河の柱は
子供が唯一興味を持って見守っている対象でした。

穏やかな雰囲気で上を見上げている子供の姿には、歳月に逆らうような寂しさが漂っていました。
その横にはいつものように小さなクマの赤ちゃんが一匹静かに座っていました。

「ウルス、退屈だな…」

静かにつぶやきながら空を眺めていた子供の目に小さな点が一つ見えて、
その点は少しずつ拡大し、彼女の頭の上に大きな影を落としたまま立ち止まります。
やがて彼女の前に静かに降り立った一人の人影。
見覚えのある姿に嬉しい気持ちになるのも束の間、
子供は再び自分を訪ねてきた対象を不思議そうな瞳で見上げます。

少し前の過去の記憶の中。

不時着した宇宙船から歩いて出てきた一人の人影が力尽きて前に倒れます。
久しぶりに見る人の姿に好奇心が働き、近づいた子供は思わず後ろ髪を引かれるように後ずさりします。
何度も見てきた人の死体。
少しは見慣れた姿ですが、決して愉快ではない記憶に目を背けようとしたとき、
その倒れた人に向かって歩みを進めるウルスの姿が目に映ります。

「ウルス、戻って!」

怯えた声でウルスの名前を呼びかけますが、ウルスはいつの間にか倒れた人の前まで近づいていました。
急いで駆け寄ってウルスの背中に隠れた子供は、倒れている体を小さな棒で慎重に刺してみます。

少し動いた体に、素早くウルスの背中に再びしがみつく子供。

「可愛いお姉ちゃんだ!!」

ウルスの背後から出てきた子供の手に、金色のオーラが宿る。
そのオーラは静かに女性の全身を包み込みます。

その時、2つの影が空から降りてきます。

「その怪我を負いながら、よくもここまで逃げてきたものだ」

その音に起き上がろうとする女性を見た子供は、ウルスに向かって静かに命令します。

「何?ウルス、あいつらを静かにさせて!」

一瞬の時間が過ぎ、仕事を終えて帰ってきたウルスを一度撫でてあげると、
子供は再び女性に意識を集中させます。

翌日の朝、ベッドで目を覚ました女性は周りを見渡すと、自分を見守る子供を見つけます。

「助けてくれてありがとう。私はアストライアっていうの。あなたの名前は何?」

「名前?そんなのないよ」

「じゃあ、あなたはエピーオネ!どう?」

…しばらく過去を思い出していた子供は、再び自分を訪ねてきたアストライアの手を静かに握ります。

「久しぶりね、エピオーネ!私と一緒に行かない?」

しばらく頭を下げていたエピオーネは、満面の笑みを浮かべてアストライアを見上げます。

以後、エピオーネはアストライアと旅を共にします。
エピオーネの停滞していた成長が始まったのもこの頃からでした。
惑星ビグリードに蓄積されていたミミルの力のために止まっていた彼女の時間が
ゆっくりではありますが、再び流れ始めたのです。

アストライアと共に学んでいく世界は新鮮でしたが、エピオーネには必要のないものでした。
一方、エピオーネの内側にあるミミルの力を扱う能力だけは、一日一日と発展を遂げていました。

偉大なる規律の戦争が終盤に差し掛かった頃、
ほぼ攻略されかけていたホーランド要塞の戦いの死者をすべて復活させ、激しい戦いが再び始まったという逸話は
今でも語り継がれる伝説です。
ミミルの力が未熟な状態で起こったことのため、
魂もなく復活してしまった死体と残された人々の戦いへと様相を変えてしまいましたが
長い時間が経った今、意図的に埋もれてしまった伝説なので、その内幕まで知っている人はほとんどいないそうです。

エピオーネとは違い、時間が経ってもウルスは全く変わっていません。
ウルスを伝説の神獣と呼ぶ人たちの言葉を借りると
ウルスは2メートルを超える巨躯の存在であり、普段は力を蓄えておきながら
友人が危険に陥った瞬間だけ、一瞬だけ姿を現すと言われています。
ウルスの素顔が気になりますが、見る必要はないだろうとエピオーネは思っています。

複雑なことにうんざりして、アストライアとウルスのそばで幸せを感じているエピオーネですが
アストライアを訪れる人が増え、周囲に仲間が増え、より多くの人々を知り、より多くの感情を理解するようになりました。
まだまだ、人々を名前ではなく、自分の好きな順番に並べた番号で呼びます。
たまに番号が入れ替わることもあり、自分でも戸惑うこともありますが
自分が信頼できる人が少しずつ増えていることに内心誇らしさを感じながら、
次からは名前で呼んであげようと静かに言い聞かせるエピオーネです。

いつの間にか時間が経ち、エピオーネのそばには、名前を呼んでくれる9人の友達と10番、11番ができました。
時には彼女のそばを離れることもありますが、いつも自分の近くに戻ってくる友達を見守りながら
彼女もまた、友達に信頼されるような人間にならなければと思うようになりました。

そのような信念をもとに仲間を助けられる方法を絶えず研究してきたエピオーネは
いつの間にかミミルの力を自在に使い、仲間たちの最も強力な味方になっていきます。

アストライアとの偶然の出会い、そして必然的な再会を皮切りに
自分の名前を得て世界に足を踏み入れたエピオーネ。
友人たちとの信頼は彼女を成長させる原動力となり
時代は彼女を導き、「ミミルの後継者」エピオーネを誕生させました。

天上のフィーバス
「審判の時間だ」
聖霊の加護のもと、最初の泣き声をあげた子供がいました。
息を殺して子供の誕生を見守る孤立した神殿の皆は、
家の守護神、スピリット・スペンタが彼の額に口付けした瞬間にため息を漏らしました。
スペンタは家長に予言します。

