2011■米大統領選 バイデンの勝利 - dunpoo @Wiki

2011■米大統領選 バイデンの勝利
　20年11月3日に投票が行われた米大統領選挙は、大接戦のすえ、7日に民主党のジョー・バイデン前副大統領が現職の共和党・トランプを下し、当選確実となった。
　選挙戦でバイデンは、新型コロナウィルスでの死者が世界最悪の23万人に達したことをもってトランプ政権の大失政と攻撃した。また、人種差別に抗議するBLM運動に理解を示し、差別の根絶を訴えるとともに、分断を生み出したトランプの政治手法を非難し、米国社会の融和と結束を訴えた。一方トランプは、移民問題や経済政策での功績を自賛し、BLMに関しては、一部のデモが暴徒化したことを繰り返し批判し「法と秩序」を訴えた。
　結局バイデンは、トランプが強いといわれていたペンシルベニア、ミシガン、ウィスコンシンなど東部から中西部に広がる「ラストベルト」と呼ばれる州で票を民主党に取り戻し、勝利に結びつけた。
　全米総得票数は、バイデンの81,283,501票（51.3%）に対し、トランプが74,223,975票（46.8%）で、獲得選挙人は、それぞれ306人と232人だった。
　なお、コロナウイルス感染症のパンデミック下で行われ、郵便投票が普及したことで投票率が62%と前回より7%高くなり、両候補ともこれまで歴代最多であった2008年アメリカ合衆国大統領選挙でのバラク・オバマの獲得票を上回った。
　トランプは、バイデンの勝利が確実になった直後に選挙が不正に行われたと主張し、各州に対して訴訟を連発した。しかしいずれも根拠がないとして裁判所により棄却、もしくは自らの取り下げなどとなり、12月11日に4州での結果無効の訴えが連邦最高裁判所に退けられたことで法廷闘争も終わった。
2024/10/10