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2001■新型コロナウィルス肺炎、世界を席巻する
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2001■新型コロナウィルス肺炎、世界を席巻する
2019年12月に中国・武漢市から広がった新型ウィルス(のちにWHOによりCOVID-19と名付けられる)に、世界は最初顕著な警戒を示さなかった。人によっては重篤な肺炎を引き起こし死に至らしめるが、無症状や軽症の人も多かったからである。しかしそれだけに、感染者が気づかないうちに他人にうつしてしまうため、感染はまたたくまに広がった。
20年1月23日、武漢市は都市封鎖され、中国の強権的な政治体制もあり感染拡大は徹底的に封じ込まれるかに見えた。事実、2月下旬から中国国内での感染拡大は収束に向かった。しかし、その間、グローバルな人間交流は世界的な規模での感染拡大をもたらした。3月から4月にかけて、イタリア、ついでほかの西欧諸国で爆発的に感染拡大し、やや遅れて米国に飛び火した。各国では、医療が逼迫、学校や商店の閉鎖、都市封鎖が相次ぐ事態となった。
WHOは3月11日にようやく「パンデミック(世界的流行)」と認定した。認定が遅れたのは中国への遠慮だったといわれている。この第一波では中国を除くアジア諸国では比較的感染が抑えられ、社会的行動形態や人種的な体質の違いが影響したものと推測されていた。
欧米を中心としてコロナ感染者数が高止まりを続ける中、9月に英国で変異種のアルファ株が、そして10月にインドでデルタ株が確認された。同時に、感染者数はふたたび急増、感染の第2波が襲った。日本国内では11月に第1波のピークを超え、年末にはその倍を上回る一日1.7万人超の新規感染者を記録した。変異株は、それぞれ前の株を上回る感染力を示し、行動制限や隔離にたよるしかない感染防止の効果を弱めた。
そうした中、いよいよ待望のワクチンが開発され、12月初旬から欧米各国で接種が始まったが、世界でコロナ禍は年を越して続くことになった。
2024/10/09記
2019年12月に中国・武漢市から広がった新型ウィルス(のちにWHOによりCOVID-19と名付けられる)に、世界は最初顕著な警戒を示さなかった。人によっては重篤な肺炎を引き起こし死に至らしめるが、無症状や軽症の人も多かったからである。しかしそれだけに、感染者が気づかないうちに他人にうつしてしまうため、感染はまたたくまに広がった。
20年1月23日、武漢市は都市封鎖され、中国の強権的な政治体制もあり感染拡大は徹底的に封じ込まれるかに見えた。事実、2月下旬から中国国内での感染拡大は収束に向かった。しかし、その間、グローバルな人間交流は世界的な規模での感染拡大をもたらした。3月から4月にかけて、イタリア、ついでほかの西欧諸国で爆発的に感染拡大し、やや遅れて米国に飛び火した。各国では、医療が逼迫、学校や商店の閉鎖、都市封鎖が相次ぐ事態となった。
WHOは3月11日にようやく「パンデミック(世界的流行)」と認定した。認定が遅れたのは中国への遠慮だったといわれている。この第一波では中国を除くアジア諸国では比較的感染が抑えられ、社会的行動形態や人種的な体質の違いが影響したものと推測されていた。
欧米を中心としてコロナ感染者数が高止まりを続ける中、9月に英国で変異種のアルファ株が、そして10月にインドでデルタ株が確認された。同時に、感染者数はふたたび急増、感染の第2波が襲った。日本国内では11月に第1波のピークを超え、年末にはその倍を上回る一日1.7万人超の新規感染者を記録した。変異株は、それぞれ前の株を上回る感染力を示し、行動制限や隔離にたよるしかない感染防止の効果を弱めた。
そうした中、いよいよ待望のワクチンが開発され、12月初旬から欧米各国で接種が始まったが、世界でコロナ禍は年を越して続くことになった。
2024/10/09記