「この子が、あなたたちの、そして皆の運命を変えるだろう」

その予言が何を意味するのかわからないまま、
アディトンの当主は子供を抱きしめ、歪んだ笑みを浮かべました。

「ついにソロモン家と決着をつけることができそうだ!」

タイタンの法と秩序を築いた二人の名家、ソロモンとアディトン。
フィーバスが生まれたアディトン家は、「力のある者だけが法と秩序を守れる」という
急進的な思想を掲げた家系です。

しかし、公平公正を掲げたソロモン家とは異なり、
アディトンは家の掟に基づき利益を優先する傾向が強かったのです。
彼らの不穏な内情に気づいたタイタンの者たちはアディトンに背を向け、ソロモンを支持しました。
そうしてソロモン家に押され、歴史の中に消えようとしていた
アディトン家にも、チャンスが訪れたのです。

少年フィーバスは、十歳にも満たないうちにアディトンの経典百数十冊を
すべて暗唱するほどの天才的な才能を持っていました。
それだけでなく、誰にも負けてはいけないという父親の言葉を受け、
修練を怠りませんでした。
洗脳で構築されたフィーバスの単調な世界では
家のルールがそのまま彼のルールであり、世界だったからです。
「アディトンの経典が律法であり、ソロモンは彼の敵である」
その言葉だけを冷たい胸に刻み、フィバースは次第に笑みを失っていきました。

時は流れ、フィーバスが家門の最強者として君臨するようになったその日。
アディトンの当主は真夜中にフィーバスに命令します。

「ソロモンの娘、アゴラの司法官に裁きを下せ」

ためらうことなく一歩を踏み出し、ソロモンの娘、ヘスティアに向かいます。
しかし、フィーバスを待っていたのは、本来その場にいるはずの
ヘスティアではなく、アストライアでした。
アディトンの計画はすでに見破られていたのです。

「優れた才能をただの刺客に育ててしまうとは。アディトンにも失望したわ」

「どいてくれ、"私たち"の目標はお前ではなく、ソロモンの娘だ」

「それは本当に"あなた"の意志なの?」

「アディトンの意志が私の意志だ。私は家門の栄光のために育ち、正義を貫くだけだ」

「敵の娘を殺して得た栄光が、本当の栄光なのかしら?それがあなたたちの言う正義なの?」

アストライアの問いかけに、フィーバスは何も答えることができませんでした。
その問いかけは、これまで一度もアディトンと自分を切り離して
考えたことのなかった彼の根幹を揺るがしました。
しかしそれもほんの一瞬。
フィーバスはハンマーをしっかりと握りしめ、再びアディトンの意志を固めます。

「アディトンの経典が掟であり、ソロモンは彼の敵である。敵を倒せ」

優劣を分けることのできない激しい対決。
その対決の結末は、フィーバスに芽生えた一つの疑問から始まりました。
この戦いに自分自身の意志はどこにあるのか?
フィーバスを包んでいた虚偽の世界に亀裂が生じると同時に
彼の鎧はアストライアの攻撃によって亀裂を生じます。
二人は互いに武器を下ろし、どちらとも言わずお互いを見つめ合いました。

「自分自身の正義とは何か」

聞く耳を持たないフィーバスの問いかけに
彼が生まれて以来、一度も現れたことのないスペンタが降臨します。
光明の翼がフィーバスを包み込み、
真っ直ぐな意志を込めた手は、ついに彼が悟った真実を指差しました。
フィーバスを指差すスペンタの指先と、
短い時間で自分の定義を再定義し、内面から真っ直ぐな世界を構築するフィーバスの姿。
その姿がアストライアの両目に映し出されます。

夜が明け、フィーバスが足を踏み出す瞬間。
スペンタの予言通り、アディトンの運命は変わりました。
卵の殻を破り、翼を広げて飛び立ったフィーバスの広がった世界の中で
すでにアディトンは存在しない場所であり
フィーバスに見放されたアディトン家は徐々に崩壊し始めます。

フィーバスの名声は日に日に高まっていきました。
アストライアと足取りを共にし、戦場を駆け巡る彼の傍らには
いつも天使の光が付き添っていました。
悲惨な惨劇の中で、悪を討ち取り
真の正義のために真っ直ぐに進むフィーバスの後ろ姿を見た者達は
誰もが口をそろえて、戦場に天使が降臨したと言います。
それが「天上のフィーバス」の誕生でした。

自らの手で誤った正義を打ち破り、真の聖霊の加護を受けるようになったフィーバス。
アストライアと出会ったあの日以来、
彼は自らの意志で最初のアークエンジェルとなり、彼女を守ることにしました。
宇宙の向こうのあらゆる場所に真の正義が根付くように。
アストライアとその仲間を守ることが彼の目標です。

希望の炎「ラーク」
「諦めなければ、また立ち上がることができる」
侵略が絶え間ないバビロン銀河の小さな星から
炎の力を持つ子供が生まれます。
手のひらで炎を触って遊んでいた子供は、
一日にも何百、何千回と練習を重ね、炎の大きさをどんどん大きくしていきます。
そして、ついにラークの炎が戦場を覆うとき、
人々は彼を「炎の勇者」と呼ぶようになりました。

ラークと一緒にいる仲間たちは、その少年が
炎の意志だけで最強の勇者になったことを覚えています。
そんな人々の信頼に応えるため、ラークは無限の強さのための修行に励みます。
果てしない強さのための修行を怠りませんでした。

龍皇クルンのバビロン銀河侵攻が始まって以来
ラークの惑星にはエレボスが絶え間なく押し寄せてきました。
炎の翼を持つラクは、彼に従う者と共にエレボスを殲滅していきましたが、
長い戦いは人々の希望を奪ってしまいました。

