2008■ナワリヌイ毒殺未遂事件 - dunpoo @Wiki

2008■ナワリヌイ毒殺未遂事件
　2020年8月20日、ロシアの反政権派活動家ウラジミール・ナワリヌイが、シベリアのトムスクから旅客機でモスクワに向かう途中で体調不良に陥った。旅客機はオムスクに緊急着陸し、ナワリヌイは救急病院に収容されたのち、ドイツのベルリンの病院に飛行機で輸送された。ドイツの担当医師らは、ナワリヌイが毒を盛られたという証拠を発見したと発表、ドイツ政府も、血液サンプルの検査からコリンエステラーゼ阻害剤の一種であるノビチョクの使用を裏付ける疑いのない証拠が得られたと発表した。ロシア政府は、ナワリヌイへの毒物混入にプーチンが関わっていると非難する意見を否定するコメントを発表した。関係者は、ナワリヌイが滞在していたトムスクのホテルの部屋から回収された残留物をドイツの研究所に持ち込み解析を依頼した結果、飲料水のペットボトルからノビチョクが検出されたと発表した。
　その後、ナワリヌイは容態が十分回復し、9月22日には急性期治療を終えて退院した。
　ナワリヌイに協力した調査報道機関ベリングキャットは12月14日、ロシアの独立系メディアであるザ・インサイダー、CNNなどとともにこの事件を取材し、容疑者としてロシア連邦保安庁（FSB）職員8人を公表した。これに対してプーチン大統領は記者会見で、ナワリヌイが米国の情報機関から支援を受けていたとしてFSB（国家保安局）による監視を正当化し、「毒を盛るなら、殺害していただろう」と述べてロシア政府が暗殺を試みたとの疑惑を否定した。
2024/10/09記