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1107●震災後の経済
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1107●震災後の経済
年初来日本経済は、1ドル80円台の円高水準が続いていたとはいえ、緩やかな持ち直しの兆しが見られていた。ところが、3月11日の東日本大震災が発生すると、自動車産業を中心にサプライチェーン(部品などの供給網)が寸断され、また、原発の稼働停止による電力需給逼迫もあり、生産や供給が大きく滞った。11年4-6月期のGDPは年率1.3%減であった。
日銀は3月14日に追加の金融緩和を決定したが、株安や円高の動きは止まらず、17日には戦後最高値を更新する1ドル=76円25銭をつけた。震災や原発事故で混乱する日本を狙った投機的な動きに、日米欧の通貨当局は2000年9月以来の協調為替介入に踏み切った。
サプライチェーンが4月後半から旧スピードから復旧したため、8月には鉱工業生産も震災前の水準に回復した。7-9月期のGDPは年率6.0%増と急浮上した。
震災と原発事故後の停滞から国内経済がようやく立ち直りかけたところへ、再び急速な円高が襲いかかった。米国、欧州のそれぞれの債務問題の再燃のせいであった。落ち着いていた為替は、7月~10月まで断続的に対ドルの円高記録を更新した。株価は9000円割れが続いた。本格的な震災復興事業が景気を押し上げるはずであったが、菅政権が9月にも成立させると主張していた第3次補正予算が首相交代と与野党協議のせいで11月までずれ込み、年内にその経済効果が現れることはなかった。
年初来日本経済は、1ドル80円台の円高水準が続いていたとはいえ、緩やかな持ち直しの兆しが見られていた。ところが、3月11日の東日本大震災が発生すると、自動車産業を中心にサプライチェーン(部品などの供給網)が寸断され、また、原発の稼働停止による電力需給逼迫もあり、生産や供給が大きく滞った。11年4-6月期のGDPは年率1.3%減であった。
日銀は3月14日に追加の金融緩和を決定したが、株安や円高の動きは止まらず、17日には戦後最高値を更新する1ドル=76円25銭をつけた。震災や原発事故で混乱する日本を狙った投機的な動きに、日米欧の通貨当局は2000年9月以来の協調為替介入に踏み切った。
サプライチェーンが4月後半から旧スピードから復旧したため、8月には鉱工業生産も震災前の水準に回復した。7-9月期のGDPは年率6.0%増と急浮上した。
震災と原発事故後の停滞から国内経済がようやく立ち直りかけたところへ、再び急速な円高が襲いかかった。米国、欧州のそれぞれの債務問題の再燃のせいであった。落ち着いていた為替は、7月~10月まで断続的に対ドルの円高記録を更新した。株価は9000円割れが続いた。本格的な震災復興事業が景気を押し上げるはずであったが、菅政権が9月にも成立させると主張していた第3次補正予算が首相交代と与野党協議のせいで11月までずれ込み、年内にその経済効果が現れることはなかった。