やがて、惑星の運命を左右する決戦の瞬間が訪れます。
誰かは逃げるべきだと言い、誰かは絶望的だと言います。
しかし、彼らの先頭に堂々と立つラークの表情は決意に満ちていました。

「私にはまだ立つことができる二本の足がある、
もう一度立ち上がる。俺は、絶対に諦めない!」

再び炎の意志で舞い上がったラークは
敵陣の中央に乱入し、敵陣を揺さぶります。
ただ守りたい一心で剣を握りしめたラークの炎は
かつてないほど熱く燃え上がりました。

ラークの活躍により、不利だった戦況は一気に逆転しましたが
敵に囲まれて戦いを続けるラークは次第に力を失っていきます。
絶体絶命の瞬間、ラークの命を狙っていたエレボスの頭上から
銀色に輝く槍が落ちてきます。
星の海を渡ってきた真理アストライアの登場でした。
アストライアの背後から自分を助けに駆けつけてくる仲間たちの
仲間たちの決意に満ちた表情と、雄たけびを上げる叫び声に
ラークは再び立ち上がることができました。

ラークの強い意志と力、
そして彼の大切な人であるウィンターバナの隠された資質を発見したアストライアは
二人にアークエンジェルになることを提案します。
ラークはこの小さな惑星の外にも自分の力を必要としている人がたくさんいることに気づき
アストライアの提案を快く受け入れます。

個性豊かな人員の中で
ラークは自分の意志を行動で示していきます。
やがて仲間に認められ、アークエンジェルの中心に立つようになります。
ひとつになったアークエンジェルの力は以前よりもはるかに強くなり、
その中心には常にラークが存在していました。

バビロン銀河の侵略から危機に陥った惑星を救った英雄たちの中で
ラークの名前が抜けたことは一度もありません。
小さな星の勇者であったラークは、アークエンジェルとして活動し
銀河を駆け巡る英雄となり、数多くの人々を救い、使命を果たしました。

消えない炎の意志を受け継いだ勇者、ラーク。
彼の炎は敵にとっては災厄の火種となり、
愛する者にとっては希望の炎となり
永遠に燃え続けるでしょう。

光速の追撃者「カロプス」
「ああ、俺がいるから安心しろ。全部よくなる」
人間を超越したスピードと破壊的な力を持っているアークエンジェル、カロプスは
その力だけでなく、優しい性格でも有名です。
そんなカロプスの内面には、極端で破壊的な姿が隠れています。

カロプスの業績の中で伝説のように語られる「十二の課題」は
アーキテクト傘下の12の人工惑星「ネメア」を全て破壊した戦いでした。
子供たちを誘拐して実験しているというネメアの研究所は
光のような速度で飛んできたカロプスによって、一瞬にして塵となって消えました。
自分の体などどうなっても構わないかのように無慈悲に突撃する彼の前では
ネメアの研究者たちは戦意を失い、逃げるのに精一杯でした。

「カロプス、この裏切り者!」

カロプスの手で瀕死のネメアの研究者の一人が叫びましたが、
その言葉を聞いたカロプスはさらに理性を失って暴れ回り
ネメアへの痕跡を残さないように、すべてを消してしまいました。

以後も彼は子供たちが絡む戦闘で激しい怒りを抑えることができませんでした。
カロプスを先生のように慕っていたエピオーネは
なぜそんなに傷つきながら戦うのかと彼を止めることもありましたが、
カロプスはただ、「過去の過ちを繰り返したくないんだ」
と、苦い笑みを浮かべながら言うだけでした。

贖罪の気持ちを忘れないために。
そして、世界中の全ての子供たちが傷つけられたり、利用されたりすることのない
世界を作るために、カロプスは今日も戦場に出ます。
時折、彼が理性を失って暴走する時、そっと彼の手を握ってくれるエピオーネのおかげで
カロプスは怪物ではなく、アークエンジェルの一員としての自分を取り戻すことができました。

守るべき者に対しては、常に笑顔を絶やさず
敵には冷酷な狂人の姿で突進するカロプス。

アークエンジェルの前に立ちはだかる敵はいつも
「光速の追撃者」カロプスの伝説と対峙することになります。

金色の新星「クレーター」
「私を好きになってくれますよね?」
カリテス神殿の聖女であり、タイタンの美の象徴と呼ばれるクレタは
神聖で気品ある姿と戦場を圧倒する神聖な力によって
多くの人々の尊敬と愛されてきた英雄です。

望むならカリテス神殿で安楽な生活を送ることもできた彼女は
自らの意志でアークエンジェルの一員になることを求めました。
アークエンジェルの一員としてのクレタは、数々の戦いに勝利し
自分の功績を全宇宙に広めてきました。

中でもクレタの存在を最も広く知らしめた戦いは「黄金の反乱」です。
平和を守るカリテス神殿がクルンの軍隊に包囲されたとき、
全ての人々は神殿を守る兵力がないと諦めました。
しかし、神殿の内部から湧き出た輝かしい金色は、皆を圧倒し
静寂に包まれた神殿から一人歩き出したクレタを眺めた人々は
彼女を「金色の神」と尊敬と畏敬の念を込めて呼ぶようになりました。

しかし、誰からも尊敬される英雄であるクレタには1つの秘密があります。
彼女がアークエンジェルになろうとした理由は、大義のためではなく
ただひたすら名声と名誉、そして莫大な富を築くためでした。
より多くの人に認められ、愛されるために戦場に出るというクレタに、
正義と規律を重んじるフィーバスは偽善者だと叱責しましたが
クレタは、どうやったら世の中を正義だけで生きられるのかとフィーバスを嘲笑しました。

クレタの目標は、全宇宙を代表する英雄になることです。
彼女は今もなお、数々の戦場を金色に染め上げ、自分の地位を確立しています。
人々は彼女を実力と美貌を兼ね備えた英雄と称賛しました。
そんな人々の支持と応援を足がかりに、クレタはさらなる高みを目指すことができましたが、
その真摯な気持ちを受け止め、彼女がもう少し大人の人間になるのは
まだ遠い未来の話です。

魂の簒奪者「フローラ」
「一人でもできるから!」
アークエンジェルの末っ子のように仲間の愛を独り占めしているフローラ。
魂を奪ったり、創造する力を持っています。
最年少であると同時に、最も恐れられる英雄とされています。

"クロリス惑星奪還作戦" 当時、エレボスの果てしない侵略によって
アークエンジェルたちが分断され孤立する事件がありました。
その瞬間、ひとりぼっちになりたくなかったフローラの強い意志は
輝かしい光と共にアークエンジェルの分身となり、フローラの側に降臨しました。

フローラと一体となったように戦っていくアークエンジェルの分身たちは
100体を超えるエレボスを一掃しました。
数え切れないほどのエレボスの亡骸の中に一人で立っている幼い少女の姿は
彼女を全宇宙に恐怖の存在として刻み込みました。
幼い少女の意志と強力な力で輝かしい勝利を収めたその戦いは
フローラを「魂の奪取者」として称賛するきっかけとなりました。

フローラは、人々が自分を怖がることに腹を立てたこともありましたが
弱音を吐くと仲間たちまで離れてしまい、孤独になることを恐れ
涙をこらえ、いつも明るい姿を見せようと努力しました。
アークエンジェルたちは、フローラの弱い心を誰よりもよく知っていたので
彼女の支えになってあげようと努力しています。

フローラにはまだ無限の可能性が秘められています。
恐怖の壁を乗り越え、一歩踏み出したフローラが
神々の魂さえも刈り取ることができるソウルジェムの力を解放する日、
彼女は宇宙の未来を変えてしまうでしょう。

影の中の光「ビアー」
「これからはみんなの光になるわ」
タイタンの古い名家がオーディンを中心に社会の一翼を担っていた時代、
誰にも見えないところで密かに正義を実行していた者たちもいました。
その一人が、不正な者だけを狙うという暗殺者、スキアです。
「スキアの標的にされた者は必ず死ぬ」という噂は、タイタンでは有名でしたが、
そのベールに包まれた暗殺者の正体がヴィアであることは誰にも知られていませんでした。

ヴィアは幼い頃、タイタンの最高の武闘大会として知られる
「ヘロドトス」で優勝した実績があるほど強かったのです。
その後、剣術をさらに鍛錬し、世界を経験するために旅立った旅路で
ヴィアは迫害される多くの人々を助けましたが、悪の根源は消えることはなく
彼女が去ってからいつも同じ惨状が繰り返されるのを目撃します。
結局、悪の循環の束縛を断ち切るためには悪の根源を取り除くしかないと判断したヴィアは
騎士になる代わりに自ら影になることを志し、暗殺者「スキア」として生きることになります。

そんなある日、ヴィアはタイタン最強と呼ばれる「アストライア」の暗殺依頼を受けることになります。
「偉大なる規律の戦争」の英雄であり、時には「殺戮者」とも呼ばれるアストライア。
その悪を憎む気性と奔放な行動を見て、心の底から憧れていた人物でした。

心の高なりを感じつつ、運命に導かれるままに、ヴィアは足を踏み出します。

ひときわ月明かりが明るい日
アストライアの寝室に潜入したヴィアは、窓辺に寄りかかって彼女を待っていたアストライアと対面します。

「待っていたわ、スキア」

「アストライア!」

「隠れて自己満足を求めるのは、幼稚なヒーローごっこに過ぎないわ」

「私は、世界の正義のために…!」

「もうすぐ、真の悪が動き出す。あなたが考える正義が何か分かりませんが、
今こそ影から出て、光になる時よ」

確信に満ちた声に顔を上げたアストライアの瞳には
すべてを包み込むような大きさと、強力な光を放つ宇宙が映っていました。

その夜、世界から「スキア」は消え、アークエンジェル「ヴィア」が誕生しました。

アークエンジェルとなったヴィアは、数多くの戦争を経験し、
龍皇戦争でも敵には恐怖の対象となりました。
彼女の手から伸びた3本の刃は光となり、戦場を席巻しました。
彼女が通った道には無数の亡骸だけが残されました。

世界に光を照らすために自ら影の中に閉じ込められていたヴィアは
アストライアと出会い、輝かしい光となりました。
彼女が放つ3本の刃は、すべての混沌と悪意の中心を貫く光となりました。

雪原の支配者「ウィンターバナ」
「どんな世界であれ、あなたを愛します」
バビロン銀河の小さな星で、ラークとウィンターバナ、二人を知らない者はいないでしょう。
強力な火と氷の力を持つ二人の愛は、皆の胸を躍らせたからです。

しかし、度重なる侵略戦争は彼らから愛する家族や友人を奪っていきました。
人々の死に傷ついたウィンターバナは、これ以上傷つきたくなくなり
心の扉を閉ざし、雪山の小屋に隠れてしまいます。

本に埋もれて孤独な日々を送る彼女を、ラークは毎日訪ねますが、
バビロン銀河侵攻の前兆とともにエレボスが押し寄せ始めると、
彼はウィンターバーナのもとを離れることを余儀なくされます。

「私はどんな状況でも君を諦めない。だから必ず勝って君を守る」

そんな言葉を残して立ち去ったラークが危険にさらされているという知らせを聞き、
駆けつけたウィンターバナはエレボス軍団の中心に一人で飛び込んだラークを目にします。

危険にさらされたラークを見たウィンターバナは、彼を守らなければならないという
気持ちから爆発するような大きな力を目覚めさせます。
彼女の周囲に広がった巨大な吹雪は、戦場を一掃していきます、
エレボスの中心に降り注いだ稲妻は敵をすべて焼き尽くしました。

ようやく全てが静まり返った時、数多くのエレボスの死体の間から
ひざまずいたままラークを抱きしめるウィンターバナの姿だけが見えました。

「もう二度とあなたを離さない。
これからはどんな時も私があなたを守ります」

彼女が持っている力は、愛する人を守るために使わなければならないと気付き、
ウィンターバナはどんな世界でも彼が与えてくれた愛を忘れないと誓い、
ラークと今生を越え、次の人生も共にすることを誓います。

ラークと一緒にアークエンジェルになった後のウィンターバナは、明るく元気な姿を
取り戻し、自分が愛する守るべき人々と絶え間なく会話を交わしました。
彼女の果てしないおしゃべりは、魂まで吹き飛ばすようなもので、
「ソウルブレイカー」と呼ばれるようになりました。
その内側に深い心と無限の知識があることは誰もが認める事実でした。

ウィンターバナが一人で本を読み、積み重ねてきた知識は彼女の特技となり、
発展していきました。
アークエンジェルが出る戦場には、常にウィンターバナの戦略と戦術が伴いました。

強力な力と知識でアークエンジェルの翼となったウィンターバナ。
変わることのない愛の力で飛び立った彼女は
今日も愛する人たちの明日のために、終わりのない戦いを続けます。

新月の矢「アルテミス」
「不要な思い込みがあなたの目をくもらせることがないように」
アルテミスはタイタンとエルフの混血で、
神聖な月の精気を矢に宿すことができる天才射手です。

タイタン元老院とエルフの貴族たちは、アルテミスが混血であるという理由だけで
異種の血が混じった者は認められないと、彼女を追放することを提案しました。
しかし、彼女の実力を見抜いたアストライアがアルテミスを採用したことで
アルテミスは正式にアークエンジェルの一員となりました。

彼女を取り巻く数々の侮辱と血統に対する非難は
バビロンの城壁がエレボスの侵攻で崩壊の危機に陥った時
アルテミスが放ったたった一本の矢で綺麗に消えました。

彼女が放った矢は月に向かって進み、神聖な月明かりを吸収しました、
その頂点に到達した瞬間、強力な閃光とともに千本の矢の雨となって降り注ぎました。
月の破片のように降り注いだ矢の雨が、
要塞を取り囲むエレボスたちを余すところなく掃討すると
戦場は息をのむような静寂を残したまま、一瞬にして掃討されました。

クルンの突然の奇襲から始まった「バビロン城壁の戦い」は
アルテミスの見事な活躍で幕を閉じました。
人々は彼女を月の女神の再来と畏敬の念を抱くようになります。
その後、彼女の混血という特徴は差別の対象ではなく、
二つの種族の優越性を持つ祝福とみなされました。

彼女は数々の戦いで、常に的確な判断と驚異的な神技を発揮し、
その全ての戦いに勝利しました。
高貴なエルフの貴族である父親の土地であり、自分の故郷であるミリアード惑星を破壊してでもクルンの勢力の侵攻を阻止しなければならないというアルテミスの冷静な指示にも、いかなる反発もなく任務が遂行されたのは、彼女への絶対的な信頼があったからです。

「新月の矢」と呼ばれ、全宇宙に名を馳せるようになったアルテミス。
暗い偏見さえも覆い隠せなかった輝かしい月明かりが宿った矢で
軽蔑の視線を畏敬の眼差しに変えた彼女は
今も月光の加護を受け、戦場を席巻しています。

夜明けの天使「エオス」
「力があれば、運命だって変えられるわ」
アークエンジェル・エオスは、タイタンに残された最後の預言者の血統を受け継いでいます。
タブーを破り、生命の石から暴走する魔力を受け入れたエオスは
自分が見たたった一つの運命を変えるために、激しく戦い始めます。

神殿の聖物である生命の石は凄まじい魔力を持っているものの
安易に手を出した者に呪いをかけ、死に至らしめたり、狂気に陥らせるので
生命の石に手を出したり、所有することは禁じられてきました。
しかし、彼女がアークエンジェルが消える未来を見たその日、
エオスはタブーを破り、生命の石の力を受け入れました。

暴走する魔力と肉体が耐えられない力を受け入れたエオスは
呪いを受け、寿命の半分を失った代わりに、
運命を超越して未来を変える力を手に入れました。
生命の石を宿したエオスの鎌が戦場を切り裂くとき
虚空を切り裂く破壊の力は、すべての人を死に至らしめるものでした。
人々はエオスの鎌を「冥界の鎌」と呼び、恐れました。

タイタンの敗北が予言されていた惑星ビグリードでの聖域の戦争は
エオスの参戦により、タイタンの輝かしい勝利で幕を閉じました。
運命にさえ逆らう超越的な力と相次ぐ勝利に、エオスは
敵軍からは「死を支配する死神」、味方からは「夜明けの天使」と呼ばれ
生と死の両方を司る英雄として知られるようになりました。

常に最後の覚悟で戦いに臨むエオスは、
戦場では常に厳格でカリスマ的な姿を見せていましたが
過酷な戦いが終わると、仲間を優しく包み込んでくれました。
アークエンジェルの仲間たちは、そんなエオスを母親のように思い、頼りにしていました。
彼らとの絆はエオスをさらに強くしました。

自分の残された時間を全てタイタンとアークエンジェルの勝利に捧げたエオスは
この激しい戦いの果てには、アークエンジェルが沈む星ではなく、
夜明けを開く翼となる未来が訪れることを信じています。
自分のいない未来を生きなければならない仲間たちの華麗な復活のために。
エオスは運命を変えるための戦いを続けています。

祝福の悪魔「メレテ」
「私の魂も救われるのでしょうか」
タイタン修道院の戦闘司祭出身であるメレテは
誰よりも強力な祝福と再生の力を持っているにもかかわらず
人々に「祝福の悪魔」と呼ばれ、恐怖の存在として刻まれています。

メレテはタイタンの戦闘司祭の中でも最も強力な力を誇り
その力で人々を癒すことを喜びとしてきました。
しかし、メレテの力を嫉妬した者たちは、彼女の超常的に強い力が
悪魔に魂を売って得たものだという噂を流しました、
結局、メレテは異端者とされ、修道院から追放されてしまいました。

その後、姿を消したメレテが再び姿を現したのは、龍皇戦争が始まってからのことでした。
クルンが送り込んだエレボスたちがタイタン修道院の空を真っ黒に覆い尽くすと
力を失った修道院の司祭たちは、タイタンを救ってほしいと神に祈りました。
しかし、彼らの祈りを聞いてくれたのは神ではなく、アークエンジェルの衣をまとったメレテでした。

戦場のど真ん中に降臨したメレテは、全身を引き裂かれ、血を流しながらも
自分の体を修復しながら、一人残らず救い出しました。
かつて彼女を異端者に追い詰めた修道院に復讐する代わりに
さらに強くなった姿で現れ、彼らを救う姿は崇高としか言いようがありませんでしたが、
その破壊的な戦いは皆を驚愕させるほど恐ろしいものであったため
人々は彼女を「祝福の悪魔」と呼び、恐れました。

戻ってきたメレテは、その後も数々の戦いで功績を残し、その地位を固めました。
祝福の力で数え切れないほどの人々の命を救いました。
しかし、以前のような笑顔の多い優しい姿は失われ、
タイタンの勝利以外には興味すらないかのような残酷な戦いを続ける
彼女の姿を目撃した人々は、戦場に悪魔が降臨したと言います。

メレテがなぜそのような姿になったのかはアストライア以外、誰も知りません。
どんな危険な戦いでも躊躇うことなく飛び込むメレテが
タイタンの勝利のために献身していることは自明な事実であるため
人々は彼女を恐れの視線で見つめながらも
戦場に降臨した祝福の悪魔の姿に一斉に歓声を上げます。

西風の勇者「ゼフィロス」
「これが英雄の一撃だ!」
「西風の勇者」についての愉快な英雄物語は長い間、
伝説のように語り継がれ、多くの人々に愛されてきました。
その主人公であるゼフィロスは、風の力を支配する最高の射手です。

「西風の勇者」についての伝説が最初に始まった「ゼフィロス峡谷」は
後に彼の功績を高く評価して付けられた地名です。
クルンの無差別奇襲により、タイタン軍がゼフィロス峡谷に閉じ込められていた時、
皆の反対にもかかわらず「悪人の声が聞こえる」と飛び出したゼフィロスは、
風の力を込めたたった一本の矢で待ち伏せした敵をすべて吹き飛ばしました。

ゼフィロスの一撃以降、戦況は完全にタイタンの勝利に逆転しました。
風より速いゼフィロスの矢を避けることができる者は誰もおらず、
息の音まで捉える動物的な感覚は敵の戦術を無意味にしました。

以後も人々に愛される英雄談を生み出した「西風の勇者」は、
一方では「愉快な奇人」と呼ばれることもありました。
不公平を許さない性格と芝居がかった口調のせいもありましたが、
敵を見つけたときに、手綱を外された馬のように突然飛び出していくなど
仲間も止めることができない突発的な行動が多かったからです。

しかし、そんな奔放なゼフィロスにも最近悩みが一つ出てきました。
アルテミスに初めて会った瞬間に一目惚れしてしまったのです。
堂々とした求愛まで失敗に終わってしまいましたが、
それでも英雄とはどんな試練にも諦めないものだそうです。
ゼフィロスは毎日、訓練を口実にアルテミスに想いを伝えています。

天性の直感と才能で常に敵に向かって突進するゼフィロス。
正義を守らなければならないという固い使命感を胸に「西風の勇者」は
宇宙の正義のためにいつでも戦う準備ができています。
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+ イベント

イベント(サードインパクト)

リリス
「永遠に続く甘い夢をあなたにあげる」
リリスは夢魔の新たな主として奈落のすべての夢魔を統率しています。
奈落の夢魔たちと一緒にいる彼女の甘い誘惑に惹き付けられた者たちは、
誘惑の夢から永遠に抜け出すことができないと言われています。
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+ エトランゼ

エトランゼ(サードインパクト)

サードインパクト カトリーナ
奪われた遺物を探していたカトリーナは、冬の大地を支配したレッドドラゴンの女王、ノプケと決戦を繰り広げることになります。
冬の大地を脅かしていたノプケを説得して契約を結び、より大きな力を得たカトリーナは仲間を守るだけではなく、
ノアを災厄から救うために前に進みます。

レッドドラゴンの女王ノプケ
「太陽の盃」の中で眠っていたレッドドラゴンの女王、ノプケが目を覚まします。
何者かに無理矢理に目覚めさせられ、怒り狂ったノプケは冬の大地にいるすべての人々の生命力を吸収しています。
果たして、カトリーナはノプケの暴走を止め、眠りに落ちた大地を目覚めさせることができるのでしょうか?
ノアを脅かす邪悪な勢力についての手がかりが「ノプケの部屋」で明らかになります。

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フォースインパクト

- オデュッセイア

オデュッセイア

真理の光「ベーダ・アストライア」
「すべてを貫くたった一つの真理のために!」
黄金律の王、オーディンの恋人であり、「最初の軍神」と呼ばれるアストライアが
クルンの侵略に立ち向かい、より強くなった姿で帰ってきました。

五大龍の力と知恵を得るために星の海を旅していた時、古代の遺物を手に入れたアストライアは
全宇宙を超越する太古の知識を受け入れると同時に、ミミルの力と共鳴しました。

完全な力を開放したヴェーダ・アストライアは、タイタンの勝利を越えて
七皇の完全な封印のための最後の決戦を控えています。
タイタンの強大な勢力を包含する真理の星が、
宇宙の未来を変えるために動き始めます。

深淵の灯火「シャルマ・インプ」
「光と闇は鏡の一面のようなものだ」
シャルマ・インプは「オデュッセイア」の一員であり、惑星インプの主です。
かつて多くの奇跡を起こし、「砂漠の聖者」と呼ばれたケプリが
九つのアンクを集め、真の自分の力を開放した姿でもあります。

死に最も近いところから闇の力を受け入れた彼は
ミミルの力と共鳴し、「シャルマ・インプ」として生まれ変わります。
超越する力を得た彼は、混沌を鎮め、秩序を正すことを宣言し、
強力な勢力である「エネアド」と共に戦場に出ました。

隠された目的を持つ伝説の英雄、シャルマ・インプ。
高潔な生命力の中に深い闇を秘めた彼は
自分の真の意思を発揮する日を静かに待っています。

海神「レビアタン・バーソロミュー」
「戦場が私たちを待っている!」
卓越した艦隊運用と独特のカリスマ性で名を轟かせたレビアタン・バーソロミューは
イースター私掠海賊団の初代船長であり、滅亡したアラスター帝国の最後の提督です。

西部銀河を平定していたアラスター帝国が龍皇クルンによって滅亡、
帝国の復讐のため、より大きな力を手に入れることを決意したバーソロミューは
ミミルの力が豊富なパラドン宇宙海域で宇宙龍「レヴィアタン」と対峙します。

強力な一撃は宇宙海域を揺るがし、宇宙龍を一気に飲み込んでしまいました。
宇宙龍の力と一体となった彼女は「レヴィアタン・バーソロミュー」として生まれ変わりました。

その強大な力で全宇宙の海賊たちを屈服させ、イースターの名の下に統合し
最初で最強のリーダーとして認められ、「オデュッセイア」創設の中核メンバーとなったバーソロミュー。
彼女が強力な艦隊を率いて最後の決戦のために堂々とした足取りで戦場に出ます。

黄金の君主「グリームニル・オーディン」
「真っ直ぐな精神でこの世界の秩序を正してみせる!」
タイタンの全盛期を率いた「グリームニル・オーディン」。
迫り来る闇と戦った「黄金律の王」であり、オデュッセイアの中心です。

強力な力を持つオデッセイ星団の勢力を一つに統合し
正義の時代を続けるために努力したオーディン。
秩序と正義、そして愛する人たちを守ろうとする彼の心がミミルの力と共鳴しました。

誰にも負けない威厳と地位で龍皇戦争を導いた彼の黄金の足跡は、
世紀を照らす光となりました。

ハイエンダーナイト「クリームヒルト・ハイドン」
「私はこの目だけでなく、すべてを賭けているわ!」
オデュッセイアの最前線でクルンに抵抗した「クリームヒルト・ハイドン」は
戦闘種族ハイエンダーを指揮した最年少指揮官であり、天才剣士です。

クルンとの戦闘で師匠である剣聖ケフィアが死亡すると、激怒したハイデンは
自分の片目を失いながらも彼の軍隊をハイエンダーの惑星から撃退することに成功しました。
師匠の命を奪ったクルンへの復讐心と怒りが引き出したミミルの力は
彼女に超越する力を与え、目覚めたハイドンは
ハイエンダー騎士団を指揮し、数々の戦いを勝利に導きました。

不屈の闘志と力強さで、龍皇戦争の最後まで
一度も負けを許さなかった「クリームヒルト・ハイドン」。
彼女が自分のすべてを賭けた最後の戦いに参戦します。
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- ボイド

ボイド

  • ボイド (V.O.I.D. Vendetta Of Imitation Dragons)
フォースインパクトの新勢力、最強の戦闘兵器「ボイド」。

アーキテクトは「神殺し」のための兵器、ゴッドイーターを作り出した後も満足せず研究を続けました。
彼らは宇宙の奥深く、ボイドの隙間からサタンの力を直接利用して新たな研究を始めました。

アーキテクトは、五大龍と七皇を超える完璧な生命体を作るために
最強の戦闘兵器「ボイド」を生み出しました。
しかし、強力な洗脳にもかかわらず、「ボイド」はその力を利用し
アーキテクトの支配を解き放ち、世界最強になろうとします。

どこへ飛び出すか分からない勝手な性格と好戦的な態度を持つ彼らは、
アーキテクトの任務を遂行するための洗脳を解いて最強になる日を待ち望んでいます。

魔道の頂点「ティア」
「調子に乗ってるんじゃなくて、本当にすごいの!」
サタンの力で作られたアーキテクトの秘密兵器「ティア」

アーキテクトの秘密兵器、「ボイド」の2番目の実験体であるティアは
天性の魔力と知能を持つ天才魔道工学者です。

愛らしい外見の中、すべてを破壊する力を持つ彼女は
創造主であるアーキテクトを超越する力を持っています。

しかし、その不安定な力はアーキテクトの惑星を壊滅させようとしていました。
ティアは力を制御する方法を身につけるまで研究室に閉じ込められ、
世界に自分の力を知らせる日を待たなければなりませんでした。

誕生と同時に魔道の頂点に立った戦闘兵器、ティア。
爆発的な魔力と魅力で皆を魅了する彼女の最初の任務がいよいよ始まります。

災いの炎「キシ」
「この地獄から解放された瞬間、真っ先にお前の首を飛ばしてやる」
強力な炎の力を持つ「ボイド」のリーダー、キシは伝説の五大英雄に匹敵する能力を発揮し、
「ボイド」の存在を世界に知らしめた英雄です。

最初の実験体であったキシは、ボイドの誕生をすべて見守った分、彼らに強い責任感を持っています。
しかし、アーキテクトを超える力を持っているにもかかわらず、洗脳されてしまい
過酷な研究に耐えなければならない仲間たちを見て、キシは怒り、
アーキテクトの洗脳を解くその日のために復讐の刃を磨いています。

冷たく冷静な姿の中に炎のような怒りを秘めたキシ。
彼女は仲間と共に真の自由を求め、
この世界の最強になる日を静かに待っています。

混沌の貪食者「ネルガル」
「歴史は勝者のものって言うよね?」
「ボイド」の3番目の実験体であるネルガルは、
アーキテクトの「オーバーマインド」を解くことができる唯一の存在です。

アーキテクトは強力な力を持つボイドをコントロールするために
「オーバーマインド」という洗脳を通して彼らを支配してきました。
ネルガルだけが唯一「オーバーマインド」を解くことができましたが、
彼は完璧な力を手に入れたにもかかわらず、アーキテクトから逃げ出すことなく、
真の運命が到来する日を待っています。

ネルガルは誰の味方でもありません。
敵にも味方にも混沌の種を蒔いた彼は
最後の瞬間にすべてを飲み込む準備をしています。

不動の心臓「エンリ」
「設計通り行動するのみ」
エンリはボイドの4番目の実験体であり、
ミミルの力で作動する機械を体に移植した戦闘兵器です。

不完全な状態で誕生したエンリは廃棄されるところでしたが、
心臓と片腕にミミルの力が込められた装置を移植されて生まれ変わりました。
超越的な力を持つ装置は彼を非常に強力にしたものの、
代償として感情を失ったエンリは冷酷な殺戮者となり、
アーキテクトの完璧な戦闘兵器として生きることになりました。

アーキテクトの命令にのみ従う冷酷な戦闘兵器エンリ。
「ボイド」の名を恐怖の存在として世界に刻んだ
地上最強の兵器が姿を現します。

人形の夢「アンジュ」
「アンジュの王国にようこそ!」
アンジュは最も長く研究されたボイドの最年少の実験体で、
人形に魂を込めて操る能力を持っています。

アーキテクトによって誘拐され、人工惑星ネメアに囚われていたアンジュは、
カロプスがネメアを攻撃した時に唯一救出できなかった実験体でした。

ボイドの一員となったアンジュはアーキテクトの改造で強力な力を得ましたが、
カロプスに見捨てられたという思いが大きな心の傷となり、
自分は人形の国を支配するお姫様であるという想像の中で生きるようになりました。

アンジュの目標は、永遠に楽しい人形遊びを続けることです。
ミミルの力を解放して完全な力を受け入れた彼女は、
人形の国を壊そうとする悪者たちを倒すために戦います。
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- 戦場の覇者

戦場の覇者

深淵のアトゥム
「すべての時間が夜なのね」
かつて「光輝の天使」と呼ばれ崇拝されていたアトゥムは、
「光の墜落」以降、闇の力に染まり「暗黒の黄昏」混沌のアトゥムに堕落しました。

五大守護龍との戦いに敗れ死の世界に身を隠した彼女は、
シャルマ・インプとの契約により彼の中に宿った暗黒の力で次第にインプの魂を侵食しています。

彼女が真の肉体を得てこの世界に降臨する日、
この世界には終わりのない永遠の夜が訪れるでしょう。
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- エトランゼ

エトランゼ(フォースインパクト)

フォースインパクト カトリーナ
イオを救うために古代神ダゴンの力を受け入れたカトリーナは、闇の魔法に手を伸ばします。

クラウンズランディング城を守り、力を失ったイオを救うために旅に出たカトリーナは、召喚獣「ダゴン」を呼び出し、「ミミルの力」を手に入れます。
古代の英雄だけが使えたという強大な力を手にしたものの、仲間たちの幸せを願う優しい気持ちから、再び長い旅に出ることにしたカトリーナ。
異界の力は彼女を異形の姿に変貌させましたが、どんな姿をしていても、彼女は私たちの優しい友人カトリーナであることに変わりはありません。

深海の支配者ダゴン
イオを救うためにノアに戻ったカトリーナは、「王の宝剣」の中に眠っていたダゴンを目覚めさせました。
ダゴンは深海を支配していた海中の王でしたが、力を失い、長い間意識のみの存在となっていました。
カトリーナとの出会いによって失われた力を取り戻したダゴンは、再びイオに命を吹き込むことができるのでしょうか?

ミミルの力を手に入れたカトリーナが「深海の支配者」ダゴンと共に新たな物語を始めます。
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本ページのテキストは、『星になれ!』公式カフェで公開されているテキストを翻訳(一部日本語公式テキストを引用)したものです。
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